2006年05月04日
谷合の小さな村 モンシャウ
主婦の遠足
‘主人が出張中で車使えるんだけど、どこか行かない?’
と誘ってくれたのはEちゃん。
水色で塗ったような青空が広がる平日の一日、主婦2人で少しばかり遠出してみることにしました。
Monschau(モンシャウ)
私達が選んだ場所は、デュッセルからアーヘンを経由して約100km南西に降りたところに位置するMonschau(モンシャウ)。
この村はEifel(アイフェル)という少し山がち(丘がち??)な地域の中に存在する谷あいの村で、グレーの木組みの家が並ぶ小さな観光地です。Eifel(アイフェル)の表示を通りすぎると、少しくねくねと山道になりどんどん山道を登ると、突然視界が開け下の方にMonschau(モンシャウ)のグレーの屋根屋根がひょっこりと顔をのぞかせ始めます
。
川の音を聞きながら
日本のガイドブックにはまだ取り上げられていないと思われるMonshcau(モンシャウ)は、ドイツ人や近郊のルクセンブルク3国の人々にとっては観光地
。こんな小さな村なのに比較的広い駐車スペースが設けられ、休みの日ともなると多くの人々がどっと押し寄せます
。
ジャバジャバと音を立てながら流れる川沿いを歩き、石畳をのんびり進んでいくとまぶしそうに目を細めながら陽の下でアイスを頬張る人々や川の流れを眺めながらゆったりとランチを楽しむ観光客がちらほら。 木組みの独特な建物に囲まれて30分ほど歩き回ると、Monschauを一回りです
。
毎回行くたびに気になって門の外からのぞいてしまうのは、写真にあるちょっぴり不気味な鉢。今回もこれがお出迎えしてくれました・・・
。
ここにきたらこれを買うべし!
さてさて、こんな小さな村にとてもとても美味しいものが存在します。
それはマスタード。ドイツではマスタードのことをSenf(ゼンフ)と呼び、ソーセージに欠かせないスパイスの一つとなっています。ソーセージに地域性があるように、このゼンフにも場所によって異なる味わいがあるのです。
例えば、有名なのが南ドイツのWeiss Wurst(ヴァイス ビュルスト=白ソーセージ)に付けて食べるSuess Senf(ズース ゼンフ=甘いマスタード)のように。
因みにデュッセルドルフにもLoewen Senf(レーベンゼンフ)という有名なマスタードがあります。
私は10年以上前からMonschau(モンシャウ)ゼンフのファン。
クラシックタイプのマスタードの味もさることながら、Honig Senf(ホーニッヒ ゼンフ=はちみつ入りマスタード)の味わいが絶妙。今回は、15種類近くあるマスタードを味見して大好きなHonig SenfとFeige Senf(ファイゲ ゼンフ=イチジク入りマスタード)を新たに購入。(大きさと種類によりますが、価格は6〜8ユーロ(840円〜1120円)程度)
これで一流料理の気持ち
では、甘いマスタードばかり何に使うかというと、私はこれで甘めのマスタードドレッシングを作ったり、肉の煮込みに利用したりしているのです。
例えば、カツ用の豚肉がひたひたになるくらいまで赤ワインをドボドボと注ぎ、そこにイチジクの甘いマスタードを大さじ2〜3杯加えてグツグツと煮込むだけで、ほわっと甘みのある複雑で洒落た味の柔らかいブタ肉料理ができます。
‘これ、どうやって味付けしたの?’
とうちの主人が質問するときは、
‘おいしいね。’のサイン。当然この料理、その言葉を頂戴しました!
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この記事へのコメント
甘めのハニーマスタードってこちらにはないと思っていたのですが
以前物産展で、九州の旅館のオリジナルを買ってみたことがあります。
完全日本製の「はちみつ入り粒マスタード」と「柚子ごしょう入り」のもの。
でも形状はペースト状ではなく、粒々のままで、「とんぶり」の
はちみつ漬けみたいな感じ!完全に日本風ですね。
私は豚肉と揚げじゃがいものハニーマスタード炒めに
しましたけど、豚肉と合うんですね。
mipoさんの豚肉料理も参考にさせていただきます〜!
HPの4月16日の日記にアップしてますので、良かったら
見てみて下さいね〜!
我が家でも大大人気でした!
ひたすらソーセージにつけて頂いていたけれど
肉の煮込みなどお料理も使えるのね。
なるほど!今度試してみます。
日本のゆず胡椒入りマスタードがすご〜く気になるのですが、一体どんな味わいなのでしょう?ゆず胡椒大好きで、日本からしっかり持ってきています。もったいないので滅多に食卓にのせませんが・・・。
なるほど、じゃがいもをマスタードで炒めるんですね。それも美味しそう。トライしてみます。
☆ハイジさん
甘いマスタードの消費って、やっぱりそんなに簡単じゃないですよね。でもこの甘いマスタード入りのドレッシングはかなりいけてますよ。
オリーブオイル、バルササミコ酢、ハニーマスタード、塩、胡椒、さらに少し蜂蜜、ちょっぴり醤油で作ります。これサラダ進みすぎるくらい美味しいですよ。
懐かしい?私も懐かしかった。去年は4月の頭に行ったんだよね。うちはハニーマスタードなんかとっくの昔に消費してしまって、今回も買い足したよ。
肉の煮込み料理はヒットアイテムになるよ。Tも好きだと思うんだ。作ってみてね。

モンシャウのマスタード私も欲しい!青山の紀ノ国屋でドイツフェアを開催していた時にチューブのズースゼンフを買ったけどモンシャウのとは全然違う味だった

次回は是非モンシャウに連れて行ってね。全種類制覇するわ

久しぶりのコメント嬉しいです!今度来たらモンシャウ行こうね。それにしても全部制覇したらものすごい種類だけど・・・。マスタードのみでお腹いっぱいとかになったら恐ろしいね。なにかマスタード使ったレシピ発見したら教えてね。
マスタードといえば、DIJONかと思っていたけれど、ドイツだって、そりゃそうだよね(笑)
私は日本のカラシがあまり好きじゃないため、マスタードもあまり食べないでいたけれど、これを読んで、また、色々試してみようと思いました〜!!
それと質問があります!友達が「ドイツでビールを飲んだら、つまみに大根をスライスしたみたいなのに塩をつけて食べた」と言ってるんですけど、それって何かしら?大根なのかな?
フランスで色々な味のマスタード見て触発されたんだよ。パリでは緑色したマスタード買ってきて色々なものに使っているからもうなくなりそう。
マスタードドレッシングは沖楽さんがパリでご馳走してくれたサラダにもとっても合いそうな気がするよ。
☆まぐさん
ゆず胡椒のレシピ、おいしそう・・・。もったいないけどやってみたいです。
ところで、その白い大根のようなものが思い浮かばないのですが、ひょっとしてコールラビと呼ばれているカブのようなものかなぁ。
今度調べてみますね。

やっぱり、マスタードは有名なんですね。
ビール工場もあるみたいで、僕はそっちのほうも楽しみです。それでは。
ビール工場があることは知りませんでした。
私も、次回はそれを目的に行ってみたい思います。
モンシャウ、楽しかったですか??