2006年02月28日

近くても異なるベルギー

散らかしや
‘何、何、へんなゴミがスニーカーにくっついてくる!’
と思って靴のうらからそれを取ろうとすると、靴ごと持ち上がってくるのです。
‘やだ、相当粘着力の強いものでも踏んづけた??’
そう思いながらもう一度スニーカーを良く見ると・・・
‘げげげげげ、これゴミじゃない。私の靴の裏がちぎれてきてるよ!’
笑いながら主人に見せたところ、主人からひ一言。
‘Mipoだったんだ。原因は。さっきから薄汚れたゴムが落ちてて拾ってたんだ。’と。
トホホホホ、すみません

さよならスニーカー
7年もはき続けたPumaスニーカーご臨終につき、いよいよそれに別れをつげて、
新しいスニーカーを探す事。
スニーカーパラダイスと言われる日本と異なり、
Puma、Addidasのお膝元でありながら、
こちらでスニーカーを購入するのは案外お高い

そこでここから車で約1時間のベルギーのアウトレットへひとっ走りです。

Maasmechelen Village
maasmechelenこのアウトレットはベルギーのMaasmechelen(マースメヒェレン)という場所にあり、
オランダ、ドイツとの国境にかなり近いところに位置します。
アウトレットにVillage(村)という名前が付くとおり、
新しく開発されているこの地区はショッピングモール、スポーツセンター、映画館
などなど大きなレジャー施設
が建設されています。
Maasmechelen Village








ベルギーのスーパーでハッスル
以前から気になっていたのが、このアウトレットに到着するちょっと手前にある大きなスーパー。
‘アウトレットに行く前に、ちょっと立ち寄ろう
!’とちょっとだけ、のつもりが、
2時間もの間スーパーをウロウロしていた私達。
デュッセルドルフから車でたったの1時間しか離れていない異国のベルギーで
は何となく置いてあるものが異なるのです。

      
魚はパックでも売られてる。
       お惣菜が多い
       ジャガイモは高い
       ワッフルの種類が豊富
       ワインはフランスものが多い
       黒パンではなく白パンが多い
       ポテトチップスの種類が豊富 などなど
あれもこれもカゴに入れていくうちに大きなカゴは満載
レジ前でどんどん商品を出していくと、商品がベルトコンベアーの上で
どんどん遠のいていきます。
‘買いすぎ・・・だよね・・・
。’
それにしても、隣どおし地続きのところでも文化の違いを感じるほど、
ヨーロッパはそれぞれの文化を守っていることがよく分ります。

満足、満足
supermaeketアウトレットで無事再びPumaのスニーカー購入後、
‘ポテトチップス買い足す
?’ともう一度いそいそとスーパーに
戻ってしまった私達の帰りに車はスーパーの袋が10以上
その中からあふれ出した野菜は転がり出てとにかくぐちゃぐちゃ。
帰宅したからの荷物整理にはうんざりでしたが、次から次へと
飛び出す戦利品ににんまり
today's shopping







お勧め!

chocolatespread中でも、ベルギーを代表するチョコレート会社、
Cote d’orコートドール)のチョコレートペースト
は見つけ物でした。
主人曰く、
‘G(ベルギー高級チョコレートメーカー)のものより美味しい
。’とのこと。



2006年02月25日

もったいない一日

‘何日ぶりにお日様みただろう・・・。’
と起き抜けに発してしまうほど久しぶりの晴れが本日やってまいりました。

灰色
rainy day






冬のドイツ北西部は鈍色の重たい雲とみぞれ混じりの雨が常識。

ドイツの欠点という項目のトップに位置してもいいだろうと思うほど、
とにかく毎日曇天&寒いのです。言うなれば、空のウツ状態


Oh〜久しぶり!おてんとう様!
そんな中で、朝からゆらゆらと太陽の光が入ってくる日は大変貴重!
‘晴れてるうちにどこか行かないと!いつか雨になるのでは・・・?’
と空の健康状態を眺めつつ、‘晴れたこと’を理由に友人を誘って
そわそわと出かけたりするのが、多分、正しい晴れの日の使い方


部屋から眺める晴天
ところが少しスタートの遅れた私は、友人キャッチに失敗し
ぽけ〜と窓際で日向ぼっこをすることになりました。
‘もったいない、もったいない
心だけがせわしなく活動するのですが、
‘こんな晴天に家にいるなんて、これまた贅沢’
と考え直し浮かれた気分を利用して簡単なスコーンを焼く事に


せめてお菓子でも
scone








スコーンと言えば絶対欠かしたくないのがクロテッドクリーム
これは脂肪分83%のバターと45%程度の
生クリームとの中間に位置する
濃厚なクリームです。
ところが、ドイツでは滅多にこのクリームに出会えません

同じヨーロッパに属していても実は東京以上に
よその国の物を見つけられないのが実情

特に、海を隔てたイギリスの食材はイギリス食材店に行かなければ
手に入らないものも多いのです。


危険!ダブルクリームの常備
double creamそこで、クロテッドクリームの代わりは生クリーム、
ということになります。
ただ、こちらの生クリームは一般的に
脂肪分30%程度
のさらさらとしたもの。
これではスコーンの雰囲気丸つぶれなので、
私がよく使うのはダブルクリーム
と呼ばれるクリーム。脂肪分42%
ダブルクリームは色もなんとなく黄味を
帯びていてホイップすればそれなりに硬くなるので代用として我慢どころです。

でも、これを冷蔵庫に常備しているところが、ちょっと危険!
なんといっても高脂肪のカロリー爆弾
の一種なんですから。

spring flower全館暖房の暖かいドイツの家では
春を呼ぶ花、水仙が咲き始めました

これを眺めながら今日はのんびりと
たっぷりのクリームで
スコーンをほおばる私でした。



mipoichiki at 01:39|PermalinkComments(5)TrackBack(0)日々の生活 

2006年02月10日

ドイツ 長い冬の楽しみ方

45日間の楽しすぎた日本滞在を終えドイツに戻ってから1週間が経ちました
長いことお休みしていたブログもやっと再開。

‘休みすぎたなぁ・・・。’

どんより=ドイツの冬?
今年の冬は東京も充分寒かったのですが、夕方フランクフルト空港に降り立った時の気温はマイナス4度。扉を抜け外に出た瞬間から吐く息がモアモアと真っ白に変わっていきます。
ドイツの天候は、当然どんより・・・。 

‘あぁ、冬のドイツだ・・・。’

ドイツ感覚を取り戻す
デュッセルドルフへ向かうバスの中から久しぶりに眺めるドイツの風景は白。
うっすらと雪をかぶる畑や、木々の枝の一本一本にびっしりとまとわりついた氷粒の周りをひんやりとした白薄紫色のモヤが漂います。

日本へ帰ると色とりどりの看板やまちまちのビル、喧騒によって日本を感じとりますが、ドイツでは低く垂れ込めた灰色の雲と静けさや森が私にとってのドイツのシンボル。

そんな景色を車窓から眺めながらドイツの時を身体に取り戻していきます。

冬の習慣
birdfeeder1さて、帰独以来1週間が経った今、私の生活はすっかり元通り。
冬の間、ベランダへ遊びにくる鳥達を眺める習慣も

ベランダの外に立つ枯れはだらけの木の枝には、昨年の冬から始めた鳥の餌場がぶらぶらと風に揺れています。

‘この餌に変えてからいっぱい鳥が来て、あっという間に餌がなくなるんだよ。’
との主人の小さな自慢どおり、我が家のベランダには今年、大なり小なり沢山の鳥が姿を現します。
‘鳥図鑑でも買わないとね。’
なんて話が出るほど鳥を眺める機会が多くなりました。
birdfeeder2



