2万円台

2010年09月20日

デフレスパイラル時代の自転車選び 30000円で何を買う?その3Dahon一族

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実は私の親戚縁者の彼方にある有名人がいるとのことを母から聞いて驚いたことがある。真偽のほどは信じられないが、この広い世の中でも不思議な縁というものがあって、おお、おまえも一族ではないか!ということがあっても不思議ではない。
Dahon一族には本家の他に、分家の広がりがあって姓名が変わってしまいながら顔つきをみると明らかに血筋が見えてネット上の意外なところででも目につく。

その顔つきには共通項があって、その折り畳み部分の構造をみると見覚えのある姿に気がつく。
古くからのDahonの移り変わりを見ていると、どんどんモデルがバージョンアップして改良されていっている。Dahonは多くのパテントを有していて、改良以前の機構をOEMとして商売をしているので、それが親戚縁者の血統に残っていっているのである。
改良以前だからとって不良品というわけではない。

価格の安い自転車はパーツ類のチープさはさておき、やはり不良部分が気になる。特に折り畳み自転車場合、フレームや折り畳み部分の不良は重大事故になりかねないだけに非常に重要な部分でもある。この部分の品質は眺めただけではわからない。溶接の精度や技術は見ただけではわからないのであるから、品質管理の面での信頼性にたよるしかない。なので格安自転車は、製造元、輸入元、販売元、販売店などで信頼できる「関所」がどこか必要なのではないかと思う。
そういう意味でDahonパテントは絶対ではないが一定の安心感にはなると思う。

このDahonOEMモデルは2万円台から買えるものが多くお買い得ではある。いくつかは4万円台のものがあるが実売では3万円にかなり近いものが多いので取り上げている。
(なおここで紹介してるものは類似車の試乗経験に依ってるもので、すべて試乗してるわけではありません。ご了解下さい。)

シボレー
DahonOEMの代表的なヒット作。この販売元はいろいろな車プランドの安い自転車をヒットさせている。かつてのボードウオークのペンイトやロゴを変えたモデルで、ハイテンスチールで重め、パーツ類も錆びやすいのが難点だが、走行性能も悪くないし、なかなか美しくお買い得。現在は生産中止らしい。

ルノー
シボレーと同じ販売元がルノーブランドを展開していてここにもDahonの血統がいくつか見える。
ルノーはデザインポリシーがかなりはっきりあって、カラーリングも含めて本家とは違った魅力がある。この中で特に14inchモデルは魅力的で、アルミフレームで軽量、小型、輪行重視モデルとして大変興味深い。16インチモデルもよけいなものがなくて、ここに出ている中では輪行向きで一番好感が持てる。実売で3万円に限りなく近い。

パントーン
ここも同じ販売元。パントーンはデザイン用品ブランドで、それにふさわしくカラフルな展開が特徴。かつての16inchモデルをベースにしていてフレームはシンプルで美しく安心感がある。
バンドブレーキとか16inchで6段変速が有効かは少々疑問が残るが、坂が多い街にはありがたいか。ダイナモライトが装備され価格もこなれていて、短距離の日常使いがメインであれば結構使えそう。

パナソニック
パナソニックもOEMモデルを続けて出している。MetroやかつてのHeliosを思わせるデザインのモデル。フロントキャリアやライトが装備され便利そう。車重が重いので輪行には不向きで、車載や日常利用に適する。

スギムラ/プログレッシブ
以前のボードウオークに酷似したデザインはカラーリングのせいか、これらの中でも平凡な印象で以前のモデルより面白みが減じたけれど、リアキャリアや泥よけが実用的で便利。これも日常利用のほうに向いている。

PONTIAC
これはネット上で見つけたよくわからないモデルだけど、これもダホンでかつて出していたフレームに酷似している。
VブレーキであるところがPantoneより良いけれど、しょうもなさそうな、なんちゃってサスで減点。惜しい。

