しばらく佳織とは、連絡を取ってなかったんだけど、忘れるように勤めてたんだけど、佳織の方からメールがとんできた。「メンソール、ちょっと相談があるんだけど…」で、土曜日の夕刻に会うことになった。
要件が要件だけに、人目を避けた路地で待ち合わせる。近づいてくる佳織を遠目で見つめながら、やっぱりかわいいな、と思ったりした。「メンソール、久しぶり」と言って、佳織が右手を差し出した。右手を差し出したと言っても握手ではない。メンソールも、右手首の外側が佳織の右手首の外側に触れるように手を出した。しばらく様子を見たあとで、少し外側に押してみたら、押し返してきたので、メンソールは左手を差し込んで順圏で、佳織の右手を巻き取りながら一歩踏み込み単鞭を寸止めした。寸止めはしたんだけど、バランスを崩した佳織が、その場にしりもちをつくような形で落ちた。
「佳織、どうしたん?」と、聞くと。「へへっ、鈍ったかも…。それよりメンソール、相談というか依頼なんだけど、飲みながらどう?。私、ビールが飲みたいんだけど」と、聞いてきた。と言うことで、西宮のビアハウスへ。
「私は、ヴァイツェン。メンソールは?」
「メンソールの1杯目は、レフ・ブロンドに決まっとる。忘れたか?」
「そうなの。前は、パウエル・クワックとか飲んでたんじゃなかったっけ?」
「それより、飲みながら仕事の話ができるのか?」
「大丈夫、小型のアルコール分解装置を埋め込む手術をしたの。泥酔してても15分くらいで素面に戻れるわ」
「ま、佳織は泥酔しとっても素面でも変わらんからな」
佳織の注文した麦芽をつまみに飲みながら、仕事の話を聞く。「ここの麦芽はおいしいでしょ。ビールのつまみには麦芽が一番よね。そうか?…。メンソール的にはヴァイス・ブルストとかの方が好きなんやけどな…。
で、一応聞いてみる。
「なんでメンソールなん?。ガメラ三世とかではあかんの?…」
「あっ、圭ちゃんはダメなの。圭ちゃんのグループからは抜けるつもりだし…。で、引き受けてくれるかな?」
「任しとけ、佳織はメンソールが守ったる」
「ホント?。うれしい。ここは私がおごるから、もう一件いこ。次はメンソールがおごってね」
と言うことで、甲南山手にある『エルナ・アドリアーン』へ。佳織はエルディンガーのヴァイツェン、メンソールはビットブルガー。「メンソール、ここはね、ザワークラウトとジャーマンポテトがおいしいの。オーダーしてね」と、佳織が言う。ちょっと待て、さっきの店では確かにおごってはもらったが、ビール2杯とつまみは麦芽だけやったぞ。いきなりザワークラウトとジャーマンポテトかよ。と思いつつ、シュニッツェルを見つけたメンソールは喜び勇んで、ウィーナー・シュニッツェルをオーダーしたりした。アイスバインも行きたかったけど、分量が多いみたいだったのでやめた。
「メンソール、ありがと。引き受けてもらえるとは思ってなかったの。会ってもらえるとも思ってなかったし…」
「好きな女のためにがんばるのは当たり前や。気にせんでええ」
ザワークラウトはあっさり目。佳織が食べきれないと言うほどの量ではない。それを言うと、「他の料理を頼んでも、添え付けでザワークラウトが付いてくるから、結構多い目なのよ」って、他の料理もいろいろ食べる気やな。
「私、悪い女なんだよ」
「メンソールにとっては、いい女だよ」
佳織の2杯目はボック。メンソールはちょっと悩んで、ケストリッツァー。ジャーマンポテトは、アツアツのホクホクなので、あわてて食べると火傷しそうになる。ドイツ家庭料理といった感じなので、気軽な感じでいける。メンソールが3杯目のビットブルガーを飲んで、ロールキャベツ&ウィンナーを頼んでそろそろ満腹になりかけた頃、佳織はジャガイモケーキをオーダーしてた。佳織は大福餅と日本酒の取り合わせでも大丈夫だったからな。逆に、コーヒーをオーダーしてる姿の方が不自然だったりする。
「昔みたいに付き合うか?」
「昔は急ぎすぎたわ。ゆっくりと、友達からなら…」
ふ〜ん、それって普通はお断りの呪文のようにも聞こえるんだけど、そんな風ではないような気もした。
JR神戸線に乗ってると、甲南山手駅手前の南側に見えます。予約は取ってくれないらしいです。ドイツ料理は、基本的には薄味だと思うんですけど、素朴で優しさと力強さを有しているように思ったりしてます。メンソール的には、もう少しビールの種類が多いとうれしかったりしますが…。ザワークラウトは、酸味が苦手という人が多いようなんですけど、それほど刺激的な酸味があるわけではないので、たぶん大丈夫だと思います。
(店 名) エルナ・アドリアーン
(ジャンル) ドイツ料理
(所 在 地) 神戸市東灘区森南町1-18-11 ラ・ブリーズ
(電 話) 078-452-2922
