朝日新聞(9/6付け)の「ことばの広場」に『ウルトラC』が取り上げられていた。
森友学園や豊洲市場の問題を伝える記事で、「ウルトラC」という言葉に久しぶりに出合って驚きました。とっておきの秘策とか現状を変える大逆転技というような意味で使われているようでした。この「C」はどこからきているのでしょうか。

朝日新聞のデータベースでウルトラCが記事の見出しに登場するのは、1964年の東京五輪が開幕する半年前の同年4月。日本の男子体操チームが秘密練習で考案した技を認めてもらうために、欧州遠征で披露するという記事でした。ウルトラは英語のultraで、他の語の前について「極端に」「超」の意味を表します。当時、体操の技はABCの3段階に分かれていて、Cが最高の難度でした。そのCを超越する技がウルトラCなのです。

東京五輪で金メダルを獲得したことで流行語になりました。日本国語大辞典では「(比喩的に)難しいことを見事にやりとげること。ものすごいこと。最高であること」と説明されています。

66年に始まる特撮テレビ番組「ウルトラQ」は、ウルトラCが流行語になったことで番組名が「アンバランス」から変更されました。当時の監督の一人は「そのままなら、あとでウルトラマンという名前のヒーローは生まれなかったかな」と本紙紙面で語っています。

Cが最高だったとき、男子体操は五輪や世界選手権で金メダルを競っていました。その後、新しい技に対応するため85年にD難度が設定され、現在はIまで上がっています。一方で、今でもウルトラCの語が生きているのは、Cが最高難度を指した期間が長く、それだけインパクトが強かったからでしょう。

10月には、女子体操のナディア・コマネチさんが五輪で10点満点を連発したカナダのモントリオールで、世界選手権が開催されます。新たな「ウルトラC」が飛び出すでしょうか。

まだ、「ウルトラC」という言葉は通じるのかな、若い人にも。

ところで、ウルトラシリーズができてすでに50年以上がたつ。最初のウルトラQに続いてウルトラマン、そしてウルトラセブンはリアルタイムで観た世代で、ユニークな怪獣や科学特捜隊などにワクワクしていたことを思いだすな〜
box-select

それにしても半世紀もシリーズを続けることができているのは、すごい・・・