2004年12月13日

淳一郎〜ゆっくりおやすみなさいね

淳淳一郎の事を語るには、まず彼との出会いからお話すべきでしょう。
9年前の暑い夏、おいしい空気をすいたくて、友人を誘い清里に行きました。その時泊まったのがゲストハウス「バーネットヒル」。http://www.burnethill.com/

淳一郎はそこの「住人」で、私達が宿に着いた時、お散歩から帰ってきたのがちらっと見えたのです。

夜、ディナーのあと、カウンターバーでカクテルをオーダーし飲みながらオーナーと話に花が咲いていた時、「確か犬がいましたよね」と言うと「お客さんで嫌いな人もいるから出さなけど、じゃあ」と呼んできて下さったのが淳一郎でした。待ってましたとばかり、堂々の登場。

白っぽい毛のゴールデンレトリバー。当時は3歳かな?やんちゃ坊主で私のハンドタオルを見るとひっぱって遊んでくれという仕草。タオルはヨダレでべっべと、ぼろぼろ。

淳一郎の小犬時代の写真を見せてもらていると、僕にも見せてよ、とカウンターにのびあがるのです。あ、この犬、絶対自分を犬だと思ってないかも。

オーナーにちょっと叱られたら足元でシュンとしてたくせに、オーナーの姿が見えなくなるやいなや、また遊んでよ、の攻撃開始。

森の中に佇む静かな宿に私や友人の笑い声が響く夜が楽しくふけていきました。

それから2年後の9月、私自身の結婚式の間近ではあったが、友人と先輩と3人で再びこの宿を訪れました。友人達に私が常宿にしたいくらいに気にいった宿を紹介したかったことと、淳一郎に会いたいと思ったのもありました。

淳一郎は変わらず元気そうでその時も遊んだのですが、あんまり強い印象はなかった気がします。ただその時、友人達はとても人懐こい淳一郎に驚いていたのだけは覚えています。それくらい、人間に溶け込んでいる犬だったのかもしれません。

そして最後に会ったのは6年前。結婚1周年の記念に一番あってみたい人、ならず、犬の淳一郎をわがダンナ(犬好き)に紹介すべく、訪ねたのが98年の秋。

私はまたディナーのあと、淳一郎を呼んでもらいました。今度は4月生まれの卯月というミックスのわんちゃんも一緒。二人は兄弟のようにソファーの上で転げまわり、前は8皿を順番にペロッ、ぺロと夕飯を食べていたようだったが、淳一郎はその時はダイエット中。

面白いことが起こったのです。卯月は小さいので、まだデザートの骨型ガムを食べきっていなかったので、淳一郎に見せびらかしながら噛んでいました。

淳一郎はよだれをたらしながら、わけてくれよ、と卯月にしつこくつきまといますが、卯月は無視。どころか「うざったいわねー」と迷惑顔。

ところが卯月は何か楽しいものを床下に見つけたようで、それを追って骨型ガムを放り投げて、ソファーの下へ。それをじーっとみていた淳一郎!!「やった!ラッキィ!」と、犬は喋れないけれど、私にはそう言ったのが聞こえました(笑)

すかさず骨ガムをちろちろ舐めながらパク!と食べ。もぐもぐ。そこへ、「あ、そうだ、忘れてた」と卯月がソファーの上へ。ところが...骨ガムは既に淳一郎の口の中。

卯月は「あれ??!!ない!!」と犬のくせにかなり驚いてびく!としている。首をかしげた(ほんと)卯月。「もしかしてあんたでしょ?」と言いたいように淳一郎に近づく。口の周りをくんくんと嗅いで回る。

ところが淳一郎も心得たもので、口を動かさない。じーとして知らん振り。やっと卯月からの嫌疑が晴れた淳一郎はほっとした様子。ゴクンとのみこんだみたいだった。

本当にあんたたち犬?って疑いたくなるような大笑いした光景でした。

翌日朝はボール投げをして淳一郎や卯月と遊んでいましたが、卯月は私が投げたボールがぽこ、と当たると、怒ったのかさっさと部屋に帰ってしまいました。出発の時間もあるので、そろそろ遊びもやめにしないと、と思ったときに撮ったのが冒頭の写真です。もっと遊んでよ、寂しいよ、るで言っているようです。

実は淳一郎のこの日の後日談があって、これはオーナーには確認してはいないのですが、私の山梨に住んでいた友人がその日、清里を訪ねたそうです。それでお昼ごろ、お祭りか何かを広場でやっていて、食べ物も売っていたそうですが、そこで、くんくんやっていて、うまそー!!!という顔をした犬がいたそうです。友人がかわいいですねと話かけたそのゴールデンレトリバーの名前をきくと「じゅんいちろうだよ」と教えてもらったとのこと。

ええ?もしかして、淳一郎?!!今でも本人(本犬)だったかはわかりませんが。食べ物でうまそー!なんて顔をしていたならばきっと彼でしょうね。

2年半くらい前かな、良く覚えていないけれど。ポチたまという動物番組を見ていたら、偶然なことに淳一郎が出ていました。だいぶ歳をとったように見えたものの、ボールをかぷ!!と受け止める姿は健在でしたね。

会いに行きたいと思いつつ年月がたち。そして。昨日たまたまバーネットヒルってどうしているだろう?淳一郎は?と気になってHPがあるか調べたところ、ありました。

しかしそこに掲載されていたのは、淳一郎がもうこの世にいないということ。覚悟はしていたものの、ショックすぎて...

実は。あの98年の訪問のあと、冒頭の写真を写真たてにいれて、ずっとテレビの上に飾っていました。

6年間、いろんなわが家の、わが夫婦をテレビの上から見続けてきてくれた淳一郎。

夫婦喧嘩は犬も食わぬというけれど、もしかしたらふと目に入る淳一郎の姿にぎくっとして、むっとしたことも笑顔にかわっていたこともあったかもしれません。

もう一度会いたいという願いはかなわず...

涙があふれてしまうので、ネットに載っている淳一郎の闘病記はまだ全部読むことができません。

でも。淳一郎が涙を流したということ、私は彼は絶対、人よりも人らしい犬だったのではと思うから、その涙にはいろんな思いがつまっていたと思っています。

さよなら淳一郎。実際には3回しか会えなかったけれど、ずっとずっとうちの写真たての中ににいて、私達を見守ってくれていてありがとう。



ところで、バーネットヒルですが、清里といっても、少し森の中に入った場所で静かないいところにあります。

とても素敵なゲストハウスということは、変わらないと思います。おいしいお食事、テレビがなく(今もかな)秋の夜長、ゆっくりとライブラリーで読書、カウンターバーでゆっくり飲むのもいい。そんな宿です。

しばらく行ってなかったのですが、淳一郎の後輩のななちゃんにも会ってみたいし、春になったら行きたいと思っています。みなさんも、清里へ行くことがあったら、ぜひぜひ泊まりにいってみてください。

mipo_rosa at 22:53│Comments(0)TrackBack(0) mind 

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