Yeah
Dahonの量販ブランドでここは結構狙い目なのだが、このモデルももう販売中止になっていそう。(Yeahはヤーと読むらしい、イエーと読んでしまうのは私だけ?)今回紹介する中でもデザインも含めて、まとまりという意味ではかなりいい感じで、アルミフレームで小型軽量、よけいなものはついてなく、それでいて必要なところは押さえてあって、セカンドバイクに欲しいと思わせるもの。

このほかにもコメントの解体屋さんが教えてくれたものやあとから見つけたもの。

courrege(クレージュ)
フランス風のブランドでもともとの本業はフランス発女性服のブランド。以前からDahonOEMで女性向けにアレンジされていて、デザインやカラーリングもお洒落。どちらかというとアメリカンなワイルドさが残るDahon一族の中でも上品なたたずまいで好感が持てる。中身は本家ボードーウオークの以前のモデルに近く、女性には本家と違った魅力があるだろう。

HEAD
コメントで教えていただいたもの。以前のインパルスなどを思わせるものでまとまりが良さそう。今はお求めやすい価格では本家にないこのデザイン、ここに魅力を感じるならいいかも。

Outdoor
ほんの少しだけ血統が見える遠縁。フレームだけのOEM?デザイン重視の厚化粧モデルではあるが、デザインはPOPで魅力的。デザインに価値がありそう。背の高い人には向かない。

MINI
これも遠縁なので取り上げてなかったが、Outdoorが入るならこちらも入れるか。
MINIはデザインとしては車の雰囲気をよく掴んでいて魅力的。デザインが一番の魅力で中身はよーく見ると上記にモデルよりチープ感が垣間見える。デザインに惚れて買うモデル。サス付きの上位モデルもかっこいいけど、14kg超でなにせ重い。折り畳みでこの重さはなー。

街ではよくわからないブランドで他にも見かける。ブランド料とか商品企画の意図などから同じ価格帯でも中身が結構違うし、目的を割り切ればお買い得なモデルもある。
チープなモデルと片付けてしまうのではなく、こういうモデルの中から本当のお買い得を見つけて、節約するとか、アップグレードしつつ楽しむというのは、なかなか粋なのではないだろうか。


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2009年06月19日

予期せぬ方角から新星 Bag&bike(Bag&bike)

5eed6d83.jpgいやいや、人の夢と希望、そして欲望は尽きないもの。
もちろん完璧ということはないのだが、ある到達点というのはあることはある。
それでもこれだけ多くの自転車がでていても、それに満足できない人がいる。

実際、私も出かける先々で自転車に乗れたらどんなに便利だろうと思う。
旅先で自転車に乗れたらどんなに楽しいだろうと夢見る。
この欲望にはまだ完全な答えはない。
だからこそ妄想の余地があって楽しいし、なかにはそこに参入して実現させようと言う人も現れてくる。

今回のサイクル天国で楽しみにしていた自転車がこれであった。
以前からネット上では見つけていたのであるが、どんなものか計りかねていた。サイトで見る限り、よく練られていてなかなかいいのではないかと言う予感があった。実車を買われて乗っている方の評価も悪くなかった。当日は都合が合わず出品がかなわなかったのだが後日直接お会いし試乗することが叶った。

お邪魔して驚いたのが、その本格的なこだわりと追求の姿勢であった。サイトで見ると自転車メーカというよりも輸入販売というムードが先行していて、中国で生産されたものをそのままライセンス販売しているものと予想していたが、実際には、原型モデルがあったことはあったが、設計変更を重ね、品質向上の試行錯誤を繰り返して実用化された独自の労作であった。その影にはプロ並みの自転車好きの存在があった。このかたの情熱は上記の憧れに端を発するものであり程度は雲泥の差はあれ私と共通のものであった。

いくつかの試作機や開発途上機などを見せていただきながら、試乗させていただいた。
実車はしっかりした出来でちゃちい感じはしない。全長短くとても可愛い。
折り畳みは短い全長を生かし、サドルとハンドル部分のみ。この割り切りは素晴らしい。しかも軽い。
このあたり、携帯自転車としての方向のひとつがあるのではないだろうか?

