建設通信新聞(11/10付け)に『ツーバイフォーで6階建て』という記事があった。
ツーバイフォー工法による木造6階建ての建築物が国内に初めて誕生する。日本ツーバイフォー建築協会と建築研究所が共同で取り組む木材利用促進のリーディングプロジェクトとして、茨城県つくば市の同研究所敷地内に建設し、2016年3月にも完成する予定だ。2時間耐火壁・床の技術的な検証を経て、17年度の実用化を目指す。近年はCLT(直交集成板)構造にも注目が集まり、木造高層化が技術のトレンドになっている。(ツーバイフォーニュース(PDF)に詳細あり)
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これまでは純粋木造の4階建て、1階部分にRCを採用した混合構造タイプでは5階建てが現存していた。木造6階建ての実現には2時間耐火の技術的要件をクリアする必要があり、実験棟を建設することで実用化に向けた技術的な要件整理を行う。規模は6階建て延べ201屐4靄楡澤廚鯑蔚┣顱⊆損楡澤廚鯑本システム設計、施工を西武建設が担う。

構造部材には、高強度耐力壁を適用し、床下パネルにはCLTを使うなど複数の床構法を取り入れ、中高層木造建築の施工方法や性能を多角的に検証する。協会は17年度からの6階建て実用化を目指し、その後は段階的に7階建て、8階建てへの技術的な課題整理も進める計画だ。

政府主導の木材利用促進が拡大するにつれ、木造高層化の動きは高まりを見せ、CLTでは16年度早々にも普及の足がかりとなる構造基準が示される見通し。海外では欧州を中心に10階建てを超える木造建築が建設されているだけに、ツーバイフォーの6階建てが日本での木造高層化の機運をさらに高めそうだ。

さて、木造でどこまで高層化していけるだろうか。確かに海外では10階建てを超える木造建築が建設されている。木造では耐火性能が避けて通れないものの、耐震性能はどうなのだろう。

防災科学技術研究所では、2007年にCLTを使った7階建て木造建物の実験、さらに2009年にはツーバイフォー工法による7階建ての木造建物の振動台実験を実施している。いずれも大地震に対して、十分な性能を発揮したようだ。十分な壁量があれば、高い耐震性能を発揮できそうだ。ただ、いずれの実験でもアスペクト比は1前後であり、記事にあるような細長い建物ではない。

施工性や耐火性だけではく、構造性能についても実際に検証してくれると嬉しい。