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房代
引越しデート(じきはら)
2004年12月17日11:49続きを読む
ビジネスランチ(ふぅふー亭)
2004年12月16日13:18続きを読む
会わなくても平気(びりけん)
2004年12月16日13:15続きを読む
レトロな気分で…(丸太町東洋亭)
2004年12月13日22:55(店 名) 丸太町東洋亭
(ジャンル) 欧風料理
(住 所) 京都市上京区河原町丸太町上がる東側
(電 話) 075-231-7055
(営業時間) 11:30-14:00, 17:00-21:00
(定 休 日) 月曜日
2000年5月11日に書いたレポートのリライトです。
亀という名の店(トルトゥーガ)
2004年12月13日22:47【店 名】 ラ・トォルトゥーガ
【ジャンル】 フレンチ
【電話番号】 06-6448-3999
【住 所】 大阪市西区京町堀1-13-17 ハイツオオクラ靫公園一階
【営業時間】 11:30-14:00, 17:30-23:00
【定 休 日】 日曜日
1999年11月24日に書いたレポートのリライトです。現在『トルトゥーガ』は移転して、北浜にあります。
複雑な関係(和庵)
2004年12月13日22:33ねぇ、男の人ってセックスの後、ペニスが寒く感じるのかな....。さすがのメンソールもいきなりの言葉にひっくり返りそうになった。こいついきなり何を言い出すんや....、と思うまもなく、女はセックスのあと穴が寒くなるの....、と彼女が言った。これは『スカートの中の秘密の生活(田口ランディ著)』の中の一節。ふーん、そうなのか....、とメンソールは思ったが、男にはこの感覚は判らんなぁ。一応房代に尋ねてみると、よく似た感覚は有るんだそうだ。ちなみにこの田口ランディ女史だけど、最近知ったところによれば、某フォーラムのシスオペなんだそうだ....。世の中って狭いもんだな。
房代との関係というのは、けっこう複雑なものがあって、あるときは兄妹、あるときは恋人、あるときは友人で、またあるときはビジネスパートナーだったりする。要は恋愛感情だけじゃないんだな。そんな房代から行こうと誘われたのは塚本にある『和庵(なごみあん)』だった。本当は金曜日に行こうと誘われてたんだけど、メンソールは三日続いた激務が一段落ついた日だったし、ひたすら眠たかったので、一日ずれて土曜日になった。まぁ、土曜日だからと言ってメンソールは休日だったわけではない。平日の昼間から蕎麦屋で日本酒を飲める日もあるし、土曜日に仕事が入ることもあるし、一定のパターンというか、
ウィークリーでスケジュールが決まるわけではないので、けっこう面白かったりする。この日も午前中は日本橋、午後はクライアントを訪問し、いったんオフィスに戻ってから、再度出かけることになった。オフィスと言ってもメンソールの場合はホーム・オフィスなので、オフィスへ戻るというのは帰宅すると言うことで、帰宅すると外出したくなくなってしまう。
『和庵』はJazzが流れる和風料理の店らしい、カウンターだけのスモールサイズの店らしい、料理はお任せ料理しかないらしい、という話を房代から聞いていた。店はビルの二階にあるし、それほど派手な看板はでていないし、隠れ家といった感じ。階段を上がりきったところが入り口になっており、引き戸を開け、そこで靴を脱いで上がる。予想したよりもずっと明るくて広い空間。四人掛けの低いテーブルが五セット置かれている。稲穂やほうずきを使ったディスプレイとかけっこう内装には凝っている。メニューを見るとお任せ料理が『和コース(3,500-)』と『庵コース(\5,000-)』の二種類。鍋料理は予約が必要なんだ
