10万〜20万

2009年10月22日

COBRA (KMXkarts) 電気自動車の先は人力自動車か。

cobra

人力飛行機の事が気になっていろいろ見てみると、国内の大学生チームで30数キロも飛んでいるのだ。もちろん誰でも乗れるとか飛べるとかいう事ではないけれど、自分自身の力でこんなに飛べるのかという素朴な嬉しさがあるではないか。
自転車の喜びだってこれに似ているところがある。ただあまりに日常的すぎて忘れてしまっている。

トライクを自転車と思ってみると、大きいし高いし、2輪でバランスよく走れるものをなぜにわざわざ3輪で走るのかという不条理を感じるだろう。ところが物事は別に視点で見ると違って見える。

今年のモーターショウはエコカー、とりわけ電気自動車がブームらしい。設計が自由な電気自動車はコンパクトなものとか一人用とか、よりパーソナルなものも提案されるらしい。
ならば人力自動車があったっていいじゃないかと思うとトライクは違う乗り物に見えてくる。

実際トライクは自転車とは別のカテゴリーではないかと思う。乗り心地も楽しみ方も違う。私には人力自動車のほうがしっくりくる。一人用の車と思えばその大きさも価格もむしろ小さいものに思える。
立てかければ駐車場不要の独り乗りの自動車なら結構便利じゃないか?

さてKMX。トライクは高級なものが多い中、KMXとTW-Bentsは20万を切る実用的な価格で購買意欲をそそられる。私には駐輪場問題が今は解決できないが、いつかは買って乗り回してみたい。
車にもいろいろあるようにトライクにも個性がある事が試乗してみてわかった。
KMXはスポーツカー志向ではなく、4WDオフロード/シティ志向なのだ。さしずめJeepか。
少々まったり感のある走り味は、気ままに長距離を乗るとか、のんびりドライブ風に巡るとか、田園地帯や自然の中を駆け巡るという欲望を抱かせる。
寝そべって走るのは2輪リカンベントと変わらないけれど、こちらはバランスを気にしなくていいのだからより怠惰なのでもある。

角張ったフレームやごついめの印象はJeepのそれと近く、結構アクの強いデザインで、ラフに乗り回したいモデルだ。

走行性 ★★★★
携帯性 
汎用性 ★
デザイン★★★★
C/P   ★★★★


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2009年05月14日

あいがけはカツカレーを超えるか? M8 ORI-bike

ori3
ああカツカレー…。
魅惑的な響き。
強烈な空腹に襲われているときに思い浮かべる渇望感!
カレーも食べたいしカツも食べたい。
ああ、満たさていく満腹感。
食後に多少の過剰感を残しつつもカツカレーはの満足感は代えがたく、故に全国区のメニューにのし上がった欲張りな存在。

創意工夫の料理と言い切れないハイブリッド料理だけれど、この組み合わせはまた絶妙でもある。
こうしたハイブリッドメニュー、日本人は結構好きみたいで昨今見かけるのが牛丼とカレーの両盛り「あいがけ」だ。
この組合わせの必然性には頭をひねるところがあるが、それでも一つに決められない優柔不断な私はついつい頼んでしまう。これも全国区にあがりつつあるのではないだろうか?カツカレーのように定番になるのか?

今回サイクル天国での大きな発見の一つがORI-bike。遠路はるばる出展してくださった。(感謝)
これは見られてよかった!実車を見て説明してもらわないとその真価がなかなか分からない。
このORIをあいがけに例えるのは大変失礼だが、BDとブロンプトンのいい所取りなのだ。
ただ損をしているのもそのせいかもしれない。
一見、キャリアのついたBD、たたむとまるでブロンプトン。
なんだかどこかの国がやりそうな2番手商法じゃないかと苦笑してしまう、と私も思っていた。

ところがである。
これがなかなかの優れものであった。
よく見ないとわからないのである。

まずインスタント・リバウンドキャッチという展開時に折りたたみしていた部分を受け取るロック部分のすばらしさだ。たたんだ先でカチっとワンタッチでロックが決まる。そう飛行機の安全ベルトのようなのだ。
外すときもレバーをひくだけのワンアクション。力を入れる必要もない。
驚異なのは展開時。位置をあわせておけばハンドル以外はボディを勢いよく持ち上げるワンアクションでガッシャーンと展開終了!まるでガンダムかなんかの展開のようで???どうなってんだ、と一瞬眼を疑うほど。
これはすばらしい!

そしてもう一つの驚きはフロントフォーク周りの折りたたみだ。
この辺は画像でもよくわからなかったのだが、前輪はフロントフォークから離脱しているように見える。
実際にハブ部分は離脱しているのだが、分割ではない。
ブレーキに近い部分にヒンジ状に連結していてここを軸に回転するのだ。しかもたたんだ先でも受け取るロックがありカチリと収まるのだ。これは展開時にもワンタッチでフォークに収まるようになっていて、これが上記のワンアクション展開に貢献しているのだ。
これはアイデア自体はBDの後継と言えるだろうが、独創と言える部分を加味している。
この辺がただの2番手物まねではないのだ。

ほかにもハンドル周りのおさめ方、キャリアーが折りたたみ時の台車になるなど細かい創意工夫が各所にみられて、輪行+快適走行の実現を図っている。初め戸惑いもあったデザインもその必然を知るとなるほどと納得できる。折りたたみ時のコンパクトさや安定感もすばらしく、気軽に、頻繁に輪行したいけど走行性も犠牲にしたくないという欲張りには有力な候補となるだろう。
独特のハンドルポスト形状からの違和感は多少残るが、気になるほどのことではない。

そしてもう一つ重要なのがコストパフォーマンス。
最もお求めやすいC8では10万ちょい。
これは安い!
高級車になってしまったBDやブロンプトンに手が出ない向きにもこれはかなり食指が動くだろう!
デザインもしゃれていて悪くないし初代BDが廃盤となった今ストレートフレームも新鮮。
輪行派や室内保管派にはかなりお薦め。

この優れものをあいがけなどとは申し訳ない。
あたらしいメニューとしてちゃんと評価しよう。
きっとすばらしいメニューに育つことだろう。

走行性 ★★★★
携帯性 ★★★★☆
汎用性 ★★★★
デザイン★★★★
C/P   ★★★★★


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2008年07月06日

BD-Frog kawaiiを追求すると…

22682ee8.jpg小径車の魅力のひとつに可愛らしさがある。全体に小さく少しアンバランスな感じ。日本人は特にこの可愛らしさに弱いようだ。女性への嗜好にもそれが現れていて、グラマラスなセクシーレディよりも幼げな女性が好まれる傾向が統計的にある。(但し少しネタは古いが…)まあこれが行き過ぎるとロリコンや児童○○ノに繋がるので行き過ぎは困り者だが女性に限らず、様々な嗜好にその傾向が見える。もともと日本人が体格的に貧弱であったこと、自然に依拠して来た暮らし、和を重んじる共同体性、狭小な生活空間などが遠因なのだろう。
ワールドワイドに広がりつつある「kawaii」意識は日本独特の感性ともいえるのだ。