垂直ハンドルの外観から想像される通り、乗りはじめは小径独特のふらつきに戸惑うがすぐに慣れる。ハンディバイクやストライダよりは癖が少ないくらいだ。ダブルクランクギアの推進力は外観以上で1回転あたり3m弱とエクスウオーカーと同等でこれは驚きである。このサイズとしてはきわめて優秀。
しかもなんとディスクブレーキ!まあ実用的には調整に苦労することもあるようだが、自分で調整できる人はいとわない?(次モデルで採用されるか未定)

しかもさらに驚くことに、これがなんと2万円台!
この価格の安さが災いしているのではないだろうか?事実私も安かろう悪かろうと連想してしまったのである。ちょいちょい自転車を電車や車で持ってあるきたい人にはいい選択肢。

ただし在庫はかなり残り少ないらしい。
次のモデルはマイナーバージョンアップされたものとなる方向。生産予定は来春。
走行性 ★★★
携帯性 ★★★★★
汎用性 ★
デザイン★★★
C/P  ★★★★★

【追加情報】
補修、パーツ類の補充などのアフターケアの面での不備が投稿されてます。その点留意の上、ご検討下さい。

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2008年03月11日

Handy bike8 (ブリジストン) 都心のペットな一台

fc2fd817.jpgちびちゃり、12インチ以下の極小径車の世界は小径車ファンから見ても物好きな世界に映るに違いない。小径でも結構走ると知っていてもさすがにこの大きさになると実用性を疑う。私もその一人だった。

一方で小径にハマるとより小さいものを求める症状が現れる。これはもう中毒症状で病気に近い。これはなにも小径に限ることではなく飽くなき早さや軽さを追求するロード系も、よりメカニカルなものに痺れていくMTB系も同列かもしれない。
小さければ小さいほど実用性高く支配度も高くかつ愛らしく映る。さしずめ小型犬や子猫のような存在か。
14インチのトレンクルや12インチのトランジットコンパクトあたりを眺めつつ、ああこれで安かったらなー、これで軽かったらなーと嘆くのである。

この手の自転車ではJDbikeが早かったように記憶するが続いてHandybike6がブリジストンからでたときは、おおこれぞ究極の折り畳み!と思いつつもあまりのタイヤの小ささにここまでイっちゃうとなーと腰も退けてたりした。そうこうしているうちに8インチモデルがでた。これはなかなかイケていた。
車輪が大きくなって自転車らしさがでて際物のムードが消えた上に直線的なデザインとVIVIDなカラーリングで精悍さを増していたのだ。折り畳み時には自立し把手も付き小さなローラーで転がすことも可能、それでいて10kgを切る重量と携帯自転車としてはかなり理想型に近づいている。折り畳み方も小さい割に無理のないもので持ち運ぼうかと思わせる。

乗ってみると大型クランクのせいか意外と走るので短距離なら実用性もある。はじめは超クイックなハンドリングに焦る。JDやエクスウオーカーなどより癖が強いが、戸惑うのははじめだけですぐに慣れる。
このサイズでこれだけ走れば立派だ。この手軽さと走りのバランスの良さが意外とこの自転車の存在を高めそうだ。
車に載せておく、駐車場まで乗る、近所の買い物、電車に載せての通勤、マンションの玄関や部屋置き用の自転車、犬の散歩用などセカンドバイクとして多用途に使えそうだ。しかもこの自転車のいい所はその価格!
3万円を切る価格はセカンドバイクとしてかなり魅力的。
ブリジストン扱いなのでアフターケアも安心。ちびチャリを体験したい方には引きの強い一台。