けど、『河豚コース(\8,000-から)』と『地鶏コース (\3,500-から)』の二種類。地鶏コースのメインは飛鳥鍋だそうで、これがこの店の一番のおすすめなんだそうだ。メンソールは\3,500-の和コースをオーダー。それと、とりあえずグラスビールをオーダーしたんだけどグラスビールはなんと \200-。安い!!。表面に霜が着いた素焼きのマグに入れられたビールはおいしか
った。前菜三種盛りが運ばれる頃にはすでにビールを飲み干していたので、日本酒は純米酒を主体に数種類あるが、メンソールは春鹿をオーダーした。日本酒は片口で供され、猪口は好みのものを選ぶことができる。まずは備前の大きめの猪口を選んでみた。
前菜三種盛りの中央は胡瓜と千切りにしたキクラゲの酢の物....、だと思ったんだけど、胡瓜と千切りにした昆布だった。昆布の味に意表をつかれた感じ。右側には鯛のぽん酢締めかな....。口に入れるとポン酢の風味がほんわりと有るんだけど、噛んでいくうちに鯛の旨みがでてくる。メンソール好みの一品だった。この前菜三種盛りはかなり気に入ったんだけど、あと一種類はなんだったか覚えていない。なんでやろ....。
次の皿は造り。鯛の作りなんだけど、てっさほどは薄くないけれど、薄切りにして皿に並べてある。酢橘を半分にカットしたものが添えられていて、あと白髪ネギ、胡瓜と人参も白髪ネギと同じ太さに細く千切りにされたものが同量並べられて添えられている。白髪ネギは何とも言えない甘みがあって旨い。メンソールは造りにもほとんど醤油をつけないんだけど、房代は山葵と醤油だけで日本酒が進むと言っていた。日本酒はもちろん二杯目の司牡丹。違う銘柄をオーダーすると、猪口まで取り替えてくれる。これはいいサービスだと思う。
三皿目は天ぷら。椎茸に白身魚を挟んで揚げたもの。挟んであったのは太刀魚だった。もう一つのものは、ハモ。ハモで松茸を巻いて揚げてあるので、松茸の香が閉じこめられていてとってもセクシー。こんなに香り高い松茸は久しぶりだ。
四皿目はこの日のスペシャルサービスで、丹波の黒枝豆。しかも枝付きで、豆もかなり大きくてしっかりしている。茹で加減も抜群だった。丹波の黒枝豆は『アルファ』で開催された【モルトオフ】の時に、産地直送のものが出されたらしいが、メンソールは所用があって途中退席してしまったので、これを食べていない。だからここで食べるのが今年初。そして多分今年最後だろう。
五品目はハマチのホイル焼き。メンソールはちょっと心配になってきた。これは本当に\3,500-のコースなんだろうか。\35,000-の見間違いだとは思わなかったが、コスト・パフォーマンスは十分すぎるほど高いと思う。キノコ類と共にホイル焼きにされたハマチはあっさりとして上品な味に仕上がっていた。
六皿目は蕎麦サラダ。はっきりと言うが、この蕎麦サラダは手抜きだ。レタスの上に蕎麦を置いて、ドレッシングをかけただけだろう。ついでに言うと、このドレッシングは生協の野菜たっぷり和風ドレッシングだろう。最後の皿として、これはいかんと思うぞ。ここまでかなりの仕事をしてきているだけに、残念でんな。
二人で日本酒を四合飲んで、一万円とちょいだった。とりあえず最後の蕎麦サラダには目をつぶるとして、なかなかのもんでした。マスターは若い方なんだけれど、客と話すのが苦手みたいで、料理や器をほめても、他人事のように聞き流すといった感じ。房代によれば、多分内装とか食器とかは、別にコーディネーターがいるんで、ほめられても実感がないんじゃないか....といっていた。判らんではないが、料理をほめたらなんか喋れよな。扇町にある『TAKOH』とか、守口の『ムスタッシュ』とかのマスターは、自分のこだわりとか、料理とかについて聞かなくても喋りまくる。どちらが良いとか悪いとかと言うつもりはないんだけど、内装とか、容器、料理に感動して、コミュニケーションを取ろうとしてるんだから、応じてほしいような気はする。店はメンソールのグループしかいなかったし、忙しくはなかったと思うぞ。付け加えとくと、日本酒はマスターがセレクトしたらしく、純米酒主体の取りそろえについて聞いてみたときは、しばらく話をしてくれた。だからこっちが話のきっかけを作らないとダメなのかな....。
