みんなの動物病院からのおしらせ

さいたま市浦和区にある「みんなの動物病院」からのお知らせページです

2014年01月

フィラリアの注射薬の追加接種をするわんちゃんがご来院なさる時期になりました。

当院で圧倒的なご支持をいただいているフィラリア予防の注射薬。
一昨年発売されたお薬で、国内使用実績が浅いことより
副作用のお問い合わせやご質問もいただきました。

このお薬を今年も続けて使用するに当たり、副作用の発生状況は
私たちも気になっておりました。
そこで、先日メーカーへ昨年の副作用発生状況を問い合わせましたので、
それをご報告いたします。

なお、公開に際してはメーカーご担当者の承諾をいただいております。
蚊1
プロハート12 副作用報告
  
(2012.7月~2013年5月報告分まで)

 メーカー試算の接種推定数 : 約5.5万頭
  ①軽度な副作用   : 64件
  ②アナフィラキシー  : 23件
  ③死亡         : 1件
 
※軽度な副作用とはアレルギー反応と思われる顔腫れ・下痢・嘔吐などや、
   元気・食欲ななくなるなどの症状までを含んでいます。
   アナフィラキシーはいわゆる急性のショック症状で、全例回復しているそうです。
   また①に関しては、因果関係不明の報告も含みます。
   死亡例は報告数としては7件ありましたが、詳細経過を見せてもらったところ、
   明らかな因果関係が疑われるのは1件のみでしたので、1件とさせていただきました。

 
当院実績(2013年度)
  接種頭数 190頭
  副作用報告 0件
  ※接種部位を痛がり翌日まで少し元気がなかった、というご報告を2件いただきました。


副作用の発生比率は、このメーカー報告を見る限り、一般的な混合ワクチン等と比べても低く、
私たちとしても、今年度も安心して使ってゆけるものであると判断いたしました。

また、当院では接種部位の痛みを訴えた2件を含めて、
副作用と思われる症状のご報告はいただいておりません。
※マツオカペットクリニック時代(国内未発売当時)から当院では1年効果のあるフィラリア注射剤を
  使用してきておりますが、その間の副作用報告も特にはなかったと聞いております。

注射部位の痛みは、他の注射(ワクチンや抗生物質など)でもよく見られるものですが、
痛がるワンちゃんを見ているは辛いと思いますので、このような症状が見られた場合には
遠慮なくご相談ください。

フィラリア予防に関しましては、従来通りの注射以外のお薬もご用意しております
ご来院時にご希望をお伝えください。

フィラリア注射をご希望の患者様は、混み合う春先を外した早めの注射をお勧めいたします。
(通常3月後半から混み合いますので、それまでに済ませてしまうのがお勧めです)

お薬の詳細は昨年の記事をご参照ください。
http://blog.livedoor.jp/minna_no_ah/archives/22800092.html#more

あけましておめでとうございます!
今年も「みんなの動物病院」をよろしくお願いいたします。

さて、昨年7月から始めております「わんにゃんドック」。
お陰さまで好評をいただいております。

私事ですが、我が家(院長家)も犬は14歳、猫は11歳となりました。

犬は一昨年にお腹の腫瘍摘出手術を実施(脾臓の血管肉腫という悪性のがんでした)。
幸いながら術後余命6ヶ月とされているところを見事に裏切り、今も元気にしております。
きっかけは前職場で行った定期検診時に超音波検査で見つけた1㎝程度のしこりでした。
約半年後の手術時には「握りこぶし大」に。
定期的な検査をしておいて良かったなと、心から思いました。

猫は昨秋に妙に水を飲むこと(おしっこも多かった)が気になり行った血液検査にて糖尿病が発覚。
ごく初期段階だったので、とくに特別な治療は必要なくインスリン注射のみで元気にしております。
ヒトの糖尿病では自覚症状もあるので放置されることは少ないと思われますが、
ペットは飼い主様が異常に気付いてご来院なさったときは既に末期状態であるケースも多く、
治療が功を奏さずに亡くなってしまうことも珍しくありません。
これも早めに気づいて対応でき、良かったなと思っています。
※軽く考えられがちですが、糖尿病は進行すると命にかかわる怖い病気です。

お陰さまで我が家のペットは2匹とも、早めの検査で病気を初期に見つけることができ、
結果として長い時間を健康に共に過ごすことができています。

もちろん検査では何も引っかからないことが一番ですが、自分のこういう経験より、
いわゆるシニア年齢(7~8歳以降)の子たちには定期的な健診は有効だと思っております。
大切な家族とできるだけ長く一緒に過ごしていただけるように。
ご興味のある方は、ご相談ください。

※つい長文になってしまいました。申し訳ありません。

↓過去の記事(結果は冊子にしてお渡しいたします)
http://blog.livedoor.jp/minna_no_ah/archives/29817268.html

※2017年より内容を変更し、より充実した健診をご提供できるようにいたしました。
http://blog.livedoor.jp/minna_no_ah/archives/50336246.html


↓お配りしているプリントです(画像をクリックすると大きく表示されます)

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