2005年09月

撃沈デート(Bistro Casina/難波)

2005年09月26日20:53
87ab9cf2.jpg なっちとは南森町の『虎の火』という韓国料理屋に行ったのが最後だから、かなり会ってないんだ…。そんななっちと久し振りにデートできた。そんななっちを連れて行ったのは、難波のはずれの路地裏にあるビストロ。店は可愛い感じの外装で、いかにも女の子が好みそう。店の前にはランチタイムのメニューが大きな黒板に書かれている。まずそれを見るんだけど、ビストロといえばつきもののパスタランチとか、前菜&メインのランチセットが見つからない。へっ、ここはビストロじゃないのか…、と思いつつ店内へ。

 取りあえず、スープ、サラダ、パン、ビーフシチュー、パスタ、ピラフとコーヒーがセットになったランチセットをオーダーしてみる。まず出されたスープを飲んでなっちが「チキンラーメンのスープみたいだべ」と、ボソッと言った。メンソールも一口飲んで、「アホ、チキンラーメンのスープはもっと旨いわ」と返してしまった。この時点で店を出るべきだったかも…。

 メインのプレートには、グリーンサラダと海鮮ピラフ、中皿にビーフシチューとリングイネのカルボナーラが乗せられている。ボリュームはなかなかある。まず、カルボナーラを一口。ヘルシー志向なんかもしれんが卵の味がせん。ビーフシチューも、たっぷりの野菜を煮込んだ割りには薄味だし、海鮮ピラフはたらこが入ってるんだけど、たらこの味がしない。かろうじて海老はなんとか海老っぽいが…。

 メンソールは、食いもんを残すのが嫌いなんで、なんとか食べきったが、なっちは「これならなっちの方が上手に作れるべ」と言って、かなり残してしまった。その上、「メンソールなら、店の前に立っただけでその店が旨いかまずいかくらいわかるべ。今日はどうしたんだべ?」とまで言われてしまった。

 「誕生日に、なっちの名前と同じ『安倍』という日本料理の店があるから、そこへ案内するよ」と約束して、優しくキスをした。「なっち、シャンプー変えた?」とメンソールが聞く。「変えたべ」となっち。

「ひょっとして、彼氏できたん?」
「そんなんできないべ。メンソールだけだべ」
「なっちは可愛いから心配やねん」

 と言うと、「心配しなくて言いよ」となっちが言って、キスしてくれた。でも、なんか心配…。
 


(店 名) Bistro Casine(ビストロ・カシーナ)
(ジャンル) ビストロ
(所 在 地) 大阪市中央区難波千日前6-2
(電 話) 06-6646-5537
(営業時間) 11:00-22:00、(15:00-17:00はカフェタイム)
(定 休 日) 日曜日

佳織も室蘭?(COPPA100/イタリアンバール/心斎橋)

2005年09月18日22:42
1baf42bd.jpg 「飲みに行こ」のメールに日付を入れなかったので、台風が近畿地方を直撃かと言う時に、予想外のデート。「実はさ、佳織。飲みに誘ったんは来週の月曜日やねんけど、来週の月曜日も何とかしてくれる?」と聞くと、笑いながら、「いいよ」と答えてくれた。

 で、月曜日。佳織を連れて店に行くと、なんと満席だった。「メンソール、また予約してなかったんか。ちょっと扱いが軽いんと違う?」といきなり怒られてしまった。ここはなんとか汚名を返上しとかなあかん、ということで連れて行ったのが『COPPA100』というイタリアンなバール。どうもこのイタリアンなバールというのは気持ちの悪い言葉やな芳子はん。ちなみにバルというのはイタリアンなもので、軽食が食べれたりエスプレッソが飲めたりする。カフェという言葉が合うかも。で、夜になっても酒の種類が増えたりするわけではない。ベースはあくまでも喫茶なので、酒のつまみなんかのメニューはない。バールというのはスパニッシュな物で、こちらは居酒屋に近い。なので、酒の種類が多く、酒のつまみなんかも沢山用意されてる。もちろんちゃんとした食事もできる。つまり、バルとバールは似て非なるもんなのだが…。

 メンソールは佳織の手をひいて大宝寺通りを西へ。丼池通りで北へ曲がる。店は二階にある。ビルには表示がないし、入り口にも明確な表示がないので、入るまでなんの店かわからない。そこは、イタリアンな店なんだけど、居酒屋として使える。メンソールはカウンターへ。今日のメンソールはワインな気分だったので、ハウスワインをデカンタでオーダーした。ここのデカンタは、200ml、500ml、1000mlから、気分とか酒量とかに合わせてセレクトできる。かなり軽い目なんだけど、タンニンがしっかりあるワインだった。

 メンソールの目的は、もちろん店名にもなっているコッパ。ところが、オーダーしようとするメンソールの機先を制するように、「すいません、コッパは切れてます」の言葉が…。それは悲しいかも…。(∋_∈)

 メンソールのオーダーは、前菜盛り合わせ三品(1,500円)。これはアンティパスタの中から三種を選んで盛り合わせとすることができるもの。メンソールが選んだのは、いわしのマリネ、生ハム、カジキマグロのマリネ。マリネが重なったところはちょっと芸がなかったか…。

「なあ、佳織。メンソールと付き合うてくれへん?」
「もう付き合ってるじゃない。でも、メンソールは私のどこが好きなの?。私って変わりもんだよ」
「好きになるのに理由は入らんと思うけど…。強いていうなら素直なところかな」
「ホント?。本当にそう思ってるの?」
「思ってるよ。佳織は素直じゃないの?」
「素直だよ。でも素直だっていってくれるのはメンソールだけかな…。なんか嬉しいな」
 
