店が割烹を名乗っていても、客がその店を居酒屋だと思ってもいいよねと言ったようなことを芳子ちゃんが言ってた。ふ〜ん、そうなのか。ちょっと上等な居酒屋やねんな、とメンソールは思ってた。で、行ってみた。
メンソールは、表向きはプログラマな仕事をしてたりするけど、裏向きは社長のボディガードだったりする。この日も打ち合わせがあったんだけど、相手は、メンソールと同業のボディガードだったりする。彼女はミホと名乗ってたけど、メンソールが「シン・シティか?」と聞くと、「そうよ」と答えてくれた。彼女とは、心斎橋にある訓練場で出会った。「飲みに行こう」と誘うと、「ボディガードが、酒のんじゃだめでしょ」とか言われてしまった。ははっ、正論だわ。少しして、「メンソール、私、日本酒が飲めるようになりたい」と、ミホが言った。「いいよ」とメンソールが答え、『大黒屋』となった。
日本橋で待ち合わせると、ミホは五分くらい遅れてやってきた。夕刻とはいえまだ暖かいのに、ロングコートという姿。「ひょっとして、マシンガンでも忍ばせてるんか?」という感じの出で立ち。
少し歩いて、メトロの東側にある『大黒屋』へ。一回はカウンターのみだが、二階にも二室ある。店に入ったメンソールはミホからコートを預かる。コートの下からは、武器は出てこなかった。「ミホ、マシンガンとか隠してるんとちゃうの?」とか、聞いてみたけど、「そんなことあるわけないでしょ」と言われてしまった。でも、メンソールは知ってるんだ、ミホが手裏剣を持ち歩いてることは…。
メンソールは日本酒をオーダー、ミホはジントニックをオーダーした。「日本酒、飲めばいいのに…」と、メンソールが言うと、「メンソールが、信用できる人だとわかったらね…。それに、ノンアルコールがボディガードの鉄則でしょ」と、言われてしまった。そらそうだけどさ…。
今日の目的は打ち合わせなので、ある程度のメニューをまとめてオーダーした。速攻メニューの中からだだちゃ豆。作りはマグロ、焼き物は鯨の照り焼きとう巻き、揚げ物は季節野菜の天ぷらと、各カテゴリから一品ずつを選んだ。最初に出されたのがマグロの作り。醤油が入れられた小皿が運ばれてくるんだけど、醤油がこぼれて外側が汚れてるのね。反射的に、「換えてくれ」と言おうと思ったんだけど、まぁ、いいかとも思った。メンソールは、刺身に醤油を使うことはまずないので…。言えばよかったと後で思ったが…。マグロは、赤身部分とトロ部分の二種類。
次に出てきたのが、鯨の照り焼き。かなり山椒と生姜が効いた一品。鯨を食べ慣れているメンソールからすると、そんなに山椒&生姜を効かせて臭み対策しなくてもいいじゃんと思うんだけど、鯨を食べ慣れてない人に対しては、これがいいのかと思ったりした。次に出されたのが天ぷら。もう天ぷらか?。揚げ物を食べちゃうと、腹が脹れて次の料理が食べづらくなるんだが…。その次がうまき。う〜ん、あの強烈な味の後にうまきか?。う巻きは、だしがしっかり効いた一品で、箸で持ち上げるのが難しいほどにふんわりと焼き上がっている。なのに、強烈な山椒&生姜味の後か?。最初に一気にオーダーしたんだから、供する順番くらい考えられるだろう。一気にオーダーすると、こちらがカウンターに座っているにもかかわらず、一気に調理して持ってくる居酒屋もあったりして閉口する場合がある。こちらの店では、メンソールの食べるスピードにあわせて作ってくれるのはありがたいというか、当たり前なんだけど…。でも、順番が違ってないか?。そして、最後に出てきたのが、どうしたわけがだだちゃ豆。おかしいだろ、それって…。速攻メニューがどうして最後なんさ。
ちょっと不完全燃焼のメンソールは、「ミホ、行くか?」と、誘ってみた。「いいよ」との答えだったので、二人が出会った訓練所へ。ミホは、どこから取り出したのか自前の手裏剣を組み立て始めた。「私、ど近眼だから、組み立てに時間がかかって…」と、笑ってたけど、そんなんで緊急時に使えるのか?。ちゃんと、組み立てた状態で携帯しろよとか思ったりした。「メンソールの技が見たいわ」とか言われたので、備え付けの矢を借りて的を打ってみる。「どうして、そんなに早く投げれるの?」とか言われたけど、そら、上腕三頭筋鍛えてるしとしか答えられんわな。
「条件が決まったら連絡するね」と、ミホは言ってたけど、一度連絡があったきりで、その後は連絡がない。どうしてるんだろう。無事なんだろうか…、と思ったりすることがあるし、訓練所に立ち寄ってみるかなと思うこともあるけど、メンソールもあれ以来行けてない。
(店 名) 大黒屋
(ジャンル) 居酒屋
(所 在 地) 大阪市中央区宗右衛門町11-15
(電 話) 06-6211-4829