まぁとにかく隠れ家でんな。リーズナブルやし。メンソールは鶏肉好きやし、次回は地鶏コース食べに来ることにしよ。\3,500-コースと\5,000-コースの違いは、ご飯もんとかフルーツがあるかどうかの違いだそうで、酒飲みにいくなら\3,500-コースで十分。
【店 名】 和庵(なごみあん)
【ジャンル】 割烹
【電話番号】 06-6303-2707
【住 所】 大阪市淀川区塚本2-24-4 伊藤ビル二階
【営業時間】 17:00-23:00
【定 休 日】 無休(オープン直後につき)
【そ の 他】 マスター:伊藤英樹
【同 伴 者】 房代
1999年10月24日に書いたレポートのリライトです。
おしゃべりウェイター(イゾーラ・ベーラ)
2004年12月13日22:28全体的な印象として、料理は美味しい。ウェイター諸氏も、なんとか客とのコミュニケーションを図って、好みのものを提供しようとする姿勢が見えるけれども、何か言わんでもええことまで、ぺらぺら喋ってるような気がしないではない。ちょっと勘違いしてるような気がしないではない。それに、レポートには書いてないけれど、オーダーを取り間違えたんだから、ちゃんと謝ってほしいと思うぞ…。ということで、美味しかったんだけど、二度は行かない店でんな。
【店 名】 トラットリア・イゾーラベーラ
【ジャンル】 イタリアン
【電話番号】 078-846-2816
【住 所】 神戸市東灘区向洋町中2-9-1 神戸KFPリンク八階
【営業時間】 11:30-14:00, 17:00-21:00
【定 休 日】 第一・第三水曜日
【そ の 他】 300台の駐車場あり
幸せになる方法(カレー工房UNO)
2004年12月13日22:13その日は特に暑いわけではなかったが、何かしら寝苦しかった。寝入りかけては目が覚めるということを何度か繰り返した後、また眠りから覚めた。但し、まだ目は閉じている。そして、越してきて五年が経つが、この家では初めての金縛りに襲われた。身体は動かないと判っていても、つい手を動かしたくなる。通常は手が動かないのでパニックになるのだが、メンソールは息を整えると、両手で印を結んだ。といっても両手は動かないので、自分の肉身体から霊身体だけをイメージして動かす。印が結べればこちらのものだ。「臨・兵・闘・者・皆・陳…」早九字を唱えながら意識を集中させる。金縛りが解け、メンソールは目を開けるが、部屋の様子がおかしい。室内灯の色がいつもと比べて、どんより曇って黄色い。こんな時は霊が来ている。特に害を及ぼしそうな霊ではなかったが、メンソールはすかさず右手で印を組み、火の精霊サラマンダーを召還し、結界を張り、封印する。そのまま深い眠りに落ち、次の朝を迎えた。余談だが、水の精霊オンディーヌは人なつっこいが、大地の精霊グノメは気まぐれやなのだそうで、メンソールもまだ会ったことはない。
幸せになる方法は色々ある。菜園の木戸にはローズマリーを絶やさぬ事。マッシュポテトには胡椒を加えること、バラとラベンダーを植えること、それからいつも恋をすること。そして忘れないこと。恋人達の喧嘩は、恋の更新なのだと…。
大喧嘩した訳じゃないんだけど、房代を電話口で泣かせてしまった。それから二日間の間、メンソールは房代から、罵詈雑言のありったけをメールでぶつけられた。これまで何度か危機はあったけれど、今回は本当に危ないと思ったし、それなら、メンソールにも色々と言いたいことはあるけれど、ここは沈黙しておこうと思った。別れ際は綺麗でなくっちゃ。付き合っているときに言えなかった不平不満を、こんな時に漏らしたところで、全然建設的じゃない。
房代を泣かせる少し前に、カレー工房『UENO』に行きたいと言われていた。カレーは\2,500-、シチューは\3,000-ながら、一日数食の限定販売。もちろん要予約。子供連れは厳禁。女性は生足厳禁。必ずストッキングがソックスを着用すること…。カレー通のメンソールが、このカレー屋をみのがしていたのは迂闊だった。後に、マスメディアではいっさい宣伝していない、口コミだけで営業しているとも聞かされた。