工芸的なものづくり、微細な技術を駆使するエンジニアリング、小型化への執拗な努力などものづくりでもそうした性向は見られるし、所有する判断にも大きく作用している。これと「カワイイ」も繋がる部分がありそうだ。「カワイイ」の造形的な文脈はあるものに拠っている。それは人や動物の赤ん坊や幼児である。
その特徴はと言うと、小さい、丸みに富んだ形状、寸胴、短足、頭でっかち、内側に丸くなる姿勢、よちよちの動作、ふわふわした触感、成体より白っぽい体色などだろうか。
こういう要素が同居していると私たちはおもわず「かわいい…」と目を潤ませてしまうのだ。

BD-FrogはBD-1の妹分、あるいは子どものような存在で登場した。BD-1の小型化は予想していたがそれを超えた小さいモデルだった。12インチ、内装3段ギアと聞いただけで本格走行をねらい向きには、相手にされなさそうだが、輪行モデルとしてはなかなか魅力的なのだ。第一印象はとにかく「かわいい…!」
折り畳み方式はBDを継承、このコンパクトな自転車が3パーツで折り畳まれるのであるからその折り畳みサイズに驚く。重量も10kg台となかなかのもの。実際電車の中などでは畳んだ自転車の置き場所に肩身の狭い思いをすることが多いのでこのコンパクトさは重宝なのだ。内装3段は本格走行にはもの足りないが、輪行を前提とすればこれでいいのではないか?チェーン回りのトラブルも少なく、女性にはその操作も楽なのだ。

デザインを見てみよう。車体は一般的な折り畳み自転車より2回りくらい小さく感じる。アーチを描いたフレームは直線的なBD-1と対照的に柔らかいイメージだ。前輪の小さなサスに向う形状はスパイラル状にも見える。12インチだから短足、低床な印象、それでいて前方に傾いたハンドル回り、2段階で収縮するシートピラーなど大きめの体格にも対応している。前後のサスが効いた柔らかい乗り味、そしてカエルを意識した淡い新緑のようなグリーン。
こうして並べてくると先述の「カワイイ」要素が満載ではないか!

実車に乗ってみると、12インチとしては立派、想像よりもよく走る。スピードはもちろんそこそこだが、実用的にはストレスはない。前後サスがよく効いていて、町乗りの段差でも快適。男性が乗っても窮屈な感じはない。飛ばすこと、遠距離を望まなければ、一日街中を乗り回すくらいの距離は十分いける。日常的な利用にも充分。不満は見当たらず、さすが充分に練られたものだということはわかる。
縦折り、転がし移動、超軽量など輪行に特化した部分は目立たないが、小さく畳めてそこそこ軽量でよく走るということで総合点は高い。才色兼備、目に入れても痛くないほどのkawaii自転車だ。
セカンドバイクとしてかなり魅力高いのであるが、
同じ12インチのトランジットコンパクトが4万円、フロッグは13万円とちょっと高嶺の花なのが恨めしい。

MIZUTANIのラインナップから見当たらないがサイクルハウスしぶやで扱っている。将来的には手に入りにくくなるかもしれないとのことで、狙っている人はあんまりのんびりしない方が懸命。

kawaiiを女性に追求しすぎると犯罪になりかねないので要注意だが
自転車を監禁しても犯罪にはならないので安心、しかぁし奥様の白い目には気をつけよう!

走行性 ★★★☆
携帯性 ★★★★☆
汎用性 ★★★★
デザイン★★★★☆
C/P   ★★


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2008年06月28日

Trike-S (UniversalTrike) 生活を支える自転車

1f4cbec7.jpg三輪自転車には個性派が多い。前2輪のスポーツtrikeもそうだが、それ以外の実用的な三輪自転車もなかなか個性的だ。欧米風のスポーツtrikeは日本ではそれほど普及していないが実用車は日常風景になっている。ただどうしてもおばちゃん自転車のイメージが拭えない。

そんな中、数年前にAvantecというホンダの技術者が設立したメーカーからTrikeが登場した。前2輪ながら欧米のそれとは異なり、乗車スタイルは一般の自転車に近くそれでいて変速ギアを装備しているなかなかのスポーツ派である。
パラレルリンクと言う独特の傾斜追随機構が搭載されており、一般的な自転車に近い感覚で乗れるようにしたものである。このパラレルリンクは一般的な自転車とは異なる大胆なコーナーリングを可能にしていて、これが遊びの要素にもなっている。

なかなか試乗の機会がなかったのであるが、前回、今回試乗会に登場した。実用車的な内装3段ギアのSタイプである。
インパクトのある外観はなかなか洒落ていておばさん臭さは少ない。スポーツタイプの方であれば男性でもいいだろう。
乗り味は独特だが乗りにくいわけでなく、自転車とのその微妙な差異が面白い。微妙なコーナーリングなどは一般自転車より難しい所もあって、必ずしも誰でも乗れるというわけではない。
実際、自転車に乗れないと言う高齢の方にも乗ってもらったがその方は難しかったようだ。パラレルリンクは倒れにくいが倒れそうにならないわけではないので、そうした怖さは残る。

今回、荻窪〜深川間をこれで移動した。
このSタイプはVegasに似たポジションでゆったりしたものだ。ゆっくりのんびり乗るのに向いていて視界も広くなかなか楽しい。スピードを求めると厳しくて、事実後半急いで飛ばしたのであるがかなり疲労した。スピードを求めると、この車重が気になる。
パラレルリンク機構は良くできていて、傾斜した路面やちょっとした段差なども平気で登れる。車幅が広いので歩道を走る際には少々肩身が狭い。
ゆっくりであれば長距離走れないわけではないが、そのまま降車できるとかお気軽感が強く、らくちんなポジションとあわせて短距離使用を前提とした日常的な買い物自転車、お散歩自転車、リアキャリアに子供乗せを装着して親子車として使うのが適任だ。

大型のフロントキャリアとオプションのリアキャリアを装着すればかなりの積載量が見込まれる。運搬自転車としては国内随一か。その意味でも買い物車として有効だが、一般的な三輪自転車の倍近い価格の価値をこのデザインとパラレルリンク機構に価値を見いだすか否か。ひと味違う三輪自転車として、自転車が苦手な男性にも向くだろう。

貴重な国産三輪自転車として、よりユニバーサルな車種やスポーティーな車種に進化して欲しい。
変速付きスポーツタイプはまた少々性格が違うようなので、次の試乗の機会を待ちたい。

走行性 ★★★
携帯性 
汎用性 ★★★
デザイン★★★★
C/P   ★


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2008年03月18日

F20R (KHS) 死ぬときも前のめりで行け!…小径車の星

e36d246e.jpg星飛雄馬という人を知っているか?
ある世代から上で知らない人はいないだろう。
戦後〜高度成長期の日本を象徴するような野球漫画の主人公であった。
貧乏で野球一筋の主人公が小さな体格故の軽い速球が致命的な欠陥となり挫折、その球質の軽さを活かした魔球で見事に復活するという内容である。そして死ぬときも前のめりでという信条を野球人生のなかで全うするのである。

この前のめりという姿勢と、攻撃性やスピードはどうもベクトルが一致するらしい。小径車に乗っていてさえも、スピードを求めていくと前屈みで遠いハンドルポジションを欲望してくる。
ははあ、そういう事かと飛ばしている時KHSのブルホーンハンドルを思い浮かべた。

