2013年08月26日

世界の終わりとシャドー・ボクシング

「こんなにひどい国はない」「この国は最低だ」という主張は「わたしほど不幸な人間はいない」という思いの延長ではないかと思う。

僕の知る限り、世界を旅し、外国で生活した人の多くは、その経験によりこの国の良さに目覚めることの方がずっと多い。そうでなければ帰っては来ない。

ひとは自己の死角(無意識)にある自分自身の問題を外部に投影し、他者の問題、世界の問題としてそれを見、それと闘う。自身の影との戦いであるがゆえに、それは他の人には見えない。理解されないがゆえに主張はエスカレートする。世界があなたを攻撃する。だがその攻撃性はあなた自身のものなのだ。

ネットには脅迫的な陰謀論が渦巻いている。話を聞いて欲しいから「警鐘」はどんどん過激になる。世界の終末は近いと叫ぶ人達は、前世紀からずっといた。だが世界は終ったためしがない。茹で蛙のようにゆっくりとグダグダになるかもしれないが。

「警鐘を鳴らしている私を見て」という病。悪を戦う正義感と高揚。ねじれた自己実現。終末への密かな期待感。何かを信じるというのは、信じる対象に関わらず、時には破滅的な事態を招く。自らの信ずる所のものを疑え。

8/30(金)19:00開場 20:00開演
SAUSALITO(047-425-1600)
【龍 COMES ALIVE vol.75】
出演:佐藤龍一 feat.佐々木貢(g)磯部ともひろ(per)
千葉県船橋市本町4-41-19 セントラルビルB1
¥2,500+オーダー

9/8(日)18:30開場 19:00開演
国分寺 giee(042-326-0770)
【ギープラス vol.1 いのちについて】
出演:佐藤龍一・館野公一
第1部:ライブ 第2部:フリートーク
国分寺市本町2-3-9 三幸ビルB1
¥1,500(中高生¥500)+オーダー


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