主人自慢の鳥餌場








鳥を愛でる

ドイツでは餌がなくなる冬の時期、鳥の餌場を作る習慣があるのです。
庭のある家はもちろんのこと、私達のようなベランダーズも、ドイツに住む多くの人々が鳥達に餌を提供します。
公園や森を散歩していても、誰が掛けてあげたのか、ボール状の餌が木の枝にぶら下がっていたりするほど

餌を求めてやってくる鳥を愛でることで、寒く暗く長い冬を少しでも楽しく過ごそうというドイツ人らしい発想からやってくるようです。鳥たちを飢餓から守ることもできるので一石二鳥。

辛抱足りん!
birdこんな鳥たちの姿をカメラに収めようと、石のように固まったまま鳥の来訪を待ち続けたのですが、取れた写真はこのピンボケ一枚・・・。鳥や動物をカメラに収めるカメラマンの才能と我慢強さに敬服でした。



mipoichiki at 19:18|PermalinkComments(12)TrackBack(0)日々の生活 

2006年01月08日

美、日本

あけましておめでとうございます。

 

12月末より日本へ一時帰国しているため、ブログの更新も久しぶりになってしまいました

いつもは在住しているドイツでの生活を中心にヨーロッパの話を展開しているブログですが、本日は年末より満喫している美しい日本をテーマにします

 

あ〜ニッポン

海外生活を始めてから日本の美しさや独特の感性道徳美控えめな国民性を日々見直している私にとって日本への一時帰国は改めてより深く日本を知りたいという好奇心に溢れたものとなりました。しきたり、習慣などなど当たり前であったことの全てが新鮮に感じられ、気がつかなかった日本らしさにいちいち反応している自分を愉快に思っている次第です

 

やっぱり最初は食文化

ryotei5‘生きるために食べる’と言われるように食はとても身近なもの。折りしも帰国がお正月を迎える時頃、見た目にも美しい日本料理を堪能できる多くの機会に恵まれました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ため息の懐石

ryotei2お正月前に‘祝一時帰国’と勝手に題して日本庭園のある洒落たお料理屋さんの個室で懐石料理を頂くことになりました。味も見事でしたが季節を意識した盛り付けや器との調和などきめ細やかな配慮と繊細さや色彩の美しさに感心するばかり。真っ白な障子越しにゆらゆらとゆれる行灯のほのかな灯、少ない調度品に引き立てられる空間美、しっぽりと落ち着いた色調、などなど100年前であれば日常であったかもしれない日本独特の‘わび’‘さび’の情緒を醸し出していました
ryotei4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


伝統継承

ryotei1欧米の豊かな生活に憧れ必死にその生活を手に入れようとした時代を経て、今や望めば何でも手に入ってしまう飽食の時代にあり、希少となりかけた日本文化の継承にあらためて目が向けられるようになりました。和を意識したレストランやバーなども増え、再び着物に注目があつまるなど‘古臭いと感じられていたこと’が‘新鮮’になり、時代に合わせた形となって伝統が受け継がれているのではないかと感じています

先日の新聞によると在留邦人が100万人を突破したそうです。私も含むこれらの人々が‘日本美’を世界へ主張する役割を担っていると改めて思いました。

ということは・・・もっと日本食を食べないと!(違ってます??)



mipoichiki at 00:43|PermalinkComments(6)TrackBack(0)小さな発見 

2005年12月25日

週末小旅行 ローテンブルク クリスマスマルクト編

前回前々回でご紹介したニュルンベルクのクリスマスマルクトに引き続くローテンブルク編、更新が遅くなってごめんなさい。

見えてきた!
rothenburg3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼前に現れた古い城壁のむこう側に雪をうっすらと被る教会の尖塔が頭を覗かせました。ドイツで人気の高い中世の町、Rohtenburg(ローテンブルク)に到着したのは土曜日のお昼。駐車場に車を停めている間にも続々と人々が城壁の中へ姿を消して行きます。

寒さ対策にがっちり着込んだコートの前をしっかりと押さえ、帽子を耳まですっぽりと隠して私たちも雪降る中世の町へと向かうことに

 

 

 


 

童話の中

rothenburg2城壁をくぐると一気に広がる古い町並み。オレンジやら黄色やらの明るい壁の色がメルヘンブックの中に迷いこんだかのような雰囲気を醸し出します。石畳が続く細い路に入り込みふと頭上を見上げると、バイエルン地方に多くみられる鉄製の美しい店の看板がずっと先まで続いていました。鍛冶屋が発達していた南ドイツでは、各店のシンボルとして様々なデザインで表現するのが伝統です。美しい色彩ややわらかい曲線で作り上げられた鉄製看板はそれだけでアーティスティック。

ドイツで生まれたクリスマスツリー

小さなクリスマスマルクトにはニュルンベルク同様にたくさんのクリスマスオーナメントが売られています。

ドイツはクリスマスツリー発祥の地。 ツリーの下には本物のクリスマスプレゼントをうずたかく積み飾り建てられたモミの木は元々階級の高い人々のシンボルとして存在していました。本物のクリス マスプレゼントを模倣したプレゼント箱や紙でできたクリスマスオーナメントが発達し、次第に中産階級にまでこのクリスマスツリーの習慣が広がったようで す。ツリーに飾られていた木の実の需要もつられて高くなり、これらが足りなくなったのをきっかけに現在も使われているガラスのボールが登場しました。雪の 多い地方で暗く寒い冬を楽しく過ごすために発達した木製細工もクリスマスオーナメントに加わっていったのです

このような背景を持つドイツならではのお店も存在します。Rohtenburg(ローテンブルク)に本店があるKaethe Wohlfarhrt(ケーテ・ヴォールファールト)一年中クリスマス商品を売っているクリスマスオーナメント専門店。博物館まで存在するKaethe(ケーテ)は多くのツアー客で賑わっていました。

雪の玉

rothenburg4Rohtenburg(ローテンブルク)を訪ねたら‘食べないと!’と思うのがSchnee Ball(シュネーバル=雪の玉)。薄いクッキーのような生地をボール上にして油で揚げたお菓子。

甘すぎるお菓子が多いドイツの中では、比較的甘みのおさえられたお菓子ですが、握りこぶしほどもあるこのボール、一人で食べきるにはちょっと多いようです



2005年12月20日

週末小旅行 クリスマスマルクト ニュルンベルク編Part2

前回からの続き
Hugo Bossの巨大アウトレットショップのあるアウトレットタウン
Metzingen(メッツィンゲン)に立ち寄り、土曜日の夕方Nuernberg(ニュルンベルク)に入りました。

食欲を誘う香り
Christmas ornament1Rathaus(市庁舎)前広場に所狭しと並んだ出店をくるくると巡っていると、クリスマスオーナメント、キャンドル、ブリキのおもちゃなどの合間合間からLebkuchen(レープクーヘン、ニュルンベルクの名物でシナモンなどの香辛料が入った茶色のクッキー)の独特な甘い香りGluewein(グリューバイン、数種類のスパイスとオレンジなどの果物を入れ煮立てた温かいワイン)のブドウの香りNuernberger Wuerst(ニュルンベルガーブルスト=ニュルンベルクソーセージ)の食欲を誘う匂いが次から次へとやってきます。
lebkuchen













なつかしのプルーン人形

pluendoll‘ちょっと、これ見て!’と先行くSちゃんを呼び戻したのは、プルーン人形を発見したときでした。顔の部分はくるみ、手足がしぼんだプルーン。10年前、ドイツに住む私の知人が面白がってこれを購入し、冷蔵庫の中で保管していたのです。段々しぼんでいくプルーン人形達の老化現象を抑えるために
懐かしく思いながらシゲシゲと眺めていると、横から‘食べられるのかなぁ?’Sちゃんの質問。
ん〜、さて、それは如何なものでしょうか??





