研究者ツールのブログ

理系研究者への論文の書き方や便利なツールです。

最近ではDeepLを使って翻訳しながら論文を読むことが増えました。
そういう場合、ウェブサイト(HTML版)の論文はそのままコピペすれば翻訳できるので便利です。
かえってPDFファイルは一度テキストを抽出しないといけなくて面倒に感じることが増えてきました。
PDFの場合、テキストを抽出するときに、行ごとに改行が入るので、それも面倒です。

さらに面倒なのは、査読などの際に、行番号付きのPDFというのがあります。


スクリーンショット 2023-06-21 112736

こんなかんじのものです。この左端の番号がやっかいで、テキストを抽出すると、全ての行に数字が入り込みます。
ここからテキスト部分だけを抽出したいときの方法を考えました。


秀丸エディタでは正規表現を使って検索ができますので、
・改行を検索(n\)
・1~2桁の数字を抽出
・それだけだと文章内の数字も抽出してしまうので、【改行+1~2桁の数字+スペース】を検索
・ 行番号が無い行も抽出したいので、改行だけのものとOR検索
という設定を考えました。

結論から言うと、秀丸エディタで置換する際に 正規表現にチェックを入れ、
\n[0-9]{,3} |\n
と入力して置換後をスペースにするといいです。
このエントリーをはてなブックマークに追加

卒論や修論、博士論文を作成していると、大量の図や表を書いていくことになります。図を書けばFig. 1から順に番号を振る必要があります。図を10個作って番号を振った後、最後に図3の前にもう一個図を追加したりすると、後の図の番号が全部変わってしまうという問題があります。

Wordには図番号を自動的に整理してくれる機能があります。
知っている人には常識かもしれませんが、僕はつい最近まで知らなかったので、忘備録を兼ねて下記にやり方を書いておきます。


1.図を貼る。貼る順番は適当でOK。

2.図のレイアウトを行内にする。
個人的には行内がお勧めです。四角や前面は見た目がきれいですが、少しずらすと他のレイアウトが大幅にずれたりしやすいので手間がかかります。その点行内だと、文章の後ろに図がつながっているのがわかりやすいです。前の文の後で改行し、図を入れ、さらに改行して文章を書いていけばきれいに書けます。
注意点としては、行間の設定が固定値20ptとかになっていると、図の行も20ptでほとんど切れてしまうという問題があります。そういう時は図の行だけ行間を1行に設定しましょう。ショートカットキーはCtrl+1です。1はテンキーではだめなので注意。

3.図を選択し、「参考資料」リボンの真ん中より少し右、「図表」エリアにある「図表番号の挿入」を選びます。するとウィンドウが出てきます。

4.図表番号ウィンドウでラベル名を選びましょう。リストにないラベル名にしたいときはラベル名...をクリックすると入力画面が出てきます。
また位置を選択します。図なら位置は下、表なら上ですね。




5.OKを押すと図番号が作られます。説明を書き込みましょう。
これをやっておくと、図を挿入するたびに自動的に図番号が更新されていきます。

ちなみにD論などは章ごとにFigure 2-1などと章も入れておくと後で楽ですし、読むほうも見やすいと思います。








このエントリーをはてなブックマークに追加

https://www.logicool.co.jp/ja-jp/products/presenters/spotlight-presentation-remote.html

これがかなり便利です。
充電はUSBに指して1分で完了。電池交換不要。
ポインタータイプなので、複数画面やオンラインプレゼンテーションでも指しているところが見える。
Bluetooth対応なのでUSBに指したりしなくてOK。

ソフトウェアをインストールしなくても使えますが、
インストールするとさらに便利になります。
タイマー機能・強調表示などのオプション機能も豊富(使っていませんが)

