風の動物病院のブログ

沖縄県豊見城市の動物病院のブログです。病気の情報、日々の診察、日々の生活、そしてちょっとした遊び心の写真を載せていきます!もちろん色々な相談があればできる範囲で考えを述べさせてもらいます。

こういった症例に出会う度にしっかり検査しておいて良かったと思う。
外観
この陰部の側のデキモノ。
中年齢だしということで「ただのイボですよ」というのは簡単。
でも・・・・

飼い主さんも心配しているし、なんか場所的にも直感的にも嫌な予感がしたのでやっぱり針を刺して検査することに。







細胞診(高倍)
針を刺した結果、顆粒をたくさんもった細胞がたくさん。
そう、肥満細胞腫。

これを「ただのイボ」なんてしてたら大変なことになっていた。

さて・・・
となるともちろん選択肢は手術となるわけです。


 

ただ、ちょっと問題というかやっかいなのが出来た場所。

外観
肥満細胞腫は以前にも書きましたが、他の腫瘍よりも切除範囲を広げなくてはいけません。
詳しくはコチラ
 →落とし穴 ~乳頭腫と肥満細胞腫 番外編~

他の場所ならただ大きめに切除すればいいのですが、ここは外陰部もある。
さて、どこまで切るかというのが問題になってくるわけです。



切除範囲(小)
外陰部が邪魔だからと外陰部を避けてこんな感じで切除してもマージンが足りないかもしれない。
(取り残しがでるかもしれない)

これが肥満細胞腫の手術のやっかいなところ。
なら切除範囲を広げるしかない。







切除範囲(大)
とするとこんな感じかな?
なんてことを思いつつ手術プランを練るわけです。

後々の排尿を考えると外陰部の尖端はできれば残したい。
尖端があれば尿がある程度溝に沿って排出してくれるはずとの思惑もあり、全ての外陰部を取り除くのは今回はナシにして、外陰部の片側のほとんどを切除しながら肥満細胞腫を切除するという方針で手術を決定しました。



ということで明日はその手術のお話です。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





エチオピア032エチオピア
外に出て思いっきり景色を見るのが好きだけれど、実は窓からの風景もとても好きなのだ。
それが部屋からなのか、廊下からなのか色々あるけれど、その宿の窓から見える風景もまた楽しみなのです。
絶景が見えることもあれば、表通りからはわからないスラムのような町並みもあったりと様々な風景が実は宿から見えることもある。
そしてその町の人たちに窓から覗いていることを気づかれることも(笑)
そしてそれも彼らとの交流の一部でもあるのです。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





昨日の記事に少しだけ書いた保護ネコちゃん。
おしっこが出なくて1週間膀胱穿刺で尿を出すという方法で引っ張られた。
改善がない(当たり前)から手術と言われ、当院にやってきました。
ペニス尖端
確かにペニスの尖端が潰れてる。
これではおそらく出せない、もしくはちょびちょびとしか出ないと思う。

となると尿道を広げる手術が必要。
でも体重1.2kg。
しかも栄養状態は最悪。
尿毒症も出ているけれど、その改善には手術しかない
やるしかないのです。






これから先はちょっと刺激が強いかも。


オペ中
ペニスを切断して、尿道を縦切開して出口を大きくする手術。
会陰尿道瘻を作ることになります。
オスの尿道はペニスの尖端の方が狭い。
出来るだけ膀胱の近くの太い尿道を体外に持ってくることでその後の排尿困難を改善していくというもの。









形成
それまでペニスの尖端が潰れてカテーテルも入らなかった尿道に太いカテーテルが入るように。
もちろんペニスは無くなります。

あとは広げた尿道を皮膚に縫合・固定して終わり。

一応女の子と同じ感じと思ってもらえればいいかな?






尿道瘻
とまあ、こんな感じ。
あとはバルーンカテーテルを入れて、縫合部分に尿がかからないようにして。


とまあ、こんな感じの手術ですが、この子が最初に提示された手術がどんな手術かわからないけれど、それであの価格はちょっとやり過ぎだと個人的には思う。

もちろんこの体重だからかなり細かい縫合にもなるし、それなりに大変な手術ではある。
術後管理もそうだし、栄養状態とか色々なハードルも多々あるのは確か。
なのでそれなりには費用はかかるとは思うけれど・・・・
それでもウン十万は・・・
1週間膀胱穿刺で引っ張ってそりゃないよね・・・・・