何度か電話を入れる。コールはしているけれど、誰も出ない。どうなっとるのやと思うこと二日目で、ようやく電話がつながった。希望通りの日時に予約が取れたので、早速房代にメールでその旨を伝えた。6時間と経たないうちに房代から返事が届き、「ありがとう」とか書かれていた。
地下鉄御堂筋線の『梅田』駅で待ち合わせて、近鉄大阪線の『河内山本』駅で下車する。北口を出て川沿いに北へ。山本高校を通り過ぎ、山本幼稚園の北東の三叉路からさらに北へ二軒目。さらに一軒北側に「カレー工房『UENO』」と書かれた看板が目にはいるが、それは間違いで、その一軒手前の民家にはいる。入ると右手に鐘があるので、それを鳴らす。茶事の場合、寄付きの近くに板木がある場合があり、それを叩いた回数で、亭主は何人の客が到着するかを知る。この場合はやはり二回ならすんだろうな…、と思ったので、二回叩いた。乾いてはいるが少し寂しげな音が家の中をこだました。
女亭主が現れ、入り口近くの部屋に案内される。女性はすかさず生足でないかどうかのチェックを入れられる。どうして生足がいけないのか、メンソールにはよく判らないし、房代が言うには、若い女性はストッキングをはく習慣がもうないのだそうだ。
部屋にはいるとまず、掛け軸を拝見する。何が書いてあるのかよく判らなかった。しばらくすると女亭主が挨拶にやってきた。おしぼりを渡され、「熱いうちにどうぞ」と言われるが、これが火傷しそうに熱い。持ってられないんだけど、放り出すわけには行かないので、とりあえず広げて、さりげなく振り回して放冷した後、畳みながら、おしぼりを使う。で、いきなり『ブルータス(マガジンハウス刊)』の、女性の学歴問題についての話になったので、どうなることかと思ったが、「料理はやっぱり感性ですよね」で締めくくられた。
メンソールはカレー、房代はシチューを予約していた。器はこの日から夏仕様のもので、ドイツ製なんだそうだ。シチューは280g、対してメンソールのカレーは 190g。この差はいったい何なんでしょう。
まず、最初に出されたのは、メンソールにはナン、房代にはロールパン。「阪急百貨店のナンと、ドンクのロールパンです」との説明があった。以前はナンも自家製のものを使っていたけれども…、とのことだったが、この時点で房代はすでに ????な状態だったらしい。女亭主が下がったあと、パンが好きで、パンには多少うるさい房代が言った。「ドンクはロールパンやのうて、フランスパンやで、それに阪急百貨店のナンは、パン屋が作ったナンちゅう感じで、中が詰まってて、カレーには向けへんで…。わざわざ梅田まで買いに出る意味があるんやろか…」
メンソールのカレーは、小振りのシチュー皿といった茶色で蓋付きの器に入れられている。一部焦げて固まっているので、オーブンに入れたのかな…、と思ったが、容器は思ったほど熱くない。蓋を取ると、中はほぼ真っ黒と言っていい。スプーンで少量すくって口に入れると、軽い甘みと共に、濃厚な味が広がる。素直な感想として、「これはカレーじゃない、シチューだ」だった。で、やや塩辛い目。これは濃厚すぎて、量が食べれるもんじゃない。入っているのは牛肉のみだが、形もなくなってしまうほどには柔らかくはなっていない。ナンの方はサクサクした感じがなくて、ちょっと重たい。濃厚で辛い目のカレーと重い目のナンで、メンソールは水ばかり三杯も飲んでしまった。
房代の方のシチューは、ちゃんと一般的なシチューと同じ色がしている上に、色々な季節野菜が入っていて、メンソールとしてはシチューの方が好みだ。メンソールがこの店を友人から教えてもらったんだけれど、カレーをオーダーした人は、シチューに手を伸ばしてはいけないのだそうだ。もちろんメンソールと房代は、カレーとシチューの両方を味見しましたけど、女亭主の見ていないところでやるようにしましょう。