設定としておすすめなのは
・ポインター:レーザー、色は緑。少しポインタを大きめにするのがおすすめ。


操作方法は
○ボタン:ポインタ。
   長押しすれば自動的にレーザーポインタっぽくなる
   (パワーポイントの下の方に行ってレーザーを選択して・・・等が不要で便利)。
   押しながら動かすとポインタがドラッグ。
   単純なクリックで、マウスのボタンと同じ機能(ムービー動かしたりで便利)。
>ボタン:スライド送り。
   長押しするとそのスライドからプレゼンモードに切り替え(便利)。
<ボタン:スライド戻し。
   長押しは元々は何もないが、空白画面を設定しておくと講義などでは便利。


値段も1万円前後で、ポインタとしては安い部類です。

このエントリーをはてなブックマークに追加

論文のイントロでなぜこの物質を作るのか、という目的として安いから、
という理由を書くことはままあります。
その安いを表す英語は、僕はCheapしか出てこないのですが、ちょっと下品な感じがしますし、安っぽい粗末なモノというネガティブな印象もあります。

twitterで安いを表す単語集を見かけたのでログを残すために記事にしておきます。


cheap(安い、つまらない、軽蔑すべき)
affordable (入手可能な)
inexpensive(値段が低い、中立的)
reasonable(割高では無い、価値に見合った値段)

low-priced (お値打ち品、値下げ品)
good value(お値打ち品、お買い得)
economical(経済的)
modest(高くない、まあありな値段)
competitive(競合品と良い勝負出来る値段)

今までが割高すぎてダレも手が届かなかったものが安くなる(クスリなど?)場合はreasonable, affordable, modestなんかがおしゃれかもしれません。

また、競合品よりも環境負荷は小さいけど、高くて誰も使えなかったものが競合品と同じくらいの値段になる、という場合はcompetitiveなんかを使うんでしょうか。
このエントリーをはてなブックマークに追加

スペースでそろえてある表はいろいろある。これをエクセルに取り込む時には
×スペースを区切りとして使用 → スペースが連続したところは縦がずれる
△ 固定長データ → 文字数が合わないと使えない
など、手間が結構かかる。

以下のやり方はエクセル上で固定長フィールドとか使うよりはるかに速いのでおすすめ。
(terapadの例)

(0) (スペース4つ・6つくらいをスペース2つにすべて置換しておく。)
(1)スペース2つを\t(terapadのタブ)にすべて置換。
(2)ファイルを保存。.txtでOK。
(3)エクセルにドラッグ。


2つ以上連続したスペースをタブに変える。
その前に3つ以上連続したスペースを2つのスペースに変換する。
ということ。
このエントリーをはてなブックマークに追加

2021 Wei Wang
パシフィック・ノースウェスト国立研究所 エネルギー貯蔵材料イニシアチブ ディレクター、データ駆動アプローチによるエネルギー材料の研究開発。レドックスフロー電池、電解質の溶媒和。
2020 Omar Farha
ノースウェスタン大。ACS Applied Materials & Interfacesのアソシエイト・エディター。MOFでセンシング、触媒、ストレージ、セパレーション、浄水など。
2019 Jun Lu
アルゴンヌ研究所。リチウムイオン電池関連。新型電池。Znー空気、Li空気、Li-CO2など。
2018 Guihua Yu
テキサス大オースティン。ハイドロゲル、ナノ構造導電性高分子、熱電変換素子、メソ多孔体を使ったスーパーキャパシタ、レドックスフロー電池、二次元材料、微生物燃料電池など。
2018 Ah-Hyung Alissa Park
コロンビア大学。炭素鉱物・固体廃棄物のエネルギー変換、多層流システムにおける静電現象など。
CO2還元、CO2キャプチャーも。
2017 Xianqin Wang
ニュージャージー工科大。バイオフューエル・燃料電池。
2016 Liangbing Hu
メリーランド大。エネルギー貯蔵。繊維・素材を使ったエネルギー貯蔵。バイオマテリアル。
2015 Javier Garcia Martinez
アリカンテ大分子ナノテク研究所所長、スペイン、IUPACの次期会長。触媒(クラッキング?)でRive Tech社を設立。COP26など政治的な貢献も多数。
2014 Ive Hermans
Wisconsin大。不均一触媒、先端同定法。
2013 Shizhang Qiao
アデレード大。K、Zn、AlなどとSなどの電池。MOF、CO2還元、窒素固定
2011 Ryan P. Rodgers
フロリダ州立大。
このエントリーをはてなブックマークに追加