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720

いつも偉そうなことを言っているけれど、実は自分自身でも「落としどころ」というのは悩み中なのです。
でもその悩みは一生解決することはない。
なんのことかというとやっぱり「医療費」。
いつもは動物を飼うにはお金がかかる、医療にはお金がかかるということを言っているわけだけれども、だからといってあまりにも費用がかさむというのも問題でもあるわけです。
あまりにも費用がかさんでしまえば動物を飼うことができる人も減るだろうし、実際にかかってしまえば二度と動物は飼わないということにもなりかねない。
それは我々獣医療に関わる人間にとっては自分の首を絞めることになりかねないし、そして生き物好きにとっては動物を飼えない世の中にはなってほしくないという思いもある。

だけれどもあまりにも費用の抑制に向かってしまっても質の悪い医療になってしまうし、例えば疼痛管理をおざなりにしてしまったり、縫合糸も適当なものを使うなんてことになる。
実際格安の病院の手術費用なんかを見てみるとどうやってもその費用では疼痛管理も麻酔管理もしっかりとしたものはできないし、縫合糸も適当なものを使わないとできない設定なのだ。
まあ、安いには理由があるわけだ。

そして正直この業界はブラックなのだ。
勤務体系はハードだし、スタッフの給料も決してその働きに見合っているとは言えないこともある。
でも格安にしてしまうとさらにそのブラックに拍車がかかる。
スタッフの犠牲のもとにいわゆる「良心的」価格がなりたっていることになる。
スタッフに犠牲を背負わせることが良心的だとは思えないのだけれど。

その狭間に悩んでいる獣医師、病院は少なくないとは思う。

さて、私の今の考えの方向性は獣医療関係者もちょっと無理はするけれど、飼い主さんにもちょっと無理をして欲しいというもの。
治療内容やオペ内容にもよるのだけれど、結構ハードなオペであれば飼い主さんにとっては「痛い!」と思う価格かもしれないけれど、生活が成り立たないというわけではないというのが理想。
でももちろん各家庭の収入は自ずと違ってくるからそれがどのくらいかというのは実は難しい。
本当に難しいのだ。

でも言えるのは二度と動物が飼えないというような思いをさせる設定にはしたくないというのが本音。
長く、多く動物を飼ってもらえれば長期で見れば動物病院にもお金は入る。
がっつり取ってしまえばその時はお金は入るけれど、その後そのご家庭は動物を飼うことは無くなる。
それは動物病院にとっても自分の首を絞めることになる。
その落としどころは本当に難しいと思う。

オペ中
とある保護猫のオペ風景。
この子は実はペニスの尖端が潰れていて(理由は不明)、排尿ができない。
他院で膀胱穿刺にて尿を毎日抜いていたのだけれど、そんなことが続けられる訳はなく。
オペを提示された金額が40万。
どんな手術のつもりだったのかは不明だけれど。
私なら会陰尿道瘻を選択する。
当然私は価格競争をするつもりがないので、当院での通常のオペの費用を提示するわけです。
それが他院よりも高くても競争して安くするつもりはないし、他院が高いから安い値段を提示することもない。
私が設定した価格で提示する。
そしてどこで治療をするかは飼い主さんが決定するしかない。

いつもアホなことばかりやっている、言っている私ではあるけれど、一応私が出来る範囲のちゃんとした(薬や麻酔、疼痛管理、器具、縫合糸などをつかった)治療、オペをして、かつスタッフに無償の労働をさせないくらいの落としどころを考えてのこと。

となると一昔前に比べると、そして格安病院に比べると高くはなるけれど、それでもなんとか飼い主さんや保護した方達が頑張って支払える金額になるよう努力はしていくつもり。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720


 



日々色々な飼い主さんからありがたいことに差し入れをいただいています。
その都度ブログやインスタなどで書ければいいのですが、なかなか・・・
お弁当からお総菜、ピザやパン、もちろんお菓子もたっぷり。
本当に感謝感謝です。
ここのところは何故かフルーツが盛りだくさん!
フルーツも大好きなので嬉しい!
ナシ
梨もたくさんいただき、スタッフとも時間を見つけて食しています!
みずみずしい!

おいしい!







マスカット
近頃話題のシャインマスカット。
皮ごと食べられるタイプ。
これもうんまい!










キーツマンゴー
キーツマンゴー。
緑が特徴。
これも甘い!
夏の初めのマンゴーともまた違う種類。
 沖縄といえばマンゴーだよね。







ドラゴンフルーツ
自宅で取れるというドラゴンフルーツ!
確かに栽培は結構簡単そうだけれど、やっぱりしっかりお手入れしないとね。
自宅での割にかなりきれいな美品!








