2007年09月

2007年09月19日

カリブーライト(サカモト)格安アルミ折りたたみはどれが買いか? 

4c2ceba6.jpg多くの人が気になる安い自転車は悪いのか?
安い自転車を求める人が踏みがちな間違いがある。
(自転車が好きで何台も欲しくて、あるいは改造する為に自転車が欲しくてという人はまあその内容を知っていて好きがゆえにということで別次元としておく)
まず欲張りである。あれもこれも求める。安いのに万能を求めるのは無理だ。
手入れや面倒を見ない。例えば雨ざらしで使う。安い自転車の方がさびやすいのに。
そしてネットで買うのが得と思っている。安い自転車の方が壊れやすく修理が必要なのに。
さらに不具合を値段のせいと認めたがらない。たとえばギアがカチカチいって決まらない段があるといって怒る。いくらシマノでも一番安い変速機はそんなものである。数倍もする価格の変速機と同じ性能だったら誰も使わない。
安い自転車を買おうとする人はスリッパ代わりに思っている人が多く、大事にしようとしないし長持ちさせる事を知ろうとしない傾向が強い。ならば大手メーカーのいい一般車を買った方がいい。

格安自転車といっても乗れない訳ではないし一週間で壊れるわけでもない。大事に乗れば長持ちもする事もあるしお買い得なものもある。ただその見分けが難しい。極論すれば買って使ってみた人でないと耐久性まで判らない。

安い折りたたみ自転車の課題はまずは重量だ。重いものが多い。重ければ折りたたみの意味は半減だ。つぎにギア比が低いものが多く遅い。バンドブレーキが多く制動音が出る。ハンドル部分のがたつきが出易い。致命的なのがBB(ペダルの軸)回りのがたつきやトラブル。ここがトラブルと直らない事が多い。乗っている人も気づいていない事が多い。ひどいものだとここのグリスが入っていない事もある。安い自転車はこういう目立たない所のコストを削る。すると耐久性や走行性が落ちる。ここは外から見ても判らない。

私なりの結論を言えば、雨ざらしにしないで、たまに買い物や街乗りに使うという事であれば実用に耐えるだろう。通勤や長距離走行などのヘビーユースにはお薦めしない。また折りたたみ機構が不要であればない方がお買い得だし安心。

軽くて安いのをとお求めの方は多いだろう。
私のお薦めはサカモトカリブー16。10kgを切って実売約2万。トレインクル7.5の1/5!
20inch変速付きも出ているが、デザインのまとまりもいいのでここは潔く16インチシングルで。
それほどスピードは出ないしヘビーユースには不安だが、軽いので輪行と散歩自転車なら実用に耐える。
日本の販売メーカーがあって自転車店で買える安心も大きい。輪行を前提にすればこの辺がボーダーか?

さて以前にも質問があったドッペルギャンガーを見てみよう。(但し未試乗、同様車からの推測)
フレームはカリブーと良く似ている。
良くある折りたたみ方式でちょっと面倒だが、これ自体は問題ない。これより安いものでハンドルの根元に箱形の大きな丁番がついたものもよく見かけるがこれはがたつきが出ると直らないので要注意。このタイプはブロンプトンと良く似た方式で悪くはない。フロントのギアはそれほど大きくないのでスピードはそこそこだろう。20inchは1.75の太めのタイヤで、段差の多い街乗りには向いているがリムとの摩擦によるタイヤ破損が心配。同じモデルではないがそれでなんどもタイヤ交換になったお客さんがいた。前後Vブレーキは好感持てるがパーツ自体はチープ。台座の精度も怪しい事がある。この後ろブレーキパッドの着く角度が微妙なのだ。シートポストの長さも要注意。背の高い人には短い可能性も。

アルミモデルは軽くて良いが、より高い溶接の技術が要求されるから不安は残る。むしろ安い自転車こそスチールの方がすこしは安心という事はないだろうか?これで12kgならDahonOEMモデルの方がいいのでは?

結論としては、ご近所自転車やセカンドバイクならいいけど、通勤やサイクリングを楽しむファーストモデルとしては力不足か?修理や整備覚悟でお試しで買うのはもちろん自由、自転車屋さんで買いましょう。



カリブーライト16
走行性  ★★★
携帯性  ★★★★
汎用性  ★★
デザイン ★★
C/P   ★★★★

2007年09月15日

トランジットライトスポーツ(BS) 欲張り条件を満たすのはどれだ!

61abe620.jpg知り合いからこんな相談を持ちかけられた。
?自転車を探しております。現在使用の次の愛車です。条件は
?折り畳みができ
?軽量アルミタイプ(希望は10?kg未満)
タイヤは太め20インチ位 変速付き
?価格は限りなく安価…
というものである。
この方は日常的な移動に用いて、輪行袋を常備していつでも電車に乗れるようにしている。

こういう条件は実際多いのではないだろうか?
畳めて軽くてよく走って安いの。

現実にはこういう自転車はかなり高価だ。例えばDahon Mu SLで16万だ。これを安いとはいわない。
もう少し条件を緩和して、折り畳み、10kg台、18または20インチ、外装変速とするとどうだろう。
この条件に入るのが
ライトウイング(パナソニック)¥52800
トランジットライトスポーツ(ブリジストン)¥55400
で、大手メーカーが健闘!
ライトウイングは未試乗なのでここではトランジットライトスポーツを推したい。

トランジットライトの上位機種で外装変速やVブレーキを採用し本格走行に対応している。
この価格で重量10.7kgは立派。7段変速とフロントギアで見た目とは裏腹にかなりスピードが出る。折り畳みジョイント部分もしっかりしておりハンドルも軸で回すタイプでがたつきの心配が少ない。パーツ類もしっかりしていて
デザインも前輪16インチ後輪18インチと異径を用いて個性的、かつ水平チューブを用いてなかなかスマートである。

