2007年06月22日

あわせ鏡・とみたいちろう・永遠の現在

こんばんわ。酒井素樹とブルーシーツです。人生最終章。

ここんとこ忙しくて日記書けなかったです。多忙なプータローです。きのうは夜の9時半に起きたので、何時寝ていいのかわけわかんなくなってます。今晩船橋でライブなので、これから準備。雨男ぽいですね。毎月ライブの度に新曲3曲程度とカバーを何曲か用意してますが、毎回20曲も歌う僕は過剰なシンガーソングライター。

●6/22(金)20:30〜 船橋 SAUSALITO(047-425-1600)
【龍 COMES ALIVE vol.3】ゲスト;ミックン Charge 3,000円

前回の日記の後、CUEBOCKの「シュリンプ」「モーター」のミックス、「インディアンと兵隊」の打込み、エリナの歌入れなどやってました。CUBASE 4、まだ分からない事も多くて、その度にMALT'sに電話で教えてもらってます。MALT's、ありがとう。バース掛布岡田万歳。

CUEBOCK、次回のレノンハウス・ライブ決定しました。
●7/19(木)21:00〜 新宿 LENNON HOUSE(03-3341-1334)
出演;CUEBOCK Charge 2,000円(ワンドリンク付)
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17日の日曜日、突然、昔出したシングル「あわせ鏡」(1975)のサンバ・アレンジを思いつき、3日かけてドラムとベースを打込み、ギターと歌を録音してみました。ソロ時代の代表曲で、19才の頃の同棲ドキュメンタリーなんだけど、暗く重い歌で、長い間歌う事を避けて来たものです。原曲はゆったりした3/4拍子で、マイナーの3コード、歌謡曲に近い曲調で、アルバムでは収録時間10分近い大作。それがサンバの陽性なビートで全く別の貌を表したのです。

b0f4b0e2.jpg    あわせ鏡LP







(写真左:龍「あわせ鏡」EP、右:龍「あわせ鏡」LP)

作曲やアレンジを始めると、まるでFall in loveのように、音が鳴り続けて頭から離れなくなるですが、この一週間は「あわせ鏡」が僕を掴んで離さなかった。30年前の昔の恋人と再燃するようなものでしょうか。再び歌い始めて2ヶ月、ついに自分自身の原点と向き合う時がやってきたような感じでた。

新しいアレンジはBPM=224という、高速パンクも真っ青なテンポで、16ビートで数えればBPM=112という、わりとまっとうな数値になりますが、サンバは8ビートなので224、コードカッティングは指弾きで限界に近いスピード。詞はさらに長くなって、トータルタイム8分30秒。こればっかりは聞いてもらわないと伝えられないのですが、明日から始まるライブ7連戦に来て頂ければ御聞かせ出来ると思います。
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step to my wayところで、このところ30年振りの旧友との再会シリーズが続いていますが、また新しい1ページが加わりそうな予感です。御存知の方もいたっしゃるかと思いますが、とみたいちろうMOJO)という歌手がいます。
(リンクはフリー百科事典ウィキペディア日本語版)

元エレックレコードのシンガー・ソングライターで、その後MOJO名義で特撮『バトルフィーバーJ』『大戦隊ゴーグルファイブ』『科学戦隊ダイナマン』『星雲仮面マシンマン』アニメ『釣りキチ三平』などのOP、EDテーマを歌い、またセガタサンシロー、パットサイデリヤ、サッポロポテトなど、CM業界で活躍している現役スタジオ・ボーカリスト&特撮オタクのアイドルです。

僕といちろうは高校時代千葉にいて、県立船橋と国府台という近所の高校のフォークソングクラブの部長同士として知り合いました。卒業の年(1971年)の春、習志野で行われた吉田拓郎(当時無名だった)のコンサートの前座をやった時に意気投合し、二人で「宴」というバンドを結成、日本放送の「フォークビレッジ」という番組に出演したり、ビクターでデモテープを取ったりしました。僕はソウルフルないちろうの歌に惚れ込み、世の中に受け入れられる事を確信し、僕と同じく長男で家業を継ぐ事を考えていた彼に家出をそそのかし(笑)僕の実家に住まわせたりしました。