それ以外にもたくさん色々な差し入れをいただき、ありがとうございます。
食べるのが大好きな私と看護師さんは毎日嬉々として色々な差し入れをいただいております。
改めて感謝!

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720

なぜか続いた歯科処置。
内地にいるときは予防シーズンに身体検査の一環で歯科検診まで行って、指摘して。
で7月くらいに歯科処置のピークが来てって感じだったけれど、予防シーズンがない(フィラリアが通年予防なので)沖縄ではなかなかそういったことはなく、ある意味穏やかにばらけて予約が入るのだけれど。
まあ、なぜかこういったものも重なるときは重なるわけで。
ブロック麻酔
もちろんきちんとした処置を行う訳なので全身麻酔で。
全身麻酔の理由はコチラ
   ↓

スケーリング(歯石取り)が全身麻酔である理由

そしてもちろんブロック麻酔も。
あ、もちろんNSAIDsの全身投与も行っています。
当院を尋ねてこられる飼い主さんの中には疼痛管理を目的に来ていただけることも増えてきました。
獣医療における疼痛管理はまだまだ発展途上ではあるけれど、飼い主さんの意識が上がればさらに発展していくはず。
でも未だに犬や猫は痛みに強いとか痛みなんて大したことがないと言っている獣医師がいることが問題なんですが・・・・
それでも私の周りの先生(とは言っても内地の先生ですが)もどんどん疼痛管理を取り入れ始めていますし、私が内地に行くときにも私に相談してくださる先生も出てきて言い方向に向かってるなとは思います。
沖縄はまだまだなのかもしれない。

処置後
で、歯科処置も終了。
いつもかいていますが、これが治療の終了ではなく、本当はスタート。
ここからオーラルケアをしっかりすることが必要なんです。
何度も何度も全身麻酔でっていうことが無いようにね。
あくまでもこれがスタート。
飼い主さん達にがんばってもらわないといけないし、病院もサポートしていくきます。



次に重なるのはなんだろうな・・・・

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720



 

沖縄には夜間専門病院がない。
隣県と隣接していないというのもその理由になるかも。
だって、県内の救急だけで成り立たない可能性も大きい。
なので沖縄では獣医師会所属の病院の一部雄志で当番制で夜間救急対応をしているわけです。
もちろん中には救急案件ではないものもあるけれど、それで飼い主さんが安心してくれるのであれば存在意義はあると思っています。

ただ、その中で普段の診療でもう少し踏み込んでればと思うことも。
何回か遭遇しているのだけれど。

高齢のネコちゃんの体調不良。
多くの原因が考えられるけれど、慢性腎臓病も実は救急で来られることも少なくない。
でも普段の病院で腎臓は大丈夫と言われ(実際には大丈夫)、これは勝手な想像だけれど、高齢猫=慢性腎臓病という図式が勝手に獣医師の中にもできあがっているんじゃないかと。

確かに高齢のネコちゃんと言えば慢性腎臓病(CKD)とみなさんの中でも大きなウエイトを占めているのではないでしょうか。
実際当院も慢性腎臓病の子は多いし、そう診断することも多い。
でももう一つ(本当はたくさんあるけど)高齢のネコちゃんで忘れてはならないのが「甲状腺機能亢進症」
症状は様々だけれど、「痩せる」「脱水」「毛づやが悪い」なんていうのは慢性腎臓病とそっくり。
もちろんそんな症状が出ていない子もいるけれど。
でもやっぱり慢性腎臓病を疑われたり、検査は大丈夫だけれど慢性腎臓病と同じく点滴のみ施されている子も実は多いのでは?と思っている。


実際そういう子が夜間救急で来院され、甲状腺機能亢進症と診断されることは実はちょいちょいある。
T4で、夜間救急に来た子。
脱水と削痩が顕著で。
で、甲状腺ホルモン(T4)を測定すると測定値オーバー。
8.01かもしれないし、20.0かもしれない。
ただ明らかな高値であることは間違いないし、実は外見でも甲状腺機能亢進症の外観をしているんだよね。
やっぱり疑わしきは検査しないといけないなと私自身も再確認。
あとはかかりつけで甲状腺機能亢進症の治療をやってもらうことになるんだけど。


