2008年03月

徹夜明けのワイン(barroco/西区新町)

2008年03月19日02:40
b60ff398.jpg ナナとは自然消滅な感じになってたんだけど、2年ぶりに連絡が来た。

 「メンソール、相談に乗ってくれる?」
 「なんや?」
 「うちのグループのレイナ、知ってるでしょ」
 「知ってる。いちばん小悪魔っぽい娘やろ。で、誕生日が1月6日」
 「もう、メンソール。私の誕生日は忘れるくせに…」
 「忘れてないで、3月25日やろ」
 「誕生日を覚えてても、会いに来てくれたり、メールくれたり、電話くれたり
  もしてくれない人は彼氏とは言わないのよ。あの時、2人は終わったの」
 「....」
 「で、相談というか頼みがあるんだけど…」
 
 と、ナナからの頼み事の説明を受けた。最後に「なんでメンソールなん?」と聞いてみたら。「安心だから。メンソールなら間違いないから…」と、変に信頼されていることが発覚した。

 ナナからはレイナのアドレスを教えてもらってたので、「飲みに行けへんか?」と誘ってみる。「いいよ」と速攻で返事が来た。本町の『レコッコレ』で偶然会ってたこともあって、全く知らない訳じゃないし…。

 ところが、直後にボスから、「メンソール、西の方でプロジェクトが火を噴いとるから、救援隊として鎮火してきてくれるか?」との業務命令が…。「あの〜、ボス。週末はデートの約束が入ってるんですけど…」との抵抗もむなしく、「レイナ、ごめん」のメールを残してメンソールは最果ての地へ…。

 燃えさかっているプロジェクトを鎮火するどころか、逆に火に油を注いで状態を悪化させつつ、何とか帳尻を合わせることができたのは一週間後、しかも二日の完徹つき。で、東へ向かう列車の中で、「今から帰る」と、メールをいれる。「じゃ、飲みに行こ」と、レイナから返信が…。「厚生年金会館の南に公園があるやろ。その公園の南西端の所に『Convivialite』というセクシーな店があるから、その前で待っててくれ」と、送って、仮眠をとる。アジトに戻ってボスに鎮火報告して、それから店に予約を入れて、厚生年金会館に向かって歩き出す。

 「えぇ〜、メンソール、『コンヴィヴィアリテ』はセクシーすぎてダメです〜」のメールには歩きながら「心配しなくて良いから」と応えつつ、待ち合わせ場所に到着。メンソールは『コンヴェヴィアリテ』を背にして歩き出し、『ミーア・ジョイア』もスルーしてなにわ筋沿いにある『barroco(バロッコ)』へ。店は二階にある。入り口は狭いけど、中は意外と広い。特にイタリアンとかスパニッシュとかに限定しているわけではないらしく、ヨーロッパの各地で修行を積んだこともあってヨーロッパ料理を標榜している。ドリンクの方は、ワインはもちろんシェリーもあるし焼酎もある。

 最初からワインでいっても良かったんだけど、さすがに徹夜明けにワインは辛いので、トリビーをオーダーする。それから前菜の五種盛り。ショーケースに15種類くらいの料理が用意されているので、その中からセレクトすることができる。メンソールが席から立ってショーケースの前に行くと、レイナもやってきて、相談しながら五品を決めた。

 ビールはあっという間にからになってしまったので、次はワイン。「ボトル空けるか?」とメンソールが聞くと、「大丈夫なん?」と、レイナが聞く。「大丈夫、一人で一本は辛いけど、二人で一本なら…」ということで、ワインをオーダーした。話のネタにADOBEというワインをオーダーしてみたんだけど、これは切れてた。残念無念。サービスの女性が、メンソールが学生時代の恋人候補に似てるんだけど、年齢的にも身長的にも本人ではないことは明白だと思う。ひょっとすると娘なのかもしれんが…。

 それまでの一週間、メンソールは炭水化物中心という、普段とは全く違う食生活をしてた。タンパク質系といえば、ボイルドエッグとコーンフレークに付いてるミルクくらい。なので反動が来て、肉が食べたくて仕方なかったので、羊の香草焼きをオーダーした。「どうやって食べるの?」と、レイナが聞くので、「手づかみやろ」といいつつ、ナイフ&フォークで骨から実を外していく。レイナが「メンソール、手づかみするって言ったじゃない」と、既に手づかみで食べてたレイナが脹らんだ。「あっ、そやったな」とメンソールも手づかみにかえ、二人で微笑んだ。

 「あのさメンソール」と、レイナが遠慮がちに口を開いた。「また、誘ってくれる?」
 「もちろん…。元カレのことを忘れてくれるなら」と、メンソールが応える。


 さて、かなり気軽に使えます。レストランと言うよりは、ダイニングバーとかの感覚で使えますし、値段の方もリーズナブルです。25:00までと遅い目まで営業してくれているのもうれしかったりします。個性的なウェイトレスもキュートですが…。



