2019年10月01日

「日向灘地震~傾向と南海トラフ地震との関係性~」

『日向灘地震~傾向と南海トラフ地震との関係性~』



2019年5月10日に日向灘を震源とするM6.3(震度5弱)の地震が発生しました。
その後の気象庁の会見では、史上初の「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が発表されるか注視されましたが、発表には至りませんでした。

この記事では日向灘地震の現在の状況や南海トラフ地震との関係性、南海トラフ地震臨時情報などを考察していきます。



○目次○
○第一章 「2019年日向灘地震発生状況」
○第二章 「日向灘近年地震発生状況」
○第三章 「日向灘過去地震一覧」
○第四章 「今後の日向灘の地震活動」
○第五章 「南海トラフ地震」



○第一章 「2019年日向灘地震発生状況」
この章では、2019年の日向灘で発生した地震を考察しています。

【2019年日向灘地震一覧】
○発生回数 47件
・M7クラス 0回
・M6クラス 1回
・M5クラス 4回
・M4クラス 11回
・M3クラス 29回

○地震一覧
9月28日 M3.6 震度1
9月17日 M3.0 震度1
9月16日 M3.4 震度1
9月16日 M3.6 震度2
9月8日 M3.8 震度2
9月6日 M3.3 震度1
8月13日 M3.5 震度1
8月12日 M3.3 震度1
8月9日 M3.7 震度1
7月28日 M3.1 震度1
7月27日 M4.3 震度2
6月25日 M4.0 震度1
6月17日 M3.6 震度1
6月15日 M4.2 震度2
6月6日 M3.2 震度1
5月29日 M3.1 震度1
5月23日 M3.8 震度1
5月19日 M4.0 震度2
5月19日 M4.0 震度1
5月18日 M3.5 震度1
5月13日 M3.2 震度1
5月12日 M4.3 震度3
5月11日 M5.0 震度4
5月10日 M4.7 震度2
5月10日 M4.3 震度1
5月10日 M4.9 震度3
5月10日 M3.9 震度1
5月10日 M6.3 震度5弱
5月10日 M4.4 震度2
5月10日 M5.6 震度3
4月8日 M3.1 震度1
3月27日 M3.8 震度1
3月27日 M2.9 震度1
3月27日 M3.9 震度2
3月27日 M5.4 震度4
3月27日 M4.1 震度1
3月27日 M5.4 震度3
3月27日 M3.7 震度1
3月25日 M3.2 震度1
3月16日 M3.8 震度2
3月7日 M3.8 震度1
3月6日 M3.7 震度2
2月5日 M3.3 震度1
2月1日 M3.4 震度1
1月15日 M3.9 震度2
1月4日 M2.9 震度1
1月1日 M3.1 震度1
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

2019年の現時点で日向灘では合計47回の地震が発生しています。
現時点で47回という発生回数は過去の発生状況と比較しても多い水準です。
過去23年間で年間40回以上の地震が発生した年はありません。
また、過去23年間で年間にM5以上の地震が4回以上発生した年は1996年(M6クラス2回、M5クラス5回)のみしかありません。

少し話が逸れますが、上記で比較した過去のデータは1996年以降のデータです。
なぜ過去23年間しか遡って比較しないのか?と疑問に思う方もいるかもしれません。

気象庁の観測体制は三陸はるか沖地震や兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)などを契機に1996年4月1日に大きく変わりました。
それまでは人の体感なども震度に反映され、観測点も少ない状況で、気象庁から発表されるデータの正確性も疑問視されていました。
1996年4月1日以降は観測点も増加し、震度計の値のみで震度が決定されるようになりました。
また、気象庁が発表していた1920年以降の地震のマグニチュードは気象庁マグニチュードに変換され公表されています。

1996年4月1日以降の震度階級改定や観測点の充実、気象庁マグニチュードの見直しなどを踏まえて23年前の1996年以降のデータと比較しています。
南海トラフ地震や今後の地震活動については第四章や第五章で記載しています。