なのでみなさんも高齢の猫では慢性腎臓病だけではなく、甲状腺機能亢進症のことも是非しっておいてください。


病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720




カンボジア030カンボジア

どちらかといえば疲れ知らず、異常体力と思ってはいるけれど、それでも年齢には勝てないのか・・・
疲れがピークに達すると逃避思考が頭をよぎる。

何も考えず過ごせる日があればいいのだけれど、性格的にあれやこれやと考えてしまってしまうんだよなぁ・・・・


病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





IMG_4753今年も沖縄県獣医師会での犬・猫の避妊・去勢手術の助成金の申し込みが始まりました。

もちろんノラだけじゃなくて一般のペットとしての子達も大丈夫です。

抽選にはなりますが、こういった制度も是非活用してください。

申込用紙や詳しくは当院までお越しください。











病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





昨日の記事で実は出血は大事な生き物の反応だということを書きました。
そして昨日はしっかり出血してくれた子のお話でした。
さて、今日は・・・・

膀胱外観
とある膀胱結石にネコちゃん。
真っ白で血管がほとんどないですよね。
いわゆる繊維化が起こってしまっている状態。












ん?
よくわからない?
膀胱
これが正常な膀胱。
透明感があって、薄くて、適度に全体に血管が見えていて。

これなら切開しても適度に出血するし、血管がしっかりしているから治りも早い(はず)。









膀胱
これが慢性的に膀胱炎があった子。
まず炎症があると血管が発達して、太く、多くなってしまう。

これはこれで切開するとかなりの出血をするので大変なのだけれど。









膀胱外観
そしてこれがさっきの子の写真。
分厚くて、白くて、透明感なんてなくて、血管も少なくて。
慢性炎症がさらに長期化するとこうなってしまいます。
これを切開して結石を取り出して、縫合してということになるのですが、これだけ血管に乏しいと治るのに時間がかかるだろうな~~~と思うわけです。

なので出血しない=血管が少ない=治りが悪いということになるわけです。


膀胱結石
で、切開して一つ一つ取り出していく。
一応出血はします。
これで出血が全くなかったら膀胱は腐っていくだけ。出血があるってことはその組織、臓器がまだ生きているぞ!ってこと。
ただ、治りが悪いのはおそらく事実。









膀胱結石洗浄
で、取りも取ったりで28個(笑)
無事手術は終了。
でも膀胱を縫合しても治りが悪いことは予想できる。
膀胱が膨らんだら縫ったところがブチブチちぎれてしまう可能性も。
なので膀胱を膨らませたくないわけです、しばらくは。
なので通常は数日で尿道カテーテルを抜くのですが、この子は少し長めで最低でも1週間は尿道カテーテルを設置したまま。
常に尿を外に出し続けて膀胱が膨らまない=縫合部にテンションがかからない状態にしなくちゃならない。

出血しないのは楽だけれど、その後を考えたら出血があるのは必ずしも悪いことじゃない。
もちろん出血させたらダメ、もしくはさせない方がいいことがほとんど。
でもそれは出血はするけれど、させていないだけ。

「血が通っている」って本当に大事なことなんです。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720

みなさんは「出血」に対してどう思っていますか?
きっとマイナスのイメージが強いのではないでしょうか。
医療ドラマでも「どこかで出血しているぞ!」とか「出血で何も見えない!」なんて台詞聞いたことあると思います。
確かに出血させてはいけない出血が多いのですが、実は出血ってとっても大事なことでもあるんです。

処置前
さて、いつもの(笑)
歯科処置です。
以前から言っている通り、当院では美観目的に歯石取りはしていなくて、治療の一環として行っています。
なので歯石を取ること自体は実はメインではない。

一番の目的は歯周ポケットの処置。
そこをいかにきれいにしてあげるかということが大事なわけです。



出血
ということで歯周ポケットの処置では出血します。
というよりも出血させます。
そのくらい歯周ポケットの中の悪い組織を除去していく必要があるわけです。
出血するってことは当たり前ですが血管があるってこと。
血管があるってことはまだその組織はがんばれるってこと。
どういうことか?



ひとつはこれ
 →血液って凄いんです! 〜血清点眼とコメントより〜

血液の中には組織を修復する成分がたっぷり入っています。
なのでその成分が削った組織を修復してくれる「手伝い」をしてくれるわけです。
そして何より組織の修復には「栄養」も「酸素」も必要。
結局は血液が必要なわけです。
となると出血をしない=血管に乏しいというのは組織の修復には不都合なのです。
歯周ポケットからしっかり出血があるということは一つは炎症があって出血しやすいということもあるけれど、やっぱり歯周ポケットの歯肉がしっかり修復されて深かった歯周ポケットを小さくしてくれる=修復されるためには必要なこと。
時には出血があるから安心することもあるわけです。
血圧が低下していても出血しないから手術中に全く出血しないのも実は怖かったりします。

で、ここまで削るわけですから全身麻酔、ブロック麻酔という疼痛管理は必須。

処置後
で、きちんと処置をして終了。
あとはもちろん飼い主さんが今後のケアをがんばることになるのですが。


こんなことは1回きりにしたいもんね。
飼い主さんにもわんちゃんにもこれからがんばってもらいましょう!