小径車は安定感を求めてロングホイールベース(長い車輪間)が主流だが、個人的にはショートホイールも小径車らしくていいじゃないかと思う。トランジットライトスポーツはショート系で16インチ前輪と相まって極めて小回りのきく走りで、はっきりした個性がでている。

残念なのはライトのときは折り畳み時にスタンドで自立していたのが無くなった事、折り畳みサイズが大きめである事、体格の大きい人には窮屈であることなどだが、先の重量と走りで十分補っている。
これで実売5万円はかなりお買い得、目立たないモデルだがアフターケアも含めて安心できる。

この下の価格帯となれば変速付き10kg台はほとんどないのではないか?
16インチまで入れればムラヤマMC-1Aが11.3kg 5万円以下とダントツでお買い得。(未試乗)

これより安くなると12kg台になってMetroやBoardwalk等Dahonの独壇場か?
外装変速を諦めればBSスニーカーライト。
もっと安くということであれば13kgを覚悟して、ダホンOEMの血筋群でNewton、ハンテン、クレージュ、スギムラ、サイクルベースアサヒ(CBA)などなど。
この中で気になっているのがCBAナクレ。
高級車MUを思わせるフレームはとても¥25000には見えない。色の選択肢も本家より多く実車を見れば塗装も画像以上になかなか美しい。パーツ類もそれほどチープでなく、BB回りの耐久性を除けば不安はない。
畳むのも年に数回というなら毎日の通勤やロングツーリングでなければ実用的にはこの辺で充分ではないかと思う。

この辺を買って改造を楽しむ人も多いようだ。これも通だね。

トランジットライトスポーツ
走行性 ★★★★
携帯性 ★★★★
汎用性 ★★★
デザイン★★★★
C/P   ★★★★★

ナクレ
走行性 ★★★
携帯性 ★★★
汎用性 ★★★★
デザイン★★★★
C/P   ★★★★★



minivelofan at 00:15|PermalinkComments(7)TrackBack(0)clip!18インチ | 5〜10万

2007年09月09日

MC-1(d) (ムラヤマ) 頑張れ!菩薩系大和撫子

ab5ce887.jpg 実は高嶺の花だったブロンプトンを諦めて、じゃあどうするかと見回した時、帯に短したすきに長しでコレに変わる存在がなかなか見つからない、そういう時期が長かった。小さくなって転がせて、可愛くって、ほどほどの価格で…もちろんないわけではないけれど高かったりもの足りなかったり。おりしも折り畳み自転車ブームの兆し、どこかからいい娘が出てこないかな…

 そんなころこのMC-1が登場した。ムラヤマはベンチャー企業らしい意気込みでユニークなアイデアを搭載し、ローロあたりで扱われて自転車ショーなどでも注目された。
 このモデルの特徴はブロンプトンに採用されている転がし機能を強化させた所だ。ブロンはコロで転がせるだけだがMC-1は折り畳み状態で後輪ドライブをフリーにして前輪と荷台とでカートのように押して転がせるというものだ。ハンドルが手押しバー代わりになる。荷台は荷物や人が乗ってもいいくらいの強度があるようだ。この機構のせいもあってか12.9kgと少々重め、移動するときは基本的に転がすということで重量に多少目をつぶっている。重いといってもブロンプトンだって12kgだから非常識というほどではない。価格は約半額、お買い得だ。

 ブロンプトンとこのモデルの違いはお国柄が出ていて面白い。ブロンプトンは折り畳み機構などの機能を重視しつつそれをデザインとして高度に成立させそこにきちんとライフスタイル像を組み込んでブランド性を獲得している。
 一方のMC-1は製作所という言葉から連想できそうな金属工作物然とした無骨さである。フリー機構と強度を隠そうともしないフレーム構造や職人技のアルミ溶接やアルミの仕上げを見せるためにポリッシュのみのカラーリング、素人然としたサイトデザインにもその姿勢が現れる。このメーカーは技術、機能至上主義でデザインは虚飾、不要といっているかのようだ。

 乗ってみると起ち気味のポジションで16インチとしては走行の安定感も良く乗り易い。前傾ポジションは取りにくく他の自転車とくらべて気付いたが、クランク(ペダル)の位置がほんの少し後ろよりで乗車ポジションが独特、好みが別れるだろう。この辺は試乗を要する。小さい印象の割に重いので持って歩くのには向かない。転がすのを前提とする。

 このメーカーには熱心なファンが存在していてそのユーザーの体験を見ると輪行などにはとても使い易いようだ。荷台がついているのもプチツーリングには便利だろう。ドロップハンドル仕様も用意され遊び心があってシリーズの中でもユニークな存在だ。この初代モデルは在庫もあとわずか、上位モデルやニューモデルMC-1Aシリーズへバトンタッチする。どれもCPが高く限られた予算の人には頼れる選択肢だ。

 いまでは絶滅したかもしれない色白、まっすぐな黒髪の素朴な素肌美人のようでもあり、お刺身のような潔さで好感度は高い…がうーんスッピンではやはり厳しいかな……
すこし洒落っ気もでてきたようで磨かれていく大和撫子のこれからが楽しみ。頑張って欲しい。

走行性 ★★★
携帯性 ★★★★
汎用性 ★★★★
デザイン★★
C/P   ★★★★


 



minivelofan at 06:08|PermalinkComments(4)TrackBack(0)clip!16インチ | 3〜5万