男性の興味・女性の興味

spielzeugドイツはブリキ製品でも有名な国。おもちゃを販売する出店では必ずといっていいほどブリキのおもちゃが存在します。大抵、車や電車のミニモデルが多く男性陣の足が止まります








fruitbread女性が目を留めたのはガラスケースにブロックのようにずら〜と並べられたNuernberger Fuerchte Brot(ニュルンベルガー・フルーヒテ・ブロート=ニュルンベルクのフルーツパン)。ドライフルーツとナッツの入ったずっしりと思いパンです50セント(約70円)で一口味見できるよ。’と私の旦那様Tくんに言われたものの、ドライフルーツが苦手な私は敬遠してしまいました。Sちゃんも随分迷っていたものの、味見には至らなかったようです。これは次回のお楽しみ、ということで。

小さくても力強い味
nuernberger sausageもくもくと湯気がのぼり人だかりのする出店に首を突っ込むと、そこはソーセージ屋さん10cmほどの小さめの白っぽいNuernberger Wuerst(ニュルンベルガーソーセージ)がジュ〜ジュ〜と焼かれています。‘今食べたい。’の気持ちを抑えさせたのは寒さで感覚の亡くなった足。あっという間に帽子に積もってしまう雪を払いながら広場に面する大きなBierhof(ビアホフ=ビアガーデン)に向かいます。ドイツのBierhofらしく、ここもビールグラスを手にした多くの客で賑わっていました。ぬくぬくと暖かな店で堪能したtucherビールは地元のTucher(トゥッヒャー)。つまみはもちろんスパイシーなニュルンベルガーソーセージ。いつもならマスタードをたっぷりつけて食べるソーセージですが、香辛料の利いたニュルンベルガーにぴったりマッチするのはホースラディッシュ(西洋わさび)。スパイシー&スパイシー=絶妙なハーモニーでした







中世への旅
nuernbergBierhof(ビアホフ)を出る頃、広場の賑わいもすっかり冷め出店は闇の中に沈みこんでいました。
周りを見渡すと、降りしきる雪の白いモヤのなかから浮かび上がってくる古の町並みは幻想的。一瞬、タイムスリップしてしまったかのように石畳の上にたたずむと、中世の忘れられた時が目の前を通り過ぎていくようでした

次回はRothenburg(ローテンブルク)です。



mipoichiki at 18:40|PermalinkTrackBack(0)旅行 ドイツ国内 

2005年12月19日

週末小旅行 クリスマスマルクト ニュルンベルク編

‘ニュルンベルクのクリスマスマルクトって有名だよね〜。’
‘行きたいね
。’
と友人S ちゃんと会話したのがきっかけとなり、Sちゃん夫妻と私たち夫婦の4人でニュルンベルク周辺を訪れる事になりました。どうせ南へ下るのなら、Hugo  Bossの巨大なアウトレットがあるMetzingen(メッツィンゲン、シュトゥットゥガルトから30kほど南下したところ)にも立ち寄ろうか、と地図 を見ているとRothenburg(ローテンブルク)も何気に近いのです。
‘じゃ、思い切って3箇所まわってみようか
!’

ということで、金曜日の午後から出発です

 
Ostfeldernのホテル
altes rathaus最初の目的地、Metzingen(メットツィンゲン)に向かうためStuttgart(シュトゥットゥガルト)とMetzingen(メッツィンゲン)の間に位置する、Ostfeldern(オストフェルデルン、デュッセルドルフから南下すること約460km)に宿を取りました。
‘ドイツは宿泊施設のレベルが高いと常々感じている私達が泊まった宿は、1泊朝食付き、ダブルルームで65ユーロ(約9100円)。とにかく清潔。いつも街中を避け10km以上離れた小さな村の宿泊施設を利用するため、大抵が家族経営の小さな宿で暖かくのんびりとした雰囲気が漂います
altes rathaus room







寒い南ドイツ

snow scene‘南ドイツは雪’という定説通り、翌日の天候は雪。冬のドイツは私達が住んでいるデュッセルドルフ、ケルン周辺は雪も少なく比較的暖か(と言っても、日中4度程度が多いのですが・・・)、ミュンヘンやシュトゥットゥガルトなどの南の都市はマイナスの日が続き雪も多いのです。

パラパラと落ちてくる雪の中、アウトレットタウンMetzingen(メッツィンゲン)で両手いっぱいになった大きな袋を車に詰め込んでいよいよニュルンベルクへ向かいます


Nuernberg

nuernberg1Nuerunberug(ニュルンベルク)は、約50万人の人が暮らすバイエルン州第2の街。第二次世界大戦の裁判が行われた地でもあります。1945年の1月2日、連合軍による爆撃を受け約6000人の人が亡くなり、歴史的建造物もかなりの痛手を受けました。戦後、そのオリジナルの石を集めて教会などの再建を行い、それまでの栄光を取り戻した所です。










想像以上の混雑

nuernberg2歴史的背景をたっぷりと残すNuerunberug(ニュルンベルク)までは約260kmほど北東へ走ります。街へ入る頃は、群青色の空が広がる時間帯に突入。クリスマスマルクトで賑わうAltstadt(旧市街)は、何百もの出店が市庁舎前広場いっぱいに並び、明治神宮の初詣に来たかと思うほどの混雑。押し合いへし合いしながらnuernberg3人並みに乗り、とりあえず出店チェックです。降りしきる冷たい雪の中、出店から漏れ出す暖かな光やキラキラと揺らめくクリスマスオーナメントに魅了されながらあちらへ立ち寄り、こちらでひっかかりしながら‘もうダメだ・・・。’感覚のなくなった手足に耐えられなくなるまで店めぐりをしました
 


次回、ニュルンベルク、クリスマスマルクトの出店などをご紹介します。


2005年12月12日

所変われば

気がつけば12月も10日を過ぎ、9月から始まったドイツ語のクラスも残すところあと3回

schoolデュッセルドルフ近郊には7000人もの日本人が住んでいるにも関わらず不思議と私が取るコースはいつも日本人一人だけ。他はブラジル人、チェコ人、アメリカ人、ガーナ人、トルコ人、オランダ人、イラン人、シリア人、ロシア人などなど国籍多様でドイツ語を媒介して各国の文化、風習に触れる文化交流会の場でもあります。月に1回参加している国際女性交流会の場同様、こちらでも‘えっと、日本は・・・。’と答える機会がてんこ盛り。宗教的理由や思想の相違などから考え方も異なり、何故か日本人の私だけが違う意見だったりすることも多々あり、議論(と呼んでいいのか!?)を交わすことも多々あるのです。



どうして??どうして???
例えば、こんなこと。
年間読書数はどちらの人が多いでしょうか?

       パソコンが家にある人

       パソコンが家にない人

私達の手元にある円グラフは、パソコンが家にある人の方が年間読書数が多い6冊)事を示しています。続いて先生が、‘何か興味深いことはある?’と質問。
そしてしばし沈黙。みんなが首を横に振っている姿を見て‘あれれ、どうして?パソコンのない人の方が多く読書しそうじゃない
?’と思っていた私は、‘あの〜・・・。’と自分の意見を述べました。
すると、‘パソコンを持っている人の方が教育レベルが高いから、本を沢山読む。’と言う意見が飛び出し、先生を含めみんなが頷いているではありませんか!