KHSの登場が遅れたのは単に巡り合わせの問題だけである。いまではBDと並び高級小径ブランドの一角を担っていて今更評価というのも気が退けるほどだ。
小径車の中でもロード寄りの系統でミヤマクワガタのようなブルホーンハンドルが特徴だ。細身のシンプルなフレームと相まってシャープなイメージが強いが、そのものの走りと言えよう。
ブルホーンのハンドリングがそのまま走りの特徴にもなっていて、外側から回し込むようなクイック感によって小ささ故にと言う小回りの利いたアクティブな走りが楽しめる。
小径という弱点が特質に反転しているのだ。

ハンドルポストは剛性を重視した着脱方式、フレームの剛性を活かした振動吸収機能のソフトテールを採用、クロモリの軽量なフレーム、2枚のフロントギアなどかなり本格派向きだ。
ポタリングというよりは、スピード、ロングライド志向といえる。
また小径ながら大柄の人の方が似合う自転車で小柄な女性などには少々ポジションが遠くてきついかもしれない。

20RはKHSらしさをを味わう中では入り易いモデルだが、この下のセミ(?)ブルホーンのASやフラットバーのTはむしろお買い得感があってこちらもお薦め。

噂によるとソフトテールのせいかフレームにクラックが入るトラブルがあったとか。
飛雄馬の最後はピシッという音とともに腕が破壊されるというものだった。
まさか、ね。

走行性 ★★★★★
携帯性 ★★★
汎用性 ★★★★
デザイン★★★★★
C/P   ★★★


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2008年01月27日

GAAP lite (Kuwahara) 小径車版チェロキー?かっとび小径車

d993fdd4.jpgおかサーファーって死語か?
昔サーフィンしないのにサーファーファッションして人たちのことを多少の嘲笑をこめてこう呼んでいた。
オフロード用の自動車を街でよく見かけるようになった時、ああ、おかサーファー的だなあと思ったのだが、たちまち市民権を得て、今こんなこと言えば怒られるかもしれない。
たしかにこういうのが新しい様態を生んで裾野を広げていくことも事実ではある。

MTBも元来オフロード車であるが市民権を得てとても広がった。ブームが去って子供やおじさんたちまで乗るようになったのとロード人気に押されたせいか、ひところよりちょっとステイタスを下げた感がある。
しかしそのおかげでクロスバイク発祥の一端になったわけだし、選択肢が広がったのである。
アメリカ生まれの遊び心が宿るMTBは個人的には結構好きな自転車である。

市民権を得たのには理由があって、かつてはママチャリかドロップハンドルのスポーツ車しか選択肢がなかった中で新しい需要を掘り起こしたことにあると思う。前傾がゆるめのポジション、フラットバーハンドル、丈夫なフレーム、太めのタイヤは町や遊びで乗るにもなかなか快適だったのだ。
今では当たり前のサスペンションも本来の目的とは多少ずれるだろうが街中の段差や階段、凸凹舗装路では有効で歩道と道路の両方を通行せざるを得ない都心では結構重宝するのだ。
スピードや静寂性ではロードにかなわないが、アクティブなMTBはどこまでも自転車で行ってみたいという欲望を喚起する。このMTBの特性と小径車の特性が合体すればそれも魅力的だ。

フレームの剛性が課題の折り畳み自転車/小径車の中では、このMTB志向は少数であるが、KuwaharaではGoblin,Griffonなどの小径MTBを輩出してきた。その血統を継ぐのがGAAPシリーズだ。
三角を多数組み合わせたようなフレームはメカニカルで美しい。長めのホイールベースとフォーク長はなんだか戦闘的だ。更に先代と違って折り畳め、車重も軽い。折り畳みは分解に近いものでコンパクトにはなるがワンタッチではないので、頻繁に畳む人には向いていない。シート高が高めなので身長の低い人はカスタマイズが必要になるので注意。
乗ってみるとその滑るような加速感、滑走感が気持ちいい。長めのフォーク長と後ろ寄りのポジションのせいか乗車位置が高く感じ適度なサスペンション感と相まって浮き上がるような感覚に襲われる。
ハンマーヘッドのスピード志向とはまた違うアクティブに攻めるタイプの走りをしたくなる自転車で、MTBの血筋を感じるのだ。

20万前後の自転車の中には3拍子揃った垂涎のモデルが並ぶが、これもその一つ。国産の誇るべき素晴らしい自転車だ。MTB的と強調してしまったがロットによって性格が異なりロード志向のものもあるので誤解なきように。

走行性 ★★★★★
携帯性 ★★★
汎用性 ★★★★
デザイン★★★★★
C/P   ★★★


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2008年01月04日

Jedi(初代) ルイガノ アンビバレンツな優越感?

af63ee34.jpgあけましておめでとうございます。本年も一層精進いたします。
新年は初心に戻る意を込めて、昔を思い起こします。

小径自転車熱にうなされはじめた頃、丁度BD1(当時はプジョーブランドが先行)が注目されはじめていた。そうした本格的な折りたたみ自転車はそう多くなく、選択肢は限られていた。BDは近い知り合いが持っていたり、どこでも一押しになっているのを見てあまのじゃくな私はBDの他にいい自転車はないものかといろいろ調べるのだが、条件に照らしていくとなお一層BDのまとまりの良さが光るのである。

そんなときBDによく似た自転車に目が止まった。そういえばこれ街で見たことあるな。
JEDI。フロントフォーク回りはBDそのものだが、フレームは駆け出す人の姿の流線型を思わせてより優雅、しかも20インチで前後サス付き。惜しいのは折りたたみが前輪部分のみであまり小さくならないこと、BDより少々重量が重いこと、だがそれを補ってあまりあるスタイリングだ。Louis Garneauというブランド知らないけれどなんかカッコよさげじゃないか。

よくあることだが、友人やライバルが持っているものを欲しくて真似しているんだけど、まねっこじゃ自慢できないから、それよりちょっとだけいいものを欲する。
そんな卑屈でかつ見栄張りという二重にひねくれた気持ちがあることに本人もまだ気付いていなかった。

はるばる試乗できる所に出かけていって試乗した。ショップの人はトップでの速度を高く評価していた。JEDIは乗り味もよく確かにtopでのスピードも申し分なかった。BDとも乗り比べた。BDは噂に違わぬシャープな走りであった。
JEDIは何かしっくりこなかった。それは今思えばタイヤと前後のサスであったのだろう。初期のJEDIはどちらかと言えばロード志向のBDに対してMTB志向であったのかもしれない。太めのタイヤとふわふわした乗車感は、前後リジッドのMTBに乗っていた私にはなんだか腰が据わらない感じだったのだ。

少々失意気味の帰路の電車の中、初心を思い起こしていた。
お前は旅に連れて行けるコンパクトな自転車が欲しいんだろ!
見栄の裏に隠れていたことを思い出し、意を改めたのであった。

さてここまでの話はJEDIの評価とはあまり関係がない。m(_ _)m
最近のモデルは試乗していないのでわからないが、なかなかいい自転車だと思う。流麗な姿のNewBD1の登場で少々影が薄くなったけれど、JEDIのスタイリングも素晴らしい。ちょい太めのタイヤ+前後サスは段差の多い街乗りに向いている。今思うと街乗りがほとんどで輪行はほとんどしない、折り畳むことは少ない、車に積めればいいという人にはぴったりだと思う。
ちなみに現行モデルはモノコックフレームにリファインされ美しさに磨きがかかり軽量化も図られた。先鋭的なデザインを志向する人にはお勧めだ。
またこれは本来の機能とは離れたメリットだが腰や手首の衝撃に弱い人にもWサスは優しくて乗り易い。