その夏、伝説のフォーク・グループ「イージーライダーズ」にリード・ボーカリストとして招かれたいちろうは、ヤマハのライトミュージックコンテストで全国大会でグランプリを獲得しますが、レコード会社各社のオファーを蹴ってあっさり脱退してしまいます。「あわせ鏡」の中で歌われている、僕の半年間の同棲と別れも、この年の出来事でした。

翌72年の春、僕はいちろうをメインに据えてMOJO MOJO EASTというマンスリー・コンサートを始めます。ブルースで「MOJO WORKING」という曲がありますが、MOJOという言葉は、スワヒリ語で「みんな一緒に」という意味で、当時京大西部講堂でやってたMOJO WESTというコンサートをもじったものです。のちにいちろうがMOJOという名前で活動を始めた時、ニヤリとしたものでした。

僕は津田沼に四畳半のアパートを借り、隣の部屋にいちろうが引っ越して来ました。いちろうがソロで始めたので、僕はイージーライダース周辺にいた伊藤薫をサポートに頼んで龍+1を結成し、東京から毎月ゲストを呼んで、最後には毎回3人でステージに上がりました。その時の事をなぎらけんいちが本に書いたりしてます。生田敬太郎さんをゲストに迎えた時、一緒に来ていたエレックレコードのプロデューサーに誘われて、僕らは3人まとめてエレックレコードと契約する事になります。72年の9月でした。

同年12月、龍+1は一足先にデビューし、翌年いちろうがアルバムデビューしました。その後いちろうは「12時過ぎのシンデレラ」というスマッシュヒットにも恵まれ、Charとスモーキーメディスンのサポートで2枚目のアルバムをリリース、僕はいちろうに沢山の詞を提供しました。そして1976年、エレックレコードが崩壊し、僕は日本を離れました。 (写真:とみたいちろう「Step To My Way」LP)

その後もいちろうとは電話したり、友人の結婚式で再会したり、年賀状のやりとりはあったのですが、住む世界(業界)も遠く離れ、二度と会う事はありませんでした。テレビからいちろうの声が流れる度に、がんばってるなと思い、もうオリジナルを歌ったりはしないんだろうな、と思ってましたが...。

先日、ある友人がメールで、彼のコンサートを見に行った時のもようを報告してくれくれました。
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先週 MOJOこと とみたいちろうさんのライブに行ってきました。 いつもはカラオケをバックにアニメソングだけを歌うライブだけど、 こないだは初めて柳田ヒロさんのバンドをバックにアニソンを歌い、 そしてこれまた初めて弾き語りで「とみたいちろう」を4曲やりました。 そして、MCで延々と 「今の俺があるのは佐藤龍一というマブダチのおかげで・・・」って 龍くんといちろうさんの高校時代の出会いの話から延々と「龍ばなし」をしていたよ。「風に吹かれて」に龍くんと敬太郎さんが一緒に出るからいこうよって誘ったら「何にも急用ができない限り行くよ」って言ってもらいました。 「彼はものすっごくいい詩を書くんだ。僕は彼の詩は世界一だと今でも思ってるよ!」とも言ってました
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僕は感激してしまいました。誰とは言わないけれど、僕がデビューに関わったアーチストは他に何人もいて、有名になるとみんな昔の事は忘れちゃうんだよね。まるでそんな事なかったみたいに。それは寂しい事だけれど、そんなもんだと思ってた。だからこのメールはとても嬉しい出来事だったんです。もし29日大森にいちろうが来たら泣いちゃうかも知れないよ。

●6/29(金)19:00〜 大森 風に吹かれて(03-3763-6555)
出演:生田敬太郎 ゲスト:龍(The ElecTrix)+マジ君

「あわせ鏡」も、とみたいちろうの話も、The ElecTrixも、僕に取っては過去の思い出ではなく、現在の心臓のど真ん中で燃えているものです。桑田投手にとっての「野球の神様」のように。音楽に関わる全ての出来事は永遠の現在であり、僕はその炎と心中するのです。

miotron at 07:06│Comments(6)TrackBack(0)clip!

