笑美子と初めて会った時、メンソールはなぜか初めて会ったように感じなかった。笑美子ははメンソールが渡した名刺を受け取りながら、「あなたがメンソールさんですか....」と聞かれた。どうやらメンソールは有名人らしい。もちろんメンソールの事を知らない人も沢山いると思うし、数的にはそっちの方が多いと思うけど..。「前に会ったことがあるかな....」とメンソールが聞くと、笑美子も同様なことを考えていたようで、「会ったような気はする。でも、どこか判らない....」と言った。「でも、懐かしい気がする....」と笑美子は言い、メンソールはそれに答えて、「付き合ってみるか?」と訊ねた。笑美子は「良いよ」と答えてくれたので、「じゃ、明日....」と言って、時間と待ち合わせ場所を決めた。
でも、「バラの花はいらないから、それよりは一升瓶を持ってきて....」と言われたのは初めてだったな。しかし、なぜ、メンソールが初デートの時にバラの花を渡すことを知っているんだ?。
その日のうに、メールをうって、焼き鳥を食べに行こうと決めていた。メンソールは、待ち合わせ場所にはジャストについた。笑美子はすでに来ていて、「時間に正確なんやね。思ってたとおりの人やわ....」と言われた。「今日は、朝からずっとドキドキしてたの....」
メンソールが目指している焼鳥屋は人気の店なので、まず新阪急ホテルへ行ってタクシーをつかまえようとしたが、なんとタクシーが一台もいない。仕方がないので、阪神電車に乗って移動した。年末だったし営業しているかどうか心配だったんだけど、ちゃんと営業していた。店内に入って二名だと告げると、カウンターの一番端の席に案内してくれた。あと空席はいくつかあったんだけど、全部予約席だったようで、メンソール一行は非常にラッキーだった。
オーダーしたのは、まずトリビー(とりあえずビール)だったが、メンソールの目に留まったのはエビスの生ビールだった。オーダーは任せると笑美子に言われたので、造り盛り合わせ、せせり(スパイス)、軟骨(塩)、はつ(タレ)、つくね(タレ)、皮湯引き(ポン酢)などをオーダーした。
ビールが到着したので、まず乾杯。「二人の未来に乾杯しよう」とメンソールが言うと、笑美子はこちらを見て微笑んだ。笑美子は鶏肉を造りで食べるのが初めてだったようで、出された盛り合わせを「これが笹身で、これがもも肉。で、こっちがこころとずりやな」と説明した。山葵が添えられていて、醤油と甘みのある酢が一緒に出される。メンソールは、もも肉の造りは醤油を箸の先に付け、それを造りにつけて食べるのが美味しいと思っているけど、笹身はもっと味が淡泊だし、何も付けずに食べる方が良いかもしれない。それから、醤油と一緒に出された酢につけてみるとこれがけっこう美味しい。ちょっと意外だった。あと、もも肉については、ユッケ風に卵黄とごま油で仕上げたものも好きだ。もちろんこの店にはユッケ風もある。
続いてはせせり。この店のメニューはちょっと他店とは変わっていて、焼き物の場合、味付けをセレクトできるようになっている。メンソール行きつけの焼鳥屋では、ひね鳥のせせりをガーリック風味で出してくれるので、せせりはスパイス風をオーダーした。このスパイスが絶妙だった。どうもスパイス風味というと、ほとんどイコールでインド風とかカレー風味とかになってしまうところがあるけれど、上手くエスニック風にまとめてあった。ちなみに、せせりは鶏の首の部分。一番良く動かす部分なので、しまっていて味がある。
つくねも香ばしくて良い感じ。ちなみに生つくねなるものがあるらしいんだけど、どんなものかは不明。それからいとこというメニューもあった。あとスープと豪華なスープというメニューがあって、それらがどう異なるのかは次のレポートを待って欲しい。
「笑美子、付き合ってくれるか?」とメンソールが訊ねると、「そんな事聞いたら何か変わるの?」と聞き返してきた。「私ね、男の人がそんなこと言うたびにこんな風に聞き返すの。そしたら、みんな引いちゃうのよ」と言う。
「何も変わらないよ」とメンソールが答える。「何かが急に変わる訳じゃない。でも、ちゃんと言っといた方がいいだろ」
そういうと、彼女の方が黙り込んでしまった。
ドリンクメニューはビール、日本酒、焼酎はもちろんのこと、ラム、テキーラ、スコッチ(シングルモルト)などもおかれている。この店がバーとして使えるかどうかは判らないけど、出来たら来月中にもう一回行って確認してみたいかな。
(店 名) あやむ屋
(ジャンル) 焼鳥屋
(住 所) 大阪市福島区福島5-17-39
(電 話) 06-6455-7270