 




病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720

IMG_4604とある理由で長期入院していた子が先日無事退院。
これだけ長くいるとね、やっぱりね・・・・
看護師さんは駐車場までお見送りに行ったけれど、私は行かない。

また会えるさーね。

どうして猫って私のこの鞄でくつろごうとするんだろ。
今のところくつろぎ率100%(笑)




がんばったね!







病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





IMG_0107随分過ごしやすくなったとは言え、朝の散歩では途中で休憩をいれながら。

台風、地震と立て続けに自然災害。
みなさまが1日でも早く日常を取り戻せますように。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720







セカンドオピニオンはおそらくどこの病院にもある。
もちろん当院も。
その中で多い一つが「費用」の問題。
別の病院で手術と言われ、その費用に驚愕して当院にも尋ねてこられるというもの。
確かに常々私も獣医療だってお金がかかるということは言ってはいるけれど・・・・・

今日はそのうちの一つ。
乳腺腫瘍のオペの相談にこられた例で。
犬の乳腺腫瘍と言っても良性から悪性まで色々あるし、どこの乳腺に出来たかによっても術式は変わる(と個人的には思っている)。
 乳腺腫瘍の術式の記事はコチラ→一口に手術と言っても・・・ 〜乳腺腫瘍〜

で、そのわんちゃん。
第5乳腺に腫瘍ができていて、触診でもブドウの房状にできているタイプ。
で、普段のかかりつけで言われた術式が「両側乳腺全切除」。
え????
と耳を疑ってしまった。
しかも費用はウン十万。
腫瘍ができているのは左の第5乳腺のみ。
個人的には両側乳腺全切除はやりすぎと思ったわけです。
確かに全て取ってしまえば再発のリスクは限りなくゼロになる。
でもね、よく考えてみてください。
人間で乳ガンの診断を受けて、それが片側のみだった場合、両方の乳房を取ったのかということです。
もちろん取らない。
左右の乳房に脈管系の連絡は一応無いと仮定しているので片側のみを切除するわけです。
犬の場合は上記の記事にも書いていますが、血管支配領域とリンパ管支配領域が複数(前後)の乳腺に関連しているので複数の乳腺切除を行う場合がありますが、両側ということは行わない。
最大で片側乳腺切除までが基本。

切除
もちろん飼い主さんには全ての術式の説明をさせていただきました。
この子の場合は第5乳腺にできていたので、脈管系のことを考えて左の第3~第5の領域乳腺切除を飼い主さんは選択されました。
もちろん費用も当院での規定の価格。
もちろんウン十万なんてしませんし。

ということで手術は無事終了。

確かにね、全ての乳腺を切除してしまえば再発リスクは限りなくゼロに近い。
それは理想かもしれないけれど、良性・悪性の判断もないまま両側乳腺全切除のみを提示して、しかもウン十万って・・・・
もちろん過剰な低価格はするべきではないと個人的には思っているし、真面目に手術に取り組んでいたら格安の手術はできない。
安いには安い理由があるということです。
でも、飼い主さんの生活が崩壊するレベルまでにしていいのか?と個人的には思うわけです。
相場なんてあって無いようなものだけれど、理想と言えば聞こえはいい両側乳腺全切除ではあるけれど、実際は「過剰」と思うわけです。
それだけ侵襲性も強くなるし。
もちろん腫瘍の状況によっては両側でとらないといけないことは確かにある。
でも今回の子がそれに当てはまるかと言えば、私見ではあるけれど、当てはまらない。

そんなことばっかりやっていると、どんどん動物を飼えなくなって結局自分たちの首をしめることになる。
私ももちろん格安ではやっていないし、飼い主さんには費用で苦労させることもある。
でも治療内容も費用も過剰であってはいけないのでは?と思うわけです。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720






 

保護してくださる方には頭が下がる。
毎度のことだけれど。
しかもそれが外観がひどい状態にもかかわらず連れてきてくださる方は少なくない。
疥癬全体
怪我とかではない分マシなのかもしれないけれど、でもこんな状態だとね・・・
知識が無くてもあっても触りたくないと思っても不思議ではない。
この方は知識はあった。
そう、疥癬の疑いが強い。









疥癬耳介

耳もこんな感じ。
まあ間違いないよね。
家には犬とかもいて、自分もやられるかもしれないのに連れてきてくださった。

でも用心のため、タオルでくるんで。
大正解。

 





