2007年11月

2007年11月30日

Halfway7s (Giant) さようなら 第一印象に負けた巨大な小人

5f3cf92b.jpg就職では履歴書の写真が随分重要らしい。面接でも第一印象が重要でそれを払拭するのが困難と言う調査結果を読んだ事がある。ハーフウエイを見る度にその事を思い出す。

自転車のモデルチェンジは早い。デジタル機器だって早いけど日進月歩の世界だから納得は行く。PCだってそれでも2年位は存命する。アナログなはずの自転車が毎年モデルチェンジをするのはちょっと不思議だ。

ジャイアントのハーフウエイがカタログから消えた。巨大産業(台湾名)の中の愛らしい一台だった。
なかなかのロングセラーモデルで歴戦の勇者の退場であり感慨は深い。
折り畳み自転車の世界はアイデアが行かせる余地がある一方でパテントが複雑で新規参入の難しい面もあるようだ。R社やD社のシェアが強いのも一因か?さすがのジャイアントも攻めあぐねたか。
折り畳み自転車ブーム勃興のさなか、マイクバローズ設計の鳴り物入りで登場したのがこのハーフウエイだ。バローズ氏の功績、詳しくは知らないがAVD社のトライクを設計した人物として名高い。

鳴り物入りの割には印象としては一見随分地味で目立たない。ヒンジ部分のバックル状のロックや直線的なフレームにそのデザイン性は感じるが、全体としてはスマートさや個性にに欠ける。
しかし良く見て行くと随分凝っているのだ。
まず驚くのが前後車輪とも片持ち(一本)のフォーク/チュープであること。見た目には不安であるがそこは世界のジャイアント、しっかりしたものだ。何故こうなのかと言えば折り畳み時の奥行を減らす為だ。カタログでは実感できないのだが、中折り式の折り畳みはたたむと占有床面積が結構大きく持ちにくいのだ。片持ちにする事でこの厚みをかなり薄くしていて収納性が高い。
ヒンジ部分も折り畳み臭さをできるだけ緩和しようと言う意図が見える。
なかなか気づかない所だがハンドルポストからハンドルまでの距離が短いからハンドルの剛性が高くグラツキ等が感じにくいこと。
また角形のフレームは無骨だががっしりしていて強度が高く信頼感があり、ハイドロフォーミングかもしれないレリーフ状のロゴも入る。しかもリアキャリアもスタンドも泥よけまでついている。
このリアキャリアにツーリング用のバッグをつけておくのも良さそうだ。

フレームの剛性が活きていて、乗っていて安心感、安定感が高い。ハンドルも無理のないシティ車と似た形状で初心者や女性に抵抗感が少ない。高速走行向けのギア設定やタイヤではないがオールラウンドに使えるチョイスとなっている。余り折り畳まないと言う日常利用から輪行でのワンデイツーリングまで不満はないだろう。これで実売5万円強。トランジットともにお買い得NO1と思う。

退場の原因は何かといえば、お色気不足、第一印象の弱さだ。
まずカタログで損をしている。実車を見ればなかなかシャープでかっこいいのだが、片持ち部分も折り畳みのメリットもカタログでは伝わりにくい。パーツやスペック、重量などでは目立つ所がなくアピール度が低い。よくみれば必要十分、堅実な内容なのに、だ。

実際には性格も良くて仕事も良くできるのに笑顔やお化粧が下手で書類選考や面接で落ちてしまうようなそんなタイプなのだ。
それでもロングセラーだったのは、違いがわかる人やお得感がある人も多かったという事だ。
いつも食指は動いていたし、お薦めモデルにも挙っていた。
バージョンアップして残して欲しかったと思う。

まだ店頭や在庫に残っているかも。お買い得な一台を探しているあなた、急げ!

走行性 ★★★★
携帯性 ★★★★
汎用性 ★★★★
デザイン★★★
C/P   ★★★★★


minivelofan at 18:44|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!20インチ | 5〜10万

2007年11月23日

koma (Smartcog) まさに小さな巨人!

1af64424.jpg多忙でだいぶ間があいてしまいました。今回ちびチャリシリーズのとりあえず最後。

ちびチャリでもっとも不安になるのはその走行性能だ。スピードが出ない、乗りにくいのではないかという実用的な不安がつきまとう。事実、多くのちびチャリは携帯性を重視するから走行性は犠牲になるし乗り味も独特である。
人はわがままであるから、これで普通に走ればなあと無理難題を求める。

さてそこでこのKOMAであるが、今回の試乗会でも驚嘆の声が集まった。
まず驚くべき事にこの自転車は一般ママチャリ車と同等の走行性能なのである。
6インチにも関わらずハンドルのふらつきも少なく直進安定性も良い。段差こそ気をつけなければならないが
一般的な自転車と同じように乗れる。サスペンションもついていて実用的に効いている。
しかもマイナーチェンジされてなんと3段変速がついた。これは内装かと思っていたが実車を見ると外装ではないか!
これはちびチャリだけどちょっとした遠出にも使えるのだ。

折り畳み機構も練られている。全体はK字型で後ろのエアサスと前の支柱を外して一本化する形で縦に自立する。ハンドルも分割で小さく収納する。フレームを分割しないので剛性が高い。重量は10kg弱,容積としても決して小さくはないが、専有面積が小さく自立、(ここで極小径が活かされている)移動時にコロで自立走行可能と電車での移動など実用的な面での携帯性を追求している。折り畳み自体は慣れが必要だが、極めて実用性が高い。

さらに言えばデザインが素晴らしい。この手の自転車はかわいらしさやユニークさを打ち出すがこの自転車はその路線と一線を画すを洗練されたフォルムを見せていて、大人が乗っても失笑を買う事はない。所有する歓びを満たし構造的に凝っていてマニア心もくすぐる。

今、走行性と携帯性を両立させようとすればこの一台になるだろう。また収納場所の面からちびチャリ一台でいきたいと思う人にも薦められる。唯一の問題は価格。10万円は手軽には出せない金額だが必要性を感じる人には損はしない。これぞ小さな巨人。

走行性 ★★★★★
携帯性 ★★★★
汎用性 ★★
デザイン★★★★
C/P   ★★