歳を取ってきて、欧・米・他のRising Starを知っておくことが重要になってきました。
防備録として。

Harry Gray Award for Creative Work in Inorganic Chemistry by a Young Investigator
無機系の若手研究者に贈られる賞。PhD取得後10年未満。
広義の無機化学において革新的な研究、学際的または複合的な研究も含まれる。

2021: Smaranda C. Marinescu
   小分子還元、CO2還元の触媒・電気化学触媒・光触媒探索。
2020: Hemamala Karunadasa
   ハイブリッドペロブスカイトなどの無機材料合成と物性(発光・電気化学触媒など)
2019: Jillian Lee Dempsey
   ナノ粒子のホットエレクトロンや錯体分子を用いた光触媒、電気化学触媒
2018: Dwight Seferos
   特にSe,Teを含むπ共役高分子の開発と物性探索(OLED、トランジスタ、熱電、電池電極、光伝導体)
2017: Nilay Hazari
   有機金属系均一触媒。
2016: Eric J. Schelter
   希土類の化学。希土類分離、分子磁性、中間原子価など。
2015: Emily A. Weiss
   光とナノ構造の相互作用を使って触媒、エレクトロニクス、生体センシング。
このエントリーをはてなブックマークに追加

Springer Nature
(Scientific Reports, Nature姉妹誌)

著者なら申請なども不要で図を使って良い。ただし引用を適切にすること。


https://www.nature.com/nature-portfolio/reprints-and-permissions/permissions-requests#types

Springer Natureで出版された論文の著者は、最初の出版の際にジャーナルのクレジットが表示されていれば、通常は再利用の許可を求める必要はありません。

原著論文の著作権の所有権は著者にあり、寄稿文またはその抜粋、補足情報を複製する際に、著者がジャーナルでの最初の出版および参照出版を認めた場合に限り、著者は以下の非独占的権利を保持する。
・著者が執筆した印刷物(書籍または論文)に、寄稿文の全部または一部を複製すること。
・著者および著者が当時勤務していた学術機関は、授業を行う目的で寄稿文を複製することができる。
・著者が作成したコントリビューションに含まれる図や表を、著者が作成した口頭発表やその他の著作物で再利用すること。
・本誌の印刷版またはオンライン版の発行から6ヶ月後に、査読を経て掲載が認められた寄稿文のコピー(ロックされたワープロファイル、またはそのPDF版)を、著者自身のウェブサイト、著者の機関リポジトリ、または著者の資金提供団体のアーカイブに掲載すること(ただし、出版社のウェブサイトにもリンクすることが条件)。

この場合、出版社のウェブサイトに寄稿文へのリンクが張られていることが条件となる。

セルフアーカイビング
著者は、受理された最終版の原稿をセルフアーカイビングする権利を有する。詳細はセルフアーカイビング・ポリシーを参照のこと。http://www.nature.com/authors/policies/license.html

著者の再利用
著者は自分の論文のバージョンオブレコードの全部または一部を自分の論文に再利用する権利を有する。また、受賞した学術機関の要求に応じて、シュプリンガー・ネイチャーのコンテンツを含む論文を複製し、利用することができます。

著者は、論文の中で発表された論文を現行の引用基準に従って適切に引用しなければならない。

引用元:「AUTHOR, TITLE, JOURNAL TITLE, published [YEAR], [publisher - as it appears on our copyright page]」。

あなたの意図する再利用がカバーされているかどうか疑問がある場合は、journalpermissions@springernature.com に連絡して確認してください。