(営業時間) 18:00-24:00
(定 休 日) 日曜日
「じゃ、日本酒を飲みに行こう」とメンソール。最初の約束では、日本酒を色々飲みたいと言うことで、それなら....と言うことでデートの約束が成立した。メンソールは彼女の手を取り、店を出た。そのまま北へ向かい、JR環状線の高架を越え、ミスター・ドーナッツの裏手に入る。例によって営業してるかどうか心配だったんだけど、看板に電気がついているときはほっとした。
『新月』は立ち飲みの店で、お勧めの日本酒が常時30種置かれている。しかもめっちゃ安い。久保田の千寿が\300、萬寿が\800、呉春特吟が\700なのだ。残念ながらオーナーが交代してしまったそうで、焼酎中心の店になってしまっていたけど、日本酒の種類が豊富なことは昔と変わっていない。フード類はそれほど種類はないが、けっこう旨い。
笑美子から聞いていた話だと、多分純米系で、癖の強い日本酒が好きそうだと思ったんだけど、四種類飲んだ中では、一番端麗あっさり系のものが好きらしい、と言うことが判った。
「私、メンソールに落とされそう」、笑美子が言った。「落とすとか落とされるとかという言い方は好きじゃない」とメンソール。「でも、迷ってるなら落ちておいで。受け止めてあげる」
(店 名) 新月
(ジャンル) 立ち飲み屋
(住 所) 大阪市福島区福島7-6-19
(電 話) 06-6454-0769
(営業時間) 17:00-21:00
(定 休 日) 土日祝
店を出たメンソールは彼女の手を取り、阪神ホテルの脇を抜け、梅田へ向かう。『モード・ディ・ポンテ・ベッキオ』を見上げながら、彼女を抱き寄せてキスをした。笑美子の瞳が潤んだのが判った。「また会えるか?」とメンソールが聞くと、「今日はとっても楽しかった」、続けて「また会いたいと言ってくれて嬉しい」と答えた。それからもう一度キス。長い長いキスだった。
薬草系の味が好き....、と彼女が言ったのと、最終電車までは少し時間があったので、久しぶりに『Harbour Inn』へ。彼女のためにセレクトしたのは『ヨコハマ』。少しだけどペルノーが効かせてある。メンソールはジンベースのアイスバーグ。カウンターの一番端の席に座ったんだけど、二人ともカウンターに向いて座っていない。カウンターには45°くらいの角度を付けて半分向かい合うように座って、カウンターの下では手をつないだまま過ごした。「なんかとっても不思議な気分。美味しい日本酒に酔ったのかメンソールに酔ったのかは判らないど」と彼女がつぶやいた。そして梅田の夜は更けていくのであった。
(店 名) Harbour Inn
(ジャンル) バー
(住 所) 大阪市北区芝田1-3 マルシェ芝田三階
(電 話) 06-6371-8009
(マスター) 藤田敏章
その日のうに、メールをうって、焼き鳥を食べに行こうと決めていた。メンソールは、待ち合わせ場所にはジャストについた。笑美子はすでに来ていて、「時間に正確なんやね。思ってたとおりの人やわ....」と言われた。「今日は、朝からずっとドキドキしてたの....」
メンソールが目指している焼鳥屋は人気の店なので、まず新阪急ホテルへ行ってタクシーをつかまえようとしたが、なんとタクシーが一台もいない。仕方がないので、阪神電車に乗って移動した。年末だったし営業しているかどうか心配だったんだけど、ちゃんと営業していた。店内に入って二名だと告げると、カウンターの一番端の席に案内してくれた。あと空席はいくつかあったんだけど、全部予約席だったようで、メンソール一行は非常にラッキーだった。
オーダーしたのは、まずトリビー(とりあえずビール)だったが、メンソールの目に留まったのはエビスの生ビールだった。オーダーは任せると笑美子に言われたので、造り盛り合わせ、せせり(スパイス)、軟骨(塩)、はつ(タレ)、つくね(タレ)、皮湯引き(ポン酢)などをオーダーした。
ビールが到着したので、まず乾杯。「二人の未来に乾杯しよう」とメンソールが言うと、笑美子はこちらを見て微笑んだ。笑美子は鶏肉を造りで食べるのが初めてだったようで、出された盛り合わせを「これが笹身で、これがもも肉。で、こっちがこころとずりやな」と説明した。山葵が添えられていて、醤油と甘みのある酢が一緒に出される。メンソールは、もも肉の造りは醤油を箸の先に付け、それを造りにつけて食べるのが美味しいと思っているけど、笹身はもっと味が淡泊だし、何も付けずに食べる方が良いかもしれない。それから、醤油と一緒に出された酢につけてみるとこれがけっこう美味しい。ちょっと意外だった。あと、もも肉については、ユッケ風に卵黄とごま油で仕上げたものも好きだ。もちろんこの店にはユッケ風もある。
