2007年02月

2007年02月28日

スニーカーライト(ブリジストン)-安くていい自転車という難問(1)

3e593b64.jpg  お客さんと一緒に自転車を選ぶのは楽しい。ほとんど自分が買う代理行為だ。お客さんの求めるものが見つかったときはこちらも嬉しくなる。
 お客さんの条件の中に当然予算がある。この予算の壁は大きい。自転車が生活の中心の人もいるが多くの人はそうではない。割ける予算の限界はある。2万円しか出せない人にいくらいい自転車だとしても10万円のものを薦めたら相手にしてもらえない。
 限られた予算の中でお薦めできるものを探す。安いほどこれが難しい。自転車も基本的に品質と価格は比例するのだ。

 安いものでも優劣はある。コスト配分の差だ。安いものは売る数で勝負するから目に留まりやすいように派手に着飾ってくる。あまり自転車に詳しくない人の目をごまかそうとやっきになってくる。その事がなおさら選ぶ事を難しくしている。
 安全を犠牲にされるとたまらない。実際フレームが折れてけがをした人もいるし、折れた自転車を処分に持ち込む人も目にした。溶接の強度なんて見た目ではわからない。

 安くていいものを買うこつは目的と機能を絞る事だと思う。あれもこれもは安いものでは難しいし無用ななものにお金を払う事になる。折り畳み自転車の場合、軽くて小さくて持ち運びやすいものというのがまず求められる事が多いだろう。できれば11kg台、サスペンションは不要、ギアもキャリアも潔く諦める。派手な外見やブランドも疑う。すると2万円台、1万円台でもなんとか選択肢が見えてくる。

 ブリジストンの企業力がそれを可能とした。これは立派なことだと思う。天下のブリジストンともなれば変なものは出せないし、全国展開する以上そのリスクも大きい。
 スニーカライトはトランジットライトの後継機種だ。トランジットライトは非常によくできた自転車だったが、同系の自転車と比べると割高に映る。内容をよく見れば納得できるのだが、シングルギア¥40000は一般の人にはハードルが高かった。スニーカーライトの11kgの重さとブリジストンの信頼性で2万円台となれば、お客さんの財布を開く事ができる。

 16インチでそれなりに走る。ハンドルはクイックだが同系のものよりいい。フレームのジョイント部はライトと同じもので信頼感の高いロックだ。ハンドルの畳みはワンタッチではないが、がたつきが出にくい方式で安心。ブリジストンはタイヤーメーカー、タイヤチューブも丈夫なのがついている。持って苦にならない11kg、泥よけやライトもついているし、ちょっとしたワンデイツーリングにも使ってみたいなら内装3段付きも用意されている。これでも3万円、いうことないではないか。
 しいて難癖つければ、不快な音が出やすいバンドブレーキを避けてサイドプルブレーキを採用しているがこの制動力が弱い。あくまでものんびり走る自転車だ。

 無印の自転車のように素っ気ない外観は色気や遊び心が足りないが、飽きがこないともいえ利用者や服装を選ばない。そばやうどんのような自転車だなあと思う。
 文字通りスニーカーのようにあなたといつも一緒にいられる存在となるだろう。

走行性 ★★★
携帯性 ★★★☆
汎用性 ★★
デザイン★★★
C/P  ★★★★☆

 
 


 

minivelofan at 12:48|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!16インチ | 2万円台

2007年02月26日

BD-1(R&M) 完璧という鏡?

2f87d17e.jpg あなたの周りにこれまでに一人はいただろう?容姿端麗で学業優秀、なかなかのお金持ち、しかも性格も温和で思慮深い、出しゃばりすぎず、みんなから好かれるような羨ましい人が。こういう人を恋人に持てばそれは鼻が高い。親友になったとしても誇らしい。皆に羨ましがられ有頂天になるだろう。
 でもあなたは耐えられるだろうか?誰も自分を褒めない。あなたにふさわしくないという値踏みの視線、ジェラシー、優れた人へのコンプレックス…
 自分の卑屈さ、矮小さ、醜さに耐えられず卑屈になり、その卑屈さに自己嫌悪に陥る、そんなことはないだろうか?