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この記事へのコメント

6. Posted by    2010年08月11日 01:31
三十三間堂さん、書き込みありがとうございます。
何か気が引き締まる思いです。

大阪方面に行くチャンスはなかなかありませんが、
いつかお会いしましょう。

新しいアルバムはハードロックではありませんが、
エレキギター弾きまくってますよ。
5. Posted by 猛烈洋楽 三十三間堂   2010年08月11日 00:24
はじめまして

あわせ鏡 レコード持ってました
あなたは 私の音楽人生に影響を強く与えた
神です。

私は今でもハードロッカーです
なぜならあなたのように歌えないからです。

永久に歌ってください。
4. Posted by    2007年08月23日 01:42
>まちゃこさん
手書きの詩だったら、そんなに誰にでも送ってないと思うので、何か強い印象があったのだと思います。思い出せたらいいなあ。mixiでは昔のファンの人達とよく会話しています。エレックのコミュというのがあって、三愛食堂やエデンの事が話題に出たり。懐かしい人に会う度、自分が若返る気分です。

新生エレックのホームページはここ
http://www.elecrecords.com/BASE05b.html

発売してるのはバップレコード
http://www.vap-shop.jp/elec/

試しに「竜とかおる」をネットで検索してみました。
amazon (1995円)
http://astore.amazon.co.jp/i8-22/detail/B000F6YUFU/

disk union
http://www.diskunion.co.jp/search_result.php?type=2&for=1&kwd=708904&genre_id=9

通販は便利ですよ。
3. Posted by まちゃこ   2007年08月22日 17:49
早速、お返事書いていただいてありがとうございます。覚えてなくて、当然ですよね、、、あの頃、いろんな人たちが、周りにいましたものね。詩はコピーでなく、全部手書きで、たくさん頂きましたよ!
 昨日も新しい記事によしこちゃんが出ていてうれしくなりました。みんながんばってますね!絶対に聴きに行きたくなりました。その時、お声をかけられると、いいけど、おばさんになちゃったからね、、、判らないかも
 ところで、エレックのCDはどうしたら買えますか?LPはいっぱいあるけどなかなか聞かないし、子供にも聞かせたいなと思っているので、、、
2. Posted by    2007年08月22日 05:16
>まちゃこさま
コメントありがとう。この春からステージ活動を再開し、mixiやらブログをはじめて、沢山の懐かしい人と再会する喜びを味わっています。

ホームページ「ギターを取って弦を張れ」は見ていただけましたか?youtubeに最新の動画をアップしています。このブログの8/12の日記にもリンク貼ってあります。

まちゃこさんの名前からお顔を思い出せなくて申し分けないのですが、昔お送りしたのは詩のコピーでしょうか。そういう事をしていた記憶はあります。その内思い出すかもしれませんね。きょうは、コメントしていただいて嬉しかったです。

9月にお会い出来るといいですね。もし来られたらぜひ声をかけて下さい。僕も20才の頃に戻っちゃいますから(^-^)
1. Posted by 中澤雅子(岡田雅子)   2007年08月21日 18:25
5 やっと見つけました。半年前にエレックのCDの話題を聞いて龍君の消息がつかめなくて、変なうわさばかりで、あきらめていたのに、なにげなく龍とかおると検索したら見つけました。ご活躍のようでお元気で、良かったです。ピピのあっちゃんの所のライブなんてもっと感激です。主人に言って9月には横浜から行きたいなと思います。ごめんなさい、突然こんなメール、今の私は高校生の頃に戻っています。龍君が
書いてくれた手紙の中にいろいろな詩があり、何度も読み返していたのを懐かしく思います。(覚えていませんよね、横浜のまちゃこです。)又、アクセスしてみます。

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