‘ありえないよ〜。割と平坦な基礎教育を行っている日本においてその考え方ってないよ〜。’と思いながらも確実性のない超少数派意見を引っ込めたのでした。

一人がBest?
実は格言にも日本独特の考え方があり、クラスを驚かせたことがあります。
3人よらば文殊の知恵’、これは西洋文化の中にはあまり通用しないようなのです。
‘沢山のコックは料理をグチャグチャにする。’というドイツ語の格言があり、人が多く集まるとそれぞれが主張してまとまる話もまとまらない、という意味合い。
‘日本は反対の格言があるよ。’と意見すると、‘さすが、チームワーク国、日本
!’と感心の声。

傲慢=靴が汚い?
格言というのはその国の習慣や考え方が出ていて非常に興味深いものです。殆どどの国にも共通するものが多いのですが、言い回しの違いがあったりして、これまた楽しいのです
ドイツ語で傲慢な人を‘高い鼻’と言います。日本では‘鼻高々’と言えば、自慢の意味合いがありそれほど悪い意味には取られませんが、‘ツンけんしている’状況を絵に描くとツンと鼻を高々とあげている姿になるので、‘高い鼻’と言われれば想像はつきます。

ところが、面白かったのはシリアの表現
‘傲慢な人の靴は汚れている’というもの。傲慢な人は上ばかり見て歩いているから自分の足元の汚れには気がつかない、という事。同じような事象でも表現方法は様々

知らなさすぎる日本
こんなに身近に触れられる文化比較は海外生活で得る産物です。そして、日本という国を客観的に捉えられるいい機会でもあります。これまで考えた事もなかった当然の行為や思想が、日本独特のものであることに気がつくことで自分の世界は広がっていく気がしています。自分の見聞をひろめつつ、日本という国を知ってもらいたいと強く願うようになりました。何か小さなことでも日本を紹介していこう、と思いながらあまりにも‘日本’という国について知らなさ過ぎる自分に反省する今日この頃です



mipoichiki at 18:32|PermalinkComments(6)TrackBack(0)日々の生活 

2005年12月07日

24個のお楽しみ

クリスマス4週間前の日曜日からAdvent(アドベント=降臨祭)が始まり、前回前々回のブログでお話したクリスマスマルクトをはじめ、街中がクリスマスムード一色

アドベントを迎える初めての日曜日、12月6日のセント・ニコラウスなどなど盛りだくさんのイベントに加えて、もう一つ楽しみなのがアドベントカレンダー

今日は何かなぁ?
12月1日〜12月24日のクリスマス・イブまでの毎日お楽しみカレンダーです

milka2
クリスマスを題材にしたアドベントカレンダーは、クリスマスツリー、雪の中で遊ぶ子供、雪だるまなどなどの可愛らしい絵が描かれています。そこに24日分の窓があり、1日ずつ日めくりカレンダーの要領で12月1日からクリスマスイブまでの毎日、その窓を開けていくのです。
大抵は、窓の中にチョコレートなどの小さなお菓子が入っており‘今日はどんな形かな?’とか、‘今日は何だろう?’とわくわくしながら24日間を楽しむのです

お気に入りはどれ?
各お菓子メーカーがこぞって作るアドベントカレンダーの種類はとにかく豊富!1ユーロ(約140円)以下のちょっとしたものからお菓子有名メーカーの80ユーロ(約11,200円)程度のものまで、デザイン、中身、大きさなどなど様々。因みに1ユーロ以下のものは、マーブルチョコレートのような小さなおはじき型チョコレート、最高級カレンダーにはプラリネチョコやらシャンパントリュフが入っていたりします。
巨大なカレンダーになると、00cm×70cmもの大きさ
。日本人的発想だと置くところを考えてしまうようなサイズ。

私のカレンダー
さて、甘いお菓子が次々と現れるアドベントカレンダーは子供にとっては絶対の楽しみ。ですが、こんな一日の中の小さな幸せを子供だけに独占させてはおけません
今年、私達はmilka(ミルカ)のアドベントカレンダー11月の早い段階で購入し、ちらちらと横目でカレンダーを眺めながら12月1日の到来を心待ちにしました。
milka








結局、大人な私・・・!?

milka3すっかり童心に帰って12月1日の窓をパカっと開けると、中から雪だるま型のチョコレートが登場!ミルカのチョコレートらしくミルククリームがたっぷりサンドされている雪だるまチョコ!開いた窓にはドイツ語でミニストーリーが書いてあります。‘どれどれ?’と声を大にして読み始めたまでは良かったのですが、‘あれれ・・・。どういうこと?’と何度も読み返すお粗末な結末に。

チョコレートを頬張ったところまでは完璧に子供に帰ったつもりでも、子供向けのお話は理解できない大人の私でした・・・!?



mipoichiki at 06:50|PermalinkComments(9)TrackBack(0)日々の生活 

2005年12月04日

輝くシーズン2

前回に引き続き、クリスマスマルクトの紹介です。

好きなドイツ料理って何ですか?
‘好きなドイツ料理って何?’
とドイツ人に聞かれたときのこと。
私の答えは南ドイツの料理ばかり。

‘ほとんどバイエルン(南ドイツの地方)の料理ね。’とトーンダウンしたデュッセルドルフ在住ドイツ人。‘あれれれ・・・。え〜と、もっとあるよ!’と、とにかく頭を働かせドイツ料理を次から次へと思い浮かべ、ついにピンと来たのがReibekuchen(ライベクーヘン)!’
‘それはこの辺の食べ物よ!おいしいわよね〜。’とニコニコ顔の友人。

Reibekuchen(ライベクーヘン)嫌いな人を探す方が難しいかもしれない、と思うほどドイツ人がだ〜い好きなジャガイモ料理は、ドイツ北部生まれのイベント事には欠かせないスナックです。

みんな大好き!Reibekuchen(ライベクーヘン)
Reibekuchen(ライベクーヘン)は私にとっても大好物

reibekuchen2Reiben(ライベン)は‘摩り下ろす’という意味。Kuchen(クーヘン)はケーキのこと。ジャガイモを細かく切ったものを油で揚げ、甘いリンゴソースを付けてかじるつまみ食い系の食べ物です。リンゴソース付きハッシュポテトを想像してもらうといいかもしれません。最近では、リンゴソースの代わりにニンニクソースをかけるパターンもありますが、やはり私はリンゴソース派。熱々揚げたてのReibekuchenに冷たいリンゴソースの酸味と甘みを絡ませて食べるのが最高

食いだめ!?
reibekuchen1Reibekuchen(ライベクーヘン)は、一般的にクリスマスマルクト夏の移動遊園地などなどイベントがあるときに出店で買うもの。レストランなどに行っても食べられるものではありません。ただ、デュッセルドルフでは中央駅や旧市街へ行くと売っているところがあり、‘どうしても食べたい!’となればそこへ行けば年中食べられます。もしくはスーパーマーケットでバケツのような容器に入ったReibekuchenの元を購入すれば家でも味わえますが、5人以上人が集まったときをお勧めします。バケツに入ったReibekuchenの量はとんでもなく大量で、それを揚げる家の中は油臭くなる事間違いなしです

やはり、この時期のクリスマスマルクトで食いだめが一番!?



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2005年11月28日

輝くシーズン 1

1.Advent
christmas11月27日の日曜日はアドベント(降臨祭)初日。 クリスマス4週間前のこの日から街は一気にクリスマスのお祝いムードで輝きはじめます。一般的にこの日からクリスマスの飾りを出す家が多く、それぞれの窓 辺をクリスマス飾りが賑わします。最近では電飾を使う家も多く、普段は暗い住宅街もピカピカとオレンジ色の明かりが漏れ出し、心の中にふわりとあたたかさ が広がる季節なのです。






advent1この日、ドイツ人の家庭では朝食時にアドベントクランツ(4本のキャンドルが立てられたクリスマス用の飾り)のキャンドル1本に火を灯し、降臨祭の初日を祝います。






大雪の週末
duesseldorfsnowここデュッセルドルフでは、26日未明から今シーズン初の大雪に見舞われ、クリスマス準備のため一年で最も買い物客の出る土曜日、日曜日と白い週末を迎える事になりました。それでも、今週末から始まったクリスマスマルクトもショッピングセンターも通常の3倍とも思われる客で混みあい、一時買い物荷物保管場所として用意されたショッピングバスもきっと多くの利用者で山盛りの荷物だったと思います。通常、日曜日の営業を許されていないドイツでもこの日曜日だけは例外。