 このカテゴリでBD-1を取り上げないわけにはいかない。折り畳みスポーツ自転車という領域を形成した立役者の一人である。今更BD-1を評価しようなんて事は思わない。評価は確立されているし、欲しい人は迷わず買うだろう。いい自転車である。
 折り畳みと見えないシャープなスタイル、10kg弱の軽さとコンパクトさ、スポーツ感覚溢れる走りと3拍子揃っていてケチのつけようがない。ここまでのモデルはいまでもそう多くない。

 ドイツらしいバウハウスの伝統、機能=美を正統的に受け継ぐデザインである。その極みは折り畳み機構にある。後輪を下から前に回し込む方法は,おそらくDiBlasiのほうが早いのだろうが、そこにサスペンションをかますアイデアは素晴らしい。ダイアモンド型のフォークを介してサスペンションでジョイントする前輪部分にいたっては惚れ惚れとする機能美を輝かせている。この前輪部分のデザインは真にクリエイティブで名品と判を押したい。

 これだけの完成度を持った自転車は改訂する必要もないし、ずっと作り続けて欲しいと思う。と思っていたらモノコックフレームの新型が出た。少しアイドル顔になったかと思わせつつも予想を超えた出来で走りもよく唸ってしまう。難点は高すぎるだけだ。

 惚れ込んで欲しいと思う人は迷わずどうぞ。オプション類も充実していて万能自転車にも変身する実用性も高い。強いて難点をいえば前輪が視界から消えそうなハンドル位置がブレーキ時に少々恐怖感を抱く事や高速走行時の不安定感、前傾ポジションやハンドルポストの角度のせいだろう、ハンドルポスト、ステム周りの溶接破損等のトラブルが見られること。ハンドルに力を入れて走る人は要注意である。

 上記の意地悪なたとえ話は私が単にへそ曲がりで卑屈なだけだ。かっこいいものは好きなのだが所有するとなるとてらいとためらいが出る。素直に君が好きといえばいいのに…

走行性 ★★★★☆
携帯性 ★★★★☆
汎用性 ★★★★☆
デザイン★★★★★
C/P  ★★★

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2007年02月25日

VIVO (DAHON)  懐かしいあの頃の君

7e0a911a.jpg 久しぶりに古いつきあいの女友達に逢う。その変貌ぶりにいささか戸惑う。すっかり綺麗になっていたのだ。昔話に花を咲かせつつ視線のやり場に困る。
 きれいになったのはもちろん喜ばしい事だが、どこかあか抜けない中にひかる所を見いだして惹かれていた僕は、誰が彼女を磨いたのかと妬んだ。そう、あの頃の君はがむしゃらに走っていて美しかった。

 最近のDahonはすっかり洗練されて、品質やデザインでの信頼も増し、総合自転車メーカーへの歩みを進めているように見える。ブランドを確立しつつあるのだ。
 日本で見かけはじめた頃はアメリカ的なおおらかさが残り、HeliosやSpeedに惹かれつつ高額をつぎ込むのには少々抵抗感があった。フレームの真ん中に無骨につくジョイント部がその象徴だ。
 そんな中で美貌を潜める一台があった。それがこれだ。

 VIVOは2000年のカタログで登場、翌年にはサス付きのVX3に変わっているから、同社の中では極めて短命な車種であった。そのため巷ではほとんど見かけない。相棒が私と一緒に出かけるために購入した。
 ブロンプトンなどを薦めつついろいろ試乗してどれもフィットしなかった彼女が選んだのがこのvivoだ。カタログでは一目置いていたわたしも、そのあっけらかんとしたブルーには少々面食らった。しかし彼女の目は正しかった。太陽の下でこのブルーととても美しいのだ。長い車長と小さい車輪がダックスフンド思わせ愛らしい。続きを読む

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2007年02月23日

Strida - デザイナーのアヴァンギャルド

0701503a.jpg 携帯自転車というのは一つの夢だ。軽くて簡単に運べて結構走る。近年そうした極小バイクが出てきたが、つい最近までその理想型だったのがこのストライダではないだろうか?
 ストライダは初代から知っていた。マウンテンバイクやbikefridayを買う時に候補に挙がっていた。しかし高い。シングルギアで¥100000はちょっと買えない。しかも、運ぶ以外には買い物くらいにしか使えなさそうな形状に躊躇した。どう見てもセカンドバイクだろう。でなければこだわりの一品としての自転車だ。

 数年前約半額にまで値下げしてきた。これには驚いた。相棒が実家に連れて行く自転車として買う候補に挙がった。もちろん私もどこかでにずっと気にはなっていた自転車である。
 これほどの個性派も珍しいのだ。
 三角フレーム+縦型折り畳み+ベルトドライブ+両輪片持ちフォーク=10kgだけでも凄いが細かく見ると他にもいろいろある。

