転々
監督があの「時効警察」の三木聡、そしてオダジョー・ふせえり・岩松了・・・
こりゃぁ、観なきゃ!
ってなカンジだったけど‘時効警察的面白さ’だけじゃないんだよね。
じんわりくる切なさ、セリフの所どころに引き込まれるんだなぁ。

オダギリジョー演じる文哉は大学8年生、借金まみれで日々をただ何となく過ごしてる・・・
そこに現れた三浦友和演じる借金取りの福原、ヤクザまがいでコワモテだけど、
「吉祥寺から霞ヶ関の東京散歩に付き合えば借金をチャラにする」
どう考えても‘ウラ’がありそうで奇妙な話・・・
乗り気ではないが、借金でどうにも首が回らない文哉、
背に腹は変えられぬ、珍道中の始まりとなるわけだが・・・
この‘ワケアリ福原’の話がなんともホッコリするのだ。
家族との思い出・妻との思い出〜歳を重ねてきた中年男の哀愁・人生観、
道中それに確実に影響受けてる文哉との‘心の交流’、
出逢う人たちとの‘珍事件’‘やすらぎ感’・・・
文哉自身の変化に心暖まるものを感じる。

でも・・・この物語って、ある意味‘事件’なんだよね。。。
そんなにマッタリしてる場合か?
「犯罪」なんだけど、凶悪なものを感じない、
嫌味を感じる手前寸止めの‘小ネタ’で吹き飛ばしてるし。

オダジョーはこういう‘中途半端っぽい若者’は上手いですね。
何を考えてるのか分かり難いゆるい雰囲気はいつもながら、
道中の成長ブリもじんわりと演じてくれてる。
友和氏は、こんな弾けた役やるんですね。
迫力あり、一番見応えありました。
所どころ出演の俳優・有名人さんも十分楽しませてくれた。

最後も・・・
惨劇・悲痛・恐ろしいほど暗い現実は映し出されず・・・
なかなかヤルなぁ〜〜。。