(営業時間) 17:00-24:00
(定 休 日) 日曜日。月曜日が祝日の場合は連休。
メンソールは、表向きはプログラマな仕事をしてたりするけど、裏向きは社長のボディガードだったりする。この日も打ち合わせがあったんだけど、相手は、メンソールと同業のボディガードだったりする。彼女はミホと名乗ってたけど、メンソールが「シン・シティか?」と聞くと、「そうよ」と答えてくれた。彼女とは、心斎橋にある訓練場で出会った。「飲みに行こう」と誘うと、「ボディガードが、酒のんじゃだめでしょ」とか言われてしまった。ははっ、正論だわ。少しして、「メンソール、私、日本酒が飲めるようになりたい」と、ミホが言った。「いいよ」とメンソールが答え、『大黒屋』となった。
日本橋で待ち合わせると、ミホは五分くらい遅れてやってきた。夕刻とはいえまだ暖かいのに、ロングコートという姿。「ひょっとして、マシンガンでも忍ばせてるんか?」という感じの出で立ち。
少し歩いて、メトロの東側にある『大黒屋』へ。一回はカウンターのみだが、二階にも二室ある。店に入ったメンソールはミホからコートを預かる。コートの下からは、武器は出てこなかった。「ミホ、マシンガンとか隠してるんとちゃうの?」とか、聞いてみたけど、「そんなことあるわけないでしょ」と言われてしまった。でも、メンソールは知ってるんだ、ミホが手裏剣を持ち歩いてることは…。
メンソールは日本酒をオーダー、ミホはジントニックをオーダーした。「日本酒、飲めばいいのに…」と、メンソールが言うと、「メンソールが、信用できる人だとわかったらね…。それに、ノンアルコールがボディガードの鉄則でしょ」と、言われてしまった。そらそうだけどさ…。
今日の目的は打ち合わせなので、ある程度のメニューをまとめてオーダーした。速攻メニューの中からだだちゃ豆。作りはマグロ、焼き物は鯨の照り焼きとう巻き、揚げ物は季節野菜の天ぷらと、各カテゴリから一品ずつを選んだ。最初に出されたのがマグロの作り。醤油が入れられた小皿が運ばれてくるんだけど、醤油がこぼれて外側が汚れてるのね。反射的に、「換えてくれ」と言おうと思ったんだけど、まぁ、いいかとも思った。メンソールは、刺身に醤油を使うことはまずないので…。言えばよかったと後で思ったが…。マグロは、赤身部分とトロ部分の二種類。
次に出てきたのが、鯨の照り焼き。かなり山椒と生姜が効いた一品。鯨を食べ慣れているメンソールからすると、そんなに山椒&生姜を効かせて臭み対策しなくてもいいじゃんと思うんだけど、鯨を食べ慣れてない人に対しては、これがいいのかと思ったりした。次に出されたのが天ぷら。もう天ぷらか?。揚げ物を食べちゃうと、腹が脹れて次の料理が食べづらくなるんだが…。その次がうまき。う〜ん、あの強烈な味の後にうまきか?。う巻きは、だしがしっかり効いた一品で、箸で持ち上げるのが難しいほどにふんわりと焼き上がっている。なのに、強烈な山椒&生姜味の後か?。最初に一気にオーダーしたんだから、供する順番くらい考えられるだろう。一気にオーダーすると、こちらがカウンターに座っているにもかかわらず、一気に調理して持ってくる居酒屋もあったりして閉口する場合がある。こちらの店では、メンソールの食べるスピードにあわせて作ってくれるのはありがたいというか、当たり前なんだけど…。でも、順番が違ってないか?。そして、最後に出てきたのが、どうしたわけがだだちゃ豆。おかしいだろ、それって…。速攻メニューがどうして最後なんさ。
ちょっと不完全燃焼のメンソールは、「ミホ、行くか?」と、誘ってみた。「いいよ」との答えだったので、二人が出会った訓練所へ。ミホは、どこから取り出したのか自前の手裏剣を組み立て始めた。「私、ど近眼だから、組み立てに時間がかかって…」と、笑ってたけど、そんなんで緊急時に使えるのか?。ちゃんと、組み立てた状態で携帯しろよとか思ったりした。「メンソールの技が見たいわ」とか言われたので、備え付けの矢を借りて的を打ってみる。「どうして、そんなに早く投げれるの?」とか言われたけど、そら、上腕三頭筋鍛えてるしとしか答えられんわな。
「条件が決まったら連絡するね」と、ミホは言ってたけど、一度連絡があったきりで、その後は連絡がない。どうしてるんだろう。無事なんだろうか…、と思ったりすることがあるし、訓練所に立ち寄ってみるかなと思うこともあるけど、メンソールもあれ以来行けてない。
(店 名) 大黒屋
(ジャンル) 居酒屋
(所 在 地) 大阪市中央区宗右衛門町11-15
(電 話) 06-6211-4829
(営業時間) 17:00-24:00
(定 休 日) 日曜日。月曜日が祝日の場合は連休。