こちらが素直であったならばいい友人になれたかもしれないのに…すまん。

走行性 ★★★★
携帯性 ★★
汎用性 ★★★
デザイン★★★★★
C/P   ★★★


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2007年12月10日

tyrell(SZ) 優等生というアキレス腱

3f235d1d.gif「ああ、彼はいいやつだよ。一流企業に勤めていてかっこいいし、だけどそんな事は鼻にかけずつきあいも性格もいい。人のはなしもよく聞くし気も利く。
でも卑屈な俺としてはさ、なにか妙な所にこだわっちゃうようなそういう所が少しだけもの足りないんだよな。もちろん彼のせいではなくてこちらが無理な事を求めているんだけどね」

今でこそ選択肢が増えたけれど、どうせ買うなら思って少し高くてもいい小径車を買おうとしたとき選択肢が少なかった。折り畳まなくてもいいんけどと思うとダイアモンドフレームのミニヴェロは各社いくつか出ていたけれど、ちょっとマニアック路線かな?
デザインがかっこよくて、さらっと普段着でも乗れて、必要な時には本格的にも乗れる、これと思うのが実は意外に少なかった。

tyrellはどこかでそんなニーズを察知したのだと思うが、丁度BSモールトンやBDの上位版、GAAPなどの20万近い高級車が出そろってきた頃に登場した。
スタイリングがシャープでなおかつカラーリングが素晴らしい。独特のフレームデザインだが、あれ、横顔が誰かに似ている。本家モールトンの横顔に似ているのだ。モールトンはトラス構造なので3次元ではかなり違う印象だがシルエットがほぼ同じだ。
さらにチェーンステー部分にカーボンヨークなるものを用いて平たい形状となり一層シャープさを増している。(写真はSVでこのヨークは用いてない)
本格志向のパーツアッセンブリなど全体に妥協のないメーカーの姿勢がにじみ出ていて、購買欲をそそる。

試乗は随分楽しみにしていった。高級車だし羨望集めそうなスタイリングだし。
乗ってみると、素直なポジションでスピードも乗るし、乗り易い。小径の無理なところもなく安定感も悪くなく、確かにいい自転車だと感じる。しかし、試乗印象は普通で心の奥底でなにか疑問が残る。
そのあとにHammer-headやBSモールトンに乗ってみてその疑問が氷解した。
これらの自転車は強い個性があった。乗っていてなるほど、にやりとさせるものがある。tyrellにはそうした主張が希薄なのである。個性を感じて乗る楽しさのようなものが伝わってこなかったのである。
もちろん道具なんだからそんなものいらないという事もいえる。
しかし20数万円の価格の中にはその品物を生み出した思想というものが入っているはずだ。それに納得できなければ買っても愛する事はできないと思うのはへそ曲がりな私だけか。

この自転車の魅力はやはりスタイリングとステイタスではないかと思う。そこを気に入っているのであれば充分にお勧めできる自転車だと思う。

これだけ立派な製品を作ってもこういうへそ曲がりな事をいうアホがいるのだから製品作りは本当に大変だと思う。

走行性 ★★★★
携帯性 ★★
汎用性 ★★★
デザイン★★★★★
C/P   ★★



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2007年08月29日

Brompton シリーズ  高嶺の花になった菩薩系女王

2aa24f64.jpg 自分にない魅力を発散し恋のかけひきにやきもきさせるようなフェロモン系に悩殺されるのも恋愛としては羨望ものだが、一方で人生観を共感できたり、ゆったりと落ち着く事ができたり、自分の弱い所を認めてくれる、そんなパートナーを人生の伴侶として多くの人が望むのではないだろうか?特に最後の部分は競争社会の中でストレスの多い現代人にとって重要なことのように思う。
 アイドル的な人気とは別の人を惹きつける部分がここにあっていわゆる菩薩系、癒し系というのがこれにあたるのだと思う。

 自転車の中にあって小径車はこの要素が大きい。小径車が好きだと仕事仲間に打ち明けたら癒し系自転車好きとされてしまった。少々不本意な所もあるが納得する部分も多い。無理をせずに楽しくいつも一緒にいられる存在、これが小径車の魅力の核心だと思う。

 小径車のキングがモールトン、ヒーローがBD-1とすれば、ヒロインはまちがいなくブロンちゃんである。これを取り上げるのが遅くなったのは単に機会を逸しただけで、間違いなくいい自転車である。この自転車は極端なスポーツ志向やデザイン志向には目もくれずに変わらないたたずまいを見せていて、どことなく女性的でのどかに映る。乗る人に全く緊張を与えないのが素晴らしい。

 同じ小径でも20インチと16インチとでは随分性格が違ってきて、前者が本格走行志向、後者が短距離、コンフォート、愛玩志向に向う。ブロンプトンもその傾向が色濃い。
 デザインは緩い曲線を基調とし、ハンドル回りや車輪回りなどかつてのミニサイクルの香りも残していて普段着やスカートにも似合う。その割には車格は大きくて大柄の男性でも十分乗れるし乗車姿勢は起ち気味でリラックスできる。基本は内装3段変速で泥よけ、ダイナモ、リアキャリアも用意されていて限りなく国内のママチャリ感覚だ。外装ギアなどのスポーツ志向を潔く排している。
 最大の特徴はその折り畳み機構にある。後輪がフレームの下部に回り込んでくる。フレームの微妙な曲線はこのためにあるようだ。ハンドルを倒し更にフレーム前方を折り込む。Dahon型よりもう1工程多く畳んでいる事になり、車輪より一回り大きいくらいのコンパクトな折り畳みサイズは驚異的だ。後輪部分とサドル部分は連結されておらず持ち上げると後輪部分が垂れ下がる形となり、簡単に畳み込める。スタンド代わりにもなるし狭い空間に駐輪できる。しかもこの状態でも、前の部分を折り畳んだ状態でもハンドルで押しながらリアキャリア部分で転がす事が可能なのだ。この折り畳み機構は輪行を前提とした場合非常に価値が高い。また狭いマンションなどで部屋に保管する場合などにも重宝するだろう。

 走りはその外観の印象通りで、一般車に近い感覚で初めてこういう自転車に乗る人でも全く違和感ないだろう。クロモリフレームに加え後輪のサスペンションも効いていて小径独特の乗り味の硬さも少ない。
 独自のパーツ類も多く、改造やパーツ交換に向いている部分も少なく、高速走行やスポーツ志向で乗る自転車ではない。あくまで快適に楽しく乗る自転車でありその事に関して非常に頑固につくっている。この辺はイギリスの職人魂が垣間見える。
 キャリアやバッグ関係のオプションが充実していて荷物運搬機能も高い。つまり通勤、輪行やツーリングも向いている。一台で毎日の通勤、買い物にも使え、ちょっとした遠出や輪行にも使えるので、一般車からいい自転車に買い替えようと思う人には非常に頼もしい万能自転車だ。

 この自転車が国内に出始めた頃は7万円台だったと思う。今は同レベルのが13万クラス、廉価版でも10万円台。いい自転車だが内容をよく見るとちょっと割高感がする。世界一物価の高いイギリス産の手作り品で輸入車、しかも強気のミズタニが代理店だからしょうがないけれど、その点だけがひっかかる。ここはぜひとも他社に頑張って欲しい。
 めだたず控えめな菩薩系ブロンちゃんも気がつくと人気が高くて手が出なかった。残ったのは後悔の念だけ…?

