みんなの動物病院からのおしらせ

さいたま市浦和区にある「みんなの動物病院」からのお知らせページです

2023年08月

非常に暑い日が続きます。
通勤時間でさえ不快な暑さになり、家に引き籠もっていたくなります。

この時期に話題になる熱中症に関してですが、以前より情報が浸透してきたとはいえ、
知識が不十分で手遅れになるケースが未だ聞かれますので、改めてまとめてみました。

ヒトの軽度~中等度の症状として、頭痛や倦怠感、悪心等が言われていますが、
ペットからこれらの症状を確認するのは非常に困難です。
「熱中症について」 全日本病院協会サイトへのリンク

気付いたときには、ヒトの重症ランク(いわゆる熱射病の状態)
になっていることが多いのがペットの熱中症です。
ヒトなら救急搬送状態です。
犬の場合、過剰な”あえぎ呼吸”と高体温が、その診断基準となることが多いです。

ここで皆さんは慌てて病院へ連れて行こうとなさるのですが、
大事なのは一刻も早く冷やすこと

出先であれば、まずは暑い環境から離脱することを最優先。
その上で、冷たい水を全身に「これでもか!」とバシャバシャかけて下さい

毛で水が弾かれるので、地肌に届くよう刷り込むようにかけるのがポイントです。
自販機やコンビニ等が近くにあれば、購入した冷えた水の方が効果的。
近所なら、そんなことをやっているより、家に帰って冷やした方が確実です。

近くに川や池、噴水等がある場合は、周りへの迷惑を配慮した上で
そこに放り込んでしまいましょう。
その上で一刻も早く家に帰りましょう。

自宅処置のお勧めは、
水の貯められるシンクやお風呂場で、栓をしてから水シャワーをかけること
上からのシャワー冷却に加えて、貯まってきた水で足からも冷えます。
そのまま伏せ姿勢になれば、直接体幹が冷えてくれます。
辛そうな呼吸がだんだん落ち着いてくるかと思います。
呼吸が落ち着いて表情に余裕が出てきたら、処置は終了
病院へ行く準備は
そこから始めれば充分です。

熱中症の怖さは、タンパク変性です。
市販のお肉は、熱が入ると赤からグレーに色が変化しますが、これがタンパク変性。
この変化が、生きている体内で起こるのが熱中症の末期です。
変性が起きてしまったお肉は、決して元には戻りません。

一旦落ち着いたとしても、体内に既にダメージが起きてしまっていると、
残念ながらその後にお亡くなりになってしまうこともある、非常に怖い病態です。
それが起きる前に、とにかく冷やす!

これを常に意識して、快適な夏をお過ごし下さい。

過去の記事も参考に(2013年の当院ブログ)
http://blog.livedoor.jp/minna_no_ah/archives/26981291.html
natsubate_dog

暑い日が続きますね。

この時期は、地面の熱が夜になっても取れず、
夜の散歩でも熱中症になり、夜間病院に救急・・・
という子も出ます。

呼吸が得意ではない、短頭種わんこの飼い主様は
特にお気をつけ下さい。

さて、8月は下記お休みを頂きます。
よろしくお願いいたします。

  8月12日(土)全日休診
  8月15日(火)午後休診

animal_yukata_couple

これはあまり明るい話ではありませんが、
愛するペットとも、いつかは辛いお別れをしなくてはならないときがやってきます。

ペット火葬業者さんは沢山いらっしゃいますので、
いざそうなったときに、果たしてどこが良いのか解らない、
お勧めの施設ないか、というお問い合わせをいただくことも少なくありません。

そこで実際に自分が使ってみて、あるい患者様方のお話を聞いて、
ここなら自信を持ってご紹介できるなと思う場所を書いておこうと思います。

元気なうちは必要のない情報ですので、
備忘録的に、ご活用いただけると幸いです。


ご自身でお連れいただくことが可能な場合
 私の個人的な意見でもありますが、永く一緒に暮らしてきた大切な我が子ですから、
 できれば火葬も立ち合って、しっかりお別れしていただくことをお勧めしています。
 下記2施設は、ヒトと同じような対応をしてくださり、
 私のペットが亡くなったときも、とても良いお別れができました。

 「大宮聖苑・小動物火葬」
  さいたま市の施設ですので、ご利用はさいたま市在住の方に限ります。
  見沼田んぼの一角にあるヒトの火葬施設の敷地内にあり、
  公共機関ということもあり価格も抑え目です。
  対応も非常に良いですが、1日4件しか受けていないのが欠点です。
  予約をすると早くても3~4日後の火葬となることが多いようです。
  混み合うと2週間先しか空きがないということもありましたので、ご注意下さい。
  2023年より予約状況がホームページ上で確認できるようになりました。
  http://www.city.saitama.jp/001/008/001/p001654.html
  電話:048-682-2800(8:30~17:15)
  住所:さいたま市見沼区染谷2-351-1
  ※もし5日以上先しか予約が取れない状況のときは、しっかりとした保冷対策を
   講じていただくか、別の業者様への予約変更をお勧めいたします。

 「ペット火葬板橋」
  板橋区の荒川河川敷にある戸田葬祭場の敷地内にあります。
  こちらもヒトの火葬施設に併設された場所です。
  待合はプレハブですが、火葬施設はヒトの物より立派なのではないかと思う
  非常に素晴らしい施設で、対応もとても良かったです。
  火葬炉が3つあるため、よほど混み合っていない限り希望日予約ができます。
  当日でも予約を受け入れてもらえることがあります。
  空き状況もホームページより確認ができます。
  http://www.petkasou.jp/info/
  電話:0120-67-4241(9:00~20:00)月曜日お休み
  住所:東京都板橋区舟渡4-16-11
  ※平日の遅い時間帯限定ですが、施設までのタクシー代補助(往路全額・
   復路1200円まで)もして下さるようです。
   直接問い合わせたところ、さいたま市内(旧浦和・与野であれば)は
   対応しているとのことでした。
   ご利用なさる場合は、事前にお問い合わせくださいとのことです。

おクルマがなく、ご自身で連れてゆけない場合
 「ペットメモリアル与野」

  ご自身で移動手段がなく、火葬施設までペットを連れてゆくことができない場合に
  火葬日までのご遺体の保管や、当日のご家族送迎を行ってくださいます。
  使用する火葬施設は自前のものではなく、ペット火葬板橋(上記)を利用しますので、
  安心してお任せできるかと思います。
  http://petmemorial-yono.jp/
  電話:048-853-4411(9:00~18:00)
  住所:さいたま市中央区本町東2-9-2
  ※2025年6月30日をもって閉業なさるそうです。
   長い間お世話になり、ありがとうございました。

  

その他にもペット火葬業者様は沢山ありますので、
インターネットにてご自身でお探しになられても良いと思います。

上記は私(院長)が実際に使用した施設のみを記載いたしました。
素敵なお別れの時間になってくれることを願っております。 

                            2023.8 一部改訂
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