3d34b05f.jpg 京都とか灘となの酒蔵とか、ちょっと行ってみたくなったので圭織を誘ってみたら行けると言うことだったので、阪神電車の西宮駅南側にある『味漬』へ。

 手前料理を標榜する店の構えはちょっと高級そうだけど、中にはいると居酒屋的雰囲気。カウンター席が八席くらいと、四人がけのテーブルが四つぐらい。でも、この店に来たら絶対にカウンターに座るべきだと思うし、当然大人数では行かない方がいい。

 メンソールがオーダーするのは例によって日本酒。誰でもが知ってる大メーカーの、多分誰でもが知ってるくらい有名な銘柄。圭織も例によってトリビーだった。突き出しに出されたのは芹の胡麻よごし。

 野菜好きの香りが選んだのが野菜の天ぷら盛り合わせ、メンソールは焼き魚。残念なことに、灘の居酒屋にしては日本酒の取りそろえが少ない。当たり前だが灘の酒しかない。それにしても、本醸造酒だけではなくて純米酒とかももう少し取りそろえて欲しいような気がするが…。このところ、純米酒とか吟醸酒とかばかり飲んでたので、本醸造酒を飲んだ時に、これを日本酒と呼ぶのは犯罪じゃないかくらいに思ったりもした。

 それはともかく、会った時には疲れたような顔してて、「だって忙しいんだもん」と言っていた圭織が、酒を飲むとパワーアップしたように元気になった。そういうと、「ゴマの演技はボロボロだし、アイちゃんはあんなことになっちゃうし。カオリンだって疲れちゃうわ」と、圭織は声を上げて笑った。「アイちゃんは奈良の実家で反省中らしいな」とメンソールも合わせる。

 メンソールがとどめとしてオーダーしたのが、普段は余りオーダーしない焼き魚。日本酒はあきらめて、昨年末に封印した焼酎のロックをオーダーする。日本酒を飲みに来て焼酎をオーダーするとは悲しいもんがあるな。フードメニューの半分は定番メニューなんだけど、半分は季節メニュー。フード類のポーションはやや多い目、その分、ちらり高めといった感じ。

 「メンソール。明日も早いから今日は帰るね」と圭織。「へっ、帰るの?」とメンソール。「今日はアヤカに泊めてもらうから。じゃね」と、圭織はまだ寒い町に消えていった。


(店  名) 味漬(みつけ)
(ジャンル) 居酒屋(手前料理)
(所 在 地) 兵庫県西宮市今在家2-19
(電  話) 079-834-0530
(営業時間) 17:00-23:00
(定 休 日) 日曜日