走行性 ★★
携帯性 ★★★★★
汎用性 ★★
デザイン★★★★
C/P   ★★★★★


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2008年02月11日

VEGAS20inch (BS)  これぞ日本のミニベロ 究極のゆるゆる小径車

e5bfcd21.jpg自転車欲しいけどね、スポーツ車とかかっこいい自転車買ってもぉ、どうせ買い物とか駅までとかにしか使わないし、前屈みって怖いしなんか疲れる。スカートでも乗りたいしズボンの裾が汚れるのもやなのね、バンドか面倒だし。
カゴがないと買い物不便だし、泥よけもないと雨の日に困るじゃない?ライトもついている方がいいし電池切れのないのがいいの。荷台もあると結構便利なのよね。いけないけどちょっと二人乗りとかにも便利だし。あとチェーン錠って何度も乗り降りすると面倒でかったるいの。あとキーキーいうブレーキってやあね。
え、ママチャリでいいじゃないって。まあそおなんどけど大きいし、いかにもおばさんて感じでオシャレじゃないじゃない。
なにこれオシャレじゃない!えっこんなに高いの…。ねえ他になんか安くていいのないの?

自転車ファンからするとこんなわがまま言って、自転車をなんだと思っている!と怒りそうだけれど、これらの要望はある意味常識的なもので、多くの人が求めることである。そしてこんな自転車はやっぱりとても便利なのだと思う。そうするとママチャリしかないのかと言うとそうでもなくて、各社そうしたニーズに応えようと頑張ってオシャレな自転車を出していて、天下のブリジストンは小径車も用意しているのだ。

ブリジストンのリラクシーバイクシリーズは新しいコンセプトを打ち出した自転車のシリーズはママチャリをより高感度に楽しくしようというコンセプトの意欲的なものだ。その中核はVegasとそのベルトドライブ版VeltroでVegasに20インチが用意されている。
今まであったミニサイクルとどこが違うかと言えば、まずそのデザインが洒落ていて、特にツートーンのカラーリングはチャーミング。ママチャリに近い直立ポジションでありながら新デザインのハンドル形状のおかげでおばさん臭いイメージはない。このポジションのポイントはぺダルの位置がほんの少し前よりになっていること。高いハンドル位置とあわせて椅子に腰掛けるようなポジションになりストライダのように隠れセミリカンベント風なのである。

乗ってみるとポジションとMTB並みのファットタイヤが効いていてゆるゆると脱力して走るのにぴったりである。ギア比は結構高いので出そうと思えば結構スピードも出るが重くて疲れるしスピード走行には向いていない。スチール主体のフレームは重いけれど丈夫そうだ。ブレーキもローラーブレーキで合格。
初代からいろいろ改良されてカゴも大きめのものがつくようになり、鍵、チェーンカバーなどもつくようになった。カゴと荷台をつければ小径車の中でも指折りの積載量となる働き者だ。
なおリムとの干渉でタイヤが痛みやすいことがあり、空気管理はマメにしたい。

驚くべきことに上記の様々な条件を全て満たしている。それで内装3段変速ついて¥30000!
これで文句あるか!と言わんばかりの充実度である。これはスポーツ車メーカーは真似できない。
さすがブリジストン。
ママチャリと言う日本の生活に根ざした自転車から派生した純日本ミニベロと呼びたい。
小径車好きだけど畳まないし輪行や遠出のサイクリングなんかしないよという方にはお薦めNo.1
スポーツ車だけだといろいろ不便だよなと思うのだったらもう一台加えると豊かな自転車ライフになるだろう。

可愛いい自転車だがダークカラーなら男性にも結構似合う。

走行性 ★★★
携帯性 
汎用性 ★★★★
デザイン★★★★
C/P   ★★★★★

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2008年01月10日

CarBrand自転車たち 素顔美人を捜せ!

8d2d1792.jpgプジョー、ルノー、オペル、ローバー、ジープ、ジャガー、ハマー、ボルボ、シボレー、コルベット、キャディラック、MG、日産、トヨタ、最近はランボルギーニまで!
自転車探していると見慣れたメーカーに出くわす。

デザインも何となくそれ風だったりしてオシャレでしかも結構安い!かっけぇ!俺このメーカーの車好きだしこの値段でこのデザインだったらこれでいいじゃん!
ということで実際この手の自転車は非常に良く売れる。

