85069422.jpg 「週末はどこ行く?」と圭織からメールが来た。メンソールがいくつか候補を挙げると、「メンソールに任せる」と言われた。ということで、最近見つけた割烹の「ふくすけ」へ…。「見つけたばっかりやから、あたりかはずれか判れへんで」とは言ったんだけど、「メンソールって、店の前に立っただけで、美味しいかまずいか判るんでしょ」と言われてしまったので、突入した。

 店は二階にあるので、階段を上がっていく。上がったところに入り口がある。本当にグランドオープンしたばかりといった感じの、まだこなれていないといった感じのふんいきがだだよう真新しい感じの店。入り口を入ったところに鏡が置いてあるので、二倍ほど広く見えたりする。は言ってすぐ右手がカウンターだけど、たぶん六席くらい。左側に掘りこたつ式のの座敷があるけど、そちらも二人座って目一杯という感じ。

 まずはトリビー、日本酒が三種類しかないのが難点かもしれない。あと、純米酒や吟醸酒の燗をしてくれないところも…。純米酒や吟醸酒は燗にしない方がいいといわれてるけど、純米酒や吟醸酒の方が温度を上げても崩れない。温度と共に表情が変わる酒だと思う。逆に、普通種の方が、燗をしてはいけない酒だと思うんだが…。ワインとかも、高いワインは室温で飲めとか言われるけど、テーブルワインは冷やして飲めとか言うじゃない。どうして日本酒は逆になってるんだ。

 メニューには戻りがつおの文字が…。そうか、そんな季節なんだ、と思いながら三色カルパッチョの方に目がいってしまった。仲居を呼んで、造り盛り合わせと三色カルパッチョについて尋ねてみる。ホタテ、イカ、カツオのカルパッチョらしい。メンソールはカツオを食べてみたかったんで、それをオーダー。後は、地鶏の一味焼き。白身フライの野菜あんかけ。

 突き出しとして出てきた三品が結構旨かったので、メッチャ期待もてそうと思いつつ、ちょっと安心したりした。干柿にバターを挟んだものと、野菜を合わせて白和えにしたものはなかなか旨かったりした。おひたし系も、しっかりとした鰹だしの味がセクシーだったりした。

 さて、三色カルパッチョ。ところが盛られているのは、イカ、平目の縁側、カツオ、タイなどで、三種類じゃない。つまり、色目が三色ということで、三種類ということじゃないらしい。魚達はしっかりと旨みがあった。それに、カルパッチョといいつつ、実は薄切りにした肉とか魚とかにドレッシングをかけてるだけといった料理に良く出会うけど、控え目のオイルと、かぼすだと思われる優しい酸味が魚に良く合う。

 地鶏の方も、皮はパリパリだけど肉の方はジューシーといった焼き加減が嬉しい。

 続いては、自家製唐墨&大根。メンソールは、自家製なのは唐墨なのか、唐墨&大根なのかとか尋ねて仲居をいじめたりした。だって、アルバイト感覚で可愛いんだもん。出てきた唐墨を見てびっくり。でかい。それに対して大根が少ない。大根だけ追加でオーダーしたいくらい。からすみに合わせてワインとか飲んでみたけど、やっぱり日本酒が合うような気がする。メンソールの前には、ビール、日本酒、ワインがそれぞれ残ってて、いろんな料理にいろんな酒に合わせたり出来る。こういう飲み方はいけないのかもしれないけど、自宅では絶対にできないことなので、楽しかったりする。

 白身魚フライの野菜あんかけは、料理名から十分に予想できる内容なんだけど、ダシがいい。最後は、料理長からの差し入れの一品。これがめちゃくちゃ旨かった。これまでの料理がすべて吹っ飛ぶくらいに…。思わず女将を呼んで、「これ、メッチャ旨い」と伝えてしまった。

 メンソール的には非常に気に入った店です。日本酒の取りそろえがもう少し豊富だったらという思いはあるけど、通いたい店です。

 よっぱになった圭織に、「ねぇ、連れ込んでいい?」と聞いたら。「いいよ、ちんぐ庵ね」と言われてしまった。まだ飲むのか?、と思ったりしたけど、けなげなメンソールは素直に『ちんぐ庵』へ。そうしてまた、夜は更けていくのであった。


(店  名) ふくすけ
(ジャンル) 割烹
(所 在 地) 大阪市福島区福島5-13-1 上翔ビル二階
(電  話) 06-6453-5538
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