(店  名) barocco(バロッコ)
(ジャンル) 欧風料理
(所 在 地) 大阪市西区新町1-33-16 二階
(電  話) 06-6531-0869
(営業時間) 11:30AM-14:00、17:30-25:00
(定 休 日) 日祝
(ウ ェ ブ) http://www.just.st/index.php?in=7150739&prev=on&pc=off

初めての体験(ビストロ・コッション/三ノ宮)

2008年03月09日17:20
e7c369bb.jpg 2007年の年末、惜しまれつつグランド・クローズしてしまったのが『オー・プティ・コション』で、大阪北区天神橋にあった。それまでにどういういきさつがあったのかは忘れてしまったけど、かをりが行きたいと言ってた店が沖縄風フレンチの『ビストロ・コッション』で、こちらは三ノ宮にある。ちなみに『コション(コッション)』というのは豚という意味らしい。

 「メンソール、待ち合わせ場所は?」
 「二人が初めて会った場所さ」
 「うん、判った…」

 と言うことだったんだけど、当日になって、「メンソール、直接店の前で待ち合わせで言い?。あのあたりは友達がいるからやばいんだ」と、かをりからメールが来た。「元カレの阿部寛似か?。メンソールがまた飛ばしてやるから心配しなくていいよ」と、言ったけど、いろいろあって店の前で待ち合わせと言うことになった。

 待ち合わせの10分くらい前になって、「遅刻するから、先には行ってドリンク頼んどいて。ドリンクだけね」と言われたので、遠慮なく店に入ってカウンターに座る。ビールと突き出しでしのいでたんだけど、一杯目のビールは飲み終わってしまった糸突き出しも食べ尽くしてしまったので、ワイン三種類お試しセットとミミガーの塩焼き、豚キモのスモークをオーダーした。フードは勝手にオーダーするなといわれたけど、両方ともおつまみ程度だから良いだろうと思った。ところが、出された料理のボリュームにびっくりした。ミミガーと言っても細切りじゃなくてかなり分厚いし、豚キモスモークも中心部がねっとり&まったりしてて、これまたセクシーでビール&ワインが進む。

 オープンキッチンになってるんだけど、カウンターから見えるキッチンの壁にメニューが書かれている。メインをどうしようかと悩んでる時に、かをりが店の扉の前に立った。

 かをりがオーダーしたのが生牡蠣。それから海ブドウと島豆腐のサラダ。海ブドウもすごいボリュームで、島豆腐に乗せられてシャンデリアみたいになってる。「海ブドウは初体験じゃけん」と、はしゃぐかをりに、「そんなもん初体験しとらんと、メンソールとのキスを初体験したらどうなん?」と、言ってみる。

 メンソールとしては、ティビチ(豚足)のパン粉焼きとかを狙ってたんだけど、同時に短角牛も興味があった。ここは軽い目に短角牛のソテーをオーダーしてみた。別の店で食べた時は、歯ごたえはあるんだけど、噛めば噛むほど肉の味がしっかり染み出してくるような感じだったけど、ここで食べたものは比較的薄い目で、ガーリックをきかせたもの。

 かをりがメインに指定したのが蝦夷鹿のステーキ。メンソールは沖縄&フレンチのフュージョンと言うことで羊の豆腐ようソース。蝦夷自家ステーキは、結構甘い目のソースが使われていて美味。羊の豆腐ようソースは、もう少し豆腐ようがきついかと思ったんだけど、香り付け程度なので、豆腐ようが苦手でも大丈夫だと思う。

 一皿のボリュームが多い目なので、注意して頼まないと残すことになるかもしれない。メンソールはぜんぜん平気だったけど。逆に言えば、コストパフォーマンスは高い。ドリンクの方はワインと共に泡盛が用意されている。

 今回食べれなかったメニューの中には、先のティビチのパン粉焼き以外にもゴーヤちゃんブルーのポルト酒風味とか、ソーキ(バラ肉)のポトフとかハム入り沖縄ソバとか、セクシーな物がたくさんあった。是非、もう一度訪れたい店。

 信号待ちをしている時に、かをりをそっと抱き寄せようとすると、「メンソール、ダメじゃけん。照れ屋なこと知っとるじゃろ。街中ではダメじゃ」と、かをりが照れながら言った。そうか…、街中でなければいいんだなとか思ってしまうメンソールであった。



(店  名) ビストロ コッション
(ジャンル) 沖縄風フレンチ
(所 在 地) 中央区中山手通1-8-18 互陽ビル二階
(電  話) 078-327-6597
(営業時間) 17:30-26:00
(定 休 日) 無休
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