走行性 ★★★
携帯性 ★★★★★
汎用性 ★★★★★
デザイン★★★★
C/P   ★


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2007年08月23日

Mu-C9 (Dahon)  憂国の騎士 帰還せる(ファンタジーノベル調)

22c97c7a.jpg  Muは憂いていた。母国の迷走に、動揺に。
 Muは嘆いていた。なぜ自分の存在はこのミラノに忘れ去られたままなのか。

 Dh共和国は質実な技術と思想で繁栄を築いていた。その技術と高いCPを武器に各国との貿易関係を深め、その信頼を背景に同盟関係に導いていく戦略は順調であった。一方で先進国と肩を並べられないジレンマも抱えていた。その要因のひとつがRM王国の攻勢であった。高額取引の市場を独占し、先進国との確固たる信頼を築いたこの国の切り崩しをしない限り、Dh共和国の繁栄はいつの日か減速するであろうことは首脳たちも自覚していた。
 Dh共和国は威信をかけてV大佐を前線に送り込んだ。V大佐は無骨なまでの技術至上主義を信条とし、開発されたばかりの新兵器で全身武装しRM王国との前線に赴いた。反転攻勢は当初功を奏したしたように見えたが、技術的な欠陥が露呈、撤退を余儀なくされた。大佐は退役した。
 Dh共和国は堅実で部隊の信頼も厚いヘリオス大佐を中心に結束を固め、地道な立て直しをはかった。技術を磨き上げ同盟による包囲網を固め、RM王国と対峙する構図に持ち込んだ。

 ---即日帰国せよ---

 長すぎる異国での休養の飽き飽きしてたMuは突然の帰国命令を手にしていた。同盟国との連合軍に身を置いていたがその同盟国がRM王国と同盟関係を結んだため前線から退いていた。
 Muの心は高揚した。ついに自分の存在に光が当たるのだと。
 Muは優雅な戦法を信条としていた。情報を駆使し勝つべくして勝つという状況を周到に準備するのだ。そして速攻をかける。スピードと身軽さが勝負を決める。
 Muは異国で様々な技術と文化を吸収した。軟弱なファッションをやめてブランドを意識した。最新の銃に持ち替えた。カリスマになるべく素養や教養が必要であると自覚し日々努力し身につけていた。Muは以前の彼ではない。成長したのだ。

 懐かしい埃臭さを抱く風が吹くある暑い朝、Muは特注した黒の制服を纏い愛機カプレオを携えて師団の前に立った。憂国の重みとこれからの闘いの困難を肩に感じて。




 ちゃんちゃん(笑)
 手もとに資料がないので記憶頼りだが、ビアンキのOEMモデルでミラノ(?)というフォールディングバイクがあった。緩いアーチ状のフレームは優雅でこれはもしやビアンキオリジナルかな?と思わせるものであった。価格の10万近くで高級車の風格も漂い密かに焦がれていた。
 これが実にあっさりとカタログから消えBDに変わったのだが、その後16インチNOVITA,SweetPea,などの姿を見るにつけ、あーあれはDAHON-OEMだったのかと気付いた。
 このまま消してしまうには惜しいよなと思っていたら今年あたりからその系列が突然復活し主力モデルになった。MUシリーズに加え16インチCURVEにも投入されこのタイプは新しいDAHONの顔となりそうだ。

 優雅な曲線は女性的でもありBDとの対照を生んでいる。C9は精悍なブラックでラインナップの中でも独特の風格を漂わせている。C9を際立たせているのがカプレオの搭載だ。Shimanoの小径車専用のコンポーネント(駆動変速ユニット)カプレオはリアに9Tというトップギアを配し高速化をはかるものだ。
 20インチ+シュワルベ1.5+カプレオは高速寄りの設定でかなりスピードがでる。一方で登坂性は9speedの割には平凡なので、優雅な外見とは裏腹にがんがん飛ばす志向の自転車だと思う。
 ハンドルはアジャスタブルだがそれほど低くならないので前傾姿勢は緩い。初めてスポーツ車に乗る人でも違和感はない。KHSとの志向の違いが見えこの辺は好みが別れるだろう。
 クイック感を嫌ってかハンドリングは固めに調整されている。これには少々戸惑うがどちらが優れているかは決め難い。

 サスをつけないスピード志向と優雅なデザインがこのモデルの特徴だ。ターゲットが見えにくいがBD購買層を意識しているのが透けて見える。車重も11kgと軽くこれで10万円、3拍子揃ったモデルとしてDahonの中でも光る存在でかなりお薦めだ。
このモデルが今後の同社を牽引できる騎士となるか。

走行性 ★★★★
携帯性 ★★★★
汎用性 ★★★★★
デザイン★★★★★
C/P   ★★★★

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2007年07月20日

typeF1.5(tartaruga) 異分野参入の覇者

9de9d87a.jpg 他の分野から参入してきた人がその本流の常識を超えた事を成し遂げるという事はよく起こる事だ。 ミュージシャンから小説家、タレントから映画監督、モデルからカメラマン、建築家から政治家(?)などクリエイティブな世界では特に起こる。その世界の常識やセオリーを越えたクリエイティビティーを発揮し易いのだろう。
 エンジニアリングの世界では専門性が高く難しい所もありそうだが、小径自転車の世界ではデザイナーや建築家出身の人の活躍がとても目立っているように思う。
 小径折り畳みの世界は定番化された完成形が少なくアイデアで勝負できる余地が多いせいもあるだろう。

 タルタルーガはその先鞭の一つではないだろうか?そもそも折り畳みリカンベント自体サターデイ、M5CMPCTなど数えるくらいしかない。日本でリカンベントに乗ろうと思うと走行場所とその収納場所の問題が起こる。折り畳めれば収納に便利だし旅先での輪行に使える。また先述のリカンベントはそうはいってもかなり奇抜な姿だ。単純な発想だがこれに見合う実用的なものがないのだ。
 このプロダクトデザイナーからの参入は常識を超えた刺激的な内容だ。折り畳み小径セミリカンベントという領域はそれまでなかったものだ。上述の問題を解決してやっと日本でも乗れるリカンベント車が生まれたと言っていいのではないか?