ここで警告!
実際に自社で生産している自動車メーカーはほとんどないのである。詳しいことまではわからないけれど、プジョーやルノーなどはかつては自社生産していたようだが、多くは大手ではないいくつかの自転車メーカーが多くのブランドを取得して中国産自転車のデザインをアレンジして販売しているのである。いわゆる異分野間のOEMなのだ。簡単に言うとお化粧だけ。
(デザインのライセンスでブランドの関与はあるだろう)
車のイメージで自転車を見ると良さそうに見えてしまうから恐ろしいのだが、基本的には値段なりで、ブランドの分、同価格帯の自転車よりも落ちる事も多い。

しかーし。
もちろんだから全部悪い自転車というわけではない。そうはいったってこのデザインやカラーに惚れた!ということもあるだろう。それで納得済みであればそれもいいと思う。
よくよくみていくとこれらの自転車の中にもぴかっと光るモデルがあったりする。そういうのを探すのも楽しいのだ。

それらを写真でいくつか挙げた。
キャディラックはこの自転車メーカーがシボレーなどでも時々出しているダホンのOEM車で3万円台とこの価格では本家のものも買えるけれど本家にない色合いに個性あり。
ルノーの16インチ18インチはかつてプジョーブランドで出ていたものと色違いでハンドルだけ折り畳めリアキャリアで縦置きできる実用的なもの。この手の中では5-6万円台と高級車で軽量、品質も走行性もいい。
ローバーは落ち着いたデザインが魅力でカーブランドイメージとの合致があって好ましい。16インチ車の方が可愛らしく人気だが、内容は18インチの方がいいのでこちらがお薦め。ブレーキやハンドルの収納などが異なる。2008年は販売なしなのでこれが気になる人は急ごう。
オペルは折り畳みよりミニヴェロに魅力があってダイアモンドフレームとしては2万円と最も手に入れ易いモデル。折り畳みのない分、同価格帯のものより軽量でお買い得。

車ブランドに惹かれたら、舞い上がらずに、冷静に。自転車に詳しい人に相談するとか、信頼できる自転車屋で買うとか素顔と性格をじっくり見極めよう。

ルノー Citadin
走行性 ★★★★
携帯性 ★★
汎用性 ★★★
デザイン★★★★★
C/P   ★★

ローバー 18インチ
走行性 ★★
携帯性 ★★★
汎用性 ★★★
デザイン★★★★
C/P   ★★






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2007年05月08日

無印良品自転車-シンプルイズベストという教義

700f12b6.jpg 町を見渡せば無味乾燥なマンションが乱立している。北海道の果てに行っても沖縄に行ってもその光景はあまりかわらない。マンション広告などを見ればそれぞれにデザインやステイタスの違いを謳い上げているはずなのに。室内を見てもどこも白っぽいクロスが張られているだけだ。
 日頃、芸術やデザインに縁のない人でもこの光景にそうした分野の功績が大きく反映されていると聞けばその影響の大きさに驚くだろう。
 モダンデザインの摩耗した姿。バウハウスの夢は世界の標準化としては成功したし、環境の格差を是正した功績は大きいが一方でイージーで無味乾燥な形態(あえてデザインとは言わない)を世界中に蔓延させた。

 虚飾を排した美しさを私たちは往々にしてオシャレ、ハイセンスと感じてきた。これはまさにモダンデザインが生み出した価値観だ。シンプルイズベストの教義は今でも絶大な信仰を集めている。
 無印良品はその教義をコンセプトにしている。モダンデザインの大衆化した良質の部分と無駄を排した経済性が合体した庶民のためのデザインだ。もちろんその中には優れたものが多いし、重宝しているものもある。しかし何から何かまで無印良品やその類いのものばかりではどうだろう?それは本当にオシャレで豊かなのか?
 
