熊本地震で住宅の被害が集中した益城町での本震の観測記録については、こちらで紹介していた。前震(4月14日)のあと、臨時観測点を設けて観測していた大阪大学のチームによって本震(4月16日)の記録が得られた。

この記録は、地震動の大きさと被害率の関係を検討する上では非常に貴重である。観測した記録については、米地震学会の”Seismological Research Letters"に論文が掲載された。論文タイトルは↓

Yoshiya Hata, Hiroyuki Goto, Masayuki Yoshimi:”Preliminary Analysis of Strong Ground Motions in the Heavily Damaged Zone in Mashiki Town, Kumamoto, Japan, during the Mainshock of the 2016 Kumamoto Earthquake (Mw 7.0) Observed by a Dense Seismic Array”

論文集の表紙を飾るのは著者(Yoshiya Hata)が地震計を指し示している写真。この地点は、益城町宮園公民館のところだと思われる。写真でもわかるとおりこの周辺では多くの住宅が倒壊している。
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観測で使用した地震計はサーボ型(JU-210)で、論文では地面にアンカーして固定した(the accelerometer fixed to the ground with an anchor)と書かれている。どうやってアンカーされたのは分からないが、強烈な揺れでも地震計が動いたりしないようになってはいるのだろう。