 躯体デザインも斬新で男心をそそる。ガンダムなどのメカニカルなイメージを潜在させつつ自転車の境界線上で派手になりすぎないあたりのさじ加減は絶妙だ。シート部分は取り外し式だがフレーム自体は中心からの縦折りで転がす事も可能。これで13kgは輪行車としての実用性も高くかなり立派。

 ミストラルで感じたリカンベントの難しさはここにはない。はじめこそ戸惑うがすぐに楽に乗れる。低めのポジションは足付きもよく不安は全くない。クランクの位置が低いため完全なリカンベントではないが、リカンベントのメリットである下半身全体の筋力の活用はなされているようで突っ張るように踏み込むとぐいぐい加速するし、リカンベントの弱点である坂ではこの事がいい方に効果を上げている。なにより椅子に座ったまま走る感覚の開放感はたまらない。これはかなり楽しい乗り物だ。

VER1.5では随所が改良された。フロントキャリアが着けられるようになり、ポジションの調整が可能になった。ローロオリジナルのリアキャリアアタッチメントを着ければフロントとあわせてツーリングにも対応できそうだ。派手派手カラーが減ったのは個人的には残念だがシックな色が増えて乗り手を選ばない。

 リカンベントはクランク(ペダル)が車輪よりも前に出るのがどうも運転を難しくしているように思う。一般自転車の感覚から遠いのだ。前輪が前にあるタイプのリカンベントは見た目も乗り味も比較的優しい。自分が乗るならまずはそのタイプがいいように思う。

 リカンベント一台だけを所有するというのは現実的には難しい所があったけれどこの自転車であれば一台で随分使える。完成度も高く初めての折り畳みスポーツ車としても充分にお薦めできると思う。腰や尻への負担も少ないので年配の方や女性にもいいだろう。ただしポジションは重要で、調整量は大きくないのでクランクに足が届くかどうかは必ず実車で確認されたい。

異業種参入の覇者がここまでするのはベンチャーとしても快挙だろう。今後の戦果に期待が募る。

走行性 ★★★★
携帯性 ★★★★
汎用性 ★★★★
デザイン★★★★★
C/P  ★★★★

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2007年07月19日

Mistral(challenge) 悩ましき流線型

c9331d65.jpg 故あってリカンベントの事を少し続けたい。

 リカンベントを初めて見たのはミズタニのカタログと系列店だったろうか?何じゃこりゃ?という印象で、奇抜さに加えその値段と大きさに視界から消えていた。興味を持ったのはバイクフライデーの折り畳みリカンベント「サターデイ」、後述するリバイブやタルタルーガあたりがきっかけだったような気がする。
 長い時間走るようになって仰向けに乗れたらなーと思いはじめたり、サドルとの相性に悩む相棒のせいもあっただろう。

 とにかく乗ってみたい。楽らしいとかとてもスピードが出るらしいとか妄想が広がってとまらない。こうなると私は何も手につかなくなってしまう。なんとかしなくては。
 当時試乗できる所は少なかったがチャレンジというメーカーのリカを試乗できる所を知った。
 チャレンジは自転車大国オランダの新興メーカーで非常に緻密な作りを標榜している。リカンベントはアメリカとヨーロッパに多いがその傾向は多少異なる。アメリカのはハーレーのような楽な姿勢で乗れる志向が強く、ヨーロッパはスポーツカーのようによりスマートに高速でという志向が強い。

 子供の頃SLが好きだった。あの無骨な姿が軍艦や荒武者を思わせ感動した。だから海外の流線型のSLにはショックを受けた。新幹線が出てきた時にも似たショックを受けた。自分はそれが好きなのかどうか判断できなくなったのだ。
 チャレンジのリカンベントを見てその気分を思い出した。優美な曲線を描くその姿はまさに流線型そのもで美しい。その悩ましさに思わず目を背けそうになる。

 いよいよ試乗。漕ぎだしから手こずる。何度もこけそうになり冷や汗が出る。なんとか走れるようになったが、これは自転車の感覚を越えているというのが第一印象だ。違う乗り物といってもいい。ポジションが低いため視界が違う。ハンドルでバランスを取る事ができないため身体の重心でバランスを取る。クランク(ペダル部分)の手前に前輪があるので操舵感が掴めずうまく曲がる事ができない。止まった際の足付きも全く異なるため転んでしまう。
 地面を這うような感覚と抱え込むようなハンドルポジションはF1カーのような気分(あくまで想像)で、おそらく実際よりも高速感が高いはずだ。

 レースカーのようなというのがまず強烈に焼き付いた印象で、自分に使いこなせるだろうかという疑念が残る。一方でその強烈な体験が後々尾を引く事になる。一つ確かなのは都心の街乗りは困難であるという事。
 漕ぎ出しには軽いギアにする必要があるうえ、安定するまでが難しい。低速時の安定性も練習がいる。足を着けて歩くように自転車を移動させるのも難しい。車長も長い。
 リカンベントの魅力は強列だが自分が求めるのは違うものではないだろうかと漠然とそう感じたのである。

 それ以後も何度か冷静にMistral(名前からして美しい)に熱を上げた。魅力はまずその優美なスタイルだ。カラーリングも工芸品のような美しさ。海外車としてはコンパクトで日本に代理店もあって入手保守が容易。キャリア類も用意されてツーリングや走りを楽しむには魅力的だ。ただ送料別途で18万円、ヨーロッパ車としては安いが試しに買ってみるには高い…

 やはりこれは自分とは合わないとわかっていながら目がそらせない高嶺の花のような存在か?

走行性 ★★★★
携帯性 
汎用性 ★★★
デザイン★★★★★
C/P  ★★

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2007年07月07日

Trycycle (DiBlasi) 収縮率世界一

diblasitry
 守備範囲だけは自慢じゃないけど広い。小径ならママチャリも三輪も興味津々。三輪の世界も実に奥深く興味はつきない。
 この自(三)転車の存在は前から知っていた。とにかく三輪車で折り畳みというのは前代未聞。実車を見るまでわからなかったがこの機構が見事という他ない。サドルが前に、荷台部分が後ろに倒れ込むのに連動して後輪部分が前に畳まれてくるというミラクルだ。
 三輪自転車は駐輪場所の問題があるが畳めれば解決だ。
 
 自転車ショーで実車を見た相棒が一目惚れ。荷物をたくさん運びたいという我家のニーズとも合致して急浮上。しかし衝動買いするには個性的過ぎる。一度乗ってからとなだめすかして試乗の機会を待った。
 試乗車があるとの情報を得て試乗に出かける。これほどの期待が募るときも珍しい。

 結論から言えば、自転車に乗るのが得意な人にはこの三輪車は乗りこなせない。これほど運転の難しい自転車の珍しい。三輪であるから路面の傾きを全て拾う。少し傾くと身体が無意識にバランスを取ろうとする。自転車に乗り馴れているとハンドルでもバランスを取ろうとする。するとコントロールできないのだ。
 右下がりに路面が傾いている。そうすると無意識にハンドルを右に切ってバランスを取ろうとしてしまう。すると更に右回りに進むという渦巻き状態になって進めなくなってしまった。

 心を入れ替えてどんなに自転車が傾いても身体は垂直、ハンドルも進行方向に向けて動かさないというこつを掴んでやっと進めたが、路盤が複雑な町中では冷や汗が吹き出る。ゆっくり歩くように走るという前提の自転車だ。 

 国産の三輪車にはスイング機構というのがついている。これが実はかなりの優れもので、これのおかげで一般の自転車のような乗り方ができる。
 これは自転車に乗れないという人の方が乗れるものなのだ。

 イタリアらしいカドミウムイエローの車体は無骨ながらチャーミング。こんな自転車に花でも積んでさっそうと配達してみたいという相棒の夢想も共感できる。そんな魅力がこのメーカーにはある。なんで国産の三輪車はこうならないのだろう。

