建設通信新聞(8/28付け)に『世界初の水平スライドクレーン 次世代型建築生産の一翼』という記事があった。
清水建設が次世代型生産システム「Shimz Smart Site(シミズスマートサイト)」の一翼を担う新型建機として開発した、世界初の水平スライドクレーン「Exter(エクスター)」の1・2号機が完成した。24日、製造した広島県呉市のIHI運搬機械安浦工場内で実機を公開し、デモンストレーションを実施した。
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Exterは、水平方向に伸縮するブームにより作業半径を自由に調整できる。ブームは3体に分割され、クレーンの根本に位置する最大外寸のブームは固定式で、その中に中間と先端のブーム2本を納める構造になっている。従来のブーム起伏式のタワークレーンに比べ、ブーム先端の最高到達点を20〜25m低くすることができ、全天候カバー内でも効率よく稼働できる。主な仕様は、作業半径3〜25m、定格荷重12t、揚程200m。

シミズスマートサイトは、AI(人工知能)を搭載したロボットとBIMが連携した次世代型建築生産システム。BIMを核とする情報化施工により、最先端技術を搭載した自立型ロボットと人がコラボレーションし、建築現場の生産性向上に取り組む。

実機デモには、坂本眞一生産技術本部副本部長、水島敏文同本部機械技術部長ら関係者が出席、1・2号機の完成を報告するとともに、概要を説明した。デモではブームの伸縮や、フック巻き上げなどを披露した。坂本副本部長は、来年早々にも関西エリアで同システム全体を適用した高層ビル新築の工事に着手することを踏まえ「新築のみならず、解体工事の需要にも積極的に対応していきたい」と意欲を示した。

「現場を工場のように」を目指した全天候自動施工システムのためには、こうしたクレーンも必要なんだろう。
ところで、日本の建設現場で使われているタワークレーンは、下のような形式がほとんどだと思う。
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一方、海外では、下図のような形式のクレーンをよく目にする。
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それぞれ一長一短あるのかもしれないが、日本で上の写真のようなクレーンが多用されている理由は何だろうか。清水建設が開発したクレーンは、どちらかといえば、海外のクレーンに似ている。

ところで、大林組では、「解決!!タワークレーンの謎」という特設サイトで、仕組みや解体方法、塗装色にも決まりがあるといった雑学などがわかりやすく紹介されている。タワークレーンの支柱(マスト)の色は、建設会社によってそれぞれ違う色になっていることを知った。知らなかった。ちなみに大林組は「パッションオレンジ色」らしい。