顕微鏡
検査をするといるわいるわ。
疥癬の大量感染。
ここまで大量にいるのを見るのは久しぶり。
教科書的には皮膚を深く深く削って削ってでやっとみつかる。
でもこの子は深く削らなくても大量に出てきた。
そりゃ痒い。
でもかゆさを舐めてはいけません。
痒さでご飯が食べられなくなって、やせ細って死んでいくことも。





一応動画も。

ただ、こういう子ってすでに脱水があったりして薬が効きにくい場合があるんだよね。
そういった場合は複数回投与が必要になったりもするんだけど・・・
ノラだと通院が出来ない場合が多い。
しかも疥癬がいて、自宅には犬がいて。
それを自宅で様子を見ながら、複数投与するかどうかを決めましょうとはできない。
とりあえず1回の投与で駆虫できればいいのだけれど・・・

せっかく連れてきてもらえたんだからなんとか回復してくれよ~~~~!

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720


ここの所尿路系のトラブルが多かった。
今日はそのうちの一つ。
「おしっこが出ません!」

ネコちゃんで多いけれど、今回はわんちゃん。
昔に椎間板ヘルニアをやっていて自力排尿ができないから飼い主さんが圧迫排尿を続けているわんちゃん。
で、そうなると膀胱炎を慢性的にもっているわけです。
ペニスの尖端からカテーテルを挿入すると確かに尿道にガリッとした感触。
尿道結石による尿閉で間違いなさそう。
頑張って押し戻そうとするけれど戻らない・・・・
あまり強くやっても膀胱に圧がかかりすぎると嫌なことにもなりかねない。
色々試したけれどやっぱりダメ。
戻せないや。

レントゲンを撮ると。
膀胱結石レントゲン
尿道結石は実はよく見えなかった(汗!)
でも膀胱結石もある。
ここは膀胱も切開して、膀胱の圧を解除して(膀胱圧を解除すると戻せることも結構ある)、膀胱結石のオペもやりながら尿道結石の処置を考えるという方向で飼い主さんに納得していただきました。












膀胱
さて、膀胱とのご対面。
いやはや、真っ赤っか。
結構膀胱炎キツイよね。

見るからに正常な膀胱ではないことは一目瞭然。

え?わからない。
そりゃ普段見ませんもんね。






膀胱
これが正常な膀胱。
薄くて透明感があって、適度に血管があって、でも血管はそれほど太くなくて。

膀胱炎を慢性的にかかえていると膀胱壁が分厚くなって、透明感がなくなって、真っ赤になって、血管が太くなってとなるわけです。








そして無事膀胱結石の摘出は成功。
さて、これで尿道結石を押し戻せるか?

・・・・・戻らない。
膀胱側から押し出せないか?
・・・・・押し出せない。

仕方がない。
尿道を切開して直接取り出すしかないな。

尿道切開01
ということでペニスの方からアプローチ開始。
尿道を確認して、結石の場所も確認して尿道を切開して。

結石をつまみ出して。
あれ?
まだざらざら感残っているぞ?
あ、もう一個あった・・・・


ということで尿道には2つの結石で閉塞していたわけね・・・・
尿道は膀胱と違って緻密に縫わないといけない。
でないと再狭窄しちゃうから。
ということで丁寧に閉鎖。
でも徐々に細かい作業が辛くなってくるな、特に深夜のオペになると。

結石
ということで膀胱結石3つ。
尿道結石2つを摘出。
しかもこの子は膀胱の収縮力もなくなっていたから膀胱に尿をしばらくは貯めたくない(圧をかけたくない)。
そして尿道を切開しているからしばらくは尿道に尿を通したくない(切開部分に尿を触れさせたくない)。
という2つの理由でバルーンカテーテルというのを尿道に通してバルーンカテーテルから持続的に尿を排出。


そして無事退院となりました。
尿道切開までとなると結構やっかいなのです。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720

 

昨日の続きのネコちゃん。
消化管異物を疑いながら緊急の開腹手術です。
が・・・・・
麻酔をかけるときにとある重大な、初歩中の初歩を見落としていたことに気がつく・・・・
口腔02
口からヒモが・・・・
そう、消化管異物ではあるけれど、ひも状異物。
あのエコー像はやっぱりそうだったのかと焦る私。
結果としてエコーでの診断が当たっていたわけだけれど、きちんと身体の隅々まで観察していれば速効で診断できた・・・・
我ながら情けない。
ということで緊急開腹手術を決断してよかった。
そしてそれを承諾してくださった飼い主さんに感謝と申し訳なさが。


