2017年8月から始まった
母への初めての痰の吸引💦

以前も書いた様に
退院前に病院の看護師さんから1回教わり
その後、母の通っている施設の看護師さんからも2回教わったけれど、

不器用な上、物覚えも悪い私が
そんな回数で覚えられそうにもなく💦
教えてもらいながらも不安は募る。

施設の看護師さんが
「大丈夫、大丈夫。
  喉の奥から気管迄入れて取る訳じゃなく
 ここから見て見える 
 喉の所にある痰を取り除くだけなので
 慣れたらすぐ出来るようになるよ~」

「その方がお母さんも痰が取れて
 呼吸が楽になるし・・・」

「不安だったら、何度でもここに来て
 練習していいから」

と励ましてくれるけれど

「ただくれぐれも、
 吸引圧と吸引時間に気を付けてね。
 痰を取るのに夢中になって
 時間が長くかかると呼吸困難になるから」

 もっと怖くなる(; ̄Д ̄)
 
それでも
度重なる母の誤嚥性肺炎を防ぐ為にはやるしかなく
恐る恐る始めた痰の吸引。

そして、
その時に施設の看護師さんから貰った資料がこれ。

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この資料に基づきながら
母の痰の吸引は「食事の前後」と「寝る前」に行い、
それ以外でも喉がゴロゴロしている時は吸引をする。

そして最も重要な安全性の確保の為に、
我が家の場合は吸引器の向かって右のつまみ(小さな赤丸)で
吸引圧レベル(大きな赤丸)を調整し、
吸引圧を20Kpa(キロパスカル)である事を確認しながら


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カテーテルを母の口の中に10~12㎝位入れ、
15秒以内に終わる様にして痰を取る💦

施設の看護師さんの

痰を取るのに夢中になって
 時間が長くかかると呼吸困難になる」

という言葉が
どうしても頭から離れない私は💦
その恐ろしさから
キッチンタイマーを15秒セットして
なおかつ母の顔色を見ながら
時間をオーバーしない様に
恐る恐る吸引ケアをするという日々だった。

そして
その頃よく見ていた動画が
多分この「口腔、鼻腔内の吸引」という動画だったと思う。



この動画の吸引器やカテーテルの扱い、
そして「口腔」の部分の手技はとても参考になった。

又、その頃にはなかったけれど
こちらの「老年看護技術・高齢者の口腔内吸引」という動画も
多分病院での看護師さんが行う技術のようだけれど
口腔内の吸引のイメージをつかむには良い動画だと思う。


 


ただ、
この看護技術の吸引では
病院での吸引のせいか
使用後のカテーテルは廃棄されているけれど

カテーテルは価格も結構高く
毎日使うものなので
私が施設から貰った資料にもある様に

家庭内での吸引の場合は
水500ccに塩素系漂白剤3㎖を加えた「消毒液」を作り、
その「消毒液」に使用後のカテーテルを浸し
丸一日はそのカテーテルを使用できるようにしていた。

そして一ヶ月位経ち
この吸引にも何とか慣れてきて
母の体調も安定している様で
これは「痰の吸引」の効果が出てきたのかもしれない!

・・・と喜んでいた矢先の9月
母は原因不明の熱を出し入院してしまった。

そして
熱源を探る為のその入院で「誤嚥」が原因と診断されたのだった(泣)

少しは慣れてきてたとは言え
恐る恐るの私の吸引技術はやはりダメなのかと
ションボリしていたら

担当の先生から

「今回は抗生剤を使わないで完治したので
「誤嚥」を起こさない為にも
痰がある状態で食事をしない様
痰の吸引を徹底して下さい」

と言われ
必死になって痰の吸引に取り組んだところ
母はその後3ヶ月近く誤嚥せず元気でいてくれたので
本当に嬉しかった。

それなのに💦
12月に入って母は又、熱を出し
今度は明らかに「誤嚥性肺炎」と診断され
入院することになってしまった。

そしてその年の12月、
母は中旬と月末の2回も入院する羽目になったのだった(涙)

そんな母の状況から
私の「痰の吸引」も今のやり方の口腔内だけではなく、
鼻腔からもする事。

しかも看護師さん達がやるような
気管迄入れて行う吸引をする様にしないと
「在宅介護は無理です」と担当医から言われ

母の退院前迄に
「気管迄入れる吸引」を看護師さんから教わる事になった(泣)

その年の母の入院は大晦日迄続き
退院は年が明けて2018年の元旦になったので

私の気管まで入れる「気管内吸引」の介護は
2018年の年明けから始まったのだった。




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