話を戻します。
2019年の地震発生回数47回が過去23年と比較しても多い水準であることがわかりました。
第二章の日向灘における各年の地震発生回数一覧をご覧いただくと分かるように、2011年の東日本大震災以降、年間20回以上の地震を記録した年が増加しています。
2011年以降の活発化している状況下においても2019年は特に活発な地震活動を記録しています。
このペースを維持すると過去23年間で最多の地震を記録するのは確実と言えます。



○第二章 「日向灘近年地震発生状況」
この章では、2018年~1996年までの日向灘で発生した地震を考察しています。
まずは、1996年~2018年の日向灘の年間地震発生状況をご覧ください。

【2018年】
○発生回数 17件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 6回
・M3クラス 9回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2017年】
○発生回数 21件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 1回
・M4クラス 2回
・M3クラス 17回
○主な地震一覧
3月2日 M5.3 震度4
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2016年】
○発生回数 16件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 2回
・M3クラス 10回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2015年】
○発生回数 26件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 1回
・M4クラス 7回
・M3クラス 18回
○主な地震一覧
8月26日 M5.2 震度4
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2014年】
○発生回数 22件
・M7クラス 0回
・M6クラス 1回
・M5クラス 0回
・M4クラス 4回
・M3クラス 15回
○主な地震一覧
8月29日 M6.0 震度4
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2013年】
○発生回数 19件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 1回
・M4クラス 3回
・M3クラス 11回
○主な地震一覧
3月11日 M5.2 震度3
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2012年】
○発生回数 20件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 10回
・M3クラス 9回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2011年】
○発生回数 19件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 3回
・M3クラス 14回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2010年】
○発生回数 6件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 2回
・M3クラス 4回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2009年】
○発生回数 14件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 2回
・M4クラス 6回
・M3クラス 6回
○主な地震一覧
8月5日 M5.0 震度4
4月5日 M5.6 震度4
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2008年】
○発生回数 17件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 1回
・M4クラス 6回
・M3クラス 9回
○主な地震一覧
3月10日 M5.1 震度3
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2007年】
○発生回数 17件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 5回
・M3クラス 11回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2006年】
○発生回数 16件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 1回
・M4クラス 6回
・M3クラス 8回
○主な地震一覧
3月27日 M5.5 震度5弱
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2005年】
○発生回数 14件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 7回
・M3クラス 6回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2004年】
○発生回数 7件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 1回
・M4クラス 1回
・M3クラス 5回
○主な地震一覧
4月21日 M5.0 震度3
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2003年】
○発生回数 5件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 2回
・M3クラス 3回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2002年】
○発生回数 14件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 1回
・M4クラス 2回
・M3クラス 11回
○主な地震一覧
11月4日 M5.9 震度5弱
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2001年】
○発生回数 12件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 7回
・M3クラス 5回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【2000年】
○発生回数 16件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 7回
・M3クラス 9回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【1999年】
○発生回数 6件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 1回
・M3クラス 5回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【1998年】
○発生回数 15件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 0回
・M4クラス 8回
・M3クラス 6回
○主な地震一覧
該当なし
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【1997年】
○発生回数 7件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 1回
・M4クラス 1回
・M3クラス 4回
○主な地震一覧
1月11日 M5.2 震度3
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

【1996年】
○発生回数 23件
・M7クラス 0回
・M6クラス 2回
・M5クラス 5回
・M4クラス 9回
・M3クラス 6回
○主な地震一覧
12月12日 M5.1 震度2
12月3日 M6.7 震度5弱
10月20日 M5.3 震度2
10月19日 M6.9 震度5弱
10月19日 M5.5 震度3
10月19日 M5.2 震度2
5月2日 M5.3 震度3
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

第一章でも記載しましたが、1996年4月1日以降の震度階級改定や観測点の充実、気象庁マグニチュードの見直しなどを踏まえて、1996年以降は1年ごとに、1995年以前は10年ごとに集計しています。

1996年~2018年の地震観測データの傾向を見ると2011年の東日本大震災以降、年間の地震発生回数が増加しています。
具体的には1996年~2018年の23年間を8年ごとに区切り、年間の地震発生回数の平均値を出すと分かりやすくなります。
下記をご覧ください。

2011年~2018年の8年間の平均値は、年間20回。
2003年~2010年の8年間の平均値は、年間12回。
1996年~2002年の7年間の平均値は、年間13回。