 ときどき大幅割引のセールがあったりして、それでも心は揺れている。ああ美の王国イタリアよ…。

走行性 ☆
携帯性 ★★
汎用性 ★
デザイン★★★★
C/P  ★★

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2007年05月02日

TYPE S (Tartaruga)  働き者のイケメン野郎

1e97b573.gif きっちり二分なんてできないが、つい尽くしてしまう事に喜びを感じるタイプと尽くされる事に喜びを感じるタイプといるだろう。人気者は尽くされる事に慣れていて自分流を通す事ができる存在だ。よく磨かれた高級車を見るとついそんな事を思ってしまう。

 イケメン自転車は乗る人にいろいろと作法を強いる。きっちりとしたポジションやファッション、追求された使用目的、シチュエーションなどなど。憧れの名車ともなれば乗る人まで選んでしまう。その上ほとんど単機能車になるだろう。部屋に数台の自転車を置ける人ならいいがそうでない人も多い。高いお金を出すのだから一台で日常利用からレジャー、スポーツまでこなして欲しいという切実な希望もあるのが現実だと思う。

 タルタルーガTYPE-Sはデザイナー起業ブランドの3機種目である。独創性と高いデザイン性をリカンベントで確立しているブランドでこのモデルは初の一般的な小径車だ。そのスタイルはなかなか尖っていて精悍、乗ってみたいと思わせる一台だ。ダイアモンド型のミニベロに前後サスをかませたようなスタイルはシャープでスピード感を感じさせる。

 乗ってみて意外なのがそのハンドルポジションである。可変式のステムによってかなり高いポジションにも設定できるため、前傾の緩いポジションが取れる。一般車に近い感覚だ。お腹や腰のきつい人、背の低い人や女性などにも親しみやすい。そのくせハイプレッシャータイヤと適度なサスの走りはシャープでBD-1などに遜色ない。むしろ20インチの分少々利がある。車重も軽く、バイクフライデーに似た分解方式でワンタッチではないが折り畳みも一応できる。畳んだ時のサイズはなかなか小さい。

 特筆すべきは前後キャリアの存在だ。前後キャリアをつけられること自体珍しいのだが、多くのモデルはつけない事を前提とするようなデザインなためにどうしても全体のバランスや統一が崩れてしまう。このモデルは一体感のあるデザインでキャリア付きで精悍なイメージを更に増すように配慮されている。キャリアが着いたときのほうが矢印のような形となり更に攻撃的に映る。
 
 ハンドルとキャリアの存在からこの自転車の志向が見える。通勤や買い物といった日常利用からワンデイサイクリング、輪行でのトラベルサイクリング、荷物を積んでのロングツーリングまでこなしてしまう万能自転車なのだ。折り畳みの簡便性に重点を置かない点もこの志向であればうなづける。一方オフロード用、ドロップ仕様などより高度な使用に対応した高級モデルも用意されている。

 このモデルの原型は台湾パシフィックのモデルと思われ、ルイガノ、ビアンキで同様のモデルがある。ただここではキャリア類に敬意を表して国産タルタルーガを推したい。これもBD-1のライバルだ。
イケメンなのに働きものの憎い奴。

走行性 ★★★★
携帯性 ★★★
汎用性 ★★★★★
デザイン★★★★★
C/P  ★★★★




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2007年04月12日

トレンクル(パナソニック)財布も軽くなる軽量級チャンピオン

 traincle.jpg ケータイ自転車の今一つの志向として、軽量化がある。とにかくあの重さをなんとかして、かばん並みにしたい、そう思う人は多いだろう。9kg以下であれば自転車としてかなり軽いと感じるが、それでも駅のホームや階段を持って歩いていると嫌になる。

 トレンクルはチタンフレームと言う「飛び道具」を用いた超軽量自転車で最軽量の部類に入る。最近でこそ極小径車でこれより軽いのが出てきているが、12-20インチとしてはもちろん最軽量。
 持ってみてその軽さにはやはり驚く。両手で持てばほんとに重さを感じさせない。このぐらい軽くないとケータイ自転車にならないのではと実感する。折り畳み機構自体はよくある中央横折れタイプで畳んだサイズも随分小さい。駅のロッカーに入る(中型ロッカーか?)というのがうたい文句。
 この軽さと機能なら遊びに出かける時に連れて行こうという気にさせる。

 乗ってみると見かけよりよく走る。ストライダ等の16インチ自転車と変わらない。小径で車体も軽いから漕ぐのが楽なのだ。スピードさえ求めなければ多少長い距離も走れそうだ。デザインも奇抜さがなくて好奇の目を集める事もない。14インチはケータイ自転車としてはいいサイズなのではないかと思う。日常の足としてもいいじゃないかと欲しくなってしまったが、問題はその値段…。

 6.5kgの6500はなんと¥184800!7.5kgの7500でも¥108500! う〜ん… 確かに他にないのだからこの軽さじゃなきゃ!と言えばその価値は確かにある。だけどモールトンやBD-3までも射程圏に入る値段となると考え込んでしまう。またロードの高級車にもこれに近い軽量モデルがある。とすると輪行ツーリング向きにほかに選択肢がないわけではない。2-3kgの軽量化に¥100000払うか?

 名前通り、この自転車は電車との組み合わせにこそ真価を発揮するであろう。電車で移動しそこから自転車で走る。この使い方を日常的に行う人や、年配の方など重いのがとにかく無理と言う方にこの金額の価値があると思う。
 時々見かけるのでそこそこは売れたのだろう。並の体力があれば7500の方がお買い得。最近他社で7kg台で4万円の自転車YS-11が発売された。これは売れるだろう。トレインクルの独壇場もついに先が短くなってきたか。 
 和田サイクルでギア多段化の改造を行っている。お財布にゆとりがあればそういう楽しみもある自転車だ。

走行性 ★★★
携帯性 ★★★★☆
汎用性 ★
デザイン★★★
C/P  ★

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2007年04月04日

BSM-R9 BSモールトン これぞエグゼクティブバイク

bsm-r9 我家は父が免許を持ってなかったので車を持っていなかった。かわりに父の友人のタクシー会社の社長さんが私たちをよくドライブに連れて行ってくれた。その車がトヨタクラウンだった。広い車内空間とどんな道でも優雅に走り抜けるその車には、子供心にも「ゆとり」を感じさせ快適を満喫した。その後あまり車には興味を持たなかったのだが、今思うとタクシー会社の社長と言うその立場らしい見事な選択だと得心できる。

 モールトンに乗ってみて真っ先に思うのが「ゆとり」である。小径車はどこか無理をして乗っているような感覚が残るのだが、これにはそれがない。まず直進性が素晴らしい。そして静かな乗り心地、ゆったりした適度な乗車ポジション、足に負担の少ない加速性など考え尽くされた快適さがここにある。シルキーライドとはよく言ったもので、小径に限った分多少割り引いてもそれにふさわしい乗りごこちだ。

 BD-1がヒーローとすればモールトンはさしずめキングか。モールトン博士が切り開いた功績は大きくその思想がここに結実している。衆知の事だがモールトンには大きな2つの流れがある。トラスフレームが異彩を放つイギリスの方の本家モールトンは実は2代目でありこのBSモールトンの原型となったものがオリジナルモールトンなのだ。この名車は契約のこじれから長らく姿を消していた。はじめに全てありきという諺に従えばこちらの方こそ博士の思想の直系ともいえる。