アコーディオン
ご多分に漏れずアコーディオン上の腸。
そう、これが普通の異物と違ってひも状異物のやっかいなところ。
腸は食べ物を消化して後ろへ送り出すのが役目。
でもヒモはふにゃふにゃして送り出せない。
でも頑張って送りだそうとして逆にヒモにたぐり寄せられてしまうわけです。
その結果がこのアコーディオン上の腸の形になるわけです。
それでも頑張って送りだそうとするからさらにたぐり寄せられて腸自身がギューッと締め付けられる。
その結果血流が悪くなって腸が壊死してしまうということにもなる。
この子も結構広範囲で色が悪いかな?と

穿孔01
そしてたぐり寄せられて、ギューッと締め付けられた結果この子はヒモが腸に食い込んで、さらに腸を突き破ってしまってました。
よくこれで血液検査に異常ないと言えたもんだ・・・・
絶対塗抹標本であるはずなんだろうなと猛省。

じゃあこのヒモをどうやって取り出すか。
もちろん引っ張っちゃダメ。
さらに腸がたぐり寄せられてしまいます。
何カ所も腸を切開して、たぐり寄せられない長さにヒモを切断して断片断片を取り出していきます。

結果この子は口から大腸までヒモがありました・・・・・
とうことで胃で1ヶ所、腸で4ヶ所切開、ヒモを摘出、そして腸の縫合と。
そこまで終わってからもう一度全体の評価。
するとアコーディオンが解除され血流が戻って、腸の悪かった色もみるみる良くなった。
壊死までは行ってなかった。
これで色が戻らなければ戻らない部分を全て切除しないといけなかった。
そういう意味では時間のリミットに間に合った。
そのリミットに間に合うように連れてきてくださった飼い主さんに感謝!

ヒモ摘出06











と、これが取り出した糸。
絡まったところが異物としてエコーで見えてたんだろうな。
短いヤツは切断した糸だけれど、これだけ短くてもたぐり寄せた腸の長さは相当なもの。
こんな短さであれだけの長さをたぐり寄せるわけだから相当締め付けもきつかったはず。
そりゃ糸が食い込んで突き破るよね。

手術は無事終了。
よかったよかった!

じゃない!!!!!!!!!!!!!

最初の血液検査での塗抹標本を見ても異常を指摘できなかった。
エコーなんかに頼って、身体検査で口から出ている糸を見つけられなかったこと。
特に口から出ている糸を見つけられなかったのは猫の嘔吐、異物を疑う上での初歩中の初歩を怠ってしまった・・・
本当に反省・・・・・・・・

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720




 

猫の嘔吐はよくある来院理由ではあるけれど、それが問題ないものなのか重篤なものなのかの判断が難しいことは往々にしてあること。
もちろんぐったりしていたりとか、吐いたものが毛玉だったりとかでなら判断はしやすいけれど。
その中間というのが判断が難しいことがあって、頭を悩ますこともあるわけです。

でも隅々まで観察すればわかることもあったりするはずなんだけれど・・・・
さて、嘔吐で来院されたネコちゃん。
問題なさそうというわけでもなし、かといって絶対何かあるぞ!という確信を持てるような状態でもなく。
となるとやっぱり検査が必要。
でも血液検査では異常なし。
いや、あるのかもしれないけれど、数値上は問題なし。
めちゃくちゃ血液塗抹標本を診ることができる臨床病理診断医ならわかったのかな?なんて思いつつ、エコー検査に移ったわけです。
異物エコー
なにやら十二指腸の少し先に異物らしきもの?が。
でもちょっとどうなんだろうと思う部分もあって、異物のように見えるし、でもちょっとその割には症状がちょっと落ち着いているような気もするしと少し診断に自信がもてないまま(失礼ではあるのだけれど)、異物の可能性を飼い主さんに話しながらさらにエコー検査を進めたわけです。





十二指腸エコー
で、さらに十二指腸を診てみると映り方がやっぱりおかしい。
「これはあれかな?」
でもちょっと違うような、でもそうかもな・・・
なんて思いながらではあるけれど。
これでバシッと言い切れればいいんだけど、正直この時は自信を持てなかった。
なんで持てなかったか?
それがわからない。
結果として診断が当たっていたわけだけれど。

でもね、でもね、もっと最初に隅々までこの子を診ていればわかったはずなんです。
いずれにせよ緊急手術になったのだけれど、自信を持ってバシッと言えたはずなんです。
初歩中の初歩を踏み外してしまった。
結果として診断は当たっていたけれど、ダメダメです。
じゃあなんだったのか。
それは明日、その初歩と手術のお話で。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