8年ごとの平均値を見ても2011年の東日本大震災以降、日向灘の地震活動が活発化していることがわかります。
また、この日向灘の地震活動の活発化はひずみが解消されない限り続くと思われます。



○第三章 「日向灘過去地震一覧」
この章では、1920年~1995年までの日向灘で発生した地震を考察しています。
それでは、1920年~1995年までの日向灘で発生したM5以上の地震を10年ごとに集計したデータをご覧ください。

【1990年~1995年】
○M5以上の地震 2件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 2回
○主な地震一覧
1994年6月19日 M5.1 震度3
1994年6月12日 M5.1 震度2

【1980年代】
○M5以上の地震 22件
・M7クラス 1回
・M6クラス 2回
・M5クラス 19回
○主な地震一覧
1987年8月2日 M5.0 震度3
1987年4月30日 M5.0 震度2
1987年4月12日 M5.1 震度1
1987年3月23日 M5.2 震度3
1987年3月18日 M5.0 震度3
1987年3月18日 M5.0 震度2
1987年3月18日 M6.6 震度5
1985年12月19日 M5.1 震度1
1985年1月8日 M5.2 震度3
1984年9月11日 M5.1 震度2
1984年8月7日 M7.1 震度4
1983年12月12日 M5.1 震度2
1983年12月5日 M5.3 震度4
1983年2月26日 M5.0 震度3
1982年12月1日 M5.0 震度2
1982年7月21日 M5.0 震度2
1982年3月8日 M5.4 震度3
1982年3月8日 M5.1 震度2
1982年3月8日 M5.2 震度3
1982年3月6日 M5.5 震度3
1981年11月19日 M5.2 震度3
1980年12月12日 M6.0 震度4

【1970年代】
○M5以上の地震 10件
・M7クラス 0回
・M6クラス 2回
・M5クラス 8回
○主な地震一覧
1977年4月12日 M5.2 震度3
1974年6月27日 M5.3 震度3
1974年1月31日 M5.7 震度4
1974年1月11日 M5.1 震度2
1972年12月4日 M5.0 震度3
1972年6月22日 M5.0 震度3
1972年6月22日 M5.3 震度3
1970年7月26日 M6.1 震度4
1970年7月26日 M5.2 震度3
1970年7月26日 M6.7 震度5

【1960年代】
○M5以上の地震 20件
・M7クラス 2回
・M6クラス 3回
・M5クラス 15回
○主な地震一覧
1969年4月21日 M6.5 震度4
1968年4月1日 M5.3 震度4
1968年4月1日 M6.4 震度4
1968年4月1日 M7.5 震度5
1966年12月5日 M5.0 震度3
1966年8月25日 M5.0 震度2
1965年9月22日 M5.2 震度3
1963年10月5日 M5.1 震度1
1963年10月4日 M5.7 震度2
1963年10月4日 M6.3 震度4
1962年10月15日 M5.6 震度3
1962年7月31日 M5.4 震度3
1961年8月15日 M5.4 震度3
1961年8月11日 M5.5 震度3
1961年8月11日 M5.3 震度2
1961年2月27日 M7.0 震度5
1960年11月7日 M5.6 震度3
1960年9月26日 M5.3 震度3
1960年9月4日 M5.2 震度2
1960年2月5日 M5.6 震度3

【1950年代】
○M5以上の地震 15件
・M7クラス 0回
・M6クラス 0回
・M5クラス 15回
○主な地震一覧
1959年9月9日 M5.2 震度3
1959年6月2日 M5.6 震度3
1958年9月15日 M5.8 震度3
1958年2月8日 M5.2 震度2
1956年8月10日 M5.1 震度3
1956年6月8日 M5.2 震度2
1955年10月11日 M5.4 震度2
1954年5月27日 M5.4 震度3
1954年3月23日 M5.0 震度2
1953年11月27日 M5.2 震度3
1953年2月23日 M5.0 震度3
1953年1月18日 M5.1 震度3
1950年12月24日 M5.0 震度2
1950年12月24日 M5.0 震度2
1950年12月24日 M5.4 震度3