 車重も軽く、汎用性も高い。キャリア類、バッグ類が充実しており街乗りや買い物から通勤やツーリングまでこれ一台でこなせる。デザインもスーツでも乗れる格調がある。分割方式は気軽な輪行には少々面倒だが、ここも妥協を排した思想を感じれば我慢できる。
 これはマニア向けの自転車ではなく、ゆとりある大人の人生の友としての自転車と呼べるのではないだろうか?決してスポーティーとはいい難い外観もその価格もそういう楽しみ方と思えばうなづける。
 常々思うのだが大人の男の遊びとしてこうした類いの自転車は決して高いものではないと思う。もっと金のかかる道楽はいくらでもある。20万円で健全に遊び倒すなら安いくらいだと思う。
 小径車としては高級車の部類だが、実はモールトンファミリーの中では最も買いやすいモデルだ。本家ならばもう10万円は必要。非分割R9の?165000はこれ一台で全用途に使いこなすのであれば充分に安い。ブリジストンのケアもついているのだから安心だ。

 ブリジストンのサイトにあるヒストリーを読んで欲しい。こうした歴史と伝説は一朝一夕には生まれない。こうした背景を所有して乗る喜びこそ本当のブランドではないか?
 エグゼクティヴにふさわしいブランド。

走行性 ★★★★★
携帯性 ★★★★
汎用性 ★★★★★
デザイン★★★★☆
C/P  ★★★☆

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2007年03月18日

bipod ANT(Smartcog)-からくり人形の技

47b77766.jpg  当たり前だがアイデアと完成との間には大きな距離がある。アイデアも創造的だが語るだけでは何の価値もない。実用になるものを生み出す事もまた相当クリエイティブな事なのだと思う。
 カメラの世界での話だが、一眼レフやオートフォーカスなどの原型は欧米で開発されたが実用化したのは日本の企業だ。そこには様々なアイデアと工夫が投入されている。目標設定された時のこの国の技術的な創造力というのは極めて高い。

 ANTの試作期間は随分と長かった。2000年の時点で試作車は存在したように記憶するが、発売までそれから5年以上を要した事になる。それまでには新興メーカーが現れたり、内容の酷似した格安車が販売されるなどその実現を疑う事もあったが、ついに発売された。待ちこがれた人もいただろう。

 実車をみると、その精緻さに唸る。ハンドルとペダルをたたんだあとは、ほとんどワンタッチと言っていい動作で尺取り虫のように伸縮する。これだけの多くの可動部分にガタつきを出さないで瞬時に伸縮をさせるのは困難な事であろう事は機械工作技術に疎い目にもわかる。
 14インチのハンドリングはもちろんクイックではあるが、この車径の自転車にありがちな頼りなさは感じさせない。ポジションも窮屈さを感じさせず前傾気味の姿勢で踏み込むと気持ちよく加速が応える。このサイズでこの走りなら走りを重視する人にも納得がいくだろう。精緻な構造はその外観にも現れていて、スマートではないがSLなどに通じるメカニカルな美しさを感じさせる。(そういえばカラーもマットブラック一色だ)
 折り畳んだときの立面積こそ大きいが薄くたためて転がせるから輪行には適応性が高い。展開もワンタッチだから駅から駅へと電車と組み合わせて各所を巡るような使い方もできる。つまり携行自転車の理想型に随分迫っていると言える。唯一惜しいのは12kgという重量だけだ。

 価格も13万円とこのカテゴリの高級車とすればお手頃感はある。3拍子揃ったBD-1に対抗できるモデルの一つだと思う。これが国産である事は嬉しい。
 日本は産業革命を起こした動力機関や電力そのものを創造する事はできなかったが、精緻な機械構造をもったからくり人形を独自に生み出した。その伝統がここに宿っているように映る。
 原案こそ海外デザイナーのものであるが、国産でこういう小径車が生まれた事は本当に誇らしいことだと思う。

走行性 ★★★★
携帯性 ★★★★☆
汎用性 ★★★
デザイン★★★★
C/P   ★★★★

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2007年03月02日

HammerHead(DAHON)  あんぱんまん顔のスーパーヒーロー

c864eebd.jpg あーあ、またやっちゃったよ。ダホン君… これじゃアンパンマンだよ。
 ミニべロ(折り畳まない小径車)を出すと聞いて初めてその姿を雑誌で見た時こう思った。

 ダホンは衆知の通り折り畳み自転車の世界的メーカーで、多くのパテントと品質向上を武器にブランド力をあげている。かつては「ダホンだからなあ…」と思われていたのが、「ダホンだから信頼できる」に変わってきているのは実に大変な事なのだと思う。
 それが武器の一つである折り畳み機構のない自転車で勝負してくるというのは、ダホンが撃って出たともいえることだろう。ダホンは本気だ。

 ダホンはHeliosSLやSpeedなどの高級車でその存在感を高めていたが、フレームの真ん中につくヒンジ部分がどうしても高級感を損なっていた。だからこそミニベロに期待が募った。ミニベロは今でこそ安いものも増えて認知も広まったが、それまではオーダーメードのセカンドロードバイク、高くて美しいこだわりの自転車のイメージが強い世界なのだ。

 内側にベンドした曲線が基調となるデザインは弛緩したイメージで、スピード感溢れるヒーローではなくどこかのどかな彼を連想してしまった。しかも命名が「ハンマーヘッド」。シュモクザメだよ、君!あの目の飛び出した金づちみたいな奴。私の興味は一瞬で冷めてしまっていた。
 試乗車を見た時、一通り乗りたいものに乗り終えた頃で「まあ一応ね」と期待もせずに乗ってみた。

 乗ってみて目をみはった。ぐいぐい反応する加速感、シャープなハンドルの切れ味を残しての直進安定性、適度な硬さのサスペンションなどBD-3,BSモールトン,タイレル等の高級車を凌駕するのではないかと思わせた。かなり前傾姿勢だが、その加速感と安定性のおかげなのか恐怖感はない。実に気持ちいい加速とシャープなハンドリングはストップ&ゴーの多い都市部でロードと互角に渡り合えるのではないかと思えるほどだ。
 数周の試乗でアンパンマンはサイボーグ002に変わっていた。誤解してすまなかった…心の中で手を合わせた。

 改めて見直せば他にはない味わい深いデザインとも見える。ドロップ仕様も出たがハンマーヘッドのイメージを担うブルホーンハンドルは実にこの自転車に似合っていて、戦闘的なイメージを高めている。実車を見ればしっかりした仕上げと高級感に安心する。
 折り畳みはできないが、背の高い車にはらくに入るだろうし前後輪を外せば十分輪行できる。フロントのギアが2枚、リアキャリも着きそうだからロングツーリングも向きそうだ。
 スピードや走りを重視した人に向いている。これで¥120000、BD-1の購入を考えているならぜひ候補に加えて欲しい。内容からいけば絶対お買い得だ。
 やるじゃないか、ホン博士!

走行性 ★★★★★
携帯性 ★
汎用性 ★★☆
デザイン★★★★
C/P   ★★★★

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