2007年12月

2007年12月20日

S17(17bicycle) 来たぞ!庶民派リカンベント 

7e964af2.JPG待ちに待ってやっときましたS17。待ちこがれたぜぃ。
中国では自転車と認められず検査手続きが難航したらしい。社長直々に恐縮した電話連絡を頂戴した。

カラーリングは2種類用意されダークグリーンを所望、実車の色はローバーブランドの自転車とほぼ同じ色でアクセントに赤が配される。これはCOOLでなかなかいいんじゃないか?全体のデザインも安っぽさはなく初のリカンベントとしては立派なものではないだろうか。
直線的なフレーム、14+24インチの異径コンビも特徴的で個性もアピールしている。
当初の予告から変速やVブレーキ、シート等細かくバージョンアップされて、まずは文句ない仕上がり。

まさに椅子に腰掛けるようなポジションで楽に発進できる。少し重い段でも一般車のようにハンドルを引きつけながら少々強引に発進する事もできる。
広い視界と楽な姿勢が新鮮だ。
前輪14インチでハンドリングを心配されるかもしれないが、すぐに慣れてむしろこのサイズが小回りに機能しているように思う。発進時のふらつきをハンドリングで細かくバランスをとる事ができる。

走り出せばかなり快適で漕ぎにリカンベント特有の踏ん張りが利くので中速域までの加速がいい。直進安定性も高くカーブでの車体のコントロールも難しさはない。低速時の安定も高く歩行者や車を細かくよけながらの走行もできる。足付きがいいので足で助走しての発進をすることも。ただ当たり前だが細かな停車/発進は一般の自転車よりは苦手だ。
スチールフレームの剛性とアーチ状のサブフレームの効果があってかサスなしだが振動吸収も悪くない。
シートは簡素なものだが特に不満はなかった。ただ全体重がかかり振動での耐久性がどうだろうか…。

車体のコンパクトさも優秀で一般の自転車とほぼ同じように駐輪できる。水上バスにも楽に乗せられた。
階段で持ち上げるのもそれほど苦ではない。

一日乗ってみてその楽さを実感した。疲れが少ないのである。
特に中低速時の楽さは素晴らしい。リカンベントは高速走行に利があるが、この自転車はかっ飛ばすより風景見ながらのポタリング向きではないかと思う。太めのタイヤの走りもクロスバイク/MTB寄りである。
高速走行はタイヤや自分の筋肉鍛錬とも関係するのでもう少し様子を見たい。

気になるのは、
ギア比が高速寄りで坂が苦手なこと。想像以上に踏ん張りは効くので下町の橋前の坂ぐらいは問題ないが長い坂は無理と思う。とするとこのままでは山の手の町や山の多いツーリングには向いていない。
それを望むのであれば改造かもっと上位機種にという事になる。
背もたれがあるのでショルダーバッグ類を背負えないわけではないが邪魔にはなる。町乗りや通勤に使おうと思うならキャリアとかカゴとかは早急につけたい。フロントキャリアはつきそうだがリアは工夫しないと難しそうだ。バックミラーも必需。
小指側にあるグリップシフトは構造的に無理があるので使いにくい。この辺はパーツ交換で対応か。

全体としてはもとより町乗りリカンベントであるから無理せずこの方向でいいのではと思う。
女性からの関心も高い。
リバイブもなくなったしとにかくリカンベントに乗ってみたい方にはお薦めの一台。
アンダーハンドルセミリカンベントというありそうでなかった自転車、
下町リカとして広く普及して欲しいと切に思う。

走行性 ★★★★
携帯性 ★
汎用性 ★★★
デザイン★★★★
C/P   ★★★★★


2007年12月15日

(閑話休題)小さい自転車が欲しい… JDのその後

0551d5a0.jpgS17の嫁入りに備えて自転車を多少整理した。だいたい二人でなんで5台も6台も自転車を持っているんだ?
おかしいぞおれたち。
まず私の日常用の普通車(といってもミキストフレームで7段変速付き)を嫁に出した。女性の方が似合いそうな自転車でかわいいお嬢さんが引き継いでくださった。
それからもともと相棒が実家に通うために買ったストライダを嫁に出す事にした。修理から帰ってきて問題はなかったのだが出動回数は減っていた。幸い信頼できる友人と縁談が成立、嫁にもらわれて今は幸せに暮らしている。ストライダは元々相棒の趣味からするとちょっとハンサムすぎたのであって、しかも故障で愛着がもてないでいた。さようならストライダ。