【1940年代】
○M5以上の地震 20件
・M7クラス 1回
・M6クラス 4回
・M5クラス 15回
○主な地震一覧
1949年4月29日 M5.1 震度3
1946年5月1日 M5.2 震度3
1946年5月1日 M5.5 震度3
1945年10月27日 M5.1 震度1
1945年4月14日 M5.1 震度1
1944年1月5日 M5.7 震度4
1943年12月26日 M5.1 震度2
1943年4月12日 M5.5 震度4
1943年3月19日 M5.0 震度3
1942年8月25日 M6.0 震度3
1942年8月22日 M6.2 震度4
1942年4月13日 M6.0 震度4
1942年3月11日 M5.4 震度3
1942年2月18日 M5.1 震度3
1942年1月25日 M5.4 震度2
1941年12月5日 M5.2 震度2
1941年11月19日 M7.2 震度5
1941年11月14日 M5.2 震度3
1941年11月14日 M5.6 震度3
1941年7月20日 M6.1 震度4

【1930年代】
○M5以上の地震 17件
・M7クラス 1回
・M6クラス 3回
・M5クラス 13回
○主な地震一覧
1939年7月9日 M5.4 震度3
1939年3月20日 M6.5 震度4
1938年12月30日 M5.0 震度3
1937年12月25日 M5.5 震度4
1936年5月13日 M5.1 震度1
1934年6月3日 M5.3 震度3
1933年12月4日 M5.2 震度1
1932年6月18日 M5.6 震度3
1932年6月8日 M5.1 震度2
1932年6月8日 M5.4 震度3
1932年3月17日 M5.4 震度2
1932年1月27日 M5.0 震度3
1931年11月2日 M5.0 震度2
1931年11月2日 M6.3 震度4
1931年11月2日 M7.1 震度5
1931年11月2日 M6.0 震度3
1930年1月11日 M5.2 震度3

【1920年代】
○M5以上の地震 10件
・M7クラス 0回
・M6クラス 2回
・M5クラス 8回
○主な地震一覧
1929年5月22日 M5.3 震度1
1929年5月22日 M5.2 震度2
1929年5月22日 M6.9 震度5
1927年10月17日 M5.0 震度1
1926年4月7日 M5.1 震度1
1926年4月7日 M5.5 震度2
1924年11月30日 M5.9 震度1
1923年11月27日 M6.0 震度2
1923年1月12日 M5.6 震度2
1923年1月11日 M5.8 震度1
※上記は気象庁のデータを元に記載。
※上記はM5以上の地震を集計しています。
※上記の内容の無断転載やSNSへの無断転用等は禁止しています。

1995年以前の気象庁が発表していた地震観測データは観測点不足などの要因からマグニチュードの値に誤差がありました。
現在ではマグニチュードの値が大きい地震については、気象庁マグニチュードに修正されています。
しかし、マグニチュードの小さい地震については誤差があるため、第三章では1995年以前の地震についてはM5以上の地震のみを集計しています。

10年ごとの地震発生回数状況を見ると、1980年代・1960年代・1940年代の地震活動が活発化していたことがわかります。
年代別に区切り、年間のM5以上の地震発生回数を出すと分かりやすくなります。
下記をご覧ください。

2010年代 合計8回。
2000年代 合計6回。
1990年代 合計10回。
1980年代 合計22回。
1970年代 合計10回。
1960年代 合計20回。
1950年代 合計15回。
1940年代 合計20回。
1930年代 合計17回。
1920年代 合計10回。

日向灘における年代別のM5以上の地震回数を見ると、2000年代になるとM5以上の地震が沈静化していることがわかります。
しかし、2010年代の合計8回の内、4回は2019年に発生し、今年が如何に日向灘の地震活動が活発化しているかがわかります。

第一章~第三章の観測データから日向灘の地震傾向をまとめました。
・年間の地震発生回数は、2011年以降活発化している。
・年代別のM5以上の地震発生回数は、2000年代以降沈静化している。
・M6以上の地震発生周期は平均約3年10ヶ月。
・M7以上の地震発生周期は平均約10年7ヶ月。

第四章では今後の日向灘での地震活動について記載しています。



○第四章 「今後の日向灘の地震活動」
この章では、今後の日向灘における地震活動傾向を考察していきます。

日向灘では、年間の地震発生回数が2011年以降活発化し、特に2019年は地震発生回数が急増しています。
また、M5以上の地震発生回数は2000年代以降沈静化していますが、2019年はすでに4回発生していることから再び活発になりつつある可能性があります。

