331fc42c.jpg その日の前日、メンソールは二人のショーン・コネリーに会った。ショーン・コネリーといっても、一人は枚方のショーン、もう一人は平尾のショーン。そういえば、安実果に、二人のショーンを会わせてみたらどうと持ちかけられたことはあるけど、まだ実現してないな…。

 二人のショーン・コネリーは「メンソール、明日出会った娘と恋に落ちるぞ。」と、同じことを言った。ふと目を覚ますと、まだ午前3時過ぎだった。夢か…。そして、ほぼ同時に携帯にメールの着信を知らせるメロディが鳴った。目覚まし時計代わりに使ってる携帯電話を引き寄せ、メールを読む。

 「メンソール、私よ。アシャン。覚えてる?。槇村秀幸の妹」

 妙に目が冴えてたメンソールは、速攻で返信した。

 「朱雀会のアシャンか?」
 「そうだよ、メンソール。やっと見つけた…。会いたいの…」

 「やっと見つけた」って、消息を絶ったのはそっちじゃないか…。それに…。「会いたい」って、言われたら、やっぱり会いたいかな。(^^ゞ。

 「今日の18:00」

 そう返信したメンソールは、再び眠りに落ちた。翌朝、目覚ましの役割を果たして鳴り響いている携帯を手に取ると、深夜のメール交換が夢ではなかったことが判った。もう一度アシャンに、「メキシコに行く」と短いメールを入れた。

 約束の時間に約束の場所で、バラの花束を持ってアシャンを待つ。少し遅れてアシャンが姿を現した。「メンソール、やっぱり昔と変わらない」と、アシャン。「アシャンは森下千里に似てきたんとちゃうか?」と、メンソール。「千里に似てるなんて言われたことないよ」と、アシャンはびっくり顔だった。

 メンソールは先に立って歩き、屋台風のメキシコ料理店へ。ビニールで囲っただけのテラス席もあるけど、目立つので店内のテーブル席へ。入るなり、スパイスの心地よい香に抱き留められる。店内は狭くて、二人がけのテーブルが三卓くらいしかない。メキシコ人のウェイトレスがいるので、よけいに異国情緒をを感じる。「コモ・エスタ・ウステッド?」と聞いてみたら、ちゃんと通じた。ところがメンソールは「コモ・エスタ・ウステッド?」以外のスペイン語といえば「カヴァ」くらいしか知らないので、そこからの会話は続かなかったが…。

 回転鳥料理が名物なんだけど、とりあえず半身(800円)をオーダー。トルティージャは2枚付いてくるが、オプションで追加することも可能。メンソールは、オプションの中からハラペーニョをオーダー。ここは誰がなんと言ってもハラペーニョだろう。もう一つのオプションは、ちょっと迷って香菜をセレクト。もちろん、メンソールが香菜が大好きなんだからだけど、アシャンのシャンは香という字を書くので、同じ発音を含む香菜を合わせてみた。気が付いてくれたかな?。

 トルティージャに鶏肉を一切れ取り、ハラペーニョを乗せ、サルサを乗せて食べる。ハラペーニョがワイルドに口内を刺激したところへスパイスの香とともに鶏肉の旨みが炸裂する。メキシコ料理に香菜は合わないかと思ったけど、そんなことはないな。もちろんメンソールは、テキーラを飲む。ちゃんとショットのセットが出されるのはうれしいんだけど、テーブルが狭いので、ショットを楽しむにはちらり辛いかも…。

 「さて、聞こか…」と、マルガリータを飲むアシャンに、マルガリータ誕生秘話を話し終わったメンソールが言った。「何を…」と、聞き返すアシャンに、「深夜のメールや」と、言い放つ。「メンソールが社長のボディガードやってるって噂を聞いて、気になって探してみたの。きっと、一緒にやっていけると思ったから…」と、ハラペーニョがツボにはまったのか、アシャンは辛さをこらえて涙をこぼしそうになりながら答えた。う〜む。なんかメンソールがいじめて泣かしてるみたいに見えるんちゃうか。メンソールは手を挙げてウェイトレスを呼び、「アロス・コン・レッチェ」とオーダーした。アロス・コン・レッチェは、餅米で作った牛乳プリンみたいなもの。「まぁ、これでも食べ。口の中の火事が収まるで」と、言いながらアシャンに勧める。甘さはかなり控えの牛乳プリンを食べ
るアシャンを見ながら、「メンソールのパートナーになるより、彼女になった方が楽やで。前にも言うたけど…」と、言ってみる。「それはね、メンソール」と、アシャンが言った。「きっとうまく行くのよ。自然にね」

 店を出て歩きながらアシャンが、「メンソール、また会いたくなったら連絡してね」と、言った。「夜中の03:00にメールしてくるようなやつは、メンソールにとっては恋人でしかあり得ん」と、返した。それから、アシャンのメールを着信する直前に見た夢のことを話した。アシャンは、「ふ〜ん、そうなんだ…」としか答えなかった。

 シャンツァイのシャンは香、アシャンのシャンも香か…。そしてメンソールは、昨日の夢を思い出してた。「明日会う娘と恋に落ちる?」、その言葉が頭の中でリフレインした。アシャンと恋に落ちるのか?。



 確か、2007年1月10日がグランドオープンだったと思います。メンソールは、プレオープンに紛れ込もうとして失敗しました。ウェブ (http://www.querico.jp/)を見てもらえると判るとおり、北新地のメキシコ料理店『ケリコ』の系列店で、トルティージャなどは、本店で焼いたものを持ってくるそうです。この界隈、本当にいろんな店が増えましたけど、気軽にリピートできて、一歩店の中にはいるだけで、天満と言うことを忘れてしまいそうになります。15:00から営業しているので、仕事さぼって来てしまいそうです。ちなみに、メキシコを漢字で書くと墨西哥となります。略して墨と書くことも多いようです。店名の墨国の意味はここから来ているようですね。


(店  名) 墨国回転鶏料理(ぼっこくかいてんとりりょうり)
(ジャンル) メキシコ料理屋台
(所 在 地) 大阪市北区池田町8-4
(電  話) 06-6401-8424
(営業時間) 15:00-22:30
(定 休 日) 無休
(ウ ェ ブ) http://www.querico.jp/