(営業時間) 11:30-14:00、17:00-21:00
(定 休 日) 月曜日
要件が要件だけに、人目を避けた路地で待ち合わせる。近づいてくる佳織を遠目で見つめながら、やっぱりかわいいな、と思ったりした。「メンソール、久しぶり」と言って、佳織が右手を差し出した。右手を差し出したと言っても握手ではない。メンソールも、右手首の外側が佳織の右手首の外側に触れるように手を出した。しばらく様子を見たあとで、少し外側に押してみたら、押し返してきたので、メンソールは左手を差し込んで順圏で、佳織の右手を巻き取りながら一歩踏み込み単鞭を寸止めした。寸止めはしたんだけど、バランスを崩した佳織が、その場にしりもちをつくような形で落ちた。
「佳織、どうしたん?」と、聞くと。「へへっ、鈍ったかも…。それよりメンソール、相談というか依頼なんだけど、飲みながらどう?。私、ビールが飲みたいんだけど」と、聞いてきた。と言うことで、西宮のビアハウスへ。
「私は、ヴァイツェン。メンソールは?」
「メンソールの1杯目は、レフ・ブロンドに決まっとる。忘れたか?」
「そうなの。前は、パウエル・クワックとか飲んでたんじゃなかったっけ?」
「それより、飲みながら仕事の話ができるのか?」
「大丈夫、小型のアルコール分解装置を埋め込む手術をしたの。泥酔してても15分くらいで素面に戻れるわ」
「ま、佳織は泥酔しとっても素面でも変わらんからな」
佳織の注文した麦芽をつまみに飲みながら、仕事の話を聞く。「ここの麦芽はおいしいでしょ。ビールのつまみには麦芽が一番よね。そうか?…。メンソール的にはヴァイス・ブルストとかの方が好きなんやけどな…。
で、一応聞いてみる。
「なんでメンソールなん?。ガメラ三世とかではあかんの?…」
「あっ、圭ちゃんはダメなの。圭ちゃんのグループからは抜けるつもりだし…。で、引き受けてくれるかな?」
「任しとけ、佳織はメンソールが守ったる」
「ホント?。うれしい。ここは私がおごるから、もう一件いこ。次はメンソールがおごってね」
と言うことで、甲南山手にある『エルナ・アドリアーン』へ。佳織はエルディンガーのヴァイツェン、メンソールはビットブルガー。「メンソール、ここはね、ザワークラウトとジャーマンポテトがおいしいの。オーダーしてね」と、佳織が言う。ちょっと待て、さっきの店では確かにおごってはもらったが、ビール2杯とつまみは麦芽だけやったぞ。いきなりザワークラウトとジャーマンポテトかよ。と思いつつ、シュニッツェルを見つけたメンソールは喜び勇んで、ウィーナー・シュニッツェルをオーダーしたりした。アイスバインも行きたかったけど、分量が多いみたいだったのでやめた。
「メンソール、ありがと。引き受けてもらえるとは思ってなかったの。会ってもらえるとも思ってなかったし…」
「好きな女のためにがんばるのは当たり前や。気にせんでええ」
ザワークラウトはあっさり目。佳織が食べきれないと言うほどの量ではない。それを言うと、「他の料理を頼んでも、添え付けでザワークラウトが付いてくるから、結構多い目なのよ」って、他の料理もいろいろ食べる気やな。
「私、悪い女なんだよ」
「メンソールにとっては、いい女だよ」
佳織の2杯目はボック。メンソールはちょっと悩んで、ケストリッツァー。ジャーマンポテトは、アツアツのホクホクなので、あわてて食べると火傷しそうになる。ドイツ家庭料理といった感じなので、気軽な感じでいける。メンソールが3杯目のビットブルガーを飲んで、ロールキャベツ&ウィンナーを頼んでそろそろ満腹になりかけた頃、佳織はジャガイモケーキをオーダーしてた。佳織は大福餅と日本酒の取り合わせでも大丈夫だったからな。逆に、コーヒーをオーダーしてる姿の方が不自然だったりする。
「昔みたいに付き合うか?」
「昔は急ぎすぎたわ。ゆっくりと、友達からなら…」
ふ〜ん、それって普通はお断りの呪文のようにも聞こえるんだけど、そんな風ではないような気もした。
JR神戸線に乗ってると、甲南山手駅手前の南側に見えます。予約は取ってくれないらしいです。ドイツ料理は、基本的には薄味だと思うんですけど、素朴で優しさと力強さを有しているように思ったりしてます。メンソール的には、もう少しビールの種類が多いとうれしかったりしますが…。ザワークラウトは、酸味が苦手という人が多いようなんですけど、それほど刺激的な酸味があるわけではないので、たぶん大丈夫だと思います。
(店 名) エルナ・アドリアーン
(ジャンル) ドイツ料理
(所 在 地) 神戸市東灘区森南町1-18-11 ラ・ブリーズ
(電 話) 078-452-2922
(営業時間) 11:30-14:00、17:00-21:00
(定 休 日) 月曜日