2011年04月21日

シーベルトの子守唄

イエーイ。みなさま、おげんこ? 約一ヶ月ぶりの日記になりました。何万人もの方が喪に服していることを思えば、冗談も言いにくい今日この頃でスガシカオ。

地震続いてますね。余震、何年も続くって話もあります。震源地がだんだん南に移動してきてるのがいけすかない。

放射能汚染の不安もあります。原子炉の御機嫌もまだまだななめ。ジョニーもごきげんななめ。まるでSF映画を見てるようです。

ところで、日本の原子炉2基弱は、ほぼ家庭の便座を温めるためだけに使われているとか。しかも、原発がうんこ漏らしてるわけで。

斉藤和義「ずっとウソだった」




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以下、その日暮らしのつぶやきなど。

3月25日(金)

船橋サウサリートで、マンスリーライブvol.48。丸4年間休みなく続けたわけだ。すごーい(自画自賛)。これも毎回のように来てくれるお客様のおかげ。支えてくれたマスターと、サポートの助さん角さん、じゃなくてミックンともさんにも感謝。この日は投げ銭チャリティーに変更。3万近くお預かりしたので、自分のお金を足して、計3万円を赤十字に。

3月27日(日)

能見台 ぐりふぉれ屋で、チャリティライブ。12時から出演6組、ライブ6連発。凄腕ヴァイオリニストの西田けんたろうさんが客席にいたので、お願いして一緒に演奏してもらう。USTREAMのリアルタイム中継もあった。みんなでがんばって募金総額141,660円を赤十字に。

3月29日(火)

新宿HEAD POWERで震災チャリティーライブ。去年のジャパンウィーク高円寺会場を主催した団体からオファーをいただいた。出演6組の5番目に出て歌う。お客さんは若い子が多かった。募金箱に集まった28,217円を赤十字に。

4月7日(木)

1979年。アメリカで反原発運動が高まり、ジャクソン・ブラウン、デビット・クロスビーなどが中心となって「MUSE」(安全なエネルギーを求めるミュージシャン連合)が結成された。そして3月、スリーマイル原発事故が起こった。9月、NYのマジソン・スクエア・ガーデンで、4日間にわたり、No Nukesという原発反対のチャリティ・コンサートが開催された。

出演したのは、ジャクソン・ブラウン、ジェームス・テイラー、カーリー・サイモン、デビット・クロスビー。ステファン・スティルス、グラハム・ナッシュ、ドゥービー・ブラザース、ブルース・スプリングスティーン&E.ストリートバンド、トム・ペティ&ハートブレーカーズ、ポコ、ライ・クーダー、ボニー・レイット、チャカ・カーン…

ちょうどその時、僕はNYにいた。最終日のマジソン。最後に全員がステージに上がる。壮観だった。でもその時の僕はお祭り気分で、彼らの思いを理解していたとはいいがたい。反原発は70年代のカウンター・カルチャーのひとつだった。そして32年後、僕らは当事者になった。

4月8日(金)

勝田台のワインバー、ガリバルディでチャリティー・ワンマン・ライブ。店は満員になった。終わってからもまた新しいお客さんが入ってきたりして、3ステージやった。投げ銭募金計11,860円を赤十字に。

チャリティー7本終わって、そろそろ通常運転に戻る。音楽家は音楽の力で日本を元気にするのだ。がんばれ日本、元気だしていこう。

4月10日(日)

高円寺で行われた「原発やめろ」デモへ行く。高円寺南口の公園には凄い数の若者や家族連れが、続々と詰めかける。従来の政治デモとは違う雰囲気で、ある意味、非政治的なデモだった。

主催は「素人の乱」の松本氏。「30万人来るからもっと詰めろ」とか「ダフ屋が来る騒ぎ」とか冗談連発。このゆるさは斬新。ソーラーパワーを詰み、天婦羅油で走る2台のサウンドカーがサンバを鳴らす。右翼鈴木邦男氏、ロフト平野氏などが挨拶。放射能の前では右も左もない。

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ソウルフラワーユニオンなどのメンバーが混ざったチンドン屋風の楽団「ジンタらムータ」を先頭にデモ集団第一陣。このあとに1万5千人が続く。

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青梅街道、環七交差点。途中で知り合いの女の子と合流。さらに友人からメール来て合流。

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解散地点まで辿り着かずに高円寺北口で解散。日本のマスコミは日テレだけか。アルジャジーラ、BBCが報道。ネット上では賛否両論あったようだが、全体的には平和でいいデモだったと思う。まずはここから。

デモの最後部はこんなことになってたらしい。知らなかった。

Rumi「邪悪な放射能」



ランキンタクシー「放射能エライ」




4月12日(火)

この先どうなるんでしょうかって、これからどうなるかわからないところで生きる、これ生の実相。目の前の現実を受け入れて、なすべきことをなす。今ここがすべて。先の事はわからん。