日向灘におけるM7クラスの地震は平均10年7ヶ月周期で発生していますが、直近は1984年8月7日(M7.1)を最後に約34年9ヶ月もの期間発生していません。
日向灘では南海トラフ地震との関連性とは別途、M7クラスの地震に注意が必要です。



○第五章 「南海トラフ地震」
この章では、日向灘地震と南海トラフ地震における関連性を考察していきます。

まず最初に気象庁から発表される「南海トラフ地震臨時情報」と「南海トラフ地震関連解説情報」について説明します。
気象庁は2017年11月から「南海トラフ地震に関する情報」の運用を暫定的にスタートさせ、2019年3月29日からは発表情報の名称が改定されました。
南海トラフ地震臨時情報には4種類あります。
下記をご覧ください。

○「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」
「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」を開催し、調査を開始した、または調査を継続している場合に発表される情報。
(発表条件)
・南海トラフ地震の想定震源域内でM6.8以上の地震が発生した場合。
・南海トラフのプレート境界面で特異なスロースリップ等を観測した場合。
・その他、南海トラフ地震との関連性の検討が必要と認められる現象を観測した場合。

○「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」
南海トラフ地震の発生が警戒される場合に発表される情報。
(発表条件)
・南海トラフのプレート境界でM8以上の地震が発生した場合。
※南海トラフ地震の想定震源域内の7割以上が動いた場合もこの情報は発表されます。

○「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」
南海トラフ地震の発生が注意される場合に発表される情報。
(発表条件)
・南海トラフ地震の想定震源域内のプレート境界でM7以上M8未満の地震が発生した場合。
・南海トラフ地震の想定震源域内でM7以上の地震が発生した場合。
・短期間に南海トラフ地震の想定震源域内のプレート境界面において、固着域が明らかに変化するスロースリップを観測した場合。

○「南海トラフ地震臨時情報(調査終了)」
「南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会」において調査を終了した場合に発表される情報。
(発表条件)
・「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)」、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」のいずれにも該当しないと評価された場合。

○「南海トラフ地震関連解説情報」
南海トラフ地震臨時情報の発表後、地震活動や地殻変動の状況等を発表するための情報。
震源域周辺の状況等を解説するための情報です。

それでは、日向灘地震と南海トラフ地震との関連性について記載しています。

現在、日向灘地震と南海トラフ地震との関連性に確証はありません。
それではなぜ日向灘地震と南海トラフ地震についての関連性が話題になっているのでしょうか?

1707年の宝永地震では日向灘地震との連動型巨大地震だった可能性が指摘されています。
また、将来的に日向灘と南海トラフの連動型巨大地震が発生する可能性も指摘されていることなどが要因として挙げられます。

また、日向灘地震(M7クラス)が南海トラフ地震を誘発するという指摘もあります。
しかし、過去のM7以上の日向灘地震が発生した前後に必ず南海地震が発生しているわけではありません。

日向灘地震と南海トラフ地震の連動型巨大地震説も誘発地震説も残念ながら可能性があるレベルで確証があるわけではありません。
現在のように観測点が整備され、観測拠点が確立している状況下ではなく、数百年~千数百年前の地震であり、観測データや情報も少ないため確証を得るには難しい状況です。

しかしながら、日向灘地震の震源域と南海地震の震源域は隣接しているため、日向灘で大きな地震が発生した場合、南海トラフに対して少なからず影響を与えています。
そのため、2019年5月10日に日向灘を震源とするM6.3(震度5弱)の地震が発生しました際、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」が発表されるか注目されました。

現時点で日向灘地震と南海トラフ地震との関連性が完全に解明されているわけではありませんが、M7クラスの日向灘地震が発生した場合、南海トラフ地震にも注意が必要です。
また、単独の日向灘地震に関しても1984年8月7日を最後に約34年9ヶ月もの期間発生していないM7以上の日向灘地震にも注意が必要です。



最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

minorsmaster at 23:30|PermalinkComments(0)地域別地震一覧 
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