 かつて一度試乗したがその独特の乗りにくさが焼き付いていた。ハンドルの軸がフレーム△の頂点の胸元に来るのでとにかく普通の自転車とはだいぶ違ってふらついてしまう。当時はそれが諦める理由になってほっとしていた。
 相棒が一度乗ってみたいというので再度試乗してみる。今度は実用を考えて現実的に試す。確かに違和感のある乗り味だが、数分乗っていると慣れて普通に乗れる。
 という事で購入決定。相棒が買った。色は悩んでゴールド。

 そのデザインがまず独創的だが、△フレームは畳むために生まれている事がわかる。折り畳み方法も独創的だ。まずハンドルを折る。前輪の付け根あたりで底辺にあたるフレームを外す。これはワンタッチだ。△の頂点を軸に前後の車輪を重ねる。前後のフォークは片持ちフレームなので車輪同士が密着する。ここには強力なマグネットがついている。(これが強力すぎて組む立てるときは苦労する)
 この2つのフレームの間に底辺部分のフレームを重ねる。ストッパーで固定される。あとはペダルを畳む(これは自分でつけ直したもの)。リアキャリアはスタンドになる。(ちなみにこのキャリアはプラスチックのへなへななもので、コンビニの買い物くらいは積めるが、重量物は不可)
 この状態で転がせる。ハンドル端にひもがぶら下がっているがブレーキを締めた状態でひっかけるもので立てかける時に転がらないようにするアイデア。ハンドルステム(根本)部分で何かにひっかけてぶら下げておく事も可能だ。

 サドルを低めにした際の足を前に投げ出すポジションは独特で、これはリバイブなどのセミリカンベントなのではないかと思うほどだ。乗るこつは、ハンドルにしがみつないで腰でバランスを取る事。リカンベントと同じ要領だ。(背もたれ付きをオプションで出して欲しい?)
 いすの乗るような感覚はのんびり走るポタリング向きで散歩の足としてはかなり楽しめる。ギア設定も適度でよく走るし、坂も結構上る。実用上は問題ない。ただ長い距離はお尻が痛くなるのできびしい。続きを読む

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2007年02月20日

BikeFriday Metro7とのおつきあい作法

愛着が深いBikefridayであるが、自転車整備などに縁がなかった者には、輪行などで戸惑う場面もあった。
 まず畳み方。シートポスト(座席の支柱)の根っこの部分のクイックリリースを緩めてサドルを前に倒す。軸部分がオフセットされていて、サドルがついたままでもフレーム中心から少しずれるようになっている。もっとコンパクトにしたいときはサドルを抜いてしまう。納品時にはフレームの中央にボトルケージがついていてそれが少々邪魔であったので、シートポストの後ろに移設した。

 ハンドルの根本のクイックリリースを緩めハンドルを引っこ抜く。家での収納時にはフレームと平行になるように回すだけにしてして納まりを確保している。

 前輪の軸部分のクイックリリースレバーを緩め、Vブレーキを外して前輪を外す。(Vブレーキは車輪の上のワイヤーが応談している部分を強く寄せると外す事ができる)前輪は必ずしも外さなくても畳める。スペースに余裕があればつけたままでもよい。ただフォーク(前輪を支える腕部分)の位置が逃げ場が無くなるので前輪フォーク部分に傷がつきやすくなる。

 シートポストを前に外して緩くなっている後輪部分をBB(ペダルの軸部分)を中心に下から回り込ませるように前に回し込む。この方式はBD-1やブロンプトンなども採用している方式で、その賢さに思わず唸ってしまう。この状態でなんとかかろうじて自立、容積としてはブロンプトンには負けるかもしれないがBD-1と同等にはなるだろう。
 フレームの真ん中についているマジックテープは畳んだ際に、シートポストや後輪を留めるためのもの。このマジックテープ自体の納め方が意外と難しく、ぐるぐる巻きの状態が美しくないのはご愛嬌か。

bike_friday_folding続きを読む

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2007年02月19日

BikeFriday Metro7との日々

 Metro7の第一印象は”華奢”(きゃしゃ)というものであった。車体は小さく、フレームも全体に細め、高級車ならではの仕上がりにほれぼれというより、むしろ頼りないほどであった。その姿は立ち上がったばかりの子鹿を連想させた。買い物をした時によく起こる事だが、あっちにしてけば良かったかなという気持ちがよぎる。そう思うほど、”平凡”な外観で、不安は鮮やかな赤でも払拭できなかった。

