2007年06月

2007年06月16日

エクスウォーカー(17Bicycle) 下町の底力

d191096f.jpg「出かける時に自転車を持って出かける」
携帯自転車への夢は利用者ばかりとは限らない。こういう自転車で町や暮らしを良くしてあわよくば一儲けしたいと思う情熱家もいるだろう。妄想だけなら私もその一人かもしれないし、これを読んでいる方の中にもいるだろう。それを実現させつつある人がいる。

 エクスウォーカーが出てきた時、怪しい中国か台湾のベンチャー企業だろうと思いながらも、なかなかいい所ついてくるなと感じた。ベビーカーのようなX型の折り畳みはブリジストンが先駆だが、ある部分更に徹底していたのだ。まず8インチの極小径、一直線になる畳み方、一般車並みのロングホイールベース、極めつけは新規開発された64Tの大型ギアだ。X型を強調したデザインも無骨さを残しつつもチャーミングでなかなか洒落ている。

 乗ってみると、車径から想像される以上の推進力の驚く。大型のギアが活きている。乗り心地も小径車特有のクイック感は残るものの極小径車としてはバランスのいい乗り味だ。スチールのフレームはしっかりしており、大きめの車格は安定感があって不安を感じさせないし、男性が乗っても「お猿の自転車」状態を脱しているのが嬉しい。折り畳みは独特でワンタッチとは行かないが、確実なものだ。カラーリングも4色揃っていて選べる。畳んだ状態で一応転がせる。
 なによりエクスウォーカーの最大の魅力は価格だ。この手の自転車はセカンドバイクの性格が強いからあまり高いのは手が出ない。3万円なら試しに買って使ってみようかと思う。あるいは遊びで乗り倒してみようかと思う。トランジットコンパクトやハンディバイクとともに選択肢になるだろう。

 課題も残る。12kg近い重量は、携帯自転車としては厳しい数字だ。8インチキャストホイールの乗り味はファットタイヤで軽減されているとしても硬くて少々つらい。パンク修理が難しいからその負担も気になる。この辺はコストとともに携帯自転車への壁として立ちはだかる。
なんとか10kg以内、12インチ、3万円台で今後克服して欲しい。

 17バイシクルは下町企業のベンチャー部門で自転車による都市環境改善の夢を追う社長の産物でもある。その情熱は後続車や新規開発へと続いている。これは実に尊敬すべき事態ではないか。妄想を実現させていくのは並大抵の事ではない。
 このメーカーが成功すればこの精神は企業伝説としてブランドを高めるだろう。こんな姿勢を見ると下町仲間としては応援したくなる。そんな所も魅力だったりする。後続車ポンションもいい自転車だ。
 そしていま実用性の高いリカンベントの開発が進んでいる。リバイブの開拓精神がここにも受け継がれている。これはそう遠くない日にレポートしたい。

 ショールームも完備、各所に試乗車もあるので試乗の機会は多い。一回り小さいミニウォーカーもあり、よりチャーミング、こちらも素直な乗り心地で甲乙つけ難い。

走行性 ★★★
携帯性 ★★★☆
汎用性 ★
デザイン★★★★
C/P  ★★★★★