 無印良品をけなすつもりはない。無印良品の自転車は値段を考えれば決して悪いものではない。変なブランドの折り畳み自転車よりはずっといいし信頼できる。20インチのベーシックなものは¥13000できちんとローラーブレーキもついている。予算が1万円ぐらいならこれは買いだ。
 しかしそれ以上でもそれ以下でもない。あくまでもご近所の買い物や駅までの通勤用の自転車だ。それ以上は期待してはいけない。また錆に弱いので雨ざらしなら長持ちは期待できない。

 車種によっても随分差がある。ベーシックな20インチは定番でご近所に限れば実用性が高く色も選べて楽しめる。16インチモデルや折り畳みはお薦めしない。12インチや電動は大手メーカーのものと同系列なのでアイボリーが欲しい以外は自転車屋で買おう。
 お薦めはクロモリ20インチミニベロ。ブレーキやギア類などもわりといいものがついて¥25000。この手のミニベロとしては珍しくカゴもつくから短中距離の通勤車としては優れている。Tokyobikeの24インチの弟分のようでスタイルも悪くない。
 心配なのはメンテナンス。無印のショップでも対応しているが大丈夫?無印の自転車は仕様が独特。一般車のパーツ類が使えず自転車屋での対応出来ない事もあるので注意。

 自然で簡素なものを好む国民性と高度成長の経済性が生み出したブランド、無印良品。シンプルイズベスの教義は私にも奥深く刷り込まれている。商品を見れば思わずオシャレ!と感嘆しつつ、ある言葉がよぎり手を引っ込める。
 個性的という没個性。

走行性 ★★★
携帯性 
汎用性 ★★★
デザイン★★★
C/P  ★★★★
(20インチクロモリの場合)
 

 

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2007年03月13日

隠れDAHONを探せ!-安くていいものという難問(2)

17807999.jpg お買い得機としてスニーカーライトを挙げたが、やっぱり20インチがいいとかもっと遠出に使いたいとかいう希望も多いだろう。どうせ買うなら6段変速くらいほしいぜって。
 シボレーFDB206という自転車が一時期かなり売れた。デザインがいい割に2万円台で内容はDAHONインパルスに酷似。これに実際に乗ってみると結構いいのである。DAHON製のフレームが活きている。折り畳み部分がしっかりしているしロングフレームで安定感もいい。充分に使える。なによりフレームが良ければパーツを交換して楽しんでいける。

 DAHONと比べるとスチールフレームのため13kgと少し重め。たまの輪行なら我慢できる。最大の欠点は錆びやすさ。外においておくとシートポストやハンドル、泥よけなどが真茶色になる。ブレーキワイヤー類も錆びやすい。この辺は安いからまあしょうがない。このクラスは外置きは禁物だ。

 DAHONは折り畳み機構についていろいろパテントを持っているらしく、それを外部に提供する事でOEMビジネスを展開している。以前はビアンキやトレック、GLOBEなどの高級車もOEMしていた。フレーム形状や折り畳み部分をよーくみるとこのOEMが各社いろいろあっておもしろい。

 NEWTON、YEAH(イエーと言ってしまいそうだがヤーと呼ぶらしい)は廉価モデルの傘下ブランドで、ここでもかなりお買い得。14インチモデルなどは軽くて本家より良さそうだ。
 他にもシボレー、courreges(クレージュ)、Hangten、スギムラ、アサヒオリジナル(CBA)、パナソニック、MGなどにそれらしきモデルが見られる。細かく見ると仕様が違う。
 Hang-tenに至ってはぬぁんと1万円台!しかもこれは数年前のDAHONのBoardWalkと同系のモデルじゃないか。マジ欲しいこれ。アサヒのは高級車MUを思わせるフレームでなかなか粋だ。
 元のとれたモデルのフレームや仕様を使って安くしているのだろう。ここに安価の秘密がありそうだ。
http://www.cycle-yoshida.com/yamato/hangten/fold/6fh206_page.htm
http://www.cb-asahi.co.jp/image/06bike/cba/nacre20.html

 安いものを求める理由はいろいろあるだろうが、単にお金がないだけとは限らない。予算を旅行代に回すという事もあるだろうし、低予算を楽しむという事もあるだろう。安くいいものをというのをゲームのように楽しむ。リスクはあるがマニアックな楽しみの一つではないだろうか?
 と思っていたらこういう事を楽しんでいる粋な達人たちがいた。うーん楽しそう。バイクフライデーでなくてもたのしいぞこれは。比較研究も充実している。
http://www.yamaiko.com/foldingbike/yamahon.html