 あれから、かれこれ6年近くになるだろうか。遠出のツーリングこそしていないが随分乗っている。
 で、どうなのよ?と言われると、何も不満がない、いい自転車ですよと答えたい。しかしここがこう素晴らしいのですよとその真価はなかなか伝えにくい。
 よく上達したければいい道具を使いなさいという。もちろんこれには経済的な限界はあるし、プロとアマとでは求めるものも違うだろうと思う。ただ、いいものは、ストレスがなく使いやすいという事だ。はじめからいいものを使うとどこがいいのかすら気付かないのではないだろうか?
 どこが特別いいのかはわからないけれど、ストレスなく気持ちよく走る。これこそBikefridayの魅力ではないかと思う。乗り続けるに連れてじわりじわりとDNAにその心地よさが伝播して来る、そんな感覚なのだ。
 いろいろな自転車に試乗するにつれてその感覚は増している。折り畳み自転車や小径車は機構などに凝るためにどこか無理したり、妥協している部分があるのだろうと思う。それはもちろん魅力でもあるのだが、そこに惚れ込めなかったとすれば、相性の悪い物となるだろう。

 特筆すべきは、そのクロモリフレームのしなやかさだと思う。サスのように衝撃を直接吸収はしないが、和らげながらしなやかにフレーム全体で受け止めているのが身体に伝わってくる。ハンドルポストやシートポストの強度も充分で踏み込んでいても不安はない。フレームの細さも納得すれば繊細な美しさに映る。
 汎用性の高さも良い。サンダル代わりにも使えるしキャリアをつけてツーリング車仕様にもできる。目立たない外見だから、街に駐輪しても不安は少ない。軽いので輪行もそれほど苦ではない。

 気になる所を強いて言うと畳むというより分解するために、運搬時にまとまりが悪いこと、電車の中などで自立しない事、畳むのに少々時間と慣れが必要ということか。電車での輪行は想定外、アメリカのスーツケースでの飛行機利用を前提としたコンセプトでは、無理からぬ事だが。

 悩ましいのは他の車種に目移りする事だ。用途に応じて多くの車種が用意されている。走りを求める人はロードタイプを求めた方がいい。またより畳みやすそうな新機種も投入されたようだ。
http://www.bikefriday.jp/

 もしあなたがBikefridayに関心を持っているとしたらこういうだろう。
「お薦めしますよ」

pocket_tourist

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2007年02月18日

BikeFriday Metro7との出会いまで

581219ad.jpgまずは所有している自転車から。

 ピクニカ盗難のあと、一時MTBに移り、その後ジャイアントの折り畳み自転車を見かける。現行のハーフウエイ発売以前のモデルで詳細は不明。アルミフレームで真ん中折れタイプ7段変速付き¥25000だった。
ベランダに置くセカンドバイクとして購入、安かったけど、よく走った。ピクニカも14インチの割にはよく走った記憶があったので不安はなかったが、予想以上の走りでこれで小径車熱が再燃してしまった。
 当時BD-1が日本に入りはじめていた。会社の先輩が知り合いに勧められたといってBD-1を安く購入、それによくわからずに試乗してみて更に熱が高まった。(信じられないが当時は実売10万円以下だった)
 私は熱にうなされ始めると止まらない。カタログや雑誌探し、サイト、自転車屋巡りが始まった。

 BD-1やモールトンの影響か折り畳み自転車ブームの兆しが見え始めた頃であったが、選択肢はそれほど多くはなかった。国産はいわゆるママチャリ風のミニサイクルが多く、デザインと走行性が高そうなモデルは限られていた。
 私が求めたのは、日常的にもよく走って市中を走り回れる事、たまには電車に乗せて旅先で乗れる事。ある程度の走りと畳んだ時のコンパクトさと軽量さを求めた。。できれば10kg-11kgぐらい。もちろんかっこいい方がいい。予算は¥100000。マニアでない人間にとって10万円の自転車は狂った世界だ。実際10万円の自転車を買ったといったら信じられないと何人かの友人にいわれたのだ。

