永遠のこどもたち
これはすごい!
あの「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ製作ということで観たが
期待どおりですね。
サスペンスホラーでありながら哀しくも感動を与える作品ってあったかな・・・
「シックスセンス」「アザーズ」「パンズ・ラビリンス」のテイストが好きなら
間違いなく嵌れるんではないかと。

孤児院で育ったラウラが家族を持ち、その孤児院を買い取る。障害を持つ子供たちを引き取って施設を再開しようとした矢先に、空想癖のある息子シモンが行方不明になってしまう・・・

そう、何だかコワいしちょっとグロい、ときには身体がピクリと異様な反応でドキドキ・・・心臓にワルい。。。
けっしてスプラッターものではないけど、効果音やエグさでホラー色はしっかり組み込まれている。
「何かいる」「霊が見える」「声が聞こえる」「見えないものを信じなさい」
これらが全く理解できない人には楽しめない作品かもしれない。。

伏線の張り方や作りこみも巧みなもので〜
『1.2.3、壁を叩け』という子供たちの遊び・・・スペイン版「ぼんさんがへをこいた」・・東京では「だるまさんがころんだ」だよね、
この他愛ない戯れが導くものとは。。。
『自身のドッペルゲンガーを見ることは霊界の入り口にいること』・・・
窓越しにラウラは、灯台に向かおうとする幼少期のラウラと見つめあう、
そして彼女は・・・

何といってもラウラの圧倒的な‘激しい母性’がストーリーの中心で、
血の繋がらない養子であるシモンをやむことなく愛するが故に、傷つき狂乱しなりふり構わず我が身を危険に曝しても取り戻そうとする姿には心打たれる。
そして事の顛末を知った彼女の心が・・・とても痛い。。

ラウラとシモン、子供たちにとってあの結末は幸せだったのだろうか、
「いつまでも永遠に」という意味ではラウラの願いは叶ったわけだが、
‘こちら側’からみれば成仏できずさまよい続けるということ・・・
「哀しくも幸せなラウラとこどもたち」、
最後に、夫カルロスにもそれが理解できたようだ。