2006年の末に、チヂミが美味しい韓国料理店が出来たという情報を得た。そのまま、速攻で確認しに行ったら、確かに店はあったけど、12月31日のことなんですでに年内の営業は終了したような感じだった。
「アシャン、今度、韓国に行くか?」と聞いたら、「行きたい」と、返ってきたので、「じゃ、18:00に…」と、送り返した。
いつもの通り、待ち合わせ場所には少し早い目に出かけて、一番目立たない場所に立ったつもりだったけど、アシャンにはあっさりと見つけられてしまった。「どうして判るんだ?」と、きいたら、「回りからは一番見えにくい場所で、周りはよく見える場所にいると思ったから」と、言われてしまった。商店街は水曜日に休む店が多いので、ひょっとしたら定休日じゃないかなとも思ったりしたんだけど、ちゃんと営業してた。変形カウンタと、テーブル席が二卓くらいかな。いかにも新しい店という感じでぴかぴかしてる。韓国料理といえばビールかマッコリなので、トリビーと言おうとして一瞬躊躇した。スーパードライなんだな。躊躇したけど、選択肢はこれしかないので、トリビーをオーダーした。
「メンソールって、相変わらず、女の子の右側に座るんだね」と、アシャンが言った。「うむ、利き手は空けておきたいからな」と、メンソールが答えると、「神恭一郎みたいね」と、アシャンが答えた。うむ、アシャン。恐ろしい娘だな。
この日のターゲットはちぢみなので、メニューの中のちぢみセクションを探す。結局、ホワイトボードにもあったパジョンをオーダー。あとは、ナムルの6種盛り。これは、常時12種類くらいあるナムルの中から、6種類をセレクトしてくれる。そして、カムジャタン。チャプチェはオーダーしようと思っていたけど、忘れてしまった。カムジャタンをオーダーしたあとで、タクハンマリがあることに気が付いたんだけど、そのままカムジャタンにした。
まずは、ナムル6種盛りがカウンターに並べられる。6種類全部は覚えてないんだけど、クレソン、島らっきょ、なすび、瓜など…。これがめっちゃ旨そうに見える。で、食べてみるとめっちゃ旨い。ナムルだけで、最初のビールは一気飲みしてしまったので、マッコリを瓶をオーダー。このあたりでちょうどパジョンが運ばれてきた。食べ慣れたパリパリした感触ではなくて、ふわふわした感覚で柔らかい。かといって、お好み焼きのような感触でもない。鉄板の上にニラを並べて、それらを繋ぐためだけにごく少量の生地を使っているという感じ。乗せられている海老などの魚介類もぷりぷり感を残している。その後、別の店で、ジョンの原型に近い料理を食べさせてもらったんだけど、感覚的にはフリッターに近いような料理だった。なので、この日食べた、極端に小麦粉の生地が少ないジョンも、何となく判るような気はする。
カウンターに並んで座りながら、ショーンの言葉がリフレインしていた。久しぶりにあったアシャン。彼女にもっと近づきたい。近づいて確認してみたい。そんな思いが、爆弾低気圧のもたらす強風のように、メンソールのこころを凍てつかせる。
パジョンを食べ終わると、簡易コンロが置かれて、カムジャタンが登場する。ほとんどできあがっているので、簡易コンロで調理すると言うよりは、保温するというのが目的だろう。これが、べらぼうに旨かった。カムジャタンはブームなので、知らない人はいないと思うけど、豚の尻尾や背骨を煮込んだスープに、ジャガイモを入れて煮込んだ料理。唐辛子とかエゴマのは、ゴマなども使う。メンソールにとってはそれほど辛くないんだけど、骨に付いている肉は、力を入れなくても骨からするっとはずれてしまうほどだし、ジャガイモがフワッとサラッと崩れていく。うむ、崩れていくという表現は適当じゃないな。マッシュド・ポテトじゃないかと思うくらいのスムーズさで、口の中で解けていくような感覚がある。初体験な感覚だな。
「あのさ、メンソール。メンソールが嫌でなかったら、これから二人きりになれる部屋に行きたいんだけどな」と、アシャンが言った。メンソールを凍結させていた氷が一気に緩んだような気がした。「欲求不満なのか?」と、メンソールが聞く。「ちょっとね」と、アシャンが答える。「そうか…」と、メンソールは答え、メンソールにとってはほぼ六ヶ月ぶりのカラオケボックスへ。で、二人でシャウトした。メンソールの声は、ボックスの防音扉を突き抜けるので、たぶん、迷惑だったような気がする。なんか、アシャンが近くなったような気がした。
(店 名) ほうば
(ジャンル) 韓国料理
(所 在 地) 大阪市北区天神橋5-3-10
(電 話) 06-6353-0180
(営業時間) 17:00-24:00