ドイツの伝統に従うと12月6日にSt.Nikolausというお祝いがあり、その時にプレゼントを贈る週間があるため、買い物が今週末に集中するからなのです。
24日のサンタクロースは?実はドイツには居ないそうです。ただ、最近では商業的理由から24日にもお祝いをする家庭が多いようですが・・・。

クリスマスマルクト
christmasmarktそして、やっと始まった一年で最も楽しいドイツのクリスマスマルクト、どんなに寒くても行かないわけには行きません。分厚いダウンコート、手袋、マフラー、ニット帽子などなど完全防備で早速楽しんできました。
デュッセルドルフのクリスマスマルクトは、主にアルトシュタット(旧市街)とヤンベーレン広場(シャドー広場)の2箇所が大きく、30件以上の出店がそれぞれに自慢の品を展開します。




暖かいワイン

gluewein2まずクリスマスマルクト出始めの私達の狙いは、あたたか〜いGluewein(グリューバイン)。赤ワインにクローブやシナモン、オレンジなどフルーツやハーブ、お砂糖を加えてくつくつと煮た飲み物。Glueweinはそれぞれのお店で入れているものが異なるため味が違ってきます。‘ここのは美味しい!’とお気に入りの味を見つけるのが楽しみの一つ。ただ最初から味が分っているわけではないので選ぶ時の基準はカップ。それぞれのお店が特徴のあるカップでGlueweinを提供してくれるのです。

gluewein1例えば、デュッセルドルフの超有名ビアホール、Schumach(シューマッハ)の出店は赤い長靴型のカップを使用。それ以外にもデュッセルの景色を入れたグラス湯のみのような入れ物、雪だるま型のカップなど自分の好みに合わせてお店をチョイス
カップ代込みで料金を払うため、カップの持ち帰りは自由。もしお店に返せば大抵2ユーロから3ユーロのカップ代金を返してくれます。
Glueweinでほろよい気分になりながら
雪化粧したクリスマスマルクトをぷらぷらと随分歩きまわりました。

 やっと始まったクリスマスマルクト、これから私達の大好物などなどクリスマスマルクト報告をしていきます



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2005年11月22日

濃厚な鍋

日中に気温が5〜8度と急に冷え込んできた今日この頃。
友人宅で鍋を囲みました

鍋と言えば・・・
fondue鍋と言うとタップリの野菜や鶏肉をちゃぷんとポン酢にひたしてはふはふ言いながら食べる日本の鍋を想像しますが、今回の私達の鍋はスイス生まれのフォンデュ

チーズフォンデュ
スイスのチーズでもったりとした独特な風味があるグリュイエールチーズとナッツのような風味を残すエメンタールチーズを驚くほど沢山使います。レシピに従ってチーズを量っていた私は、10cm×3cm×5cmほどの一塊×2個を見て、間違っているのではないか・・・と思ったほど。
ぐつぐつと煮立てた白ワインにチーズを少しづつ溶かしワインとチーズの香りがキッチンいっぱいに広がるころ、とろとろのフォンデュが出来上がります。
小さく切ったぱりぱりのフランスパンを熱いチーズ風呂にちゃぽんと浸け、どこまでもくっついてきそうなチーズをクルクルっと巻き切ってぺろり

鼻をくすぐっていたワインとチーズの香りと、舌が感じる味が相まって複雑なハーモニーが生まれます。こってりとしたチーズにきりっとさっぱりしたワインの絶妙な相性をもっと知りたくて、次々と口へ運んでしまいました

‘フォンデュはお皿を汚したらダメなんだよ。’と冗談交じりに話す友人の言葉で私のお皿に目を落とすと・・・大変!チーズのぽたぽたが1つ、2つ3つ・・・

パンのかけらで急いでお皿を掃除して、きれいなお皿を装ってみたのですが鍋からチーズつきパンを運ぶ度にふたたびミルク色の水玉模様が増えていくのです。が、どのお皿も少しチーズ模様ができあがっているようなのでそんなことは気にしないで‘もう限界!’というところまで食べてみました

別腹
どんなにお腹がいっぱいになってもデザート用のスペースがあることは誰もが承知していること!

chocolatefondue実は今回、デザートもフォンデュ。チーズではなくあま〜く香ばしい香りがぷ〜〜〜んと漂うチョコレートフォンデュ!いちご、バナナ、洋ナシを温かいチョコレートにくぐらせて頂きます。特に、今回友人が用意してくれたチョコレートはドイツが誇るチョコレートブランド、Lindt(リンツ)のもの。普通に食べてもおいしいLINZのチョコレートを完全に溶かしてしまうのですから何とも贅沢なデザートになりました。



chocolatefondue2フレッシュなフルーツに濃厚なチョコレートはやめられない組み合わせ。ただし、チョコレートに加えて生クリーム、バターが入ったソースは間違いなくカロリーボンバー(カロリー爆弾)
もっと食べたい!と思っても、適当なところでキリをつけなければなりません。
残ったチョコレートソース、友人宅ではチョコレートドリンクに変わったかも!?



mipoichiki at 06:26|PermalinkComments(5)TrackBack(1)グルメ 

2005年11月16日

Mettlach(メットラッハ)という村へ

広いドイツ
ドイツは広い。これは誰もが周知の事実。地図で見ていると近そうに見えて、ほんの3cmで100Kmなんていうのが当たり前なほど大きいのです。当然、週末の1日だけを使って車で行かれる範囲というのは限られますが、制限速度も料金もないアウトバーン(高速道路)のお陰もあって日本ほど行動範囲は狭くありません。例えば、片道300kmくらいの距離なら大抵は2時間半〜3時間も見れば現地に到着できるので、早起きさえすれば、簡単に日帰りができます。
ただ、時速130kmで走行を続けても、時速180kmの車があっという間に後ろに付けてしまうアウトバーンにあっての運転は精神的な疲労が大きい
ので、‘じゃ、今日は300km先まで行ってみようか!’と気軽には決め難いものがあるのです。

友達夫婦と一緒なら
そこで、今回はデュッセルドルフから南西に268km、Trier(トリヤー)近くのMettlach(メットラッハ)という村へ友人夫婦と一緒に向かうことに
Mettlachは取り立てて見所がある街ではなく、地図を見ても3番目くらいの大きさの文字でかかれた小さな村。しかし、この街へはデュッセルドルフからバスツアーも出ていたりするほど人が集まる理由をもっているのです。それは・・・ドイツが誇る陶器の一つ、Villeroy&Boch(ビレロイ&ボッホ)の工場&アウトレットショップがあるからなのです

Villeroy & Boch
mettlachVilleroy&Boch(ビレロイ&ボッホ)は、マイセンやKPMなどと比較すると歴史は浅く、新しいイメージがある陶器会社ですが、それでも1748年から続く老舗です。使いやすい普段使いの食器を中心に、テーブルデアクセサリー、ガラス製品、カトラリーなどテーブル周りの製品を幅広く生産しています。
最近では、曲線と四角をバランスよくアレンジしたデザインが特徴の
Metropolitan(メトロポリタン)シリーズが世界中で人気を集め、多くの家庭に彩りを添えています。工場での大量生産型であるため、マイセンのように驚くほど高価でもなく、個性的でありながら日常使いできるところが魅力で、ドイツ人にもファンが多いのです


大荷物

mettlachmapVilleroy&Bochのお膝元であるMettlachは当然Villeroy&Bochの店だらけ。写真の地図にもあるように、小さな村の200mほどの目抜き通りはほぼVilleroy&Bochのアウトレットショップで占められていました。
セカンド商品、一般陶器、カトラリー、テーブルアクセサリーなどなどそれぞれに建物が設けられ、大きなショッピングワゴンを箱で一杯にしている人々とすれ違います。
‘あんなに買うかなぁ?’なんて最初は思っていても、2時間後には同じ状態でMettlachの通りを歩く事になるのですアウトレットというところは、侮れません・・・



mettlachwindowこの時期はクリスマスのデコレート商品も大量に放出され、ショーウィンドーも陶器のツリーやサンタさんがクリスマス色で飾られたお皿の脇から覗いていました。

