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(*写真は、加藤直輝『A Bao A Qu』より)

瀬田なつき監督についてご応募いただいた和田清人さんから、加藤直輝監督についてもレビューのご応募をいただきました。

本当にありがとうございます。

みなさまもふるってご応募ください。


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加藤直輝の映画について

『FRAGMENTS Tokyo murder case』のよく晴れた公園で起こる惨劇と、『A Bao A Qu』の雨降りの公園でのモノローグ。加藤直輝は、それぞれの映画において最も重要なシーンを移動撮影の長回しで見せている。そのカメラワークが美しければ美しいほど、映画は不穏な空気をまといはじめる。恋愛も殺人も、すべてが突然やってくる加藤の映画は、冷酷で、凶暴だ。おそらく彼自身、金属バットやナイフの代わりにカメラを手にとった凶暴な人間に違いない。『Nice View』と『A Bao A Qu』で主人公が持ち歩いているカメラは、風景や人物を記録するためではなく、抹殺するために登場しているように見える。

(和田清人)

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加藤直輝監督の映画は、1月24日に上映いたします。
http://www.mirai-kyosho.kitanaka-school.net/program/index.html


加藤直輝
1980年東京生まれ。立教大学フランス文学科卒業。在学時は映画研究会に所属。2007年、東京藝術大学大学院映像研究科(映画専攻・監督領域1期生) を修了。修了制作作品『A Bao A Qu』が第12回釜山国際映画祭コンペ部門にノミネートされるほか、ドイツやオーストラリアなど世界各国の映画祭で上映。現在、新作『アブラクサスの祭』 を準備中。玄侑宗久原作の初映画化、スネオヘアー初主演でも話題になっている。

上映作品に関しては、こちらをご参照ください。
http://www.mirai-kyosho.kitanaka-school.net/films/kato.html