 シボレーは駆動系の耐久性が弱い車種が多い。他社のはわからないが長距離通勤などのヘビーユースには強く薦めにくい。また旧DAHON車はハンドルにがたが出ることがある。ハンドルに体重や力をかける人は要注意。またハブはFormuraのものがついているといいだろう。ハンドル高さの変えられるアジャスタブルハンドル仕様もあるのでポジションにこだわる人はそちらがいいだろう。

 この濃い世界は多少のリスクを負える余裕のある人にこそお薦めの世界だ。

走行性 ★★★☆
携帯性 ★★☆
汎用性 ★★★
デザイン★★★☆
C/P   ★★★★☆
(シボレーFDB206/2007版)


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2007年02月28日

スニーカーライト(ブリジストン)-安くていい自転車という難問(1)

3e593b64.jpg  お客さんと一緒に自転車を選ぶのは楽しい。ほとんど自分が買う代理行為だ。お客さんの求めるものが見つかったときはこちらも嬉しくなる。
 お客さんの条件の中に当然予算がある。この予算の壁は大きい。自転車が生活の中心の人もいるが多くの人はそうではない。割ける予算の限界はある。2万円しか出せない人にいくらいい自転車だとしても10万円のものを薦めたら相手にしてもらえない。
 限られた予算の中でお薦めできるものを探す。安いほどこれが難しい。自転車も基本的に品質と価格は比例するのだ。

 安いものでも優劣はある。コスト配分の差だ。安いものは売る数で勝負するから目に留まりやすいように派手に着飾ってくる。あまり自転車に詳しくない人の目をごまかそうとやっきになってくる。その事がなおさら選ぶ事を難しくしている。
 安全を犠牲にされるとたまらない。実際フレームが折れてけがをした人もいるし、折れた自転車を処分に持ち込む人も目にした。溶接の強度なんて見た目ではわからない。

 安くていいものを買うこつは目的と機能を絞る事だと思う。あれもこれもは安いものでは難しいし無用ななものにお金を払う事になる。折り畳み自転車の場合、軽くて小さくて持ち運びやすいものというのがまず求められる事が多いだろう。できれば11kg台、サスペンションは不要、ギアもキャリアも潔く諦める。派手な外見やブランドも疑う。すると2万円台、1万円台でもなんとか選択肢が見えてくる。

 ブリジストンの企業力がそれを可能とした。これは立派なことだと思う。天下のブリジストンともなれば変なものは出せないし、全国展開する以上そのリスクも大きい。
 スニーカライトはトランジットライトの後継機種だ。トランジットライトは非常によくできた自転車だったが、同系の自転車と比べると割高に映る。内容をよく見れば納得できるのだが、シングルギア¥40000は一般の人にはハードルが高かった。スニーカーライトの11kgの重さとブリジストンの信頼性で2万円台となれば、お客さんの財布を開く事ができる。

 16インチでそれなりに走る。ハンドルはクイックだが同系のものよりいい。フレームのジョイント部はライトと同じもので信頼感の高いロックだ。ハンドルの畳みはワンタッチではないが、がたつきが出にくい方式で安心。ブリジストンはタイヤーメーカー、タイヤチューブも丈夫なのがついている。持って苦にならない11kg、泥よけやライトもついているし、ちょっとしたワンデイツーリングにも使ってみたいなら内装3段付きも用意されている。これでも3万円、いうことないではないか。
 しいて難癖つければ、不快な音が出やすいバンドブレーキを避けてサイドプルブレーキを採用しているがこの制動力が弱い。あくまでものんびり走る自転車だ。

 無印の自転車のように素っ気ない外観は色気や遊び心が足りないが、飽きがこないともいえ利用者や服装を選ばない。そばやうどんのような自転車だなあと思う。
 文字通りスニーカーのようにあなたといつも一緒にいられる存在となるだろう。

走行性 ★★★
携帯性 ★★★☆
汎用性 ★★
デザイン★★★
C/P  ★★★★☆

 
 


 

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