こんにちは。清水です。

みんつく工房では、過去にLEGOを使ったワークショップを実施しましたが、
今回は、そのベースとなったLEGO SERIOUS PLAY(LSP)の背景にある、コンストラクショニズムという理論について。


コンストラクショニズムは、MITのシーモア・パパート教授の理論で、簡単に言いますと

【人は、「モノを使って考える」あるいは「手を動かして考える」ときに、大部分の大人がかつて持っていたのに忘れてしまっている創造的なエネルギー、思考様式、モノの見方が引き出される】

という理論です。

LSPはまさにこの考え方に基づいて、「LEGOを作りながら考える」ことを通し、
その人のモノの見方や、思考様式を引き出しています。

「考えてから、手を動かす」とは、少しに見えて、実はすごく違うので注意が必要です。
簡単に違いを説明しますと、前者は左脳的な思考と同時に右脳的な思考が活性化されるのに対し、
後者は左脳的な思考だけで考えてしまう、といったイメージです。


パパート氏が、このコンストラクショニズムという理論を研究するきっかけの一つのエピソードとして、芸術クラスと数学クラス比較のお話があります。

芸術クラスの学生は、石鹸彫刻のづくりづくりに熱心に取り組んでいたそうです。パパートにとって、その経験は強烈な印象を残しました。なぜなら子どもたちの関心レベル、実際の作品中の創造性とオリジナリティ、子供同士のインタラクションとコラボレーション、その活動の息の長さ、その経験の隅々にまで感じられる純粋な楽しさや喜びが、パパートの心を打ったからです。

一方、数学のクラスはどうも退屈で、魅力に乏しく、受動的で、指示ばかりで、楽しさとは無縁でした。

パパートは、自身の経験から、数学が石鹸彫刻と同じくらい創造的で、刺激的で、美しく、挑戦的で、魅力的だと知っていました。それなのに、なぜ多くの子供たちにとって悲惨な状況なのか。

そんな疑問が、彼がのちにコンストラクショニズムとなずける理論研究の動機となったのです。


今の一つのストーリーからもわかるように、芸術のような「手を動かして考える」具体的思考が、
伝統的な数学のような理論、形式的な思考よりも、遊び心を刺激し、クリエイティブな思考を促すようですね。子どもに限らず、大人も同じことが言えるはずです。

実際LSPのワークショップをした際、この「手を動かして考える」というコンストラクショニズムの考え方が初めての人にはどこか不安なのですが、
うまくやってみると、初めには思ってもみなかった自分の価値観や、予想しなかったワクワクするアイデアが出てきたりとすごく新鮮で、なにより楽しいwaorkshopとなりました。

今後とも、このような理論の背景なども交えつつ、LEGO SERIOUS PLAYについて研究して行きます。