建設通信新聞(7/13付け)に『ロボットとBIM連携/清水建設「シミズスマートサイト」』という記事があった。
清水建設は、AI(人工知能)を搭載したロボットとBIMが連携した次世代型建築生産システム「Shimz Smart Site(シミズスマートサイト)」を開発した。BIMを核とした情報化施工で自律型ロボットと人間が協力し、建築工事現場の生産性向上、苦渋・反復作業の軽減、検査・管理業務の効率化を図る。揚重・搬送など3作業で7割以上の省人化が試算されている。
スマートサイト

同社では1980年代から自動施工の研究を開始し、90年代には「現場を工場のように」を目指した全天候自動施工システムを開発した。ただ、当時は機械の使用、維持、保管の手間が課題となり、全国的な展開には結びつかなかった。今回のシステムでは機械を「仲間(Buddy)」と位置付け、「自分で考え、働き、感覚と知恵を持つロボット」を開発の目標に掲げた。

シミズスマートサイトはブームを伸縮して作業半径を調整する水平スライドクレーン「Exter」、溶接トーチを操る柱溶接ロボット「Robo−Welder」、天井や床材を2本の腕で施工する多能工ロボット「Robo−Buddy」、水平・垂直搬送ロボット「Robo−Carrier」で構成する。各ロボットは「職長」にあたる統合管理システムの作業指示に基いて現場を移動し、自分と対象物の位置やBIM情報などを認識して自律的に稼働する。

同システムを30階建て、基準床面積3000屬旅眩悒咼襪謀用した場合、省人化の効果は揚重・搬送作業で75%(2700人工)、天井・床施工で78%(2100人工)、柱溶接作業で79%(1150人工)の削減を見込み、2−3現場の転用で減価償却できる。

既に同システムを構成するロボット・建機の適用現場も決定しており、来年早々には関西で同システム全体を適用した高層ビル建設工事に着手する。適用現場では、基礎工事終了後に建物全体を全天候軽量屋根「全天候カバー」で覆い、内部に設置したExterが鉄骨の柱・梁を吊り込む。Robo−Welderが柱を溶接して躯体工事を進め、下層階からはRobo−Buddyが最終工程の天井・床を仕上げていくほか、搬入した資材はRobo−Carrierを核とする水平・垂直搬送ロボットが夜間に作業階へ搬送・仮置きする。

2019年まで実証を続け、同年後半からの本格的な展開を目指す。印藤正裕常務執行役員生産技術本部長は「i−Constructionは土木が主体だが、(本システムは)建築の世界でもそうした生産性向上に取り組むための挑戦だ」と開発の狙いを語った。

いよいよ建設現場にも本格的なロボットの導入となるのだろうか。人手不足や長時間労働の解消にもつながるだろうか。ずいぶん前に、機械工学の教授が、本学の校舎建設現場を見て言った言葉が忘れられない。
『建築工事って、前近代的やね〜』
人手による作業が大半だということを見ての指摘だと思われるが、いよいよこうした意見に反論ができるようになる、かな。。。