こうなると日常の足に困る事もしばしば。そんな時JDbikeの試乗車をしばし家で預かる事になった。先日の中古販売がコレである。今回の試乗会でも地味目の存在であったが、ちょっと気にはなっていた。
で嫁入りまでしばし同棲。
これがなかなか楽しいのである。もちろんのろい。隣の駅に行くにも大変だけど急がない分には問題ない。漕ぎが軽いので歩くのも嫌な気分でも進む。歩行者と並んで乗るにもいい。車体が軽いから取り回しが楽。
小さいからどこにでもおけるし折り畳んでしまっておくのも苦にならない。思わずニコニコしてしまう。

駅から少し遠い所にいく時には持って行った。小さくて軽いから持って行くのも楽で出先でも充分に走る。のろいと言っても歩くよりは全然早くて、重宝。
いい娘だなーと思えば思うほど嫁の貰い手がなさそうで、お前うちで暮らすか?と囁いていたらなんといい人に巡り会って嫁にもらわれていった。この娘も今は幸せに暮らしているらしい。

というわけで小径車マニアのくせに改めて小径車にやられたのであーる。
12インチか14インチの小さい自転車、シングルでハンドルくらいが畳めれば本体畳めずともよくてできれば軽くて10kgくらい。お値段2-3万。

理想はトレンクルやDibrasiだけどちと高い。
トランジットコンパクトは重くて今更の感あるし、スイートピー、ウルトラミニ、tidyは廃版、novitaも理想的だけどデザインがちょっと好みでない。
普段乗りだからあんまり高いのじゃない方がいいんだよね。(金がないとどうしていえない?)
kawasumiのSubwayとかsakamotoのXbikeとかSugimuraのOTDとか17バイシクルのMiniWalkerとかcaptainstagの12インチとかちょっとマイナーなのが気になるなあ。
それとボザールと言う雑貨屋で出している12(14?)インチがダホン風でなかなか良くてしかも格安、これも気になる…

しかしまた自転車増やすんかい、あーた。
まあこうして悶々と暮らす日々が楽しいのであった。


2007年12月10日

tyrell(SZ) 優等生というアキレス腱

3f235d1d.gif「ああ、彼はいいやつだよ。一流企業に勤めていてかっこいいし、だけどそんな事は鼻にかけずつきあいも性格もいい。人のはなしもよく聞くし気も利く。
でも卑屈な俺としてはさ、なにか妙な所にこだわっちゃうようなそういう所が少しだけもの足りないんだよな。もちろん彼のせいではなくてこちらが無理な事を求めているんだけどね」

今でこそ選択肢が増えたけれど、どうせ買うなら思って少し高くてもいい小径車を買おうとしたとき選択肢が少なかった。折り畳まなくてもいいんけどと思うとダイアモンドフレームのミニヴェロは各社いくつか出ていたけれど、ちょっとマニアック路線かな?
デザインがかっこよくて、さらっと普段着でも乗れて、必要な時には本格的にも乗れる、これと思うのが実は意外に少なかった。

tyrellはどこかでそんなニーズを察知したのだと思うが、丁度BSモールトンやBDの上位版、GAAPなどの20万近い高級車が出そろってきた頃に登場した。
スタイリングがシャープでなおかつカラーリングが素晴らしい。独特のフレームデザインだが、あれ、横顔が誰かに似ている。本家モールトンの横顔に似ているのだ。モールトンはトラス構造なので3次元ではかなり違う印象だがシルエットがほぼ同じだ。
さらにチェーンステー部分にカーボンヨークなるものを用いて平たい形状となり一層シャープさを増している。(写真はSVでこのヨークは用いてない)
本格志向のパーツアッセンブリなど全体に妥協のないメーカーの姿勢がにじみ出ていて、購買欲をそそる。

試乗は随分楽しみにしていった。高級車だし羨望集めそうなスタイリングだし。
乗ってみると、素直なポジションでスピードも乗るし、乗り易い。小径の無理なところもなく安定感も悪くなく、確かにいい自転車だと感じる。しかし、試乗印象は普通で心の奥底でなにか疑問が残る。
そのあとにHammer-headやBSモールトンに乗ってみてその疑問が氷解した。
これらの自転車は強い個性があった。乗っていてなるほど、にやりとさせるものがある。tyrellにはそうした主張が希薄なのである。個性を感じて乗る楽しさのようなものが伝わってこなかったのである。
もちろん道具なんだからそんなものいらないという事もいえる。
しかし20数万円の価格の中にはその品物を生み出した思想というものが入っているはずだ。それに納得できなければ買っても愛する事はできないと思うのはへそ曲がりな私だけか。

この自転車の魅力はやはりスタイリングとステイタスではないかと思う。そこを気に入っているのであれば充分にお勧めできる自転車だと思う。

これだけ立派な製品を作ってもこういうへそ曲がりな事をいうアホがいるのだから製品作りは本当に大変だと思う。

走行性 ★★★★
携帯性 ★★
汎用性 ★★★
デザイン★★★★★
C/P   ★★