このエントリーをはてなブックマークに追加

査読者コメントへの回答を書く

査読者のコメントに対する回答は、修正原稿提出の中で最も重要な部分の一つです。
ここでは、修正で行った作業について説明し、第1ラウンドの査読での誤解を解消する必要があります。
効果的な回答を書くことで、査読者とEditorが修正原稿を評価するのに役立ちます。
また、研究がどのように改善されたかをアピールするこの機会を最大限に活用することが重要です。

回答の構成

・ レビューアのコメントに対して最も効果的な方法は、ポイント・バイ・ポイントで回答することです。
つまり、各査読者が指摘したそれぞれのポイントに対して、具体的な回答を提示するのです。
これにより、査読者やエディターは、指摘された各問題にあなたがどのように対処したかを容易に確認することができます。

・ ポイントごとの詳細は重要ですが、最も重要な改訂点の概要を簡潔に示すことも重要です
これは、より詳細な回答の序章として、査読者と編集者に原稿の改訂時に何に重点を置いたかを伝えることを目的としています。

ヒントと提案
・ 概要では、決定通知書でEditorが特に指摘した点を必ず取り上げてください。

・ ポイントごとの回答を書く際には、査読者が提供したすべてのコメントを含めてください。各査読者のコメントの後、次のコメントに移る前に回答を記入してください。

・ 必ずすべてのポイントに回答してください。必ずすべての指摘に回答してください特定の指摘に回答できなかった場合は、その理由を簡単に説明してください

・ レビューアの指摘のすべてに同意するわけではありませんが、回答のトーンを専門的かつ建設的に保ち、科学的根拠に基づいた議論を行うことを条件に、提起された問題に対するあなたの見解を述べても構いません。

・ 具体性が重要であると同時に、簡潔な表現も重要です。回答は簡潔に、要点だけを伝えるようにしてください。

・ 回答の中に図や原稿の一部を含めるのではなく、関連する情報が記載されている修正原稿の特定の場所を示してください
このエントリーをはてなブックマークに追加

ワードで論文やレポートを書く機会は多いです。
ここに化学式を書きたいこともあるのですが、Chem Drawをいちいち立ち上げるのも面倒です。
かといってアルファベットの上付き・下付きを駆使して書くのは、面倒な上にイマイチきれいに書けません。
そんなときは数式エディタがおすすめです。
数式エディタで化学式を書くときのちょっとしたコツをいくつか。
(1)docはだめ。docxで書く。
昔のワードは、拡張子が「.doc」になっているものがあります。これだと、イマドキのワードでは数式を挿入できません。「.docx」に保存し直しましょう。

(2)挿入タブの右端に「数式▼」というのがあるのでそれをクリックする。

(3)上付き・下付きはコマンドを駆使する。
化学式ではO2の「2」とか、Na+の「+」のように、上付き・下付き文字を多用します。ワードでいちいちマウスを使って文字を選択して・・・っていうのは面倒です。
数式エディタはコマンドのようなものがあり、簡単に上付き・下付きを設定できます。
例えば、数式エディタでは
O_2
と打ってスペースを押すと、勝手に下付きになります。同様に
Na^+
でスペースで上付きになります。
O_2^2-
でスペースを押せば上付き・下付き両方があるものも簡単に作れます。

(4)矢印もコマンドを駆使する。
「→」 は"-" ">"と打ってスペース。
「⇋」はややこしいんですが"¥lrhar"と打ってスペースで出ます。慣れればマウスより早いです。
「⇌」は・・・無いようです。なぜ逆向き・・・

(5)ギリシャ文字は「¥」を使う。
ギリシャ文字も「¥alpha」+スペース、とかで出ます。大文字は「¥Alpha」にすると出ます。

(6)行間を調整する
数式エディタの変なところは、勝手に行間を広げたり、センタリングしたりするところです。
行間は「ホーム」「段落」タブで行間を固定値、間隔を16ptくらいにして調整しましょう。
センタリング問題は、数式エディタの右側でスペースを押すと勝手に左寄せになります。



このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