メンソールのカレーはあっという間になくなり、器の壁についているカレーも全部ナンで拭って、それでもナンが余ったので、房代のシチューも器ごとピカピカにした。女亭主が器を下げに来たとき、感激していた。
デザートはジュースが出た。まず一口飲まされたあとで、内容を説明してくれる。メンソールの感じでは、ミックスジュース。パイナップルとリンゴとバナナ、それからパパイヤかマンゴーと思ったんだけど、裏をかかれてしまった。正解はカルバドス(アップル・ブランデー)につけ込んだパイナップル、パパイヤとマンゴーは入っていたけれど、バナナではなくバナナのリキュール。牛乳やシロップは使わずにハーゲンダッツのバニラアイスクリームなんだそうだ。ここでも「料理も結局は感性ですからねぇ〜」の一言で締めくくられてしまった。ものすごい自画自賛。客のメンソールとしては「そうですねぇ〜」と相づちを打つしかない。
店を出ての帰り道、しばらくは房代と、顔を見合わせて、これまでこらえてきた分も一気に放出して笑い転げた。この店に来たことのある別の友人によれば、調度品などの説明もしてくれるのだそうだ。ひとしきり家の中を案内してくれた上で、着席し、食事となるのだそうだ。どうぞお友達にも紹介してください、とも言われた。興味のある人は是非行ってみてください。カレーの味としては、濃厚で塩辛い意外特筆するものないですけど、女亭主のキャラクターは独特で面白いです。
【店 名】 カレー工房『UENO』
【ジャンル】 カレー(かなりこだわっている)
【電話番号】 0729-22-2003
【住 所】 大阪府八尾市山本町北3-6-25
【営業時間】 12:00-20:00
【定 休 日】 不明
P.S.
1999年6月5日に書いたレポートのリライトです。
P.S.2.
一日数食の限定。子供連れは不可。女性は生足不可。パンスト、もしくはソックス着用のこと。
観覧車の見えるバーにて(マダム&ムッシュ、Gallaxy)
2004年12月13日22:06昔、新神戸オリエンタルホテルのバーで、マティーニに一家言持つバーテンダー北国氏から、直々に二種類のマティーニを作ってもらったことがある。そのときに見た夜景は印象的だった。勤務先を変わる前には、弁天町の三井アーバンホテル大阪ベイタワーのスカイラウンジ『エア・シップ』から見た夜景は、それまでの、郊外の山間から、遠く離れた都会の夜景を見るのとは違った感激があった。それ以上に感動したのはWTCコスモタワーの55階にあるバー『ベイ・ルースト』からのものだった。同時に、このバーを決めのデートに使ったら、やっぱり決めの夜はハイアット・リージェンシーだろうなと考えて、自分の財力のなさを嘆いたもんだった。このバーで夜景を見た後、OTSに乗って移動し、天王寺都ホテル…ではちょっと寂しい。
この日メンソールは庄内に行く用件があった。庄内には、もと阪急ブレーブス福本豊選手の実家の中華料理屋があるが、しばらく行かないうちに焼鳥屋になっていた。多分引っ越したんだろうと思う。メンソールは十三へとって返し、観覧車の見えるバーを目指した。十三では東側の出口を出て、そのまま淀川を目指す。予備校の角を曲がると一階がギャラリーになったビルが目にはいる。ギャラリーの反対側にはフレンチレストランがあったはずだが、名前が変わっていた。ひょっとしたら少しカジュアルなイタリアンレストランに鞍替えしたのかもしれないし、あるいはオーナーが変わったのかもしれない。正面の入り口を入るとエントランスホールがあり、その奥にエレベーターホールがあるが、セキュリティーがかかっているのでそのままではエレベーターには乗れない。エレベーターホールへの扉の左手側にあるパネルから"2201"と押して、コールボタンを押す。そういえば昔、京都に暗証番号を打ち込まないと扉が開かない店があった。決して秘密結社っぽいところではなくて、ごく普通の洋風居酒屋だったんだけど、けっこう美味しかった。三年ほど前に行ったときには無くなってしまっていて、寂しさを感じたことを覚えている。エレベーターホールへの扉が開くと同時に、エレベーターもその扉を開く。メンソールは乗り込むと 22階のボタンを押した。