(定 休 日) 木曜日
(ウ ェ ブ) http://houba.jp/
(備 考) 予約が望ましい。
「アシャン、今度、韓国に行くか?」と聞いたら、「行きたい」と、返ってきたので、「じゃ、18:00に…」と、送り返した。
いつもの通り、待ち合わせ場所には少し早い目に出かけて、一番目立たない場所に立ったつもりだったけど、アシャンにはあっさりと見つけられてしまった。「どうして判るんだ?」と、きいたら、「回りからは一番見えにくい場所で、周りはよく見える場所にいると思ったから」と、言われてしまった。商店街は水曜日に休む店が多いので、ひょっとしたら定休日じゃないかなとも思ったりしたんだけど、ちゃんと営業してた。変形カウンタと、テーブル席が二卓くらいかな。いかにも新しい店という感じでぴかぴかしてる。韓国料理といえばビールかマッコリなので、トリビーと言おうとして一瞬躊躇した。スーパードライなんだな。躊躇したけど、選択肢はこれしかないので、トリビーをオーダーした。
「メンソールって、相変わらず、女の子の右側に座るんだね」と、アシャンが言った。「うむ、利き手は空けておきたいからな」と、メンソールが答えると、「神恭一郎みたいね」と、アシャンが答えた。うむ、アシャン。恐ろしい娘だな。
この日のターゲットはちぢみなので、メニューの中のちぢみセクションを探す。結局、ホワイトボードにもあったパジョンをオーダー。あとは、ナムルの6種盛り。これは、常時12種類くらいあるナムルの中から、6種類をセレクトしてくれる。そして、カムジャタン。チャプチェはオーダーしようと思っていたけど、忘れてしまった。カムジャタンをオーダーしたあとで、タクハンマリがあることに気が付いたんだけど、そのままカムジャタンにした。
まずは、ナムル6種盛りがカウンターに並べられる。6種類全部は覚えてないんだけど、クレソン、島らっきょ、なすび、瓜など…。これがめっちゃ旨そうに見える。で、食べてみるとめっちゃ旨い。ナムルだけで、最初のビールは一気飲みしてしまったので、マッコリを瓶をオーダー。このあたりでちょうどパジョンが運ばれてきた。食べ慣れたパリパリした感触ではなくて、ふわふわした感覚で柔らかい。かといって、お好み焼きのような感触でもない。鉄板の上にニラを並べて、それらを繋ぐためだけにごく少量の生地を使っているという感じ。乗せられている海老などの魚介類もぷりぷり感を残している。その後、別の店で、ジョンの原型に近い料理を食べさせてもらったんだけど、感覚的にはフリッターに近いような料理だった。なので、この日食べた、極端に小麦粉の生地が少ないジョンも、何となく判るような気はする。
カウンターに並んで座りながら、ショーンの言葉がリフレインしていた。久しぶりにあったアシャン。彼女にもっと近づきたい。近づいて確認してみたい。そんな思いが、爆弾低気圧のもたらす強風のように、メンソールのこころを凍てつかせる。
パジョンを食べ終わると、簡易コンロが置かれて、カムジャタンが登場する。ほとんどできあがっているので、簡易コンロで調理すると言うよりは、保温するというのが目的だろう。これが、べらぼうに旨かった。カムジャタンはブームなので、知らない人はいないと思うけど、豚の尻尾や背骨を煮込んだスープに、ジャガイモを入れて煮込んだ料理。唐辛子とかエゴマのは、ゴマなども使う。メンソールにとってはそれほど辛くないんだけど、骨に付いている肉は、力を入れなくても骨からするっとはずれてしまうほどだし、ジャガイモがフワッとサラッと崩れていく。うむ、崩れていくという表現は適当じゃないな。マッシュド・ポテトじゃないかと思うくらいのスムーズさで、口の中で解けていくような感覚がある。初体験な感覚だな。
「あのさ、メンソール。メンソールが嫌でなかったら、これから二人きりになれる部屋に行きたいんだけどな」と、アシャンが言った。メンソールを凍結させていた氷が一気に緩んだような気がした。「欲求不満なのか?」と、メンソールが聞く。「ちょっとね」と、アシャンが答える。「そうか…」と、メンソールは答え、メンソールにとってはほぼ六ヶ月ぶりのカラオケボックスへ。で、二人でシャウトした。メンソールの声は、ボックスの防音扉を突き抜けるので、たぶん、迷惑だったような気がする。なんか、アシャンが近くなったような気がした。
(店 名) ほうば
(ジャンル) 韓国料理
(所 在 地) 大阪市北区天神橋5-3-10
(電 話) 06-6353-0180
(営業時間) 17:00-24:00
(定 休 日) 木曜日
(ウ ェ ブ) http://houba.jp/
(備 考) 予約が望ましい。