続いてはせせり。この店のメニューはちょっと他店とは変わっていて、焼き物の場合、味付けをセレクトできるようになっている。メンソール行きつけの焼鳥屋では、ひね鳥のせせりをガーリック風味で出してくれるので、せせりはスパイス風をオーダーした。このスパイスが絶妙だった。どうもスパイス風味というと、ほとんどイコールでインド風とかカレー風味とかになってしまうところがあるけれど、上手くエスニック風にまとめてあった。ちなみに、せせりは鶏の首の部分。一番良く動かす部分なので、しまっていて味がある。
つくねも香ばしくて良い感じ。ちなみに生つくねなるものがあるらしいんだけど、どんなものかは不明。それからいとこというメニューもあった。あとスープと豪華なスープというメニューがあって、それらがどう異なるのかは次のレポートを待って欲しい。
「笑美子、付き合ってくれるか?」とメンソールが訊ねると、「そんな事聞いたら何か変わるの?」と聞き返してきた。「私ね、男の人がそんなこと言うたびにこんな風に聞き返すの。そしたら、みんな引いちゃうのよ」と言う。
「何も変わらないよ」とメンソールが答える。「何かが急に変わる訳じゃない。でも、ちゃんと言っといた方がいいだろ」
そういうと、彼女の方が黙り込んでしまった。
ドリンクメニューはビール、日本酒、焼酎はもちろんのこと、ラム、テキーラ、スコッチ(シングルモルト)などもおかれている。この店がバーとして使えるかどうかは判らないけど、出来たら来月中にもう一回行って確認してみたいかな。
(店 名) あやむ屋
(ジャンル) 焼鳥屋
(住 所) 大阪市福島区福島5-17-39
(電 話) 06-6455-7270
(営業時間) 18:00-24:00
(定 休 日) 日曜日
「じゃ、日本酒を飲みに行こう」とメンソール。最初の約束では、日本酒を色々飲みたいと言うことで、それなら....と言うことでデートの約束が成立した。メンソールは彼女の手を取り、店を出た。そのまま北へ向かい、JR環状線の高架を越え、ミスター・ドーナッツの裏手に入る。例によって営業してるかどうか心配だったんだけど、看板に電気がついているときはほっとした。
『新月』は立ち飲みの店で、お勧めの日本酒が常時30種置かれている。しかもめっちゃ安い。久保田の千寿が\300、萬寿が\800、呉春特吟が\700なのだ。残念ながらオーナーが交代してしまったそうで、焼酎中心の店になってしまっていたけど、日本酒の種類が豊富なことは昔と変わっていない。フード類はそれほど種類はないが、けっこう旨い。
笑美子から聞いていた話だと、多分純米系で、癖の強い日本酒が好きそうだと思ったんだけど、四種類飲んだ中では、一番端麗あっさり系のものが好きらしい、と言うことが判った。
「私、メンソールに落とされそう」、笑美子が言った。「落とすとか落とされるとかという言い方は好きじゃない」とメンソール。「でも、迷ってるなら落ちておいで。受け止めてあげる」
(店 名) 新月
(ジャンル) 立ち飲み屋
(住 所) 大阪市福島区福島7-6-19
(電 話) 06-6454-0769
(営業時間) 17:00-21:00
(定 休 日) 土日祝
店を出たメンソールは彼女の手を取り、阪神ホテルの脇を抜け、梅田へ向かう。『モード・ディ・ポンテ・ベッキオ』を見上げながら、彼女を抱き寄せてキスをした。笑美子の瞳が潤んだのが判った。「また会えるか?」とメンソールが聞くと、「今日はとっても楽しかった」、続けて「また会いたいと言ってくれて嬉しい」と答えた。それからもう一度キス。長い長いキスだった。
薬草系の味が好き....、と彼女が言ったのと、最終電車までは少し時間があったので、久しぶりに『Harbour Inn』へ。彼女のためにセレクトしたのは『ヨコハマ』。少しだけどペルノーが効かせてある。メンソールはジンベースのアイスバーグ。カウンターの一番端の席に座ったんだけど、二人ともカウンターに向いて座っていない。カウンターには45°くらいの角度を付けて半分向かい合うように座って、カウンターの下では手をつないだまま過ごした。「なんかとっても不思議な気分。美味しい日本酒に酔ったのかメンソールに酔ったのかは判らないど」と彼女がつぶやいた。そして梅田の夜は更けていくのであった。
(店 名) Harbour Inn
(ジャンル) バー
(住 所) 大阪市北区芝田1-3 マルシェ芝田三階
(電 話) 06-6371-8009
(マスター) 藤田敏章