価格
因みに、価格は市場価格の半額くらいになっているものから20,30%引き程度。アウトレットですから必ず欲しいシリーズがあるとは限りませんが、人気のMetropolitanシリーズの白バージョンは購入可能です。

christmastree私達も陶器のクリスマスツリーキャンドルを購入。
(49ユーロ)



2005年11月14日

クリスマスの準備

Advent(アドヴェント)
ドイツではクリスマスの4週間前、11月27日以降の日曜日から飾りつけが始まります
このクリスマス直前の4週間を待降節、Advent(アドヴェント)と言い一年で最も大きな行事であるクリスマスに備える期間です。
クリスマスツリー、4本のキャンドルを立てたアドヴェントキャンドルヒイラギや樅の木の葉で作られたクリスマスリースエンジェルの置物、その時期に見合った花や植木などを購入しはじめるのがちょうど11月10日前後のこの時期。日本の松飾りやお供えのような感覚でどの家も用意を始めるのです。

華やぐ街角
街の至る所にあるお花屋さんも眠る 暇のないほど忙しい時に突入し、普段はお休みの日曜日ですが今日は多くのお花屋さんがクリスマスのための展示会でお店を開けています。それぞれの店がキャ ンドルをともし自慢のクリスマスリースやアドヴェントキャンドルなどを店一杯にデコレート。赤、緑、金銀をキラキラと輝かせながら一気に華やいだクリスマ スムードを街にもたらします

大好きな花屋
entrance私のお気に入り花屋も金曜日から、クリスマスのための展示会が始まりました
‘Yamamoto’と言うお花屋さんは、名前からも分るように日本人の女性が経営する小さなお花屋さん。住宅地に静かに佇んでいるYamamotoは、明るいグリーンで彩られた外壁とショーウインドーの前に並べられた可愛らしい植木が目印。行く度にデコレートが変わるアーティスティックなお花屋さんです。







アーティスティックな作品に囲まれて
tree金曜日に訪れると、いつも以上にシックな雰囲気がショーウィンドーから漂ってきましたシルバー色の葉を巻きつけたリースから地面までつきそうなほど長く細い白いサテンのリボンが何十にも重なってゆるりと垂れ下がっているデコレート。数多くのキャンドルから放たれるゆらゆらと優しい光。中央でクリスマスを主張する樅の木。壁にもたれかかるように座っている赤いフエルトの人形。味わい深くシックな色合いのキャンドルが並べられたアドヴェントキャンドル。木の皮を巻きつけて作られた瀟洒なライティングなどなど、どれもこれもyamamotoさんの見事なセンスとアイデアで、ギャラリーに来てしまったかのよう

decorate1






ふわふわの心
lampcandlesグリューバイン飲まれますか?’と尋ねられ、今年初めてのグリューバインを頂戴しました。グリューバインはシナモンやクローブなどと一緒に煮立たせた甘い赤ワイン。これもこれからの季節、冷えた体を温めてくれるドイツの名物です。暖かいグリューバインを飲みながら店中をゆっくりと見渡し、yamamotoさんとお話をしていると次から次へと常連のドイツ人客が現れます。

Schoen! Toll!!=素敵だわ!素晴らしい!!’を繰り返しながら絶賛の言葉を彼女に投げていきます。

こんな様子を自分まで誇らしげな気持ちになりながら、いい気分ですっかり長居してしまったYamamoto を出ると、外はすっかり暗くなり冷たくひんやりとした風が吹き始めていました。Yamamotoのショーウィンドーから漏れてくるキャンドルの温かいオレ ンジ色の光をもう一度目に留め、ぼわっと浮かぶ白い半月に照らされた道をなんだか暖かい気持ちで家路へと向かいました
candles3






Yamamoto
flowersGehrtsstr.16
40235 Duesseldorf
Tel:0211−6185208
Fax:0211−6185209



mipoichiki at 08:16|PermalinkComments(3)TrackBack(0)お気に入り 

2005年11月12日

怖いほどダイレクトな表現

4ヶ月振りに国際女性文化交流会に参加。

これは、月に1回行われている会合でドイツ人をはじめ、イギリス、フランス、イタリア、チュニジア、ウクライナ、ケニアなどなど様々な国籍の女性が集まり、毎回のテーマに沿って発表を聞いたり意見を交換したりしている、いわゆる文化交流会です参加者の半分はドイツ人ということに加えて私とブラジル人の友人Dさんを除いては、ドイツ生活が10年以上の女性ばかり。当然、ドイツ語のレベルは高く、学校で先生が話しているのとは比べ物にならない速さで皆が話すのですから、私の‘想像力’を最大限に引き出しても半分くらいしか理解できません。それでも、前にブログで説明したとおり、日本の代表として‘日本では・・・’と話さなければならないので、ボーっとしている暇はなく全身が耳状態。今何について話しているかも理解できないことがあるのに、そんな中で一言話すなんて遠慮したいところ。にも関わらず‘日本は?’と聞かれてしまうので、しどろもどろ、身振り手振りで答えるハメに。が、ドイツ滞在一年未満の‘ヒヨコ組み’の私には誰もが驚くほど優しいことも前述のブログ通り。

盛り上がるテーマ
さてさて、この会合、本日のテーマは非常に興味深い大人の話題。好奇心が喜ぶテーマに普段より多くの女性がむらがりテーブルを囲むイスが足りなくなるほどの大盛況でした。
その内容とは、‘アラブ世界のエロス’
。軽くカールした長い亜麻色の髪、エキゾチックな顔立ちのチュニジア人の熟年女性が語るエロスに様々な質問が飛び交い、時折クスクスと笑いの漏れる会になりました。こんな内容故に、隣の人とのコソコソ話も弾みざわざわと雑音が入る事も。

怖すぎる
すると、あちらこちらから飛んでくるのが‘シー!!’の声。これがまた遠慮なく大きな音なのに加えて、声を発する人々の口元が完全に‘へ’の字。通常日本で幼稚園か小学校でしか‘シー!!’を耳にしない私はこれにちょっとドキっとしてしまいました。ところが、この後こんな‘シー!!’は序の口だということが判明します。
‘個人的な話は後にしてちょうだい!’とはっきりと言い放つ白髪の女性や、‘無礼よ!’とニコリともしないで叱る中年の女性に、もうビックリ。自分が怒られている訳ではないのに心臓をキューっと掴まれるほど畏怖を感じてしまいました。そしてはっきりと注意を促すのは殆どすべてドイツ人

合理的&真剣=ダイレクトな表現&無表情?
常日ごろからドイツ人はにこやかとはいい難い人種です。お店でも‘ちょっとくらい笑えばいいのに・・・。’と腹が立つほど怒ったような表情をしている人に頻繁に出会います。最初の頃は、‘このヤロー!’と思いましたが、彼らはけして意地悪なのではなくただ真剣に話を聞いているだけだということが最近分ってきました。国際女性交流会の今回の出来事も、話を真剣に聞きたいがために起こった事。こう考えると‘怖い、恐ろしい。’と考えるのは間違えで、‘真剣に話しを聞いてくれる親切な人’ということになるのです。ただ、もう少し優しく注意してもいいのになぁ・・・とは感じます。小さな子供や動物と違うのですから。そうは言っても、はっきりとダイレクトに発せられるドイツ語は、これまたとても合理的で無駄がキライなドイツ人らしい表現でもあるのです