 続いてメンソールがオーダーしたのは、白インゲンをトマトソースで辛く煮込んだもの。上にはサラミの薄切りが乗せられている。

「私ね。元彼が、暴力ふるう人だったから、もう彼氏とか彼女とかの関係はもういいかなって思ってたんだ」
「じゃ、メンソールは彼氏なん?」
「そんなん、いいじゃない。二人でいて楽しいんだったら…。ね」
「そうかもな」

 そろそろ最後の皿と言うことで選んだのがゴルゴンゾーラの栗の蜂蜜添え。ゴルゴンゾーラにはやっぱりワインを合わせたかったメンソールは、ワインを持たせるためにビールをオーダーした。オーダーしたのはイタリアンビールのモレッティ。

 メンソールの前に置かれたのは、聖杯の形をしたグラス。ちょいと待て、それはウェストフレーテン用のグラスやないか。メンソールはまだウェストマレとウェストフレーテンは飲んでないのやで。って、それ以前に、それはモレッティ用のグラスとちゃうで…、と内心は思ったが素直にサーブしてもらった。で、ゴルゴンゾーラが登場。ちょっと量が少ないのとちゃう?。熟成はええ感じやねんけど…。添えられているのは枝付きレーズン、松の実、薄切りバゲットに栗の蜂蜜。ひょっとして栗の蜂蜜が高いんか?。

 佳織も、ブルー系とかウォッシュ系のチーズが好きらしい。さすが北海道生まれ…。へっ、北海道生まれ…。

「佳織って、北海道だっけ?」
「そうだよ。どうしたの?」
「札幌?」
「違うよ、室蘭」

 なっちと同じなんだ…。メンソールはちょっとドキッとした。別にドキッとする必要はないんだよな。メンソールと面識のない大阪市民だって200万人くらいおるんやし…。

「また誘っていい?」
「うん、誘って」

 人気のない地下鉄のホームで、佳織にそっとキスをした。

「好きだよ」
「ありがと」

 改札の向こうで、佳織が振り返って手を振った。三度目のデートで初めて振り返ってくれたか…。メンソールは、そんな佳織が人混みに紛れて見えなくなるまで見送った。


(店 名) COPPA100
(ジャンル) イタリアンベースのバル
(所 在 地) 大阪市中央区心斎橋筋1-3-3 久栄ビル二階
(電 話) 06-6245-5839
(営業時間) 17:30-25:00
(定 休 日) 月曜日



 補足しておきます。メンソールはこの店に対してあまりいい印象を持たなかったようなレポートになってしまってますけど、決してそんなことはないです。アンティパスタは充実してるし、メンソールは食べなかったですけどパスタ類から牛テールのローマ風煮込み(950円)のような本格的な料理までが楽しめます。トラットリアとかではなく、居酒屋として使うのが吉です。デカンタワインをグビグビ飲みながら、愉快に騒ぐにはいい店です。最近、雑誌で紹介されたようなので、予約した方がいいです。予約なしで飛び込んだメンソールは、ギリギリでセーフといった感じでした。


(用語解説)

 ・ウェストマレ
 ・ウェストフレーテン

 ベルギービールのトラピストビールの内の二本。メンソールの記憶が正しければ、この二本だけ飲んでないともう。ベルギービールは、ビールごとに専用グラスがあるのはご存じの通りかと…。


 ・メンソールと面識のない大阪市民

 いちおう調べてみたんだけど、大阪市の人口は260万人くらいらしい。ほんま?。800万くらいとちゃうの?。800万は大阪府の人口なんかな?。って、用語解説になってないような…。



台風直撃デート(デッシャロ/カフェ/空掘通商店街)

2005年09月09日21:14
0d5c7c1c.jpg 「飲みに行こか?」のメールに日付を書き忘れたので、「今日だよね。OKだよ」という返信をもらってしまった。9月5日(月)。まさに大型台風が近畿地方を直撃か…、といった日である。メンソールは、週頭で10日間の休館日宣言をしていたにもかかわらず、初日にしてあっさりと不達成が決定してしまった。その後メンソールは、約二年半ぶりに風邪をひき、『コード151の恋人』という超絶カクテルを飲むことになってしまった。ひょっとしてメンソールには、永遠に休肝日は来ないのかも…。

 さて、佳織と共に出かけたのは、長屋再生複合ショップの『』の向かいにある『デッシャロ』というカフェ。『デッシャロ』というのは別にフランス語ではなくて、大阪弁の『そうでっしゃろ』の『でっしゃろ』から…。

 店は狭いけど、ライブもあるらしい。カクテルはものすごく充実してるし、オリジナルカクテルも三種類あった。もちろんメンソールは三種類とも制覇した。

 『松屋町』はその名前から連想されるとおりで、抹茶を使ったカクテル。判りにくいと思うけど、大阪ジモピーは『松屋町』を『まっちゃまち』と発音する。抹茶が使われていること以外のレシピは不明。『瓦屋町』は、カシスを使った赤茶色のカクテル。瓦の色をイメージしたんかなぁ…。『空堀』は、水のない堀がイメージされたんで土色のカクテルが出てくるんだろうかと思ったけど、『空』をイメージしたそうで、鮮やかなブルーノカクテルが出された。レシピ的には、ほぼ『スカイダイビング』と同じと思われる。


(店 名) デッシャロ
(ジャンル) カフェ
(所 在 地) 大阪市中央区瓦屋町1-2-13
(電 話) 06-6763-2339
(営業時間) 18:00-24:00(日祝は、早めにオープンするらしい)
(定 休 日) 無休
(ウ ェ ブ) http://www.dessharo.co.jp/pab.htm



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