パンズラビリンス
「アカデミー賞3部門受賞作品」スペイン・メキシコ・アメリカの合作〜
ちょっと異色な‘ダークファンタジー’くらいに思ってました。
・・・とんでもない、カテゴライズは難しい・・・
とにかく、お腹イッパイ、凄い作品です。

現実はあまりにも過酷で、夢の国でも厳しい試練が待っている・・・
実は私、この物語全部が‘お伽話’つまり、「少女オフェリアは地底の国のプリンセスで、牧神パンが試練を与えながらも現世から連れ戻しにきたんだ(現世と地底の国はパラレルワールド)」と思い込んでた。
後からチラシなんかを見ると「少女が描いた幻想の国・・・」らしい。。
この違いは大きいな、彼女の『最後のシーン』の捕らえ方も違ってくるし。
あの終わり、私は好きなんだけど。

現実の世界〜スペイン内戦の時代、人に頼ることしか出来ない弱い母親と冷酷な大尉である義父と暮らすオフェリア、
そして逃げ出したくなる日常・・・またこの描写の仕方があまりにも残酷で、何度か目を覆いたくなるほどのシーンが。
そんな現実から逃避するために作り出されたファンタジックな世界〜
ここもまた、過酷な試練が3つ待っていた。
夢の国の住人達は決して美しくはなく、醜く残忍で魔物のようだ。
それら相手にオフェリアは奮闘する。

オフェリア役のイバナ・バケロは素晴しい。
美少女ってわけじゃないが、この眼差し〜意思の強そうで儚げな、そしてときに大人っぽく切ない表情。
ダークなファンタジーにはピッタリ。

最後の選択で彼女は‘人としての道’を外さなかった。
そして・・・‘光’を見た・・と信じよう。