f2671186.jpg 「江梨子、飲みに行こか。玉造やけど…」
 「メンソール、私、方向音痴やねん。玉造はあんまり知らんから、メンソール
  に襲われても逃げ道が分かれへんし…」
 「なんやねん、それは…。襲えへんわ…。江梨子のことは大事にしようと思て
  るし…」
 「嬉しいけど、玉造はあかん。梅田とかで飲むときに誘てね」

 例によってふれれてしまったメンソールは、玉造にあるバー『CANON』へ。この近くにある酒屋のアンテナショップでもある。カウンターがメインで、テーブル席は二人がけが二つぐらいかな。入り口にはベルビュー・クリークの赤い垂れ幕とヒューガルデンのグラスをかたどった看板がある。奥には壁一面のワインラックがある。もちろん、壁に並べられているワインボトルは使用済みのもので、ディスプレイ用。

 メンソールが店にはいると、「メンソールやん」と、聞き覚えのあるおぞましい声が…。

 「今日子やんか、何してんねん?」
 「そろそろ来るころちゃうかな思て…。ねっ、横に座ってよ」
 「やだよ」

 と言って離れた席に座ろうとしたところで、祭り帰りの小学生集団が次々に入ってきてカウンターを占拠してしまった。テーブル席は、彼等の保護者と思われるお母様方に占拠されてしまったので、メンソールは今日子の横しか座るところがなくなった。もちろん、小学生集団はジュースを飲んでた。小学生に飲ませる店ではないので念のため…。客層を見ててもわかるんだけど、若いカップル客は皆無。地域住民の方々と思われるやや年配の方々で、ちょっと遅い目の時間から混んでくる。

 いきなり元気がなくなったメンソールの一杯目は、レフ・ブロンド。レフ・ブロンド飲むと元気が出るのだ。二杯目は忘れた。三杯目は、ちょっと中休みでビットブルガー。そっから先は覚えてない。ビールはベルギービールをメインだけど、ドイツビールとかもある。ワインの方はコートデュローヌあたりが中心になってるように思う。ボトルが1,700円からあった。ボトル売りがメインだとのことだったけど、グラスワインも用意されている。

 メンソールがオーダーしたフードは、プロシュットとボイルドソーセージ。どちらも良い味だった。

 小学生軍団が撤退したころから、地域住民とおぼしき方々が押しかけて、あっという間に満席になってしまった。スタッフは一人しかいないので、てんてこ舞い状態になる。でも、下町風情があっていい感じのバーだと思う。ベルギービールについては、麦の甘みがあるタイプ、酸味のあるタイプ、アルコール度数の高いタイプとか言ったカテゴリー分けがされてるので、初心者にはわかりやすいのかもしれない。メンソールにはちょと違和感があったけど…。


(店 名) CANON
(ジャンル) バー ベルギービール&ワイン
(所 在 地) 大阪市中央区玉造1-6-16
(電 話) 090-3940-6239
(営業時間) 18:30-23:00
(定 休 日) 日祝
(店 主) 上畑兄弟