フェザー級 5分3R ○ロバート・ペラルタ [Robert Peralta] ×高谷裕之(高谷軍団/DREAMフェザー級王者) 判定2-1 (30-27/28-29/30-27) これは映像をまだ見ていないので何とも言えないのだが日本のこの階級のトップが負けたのはキツイなぁ。
ただ今の北米の選手はスタイル的に攻略しやすいのはアオキよりも高谷の方なのだろうなぁ。 一つ言えるのは無名の選手でも日本のこの階級トップの一人、高谷を破るという現実は世界との差がますます遠のいたのだろう。

ライト級 5分3R ×ライル・ビアボーム [Lyle Beerbohm] ○青木真也(パラエストラ東京/DREAMライト級王者) 1R 1'33" チョークスリーパー 青木が以前よりキレのある左ミドルを放つもビアボーム組みつく。
するとお互い四つの体制になるが明らかに青木がコントロールしている。 上体を崩しながら変形の大外刈りでテイクダウン。 そこから常に上のポジションを取りつつバックに。 タスキ掛けの形でチョークを狙いハーフから四の字フックに移行してしっかりチョークでビアボーム堪らずタップ。
今回、安易に下にならず常に上のポジションを取る姿勢からもケージに適応した寝技をしたなって感じ。 今回でSFとの契約もとりあえず終了とのことらしいが俺的にはひき続き北米参戦してもらいたい。 日本での試合よりも海外の強豪との対戦が青木の望んでいることだと思うから。

ライトヘビー級 5分3R △ゲガール・ムサシ(DREAMライトヘビー級王者) △キース・ジャーディン 判定1-0 (29-27/28-28/28-28) ※1Rグラウンド状態の相手の頭部への蹴り上げでムサシに減点1 この試合はとにかくジャーディンさんの男気の一言につきる。
ムサシが本家の武蔵を倒した打撃でプレッシャーをかけるもジャーディンさんの両足タックルにあっさりテイクダウンとられる。 しかし、ジャーディンのグランドテクニックがザルなのを知ってかフックガードから柔術立ちでスタンドに。 この試合、基本的にはこの繰り返し。
ジャーディンさん、気合いの声と共に全く効かなそうな打撃を出すがムサシが倍以上に効きそうな打撃の前に次第に顔面血だらけに。 しかし要所でテイクダウンを取るがあっさりと立たれてしまう。 日本の試合なら間違いなくムサシの勝ちなのだが北米だとテイクダウンとった方が有利
しかもムサシはグランドからの下からの蹴り上げで1Rイエローカードをもらっているからこのままいくとジャーディンさんの勝ちは無いのだがドローは十分にあり得るなぁと思ったらまさにその通りにf^_^;)
ジャーディンさん、スタミナ切れて顔面血だらけになりながらも心折れず3R闘いぬいた姿は素直に感動すると共に気の毒だなぁと(*^^*) あとムサシはスタンドレスリングを強化するか首相撲などで倒されない戦術を身につけないとこれから北米での試合で間違いなく上にはいけないと思う。

世界ライト級チャンピオンシップ 5分5R ○ギルバート・メレンデス(アメリカ/王者) TKO 1R3分14秒 ※レフェリーストップ ●川尻達也(T-BLOOD/挑戦者) 川尻にとっては人生大一番の勝負だったのだが。 序盤メレンデスの右フックにダウン気味にバランスを崩す。
すぐに立ち上がるがメレンデスこれで火がついたのかウェービングで身体を揺らしながらオーバーハンド気味のフックを連発。 川尻これに対しスタンドで対抗しようとするもメレンデスの猛攻の前に後退。 更に首相撲からの膝で金網際まで追い詰められると苦し紛れに土下座タックル。
勿論、切られバックに回られてパウンドを浴びる。 そこからガードに戻すもメレンデス肘を何度もぶち込み川尻の動きが止まった所でレフェリーストップ。 メレンデス強すぎる、正直言葉が出ない。 川尻が金網対策が不十分だとかそんなのではなかった。
UFCのレギュラークラスの選手との試合が早く見たい。 川尻は年齢的にも北米を中心に試合をするのならはっきり言ってギリギリだと思うので腰を据えて挑戦してもらいたい。 多分、日本人の中ではスタイル的には最も金網向きなはずので。

▼世界ウェルター級チャンピオンシップ 5分5R ○ニック・ディアス(アメリカ/王者) TKO 1R4分57秒 ※レフェリーストップ ●ポール・デイリー(イギリス/挑戦者) ディアスの兄貴、相変わらずゴンタ顔で素晴らしい。 序盤、両手広げてデイリーを挑発しまくり。
しかしスタンドの攻防でディアス、バランスを崩しデイリーそこにサッカーボールキックをぶち込む。 ディアスそこから立ち上がりパンチを打ち込むがデイリー首相撲からの膝など明らかにスタンドではデイリー有利。 ディアス何度か引き込み展開を狙うがデイリーはそれに付き合わず。
お互い打撃戦になりデイリーが有利なのだがディアスのパンチも何発か入っている。 打ち合いの中、デイリーがよろめくようにダウン。 ディアス見逃さずパウンドを打ち込み残り10秒でレフェリーストップ。 打撃が強いデイリーに対して打撃で返して打ち破るディアスは気持ちが強い。
しかし、デイリーより打撃が強い選手はUFCのレギュラークラスには山のようにいるのでこのままディアスがUFCに参戦しても通用するかどうかちと疑問。 しかし、PPV代3150円はちと高い。 放映時間、2時間なかったのだから高谷の試合も流してほしかった。

私的3賞 ベストサブミッション 無し。 ベストKO メレンデス。 ベストバウト 川尻VSメレンデス。