1648eaaf.jpg 以前ナナと、スパニッシュなバルでデートした時に、リナも一緒に来て、その時リナは、ナナがトイレに立った時にこっそり電話番号とメールアドレスを教えてくれた。メンソール的にはかなり『?』な状況で、リナとは連絡は取らずにいた。ひょっとしてナナとリナが結託して、メンソールの浮気するかどうかチェックしてるんじゃないかとも思ったりした。

 その後、イタリアンなピザを食べにいった時も、ナナとリナが揃ってやってきた。ひょっとして次回は、レイナとアキもくるんじゃないかと思ったりした。それはさておき、この時もナナがトイレに立った好きに、「メンソール、今度二人で会お」と言われた。「中華料理でもいいか?。昭和町までこれる?」というと、「いけると思う」との答えだった。

 さて、昭和町にある中華料理店というのは、少し前からメンソールが目をつけていた店で、中華の鉄人のパパである陳県民の愛弟子である桐生氏が料理を監修しているらしい。監修していると言うことなので、実際に厨房に立っているわけではないのかもしれないが、四川料理好きのメンソールとしては外すわけにはいかない。

 地下鉄昭和町駅の四番出口をでて、我孫子筋の一つ西側の通りにはいる。この筋には、旨そうな店が軒を連ねているんだけど、実は有形文化財に登録される。そんな町や空間で中華料理が味わえる。暖簾をくぐると、スタッフが入り口まで迎えてくれる。靴を脱いで挙がると、そこは黒と赤を基調にした空間があって、テンションが上がる。

 メンソールは早速紹興酒をオーダーして、しっかりとメニューを吟味する。酸辛湯など、四川系の料理もあるようだが、基本的には広東料理のような気がする。メンソールがオーダーしたのは、前菜の盛り合わせ、サジェストにしたがってアワビの造り、メンソールが多分一番好きな油淋鶏(鶏唐揚げの甘酢あんかけ)、真鯛と大根のブラックビーンズソースなど。

 前菜の五種盛りあわせは、ごく定番のもので、海老、酢クラゲ、南蛮漬け、ハム、アワビの酒蒸し。それぞれに味わいがあって楽しい。あとで言うけど、この五種盛りの中にアワビの酒蒸しが入ってなかったら、メンソールの評価はもう少し高くなったと思う。いや、別に美味しくなかったというわけじゃない。十分に味はしみこんでいるし、合わせられている数の子との食感のコントラストも楽しかった。

 次に出てきたのは、サジェストを受けたアワビの造り。大根&人参の千切り、香菜、大葉などが並べられており、その上に薄切りにされたアワビが並んでいる。ちゃんとキモもついている。ここに、ポン酢風の中華ドレッシングを回しかけて海鮮風にして食べる。で、ポン酢派かなり酸味のしっかりしたもので、メンソールの好み。でもね、海鮮五種盛りにアワビの酒蒸しが含まれるなら、こっちを先に出すのが当然でしょ。ちょっと順番が違わないか…。

 メンソールは紹興酒二杯目。紹興酒は全部で四種類あるが、グラスでオーダーできるのは三種類。最初は一番安いものをオーダーしたので、二杯目は二番目のものにした。

 真鯛&大根のブラックビーンズソースは、この日の料理の中では秀逸だった。輪切りにした大根の上に真鯛の切り身が乗せられ、ブラックビーンズソースがかけられている。そしてそれがそのまま蒸籠に入れられて蒸し上がった状態でテーブルにやってくる。真鯛のみの確かな弾力と旨み、それを決して邪魔しないブラックビーンズソースと、清涼感を与えてくれる大根。ここまで食べ進んだところで、気がつくのは、料理の後口の軽さ。中華料理はどうしても火と油の料理なところがあるんだけど、ここまで食べても口の中が油っぽくならない。メンソールが中華料理に合わせて紹興酒を頼むのは、この油っぽさを取り除いてくれる効果があるから何だけど、これなら日本酒やワインでも十分に合いそうな気がする。

 海鮮おこげ料理は、あんが酸辛で、このあたり四川料理の片鱗が見えるような気がする。正しくは四川料理は麻辛で、酸辛な料理は四川省のさらに南側にある湖西省の料理だったと思うけど…。

 店長をはじめとして、スタッフはものすごく行き届いてる。料理の方も、メンソールが感激した真鯛&大根のブラックビーンズソースは700くらいなんだけど、コストパフォーマンス高過ぎというか、利益無いんじゃないかとか思ったりもしてしまう。逆に残念なのは、料理を出す順番とタイミング。アワビの造りと酒蒸しなら造りが先だろうと思うし、真鯛&大根のブラックビーンズソースと海老のマヨネーズソースなら真鯛&大根の方を先に出すべきだろうと思ったりする。それと、料理が一気にテーブルに並べられると、作りたてのものが食べれないので、その分味が落ちる。せっかく美味しい料理を作ってるのに、このあたりのコントロールが悪いと客においしいものが届かない。

 総合的にはいい店だと思う。大勢で行く際にはあまり気にしなくても良いと思うけど、デートとかに使うなら、客側で料理の出方をコントロールする必要があるのがちょっと面倒くさいかも…。あと、一階席では頭を打つので廊下から客席に入る際には気をつけよう。


(店  名) AKA
(ジャンル) チャイニーズ
(所 在 地) 大阪市阿倍野区阪南町1-50-8
(電  話) 06-6623-8011
(営業時間) 05:00-09:00(朝粥)、11:30-14:00、17:30-23:00
(定 休 日) 無休
(ウ ェ ブ) http://www.originalchinesefood-aka.com/