米国が量的緩和の縮小に向けた動きを見せています。昨日発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録によると、景気指標が改善してきているため、量的緩和はそろそろ出口を模索すべきだという意見が議論が真剣に交わされているようです。

エコノミストの見通しでは、量的緩和第3弾(QE3)は夏には減額、年内に終了するとのこと。海の向こうでは日本が空前の金融緩和を始めており、当分の間、円安ドル高と日本株高のトレンドが力強く続きそうです。

世界の流動性維持や、米国債の買支えのためにも、日本の金融緩和は大きな役目を果たすかもしれません。ただし、一歩間違えれば都合よく利用されて思わぬ危機を引き起こす可能性もあります。慎重に趨勢を見守っていかなければなりません。


金融政策にらむドル円、日銀緩和は米国の「緩衝材」か

ロイター 2013年04月11日

 為替市場は日米金融政策の方向性の違いをにらみ始めた。米国が量的緩和の出口戦略を模索し始めた一方、日本は異次元とも呼べる超緩和政策を続ける構えであり、この面からはドル高・円安要因が続くことになる。

米国が資産買い入れを縮小すれば、市場にショックが走る可能性が高いが、その「衝撃緩衝剤」として日銀が緩和を継続しなければならないとすれば、日本市場の「歪み」は大きくなるおそれもある。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93A06T20130411?sp=true