
入ってすぐに、無農薬の食材、玄米や自家製のハーブを使った料理を出してくれる店だとわかった。調味料やドリンクまですべてオーガニックのもの。ドイツのオーガニックビールが置かれていたり、日本酒も純米酒しかなかったりする。当然のことのようにワインはビオ。マクロビオティックな店ではないので肉料理はある。この日は豚肉料理と鶏肉料理があった。とはいうものの、鶏肉料理は照り焼き風とクリーム煮込み風、豚肉の方はサラダ仕立てとクリーム煮込み風だと言うことがメニューから見て取れる。それほど凝った料理法を駆使するわけではないだろうけど、素材の旨みを生かした料理なんだろうなと思わせてくれる。
メンソールがオーダーしたのは、ベルギービールのシメイ、圭織はオーガニックビールだった。乾杯して…、といいたいが、圭織はビールの泡をかなり真剣に作る。メンソールも一人で飲みに行く時は真剣にビールの泡を作ったりするが圭織はデートの時でもメンソールの存在を忘れてしまったかのように真剣にビールの泡を作る。フードの方は、地鶏のクリーム煮込みと豚のサラダ風、それから玄米ご飯とみそ汁。
オーガニックなレストランで出てくるサラダって、ドレッシングがノンオイルの場合が多い。確かに、ドレッシングにオイルを使うとカロリーが高くなるし、オイルで野菜の味がわかりにくくなると言うのはあると思う。でも、メンソール的にはドレッシングにはオイル使って欲しいと思ってたりする。なので、この店でだ使われていたドレッシングにオイルが使われていたのに気づいた時、ちょっとびっくりしたりした。酸味が強いドレッシングだったけど、爽やかな酸味で、かぼすとかの絞り汁を使ってるんじゃないかと思う。豚バラ肉の方は、噛むと脂と肉汁がしみ出してくると言った感じで、旨い。歯応えも十分ある。
鶏のクリーム煮込みの方は、キノコ&クリームソースといった感じ。このクリームソースがまた濃厚で、パンがあれば残さずすくい取ってしまいたいくらい。鶏肉の方も旨みばっちり。厳選されたいい素材を使えば、手の込んだ料理法を駆使しなくてもこんなに旨くてこんなに感激できる料理が出来るということの見本のような味。
玄米ご飯もいい感じ。最近の圧力釜で炊く玄米は、芯が残りにくい代わりにべちゃべちゃした感じで好きじゃない。逆に若干芯があった方がメンソールの好み。この店の玄米ご飯はそんな感じだった。唯一、みそ汁だけが減塩味噌か…、と思うくらいの薄味のもの。みそ汁の具はもちろん豆腐。
みそ汁を除けば、本当に旨い料理だった。酒も旨かったし…。こんなところにこんな店が…、というのも驚きだったけど、メンソールの『この店は旨いはず』という感もかなり磨かれてきたような…。
(店 名) Scabiosa
(ジャンル) オーガニックカフェ&レストラン
(所 在 地) 京都市東山区東大路通り松原上がる玉水町76
(電 話) 075-551-7077
(営業時間) 11:30-20:00、ランチは16:00まで
(定 休 日) 第一月曜