原子力に替わるエネルギーについて、色々読んだ中で一番わかりやすく解説していると思われるのが以下の文章だった。未読の方、おすすめします。

【緊急会議】田中優×小林武史

【緊急会議】飯田哲也×小林武史

4月13日(水)

おはようございます。戦時を明るく生き抜く覚悟。どすこい。

今回の一連の厄災で日本は世界の最先端に立ったのではないか。荒廃した風景。疲弊した技術。原子力神話の破綻。エネルギーバブルと大量消費社会の終焉。前世紀の夢の終わり。我々がこの状況に適応し、生き延びる道を見いだすならば、世界にとっても未来があるかもしれない、という夢。

「自由っていうのは失う物が何にもないことさ」(中川五郎)度胸と愛嬌さえあれば、なんとかやっていける。飢え死にする事はめったにない。そういうタイプの安心。物があれば使う。それを楽しむ。なきゃないで頭を使う。失う物があるほどに恐怖は加速する。

インドでサドゥババ(修行僧)の真似をしてたことがある。裸足で、ルンギ(布)一枚腰に巻き、肩にもう一枚かける。ルンギはシーツ、タオル、風呂敷、ターバン、上着になる。ゴザと寝袋。手に提げた真鍮の器で水を汲み、お布施を受ける。好きなだけ歩き、日が暮れたらそこで寝る。ゴージャス。

人類の未来がサハラ砂漠のようであるならば、アフリカ人は「前適応」していると言える。ブレードランナーのようであるならば、東京は最初に適応してみせるだろう。進化と淘汰の流れの中では、政治家は何一つ用をなさないだろう。

「今起きていることは問題ではなく答えなのだ」(養老孟司)


4月14日(木)

哀愁のボサノヴァ・シンガー、MOGAMIの誘いで、越谷 アビーロードにてライブ。初めて訪れる越谷の街だが、中身は同じスキヤとドトールで開演を待つ。共演は他に初対面の松本裕君。いい感じだった。MOGAMIとは何度か一緒にやっているけど、何度聴いてもいいなあ。僕の出番は3番目。

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最後にMOGAMIと二人で「上を向いて歩こう」を歌う。

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(撮影は斎藤沙也可さん)

4月15日(金)

宇宙にも世界にも社会にも、僕らが知っていることよりも、知らないことの方がずっと多い。知らないことの中には地獄もあれば宝物もあるだろう。未知を潜在恐怖ととらえるか、希望ととらえるかは人それぞれ。無限大の知り得ない宇宙に、一握りの知っている事が浮かんでいる。

桜の花びらが、蝶のように舞っている。落下する花びらに罪がないように、放射能にも津波にも罪はない。あらゆる罪は人間のもの。

4月16日(土)

「カリスマの いない時代は不幸だが、カリスマを必要とする時代はもっと不幸だ」(寺山修司)カリスマなんかいらねえよ。がんばれにっぽん、元気出していこう。

4月17日(日)

頑張れ、って言われると辛くなる人がいる。頑張らなくっていいんだよ、って言われると「うぜー」って思う。言葉なんてそんなもの。被災地の人にはかける言葉もない。それでもなんか言いたいんだ。前を向いて歩こうよ。涙がこぼれてもいいから。

【本日の洞察】悲観は自己中心性の産物。

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<告知>でありまする。

4/22(金)18:30開場 19:00開演
代々木 Bogaloo(03-3320-5895)
【Blue Moon Bogaloo】
出演順:渡辺アイ、佐奈枝、山田庵巳、佐藤龍一
渋谷区代々木1-42-4 代々木P1ビルB1
¥2,000(ドリンク別¥600)
僕の出番は9時から30分間だそうです。

そして、ひさびさの「風に吹かれて」
お客さん、来てくれるといいなあ(主催者談)

4/24(日)18:00開場 19:00開演
大森 風に吹かれて(03-3763-6555)
【リアルな歌が聴きたいんだベイベー vol.8】
出演:及川恒平・佐藤龍一 feat.佐々木貢(g)磯部ともひろ(per)
大田区大森北1-34-16第二みずほビル2F
前売り・予約¥3,000 当日¥3,500

予約希望の方、メッセ下さい。
震災当日の3月11日に予定していたvol.7(とみたいちろう)は
延期のままですが、かならずリターンマッチをやります。

及川恒平さんのブログに以下のような文章がありました。
先輩、恐縮です。

【お誘い】

佐藤龍一さんが、大森の風に吹かれてで、定期ライブを始めたのは、チラシなどで知っていた。そして、こうして声をかけていただいた。うれしいです。

龍とかおる というグループで活動していたのは、どれぐらいまえになるのだろうか。というか、ぼくも六文銭に参加したのは、どれぐらいまえになるのだろうか、
ってはなしだ。

佐藤龍一さんの、今の音楽を体験できること楽しみだし、そこに自分のものを並べてみるスリルも、味わいたい。

聞きにきて下さい。

及川恒平

miotron at 04:30│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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