 BD-1はもちろん最有力候補、しかし先輩が既に持っている事とブームになりかかっている事で天の邪鬼な私はかなり抵抗感があった。それ以外に何かないのかと。
 ブロンプトンはハンドル回りとか何となくミニサイクル風なのどかさがあって好みであったが、16インチや内装3段変速がもの足りない。シャープなBDのシルエットが脳裏をかすめる。
 ダホンHelios、いいじゃないか、これ。こなれた価格とシンプル志向の外見で有力候補。しかし当時はダホンのブランド確立途上期で、何となく野暮ったさが残っていて、これはほんとにいいのか?と自問自答のくりかえし。フレーム真ん中のジョイント部がジャイアントと変わらんぞとチープな雰囲気を払拭できず。
 Jediは流麗なスタイルも抜群でしかもBD-1の兄貴分風でかなり見栄を張れそうだが、折り畳みサイズが大きい事を憂慮。
 トランジットTS2016は、その独特のスマートなフレームやハンドル形状で気持ちとしては、決定打に近かったが、若干重いのと少々高いのがひっかかる。そこを押して¥150000まで出すにはどうしても至らない。(リンク参考)http://ayukun.ddo.jp/mono/ts2016/index.html
 いくつかは試乗し、決定打を見いだせない悶々とした(しかし楽しい)日々が続いた。

 そんななか、あまりに地味な一台が目にとまる。その控えめな存在と分解するような畳み方で視界に入っていなかった。BikeFriday-Metro7。
 ふむふむ分解はするけど結構小さくなる。重量は11kg前半、まあ許せる。¥120000ちょっと予算オーバーだが出せない事はない。かなり地味だが奇をてらった所がなくて好感は持てる。ジョイント部が見えないのもいい。スーツケースにも入るのか!
 一方、疑問も噴出。畳むのに工具を使うのか?この価格でアルミフレームじゃないのか?サスペンションもないのか?¥120000もする自転車にみえないぞ。
実車を見たい!しかしどこにも置いていない。大丈夫かこのメーカー…

 試乗車を探すと田端のAMANDAスポーツという店にあるらしい。道に迷いながら辿り着いたその店にまずビビる。ほとんど鉄工所。なかにはオーダーらしきフレームが並ぶ。素人目にも自分が場違いな事に感づく。
 少々強面の店主、千葉氏と応談するなかで、bikefridayへの確信が高まる。あのモールトンに不満を持つ人が買いにくるとか、サスは不要であるとか、感心するくらい丁寧で非常によくできたフレームであるとかそんな事を聞かされながら、試乗してみる。(確かPocket Rocket)
 正直、素人の私にはその時はよくはわからなかったのだが、固めの乗り味は推進力の確実な伝達を感じさせ、上記の自転車達とは何かが違うように感じた。正攻というかギミックのなさのような実直さを感じたのである。

「お薦めしますよ」
単純だがその一言で決まっていたのかもしれない。翌週には購入を決定。セミオーダーなので体格を採寸、オーナーのネームプレートがつくという。
雑誌で見たグレーは無くなって、今は赤になっているとの事。渋いグレーに納得していたので戸惑いながら
も鮮やかなMetro7に期待が募る。

待つ事2ヶ月。

そしてやって来たのがこの赤いMetro7である。(詳細続く)



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2007年02月17日

折り畳み自転車、小径車のメリットとデメリット

何でわざわざそんな小さい自転車に乗るの?という疑問を聴かされる事が多い。
私は小径車、折りたたみ自転車は都市部での利用にはかなり向いていると思っている。
メリットとデメリットをまとめてみよう。(既に乗っている方はよくお分かりと思う事だが)

メリット(優れている所や魅力のある所)
●持ち運べる
スポーツ車で輪行という方法ももちろんあるが自転車好きでない人にはハードルが高い。折り畳み自転車はそれよりは気軽に持ち運べる。電車や車での移動先で乗るという使い方ができる。やろうと思えば飛行機に載せる事もできる。最近では駐車が厳しいので駐車場までのアクセスに利用する人も多い。
●小さい
折り畳み自転車、小径車は車輪だけでなく全体が小さめに作られている事が多いので、駐輪場所などに有利。視覚的な圧迫感の軽減もある。畳めるものであればハンドルやペダルを畳むだけでもスペースの軽減は大きく、特に都心でのマンションなどのエレベーター、玄関などの利用には効能大。
●こぎだしが軽い
車輪が小さいと全般にこぎだしが軽くなる。ストップ&ゴーの多い都市での走行には有利。
●坂に強い
折り畳み自転車、小径車は一般車のシングルギアで無理そうな坂でも坂を結構上っていける。力学的にはよくわからないが、経験上でいえば変速なくても坂には割と強い。
●小回りが利く
旋回の最小半径が小さいので、歩道でのUターンや歩行者をぬって走る時は便利
●軽い(ものもある)
小径車といっても見た目から想像するよりも正直重い自転車が多い。高級なロードの軽さにはかなわない。
それでも一般車に比べれば圧倒的な軽さであり、持っても苦にならないような車種もあるにはある。
●足付きがいい
小径故にペダルの位置(BBheight)が低めなので、停車時に地面が近い。また乗り降りしやすいフレーム形状が多い。
●カジュアル
折り畳み自転車、小径車はスポーツタイプの車種であっても専用のウエアなどを着込まないで普段着でも違和感はない。コンビニへの買い物で使える。
●個性派デザイン
車輪が小さいと寸づまりで短足になり、可愛いらしかったり凝縮感のあるフォルムが多くなる。
また折りたたみ機構の独自さがそのままフレーム構成に反映されるため、各車種のデザインが異なり個性的であるものが多い。
●幅広い適応身長
サドルやハンドルの高さなどの可動部分が多いので、サイズ調整がしやすい。夫婦や家族で共有する場合に便利。