エロスよりも・・・
なんだか ‘エロス’に関心するよりも、ダイレクトなドイツ人の表現に注目してしまった今回の会でした
因みに、‘アラブ世界のエロス’にご興味を抱いている方へ一言。‘エロス’と言っても宗教的観点や伝統、文化面から捉えた事象が多かったので、それほど艶やかな話
ではなかったと申し上げておきます。



mipoichiki at 07:18|PermalinkComments(5)TrackBack(0)日々の生活 

2005年11月08日

ドイツの人気テレビ特番

‘おっ、Wetten Dass(ヴェッテン・ダス=これに賭けろ!)やってるよ。’と思わずチャンネルを回してしまうほど夢中になれる番組がドイツにあるのです。国民に愛され続けて20年を超えるロングランヒットを記録しているハズです。NHKホールを思わせる広い会場はいつも超満員の観客で埋め尽くされ、大晦日の紅白歌合戦のよう。

豪華なゲスト
番組の内容はいたって簡単。ユニークな一般人が現れ、‘私はこんなことができます。’と豪語するのを本当にできるかどうか有名人が賭ける、という番組。これだけの内容を聞かされても‘ふ〜ん’程度の関心しか抱けないと思うのですが、何しろ最初に度肝を抜かれるのはゲストの豪華さ。ドイツ人の女優、俳優、サッカーナショナルプレーヤーは当たり前、毎回毎回ワールドクラスの有名人が続々と登場してくるのです‘この番組、一体いくらかかってるんだろう?’と下世話な想像をしてしまうほど・・・。

司会者まで人気者
例えば11月5日土曜日の放送に出演したのは、マドンナ、キャメロン・ディアス、トニー・コレット、サンタナ、シャキーラ。その他イタリア人オペラ歌手、ドイツ人俳優などなど。これだけの大物が1回の番組に登場し、並んでソファに座っているのですから言葉なんか分らなくてもそのゴージャスさは一目瞭然。それをうまくさばいていくドイツの人気司会者トーマス・ゴットシャルクもこれまた超人気者。‘どうしよう、この人の格好!’と誰もが注目してしまうほどおかしな派手着とライオンのようなもっさもっさの髪型を個性的に平然とやってのける彼にしかこの大役は務まりません。
wetten das



※出演者のビデオをZDFのホームページから見られます→
ZDF

面白いのはここから
さて、この番組、この大物ゲストたちに驚かされるだけでなく、同じくらい、もしくはそれ以上に驚くのが奇人的偉大さを誇る一般人のやること。思わず、司会者のトーマスも‘ところで・・・何の役にたつの、これ?’と質問してしまうほど日常生活とはかけ離れた離れ業をやってのける人たちのオンパレード。

例えば、
        
目隠しをしたまま手で触っただけで300種類の冷凍ピザのメーカーと種類を当てる、
        
トランペットを吹いて牛を牛舎小屋に戻す、
        
目隠しをし、音を聞いただけで電化製品などの回転数を当てる、
        
手足を一度も床につけることなく巨大な机の上下を2分間で10回くるくると周る、

などなど、とにかく考えた事もないようなことを一生懸命やるのですから、そのアイデアだけでも‘大したもの。’なのです

一体感
ただ、楽しく豪華なだけでなく会場に一体感溢れる緊張の波をもたらしてくれるのもこの番組が支持される要因です。例えば、土曜日の話。

トランペットを吹いて牛を先導していたおじさんは、とても素朴。のんびり草を食んでいる牛さんたちに向かってトランペットを吹き鳴らします。透明で柔らかいその音は静かな夜の草原に響き渡りやがて牛さんたちの注意を引くのです‘おじさんの言う通り、牛さんは音楽好きなんじゃないの?’と画面に近づいて見ていると、しばらくあどけない表情でじ〜とおじさんを見つめていた彼らが、突如おじさんの方にゆさゆさと大きな体をゆらしながら向かってくる姿が映し出されます。‘おお〜、感動的!動いたよ。’とますます画面に集中。ところが、かなり牛舎小屋に近づいたとき彼らは何を思ったのか立ち止まってしまいます。無表情なので牛の心を読むのはかなりハード・・・。これに賭けていたキャメロン・ディアスをはじめ見ていた誰もが‘どうした?動け、動け!’と念じるもむなしく、彼らはぴくりとも動く気配を見せません。一生懸命トランペットを吹き続けるおじさんにどこで区切りを付けていいかわからない司会者トーマスが一言。‘もういいよいいよ。OKだよ。成功だね。’とおじさん、牛さん、キャメロン、私達をホッとさせたのををきっかけに、牛たちが魔法から解けたかのように一挙に牛舎小屋から遠く離れて駆け出したのには思わずププっと吹きだしてしまいましたが、健気なおじさんとトリックのない牛に大きな拍手が湧き上がりました

次はデュッセルで!
こんな楽しい番組、次回はここデュッセルドルフで行われるのですから、絶対見逃しません
それにしても、楽しい番組だなぁ。



mipoichiki at 19:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0)日々の生活 

2005年11月07日

創造の時

友人Sさんは、興味深いものを見つけ出す目を持っているようで、会う度に新しいものを教えてくれるのです。そんなSさんが面白い店があるんだよ、と連れて行ってくれたのは、趣味の店。いわゆる手作りを応援している手芸ショップ

湧き上がる創作意欲
私もSさんも、元来裁縫、手芸の類は大の苦手。創作意欲はあっても結局のところ‘買った方がいいものが簡単に手に入る。’と考えているものぐさタイプなのです。が、有り余る時間と欲しいものが簡単には出てきてくれないドイツにおいて、創作意欲の成長ぶりは見事なもので喜んで手芸ショップへ足を踏み入れるまでになりました。狭い間口の手芸ショップへ入ると、ずっと奥深く店は広がり中2階まで所狭しと手芸ツールが並べられています。見たことのない手芸材料になんとなくワクワクしながら、‘こんなのもできるかも。あんなのもできるかも。’とまだ見ぬ自分の素晴らしい作品を頭に浮かべ、何でも自分でできそうな感覚に陥ります。当然、次の行動は実行!

フェルトなら!
handwork‘この本見て。可愛いでしょ。’とSさんが手に取った本はフェルト細工のミニ冊子。
部屋に置くちょっとしたデコレートやナプキンリング、アクセサリーが色とりどりに可愛らしく主張している本です。金具を使ったりして作り上げていくフェルト作品は、見ていると案外単純そうなものばかり。
難しい縫い物などに最初からトライするのはムリ、と考えている私達にはもってこい

早速、パンかごを作ろうとその場で材料も購入。


個性溢れる作品!?

2人お茶を飲む間も惜しんで、早速フェルト切りから始めました。
切るところまでは楽勝、楽勝
、だったのですが、キリでフェルトに穴を開ける段階からすでに‘案外難しい・・・かも。’と感じはじめ、最終段階では‘何か・・・本と違わない?’とじ〜と本の写真を見つめ直します。おかしい・・・。想像では素晴らしい作品ができあがっているはずなのに。自分の不器用さにいささかがっかりしながらも、楽天家の私達。終いには‘いいよ、いいよ。何となく可愛いもん。これでOK!’とさっぱり、あっさり少し違うものに喜び、その後気をよくした私達は次から次へと本を無視した作品を3つも生み出しました。
しかも、‘本よりも私達の方がセンスいいよ、きっと。’と素敵な自己満足にうっとりしながら

breadbasketこれぞ、創作の醍醐味。小さな手芸クラブ状態は今後も続く予感です。



mipoichiki at 06:36|PermalinkComments(7)TrackBack(0)日々の生活 

2005年11月03日

ドイツで人気の料理人

月曜〜金曜までの毎日6:45になると、テレビでにぎやかな料理番組が始まります。
料理人はTim Maerze(ティム・メルツァー)という男性で、イギリスの
JamieOliver(ジェイミー・オリバー)ドイツ版と言ったところ。