カウンターに戻ったメンソールは二杯目のカクテル。メニューには日本酒カクテルがいくつか書かれていたので、それをオーダーする。カクテルの名前は吉野という。使った日本酒は小鼓。これにカシスを加え、トールグラスでオンザロックにしたもの。キールの変形だと思うが、日本酒の香はちゃんと生きていて、カシスの香りもさわやかだった。ちなみに一番高いワインは\78,000-だった。知らないワインだったけど、ドメーヌ・ド・ロマネ・コンティーと書いてあった。その下にはシャトー・マルゴー。なんと\30,000-以下のワインがない。もちろん\1,000-のデキャンタ・サービスというのはあったけど…。
【店 名】 Galaxy
【ジャンル】 バー(Bar & Sky Lounge)
【電話番号】 06-6301-9506
【住 所】 大阪市淀川区十三東1-20-3 グランビュー大阪22階
【営業時間】 19:00-25:00
【定 休 日】 無休
【そ の 他】 http://www.roy.hi-ho.ne.jp/popbox/
【店 名】 マダム&ムッシュ
【ジャンル】 洋風居酒屋
【電話番号】 06-6390-1449
【住 所】 大阪市淀川区十三本町1-7-4 プラザパオ一階
【営業時間】 11:00-15:00、17:00-23:30
【定 休 日】 無休
P.S.
結婚したら(Pappara)
2004年12月13日21:58サンドラ・ブロックとニコール・キッドマンの二大女優が競演する映画、『プラクティカル・マジック』の原作本の冒頭に掲げられているこの文句は、マザーグースのものである。原作者のアリス・ホフマンはメンソールよりも9歳年上なんだけど、そうとは思えないくらい童顔のかわいいというのがぴったり来るような女性で、どことなく歌緒留に似ていたりして、メンソールの好みだったりする。
注文した品々が一気に並ぶので、カウンター席ではちょっと窮屈だ。後ろのテーブル席では女性客8人のグループがいたので、「メンソール、女ばっかりやで....。私は帰るから、メンソールは仲間に入れてもらい....」なんて言われたりもした。房代と言うのは不思議な女だ。
メンソールは、『玉一』から少し離れたところにあるバー『PAPPARA』へと河岸を移す。JR天満駅以南よりは活気に欠けるとはいえ、天神橋筋商店街に面してこんなバーがあると知る人は少ないのではないかと思う。一階はブティックのような店なんだけど、『閉店サービス』とかで、バーゲンをやっていたので、ひょっとして二階のバーまで閉店してしまうんじゃないかと思ったりしたこともあった。
バーテンダーはまだ20代くらいの男性で、服装はラフだが、逆にこの店の雰囲気では蝶ネクタイは似合わないだろう。メンソールの二杯目はラフロイグ。ラフロイグの香は、正露丸に似ているという人もいるし、ラスサンプーチョンという中国茶に似ているという人もいる。ほとんど空のボトルだったし、特有のスモーキーなフレーバーはかすかに嗅ぎ取ることが出来る程度だったけど、嚥下した後の戻り香は多少力不足は感じるが、健在だ。
今日は帰るのか....。と聞くと、房代はうなずいた。大阪駅の構内で、房代と別れるとき、寂しさという名のすきま風がメンソールの心に吹き込んできた。メンソールはふと思った。『プラクティカル・マジック』。マジックというのは魔法、魔術のことだ。プラクティカルというのは....。メンソールは考えるのを止めた。プラクティカルだって....。そんなことがあるんだろうか.....。
【ジャンル】 バー
【電話番号】 06-6352-1699
【住 所】 大阪市北区天満橋6-5-9 21STビル二階
【営業時間】 19:00-25:00
【定 休 日】 無休
【そ の 他】 全28席
P.S.