デメリット
上記のメリットがそのままデメリットになる部分も多い。
●固めの乗り心地
車輪が小さいため路盤の凹凸をダイレクトに拾う。それを補うためにサスペンション搭載しているものも多い。
●ハンドルがふらつく
ふらつくというよりも動きやすいため、大径車とはかなり感覚が異なる。直進安定性が劣り、手放し運転が苦手(する必要はないが)。一般車に慣れているとこの違和感は大きい。
●遅い
これは誤解が多いけれど、必ずしも遅いとは言い切れない。スポーツタイプで変速を有しているものなどは一般車よりも圧倒的に早い。ただロードなどに比べれば最速ではもちろん劣る。
一般に遅いのは、格安販売されている折りたたみ車で前のギア(ペダルの所)が小さくギア比が低い場合である。この手であると漕いでもスピードが出ないと感じる。
●段差に弱い
上記の凹凸とつながるが、段差での衝撃は大きい。また段差を乗り越える角度を深く持たないと転倒してしまう。
●強度/耐久性
可動部分が多い分、強度は劣る。また経年変化でのがたつきなどが出る事がある。
●意外と重い
特に安い折り畳み自転車は鉄でできているので、小さいくせにずっしり重い。
高級車でも全体に見た目の大きさよりは重さを感じるだろう。
●乗車ポジション
スポーツ車と変わらないポジションを確保しているものも多いが、コンパクトに作られているものは、どうしても乗車ポジションが狭めである。大柄の人には厳しい。
●カゴやリアキャリアがつきにくい
つかないわけではないが、一般的な前カゴや荷台はつきにくい。ロードなども同様だが。

 こうして書き出すと、とても悪い事ばかりが見えてしまいそうだが、メリットは他にはない部分も多いのでそのアドバンテージはある。
 またメリットとして書きにくい部分として、乗車感覚の楽しみがある。軽いハンドル感覚(クイックという)やペダリング感覚など身体との一体感があって、一言でいうと楽しいのである。
 一般車やスポーツ車のスケールは、人が日常的に移動する道具としては若干大きいのではないかと思う。
小径車は等身大以下のスケールで親密感が高くその辺りがファンを魅了しているのではないかと思う。

小径車 折り畳み自転車への誘い

a3126f5f.jpg 折り畳み自転車とのつきあいは長い。かつてブリジストンから販売されていたワンタッチピクニカという折り畳み自転車に乗ってたのが17年前。当時珍しかったそのコンセプトに惹かれてしまったのだった。
14インチ+ベルトドライブ+縦折りというコンセプトは今でも画期的であり、ストライダなどに引き継がれているように思う。

 生来小さいものや携帯できるものに弱い。友人が買ったミニカセットレコーダーに焦がれて以来、ラジオ、マイクロカセット、でんすけ(なつかしい!知っているひとはいるか?)、ミニラジカセ、ウオークマン、携帯テレビ、ポケットカメラ、ポラロイドランドカメラ、ミニコンポ、軽自動車、モンキーバイク、果ては坪庭や盆栽、狭小住宅まで偏愛する始末である。
 この小ささは、相対的なものであり、ある制約があって限界に挑戦するとか、本来あるべき形からスケールアウトする時にその緻密さや可愛らしさが増幅するのである。iPodのようなデジタルデバイスで小型化が技術によって約束されているとその魅力は半減なのである。(もちろん実現には大変な苦労があると思うが)

 自転車には当然、人が乗るという条件があり、それが大きな制約になっている。その中である目的を追って小型化に向かい様々な創意工夫がなされていく所にその面白さがある。ある程度完成形が整っているロードバイクとはその辺の魅力が異なる。