Tims Kueche(ティムのキッチン)
timTシャツ姿で、しゃべりすぎじゃないかと思うほど早口にサッサッとラフに進めていく料理番組は大人気。どこの書店に行っても、Jamieと同じ棚、もしくはそれよりもいいポジションにTimの分厚い料理本が並んでいるのですから。
Tim Maerze(ティム・メルツァー)が作る料理はいわゆる今時のお手軽フュージョン系

まな板の上で野菜をリズミカルに切っている様子を見ていると‘今日の料理はうちでやってもいいかも。’と思うのですが、試した回数は未だに0
中盤過ぎから毎回登場する生クリーム、バターミルク、大量のオリーブオイルに腰が引けてくるのがその理由。
写真はドイツのテレビ局VOXのHPより

適当、適当
日本の料理番組と異なり、そもそも材料の量なんてかなり適当

‘小麦粉をいれるよ。’と言いながら、袋からザッザ〜と大量に出し、‘少し生クリームを足すと風味がいいんだよ。’とこれでもか〜と言うほどドボドボと注ぎ込み、‘オリーブオイルはほんのちょっと!’たっぷりオリーブオイルを掛け回す様子に毎回ショックを受けてしまうのです
‘おいおい、少しの量がちがうだろ〜。’と一人ごちながら・・・。
それでも出来上がる料理はどれも食欲を誘うのです。

クリーミーベリーソース
berrysouce例えばデザート用に焼いたワッフルにかけるソースをご紹介。
用意するものは

凍ったベリー類(イチゴ、ブルーベリー、ラズベリーなどなど) 200g程度
はちみつ 大さじ2杯程度
生クリーム 200ml程度

1.              はちみつを凍ったベリー類に混ぜる。

2.              生クリームを固めにあわ立て1と混ぜ合わせる。

以上のとても簡単なモノ。

できあがったソースはベリーの赤や紫が白いクリームにマーブル状に混ざり合い、とても美味しそう。ベリーの冷たさと酸味が生クリームのまろやかさと絶妙にマッチしていそうな気がするのです。
写真はドイツのテレビ局VOXのHPより

危険故に
生クリーム好きの私が、こんなものを作ったらあっという間に一人で舐めきってしまいカロリー摂取過多に後悔するハメなりそうなので、よだれを垂らしながら番組を見るだけに止めました



mipoichiki at 07:18|PermalinkComments(5)TrackBack(0)グルメ 

2005年11月01日

必要なのは工夫

部屋のデコレートでとても忙しかった1週間が終わり、1週間ぶりのブログ更新です。

これ、何だと思います?
what we need

我が家(特に主人)にとってはかなりの必需品ですが、ここ2週間ほど行方知れずになっているある道具の代用品です



大した工夫
そのあるものをなんとなく毎日のように探していたときの事。

‘見つからないね〜。そうなると余計必要性を感じるよ・・・。’
とぼやいていた私に
‘それ、欲しい?へへへ。’
といたずらな子供のような表情の主人。
‘いいもの見つけちゃった。’
‘何?見つかったの?もしかして。’
期待タップリの私に主人が差し出したものがこれ(写真)。
what we need2






‘えっ、えっ?これ何?’
不思議なものを差し出されよく理解できないのですが、
とにかく何となく欲している代物としてある程度機能しそうだったので取りあえずトライ!

‘これ、一体何?なんだか割りとちょうどいいんだけど。’と、相変わらず不思議がっている私に
‘考えてみてよ。’と中々種明かしをしてくれない主人。
しばらくああでもない、こうでもない、と話した挙句、やっと教えてくれた主人の答えはこれ。

‘ベルトのバックル。壊れちゃったベルトから取ったんだよ。’

なるほど、なるほど!

欲しかったもの
私達が探していたものは、実は耳掻き

日本では普通に手に入る耳掻きも、ドイツでは中々入手しにくいのです。ここでは耳掃除=綿棒の式が成り立つのが一般的。
すぐには入手できない耳掻きが行方不明ともなると妙に恋しくなり
、ついに主人が考え出したのがベルトのバックルだったのです。
先の部分がスプーンのように軽くカーブしているバックルはちょうどいい具合に耳掻き風
少し厚めなのが本物と異なる点ですが、耳掻きをしている気分には充分なります

失って、得たもの
パリで活躍しているピアニストの友人が、‘海外で生活していると人間の本能(能力)を思い出す。’と私に話したことがあります。例えば、お菓子などが入っている袋を開けることを考るとき。日本の袋はと手も親切で、手で簡単に開けられますがこちらの袋はそうは行きません。ひとしきり手で引っ張ったり、歯でちぎろうとしたりして思い出すのがハサミ。‘そうだった。そうだった。こういうときはハサミを使うんだった・・・。’と相成るわけです。

必要なものが割りと簡単に手に入り、すでに便利に便利に工夫されつくしているものが溢れている日本では、それが当たり前になってしまい色々なことを自分で考えなくなっていました。
ところが、文化も思想もことなる海外で生活してみると簡単にはいかないことが山のようにあり‘工夫する’ということが当然必要になってくるのです。

それにしても、主人の考え出したベルトのバックル耳掻きは中々のヒットでした



mipoichiki at 03:40|PermalinkComments(4)TrackBack(0)日々の生活 

2005年10月25日

IKEA フリーク!?

ドイツでは半地下の部屋が割りと当たり前のように存在します。地下というとなんだか薄暗いジメっとしたマイナス面を想像しがちですが、半分地下なので比較的明るく乾燥している空気のせいもあって、湿気もさほど感じられません

私達の家にも半地下の部屋が存在します。 縦横1m×1m50cmほどの大きな窓がついている部屋はこれまで有効利用されることなく、想像たるや物置状態

IKEAへGo
‘これではいけない
。’と思い立ち、週末に向かったところは、当然IKEA。なんとなくデザインがよく、安く気軽に購入できるスウェーデン生まれの家具屋はとりあえず見に行くだけでも楽しいもの。
広い店内をじゅんぐりと巡っていくと‘見るだけ’では済まなくなるのが、IKEAにおける正しい姿!?毎回、最期のレジの大行列に加わる事になるのです。

戦利品
半地下部屋大改造計画を持って甘いワナが仕掛けてあるIKEAに向かった私達は、閉店の20:00までびったり粘り、4本の腕では持ちきれないほどの袋を抱えて帰宅

その中から、特に気に入ってしまった戦利品(?)をお見せします。

じゃ〜ん、ヒット1.
candle3暖色系ミニキャンドルセット(10個入り、約3ユーロ=520円)+キャンドル用グラス(4個セット、約1ユーロ=140円)。なんともキュート。その可愛さ加減にうっとり・・・

 






じゃ〜ん、ヒット2.

candle2キャンドルスタンド。デミタスカップのような陶器のスタンドが12個連結するのです!
それで波を描いても‘ほほ〜
。’、円を描いても‘お〜。’、直線で並べても‘へ〜。’と感心するばかり。これはあまり今までに見たことのないデザイン。これで約6ユーロ(840円)なら絶対買い!の代物でした。

candle1








じゃ〜ん、ヒット3.
dogtailこれは犬好きにはたまらなく可愛い犬の尻尾を模ったフック。壁に取り付けるとまるで穴の向こう側に首を出しているかのよう!何を掛けるつもりか考えもせずかなり衝動的に購入してしまいました。
これに毎日癒されそうです。(1個 約2ユーロ=280円)






じゃ〜ん、ヒット4.
footcoverこれこそ本当にユニーク。靴下のようになっている部分に足を入れて足を冷やさないようにするためのもの25cm四方のフリースクッションは、実は子供用。私の足なら使用可能なので籠に残っていた最後の1個を握り締めました。この冬、冷え性の私の必須アイテムになりそう。(1個 約5ユーロ=700円)