もちろんみなさんご存じだとは思いますが、「腫瘍」と言っても色々なものがあって最たるものが「悪性」「良性」だったりするわけです。
そしてその腫瘍の種類もそうだし、場所でもやっかいだったり、そうでもなかったりとその子その子で対処が違ってきます。
そのなかでやっかいなものの一つが先日も書いた「肥満細胞腫」。
悪性だわ、他の腫瘍以上に切除範囲を広げないといけないわで結構苦労することも。
 先日の記事はコチラ→落とし穴 ~乳頭腫と肥満細胞腫 番外編~

ただ、診断は容易であることが多いけれど、あくまでもちゃんと針を刺せた場合。
一目見てというわけにはいかないけれど、時折一目見て「これは!」と思うことも。
その「これは!」となるのがダリエ兆候と呼ばれるもの。
肥満細胞腫はヒスタミンを分泌するので時々皮膚が真っ赤になってしまうことも。
発赤
で、ダリエ兆候じゃないか?と思ったのがこの子。
真ん中の腫瘍っぽいものの周りが赤いよね?
こんな感じのを見ると「ヤバイ、ダリエ兆候が出てる」「肥満細胞腫か・・・」なんて思うわけです。

で、針を刺すと・・・・
出てくるのは炎症細胞ばかり。
腫瘤の部分も何カ所か刺し、発赤の部分も何カ所か刺しはしたけれどやっぱり肥満細胞は見つけられず。
念のため検査センターに送ってもやっぱり結果は同じ。
そしてその後この腫れも発赤もきれいに無くなった。
あれ?????
本来ならば肥満細胞腫を疑った以上は切除生検も視野にいれないといけないのだけれど、この子の持病と年齢を考えるとなぜかきれいに消えたのもあって、切除生検は見送り。
でももちろん完全否定はできないことは飼い主さんにも理解いただいて。

今後も出てこないことを願いつつ、単なる炎症であることも願いつつ。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720

怒濤のような8月が終わりました。
通常動物病院は8月というのはヒマな時期ではあるのですが、なぜか今年はキツかった~~~!
看護学生の実習もあり、獣医学生の実習もあり、忙しかった分少しは色々経験させてあげられたかなとも思いつつ。

生物の多様性や独自性という観点からオーストラリアは世界でも屈指の厳しさがあるお国ですが、何やら一部地域では「猫の飼育禁止」となるニュースをちらりと見ました。
一瞬「アホか?」とも思ったのだけれど、ちょっと違うみたい。
沖縄でも、いや日本でもまだまだ残っているのが猫が自由に屋外へと出入りできる飼育方法。
悪く言えば一昔前の飼い方をしている人がまだ多い。
屋内飼育は猫にストレスが・・・・なんておっしゃる方もまだまだいるのだけれど、やっぱり外は危険が一杯。
それをこのオーストラリアの一部地域は屋外を出入りする飼育猫が野生動物を襲ってなんてことが問題になっているみたい。
だから「飼育禁止」というのが極端ではあるけれど、ある意味そういった飼い方への警鐘でもある気がする。
私自身はノラのいない世の中は寂しく感じるのだけれど、でもそれと飼っている猫を自由に外に出すこととは全く別問題。
もちろん沖縄にも野生生物への影響は言われているし、獣医師である以上「外から帰ってきたら・・・・」ということで来院する方もまだまだ多い。
前肢腫脹01
ちょっとわかりにくいかな?
この子も外から帰ってきたらびっこを引いているとのことで来院。
飼い主さんは骨折を心配されていましたが骨折は無し。
でも右手はバンバンに腫れているのは触っても見ても、そしてレントゲンでもわかる。
「家の周りには結構ハブが出るんです」とおっしゃっていたけれど、今回は幸いハブではなさそう。
でもやっぱり危険は伴う。



もちろん昔からそういった飼い方を人間はしてきたけれど、でも犬はもう放し飼いなんてほぼ無くなってきた(実は沖縄ではまだまだある・・・・)。
なら次は猫の番じゃないかなと。

まさか沖縄で猫飼育禁止なんてことにはさすがにならないだろうけれど、やっぱり猫もしっかり管理できる環境下で飼うということがもっともっと当たり前にならないと。
新しく飼育することになって当院に来られた方にはそういったことをお伝えしているのだけれど、そしてそれをほとんどの方が理解してくださるのだけれど、以前からというのであればなかなか難しい。
猫自身も外に行くのが当たり前と思っているから。
でも数年後、十数年後、数十年後にはもっともっとそういった飼い方を減らしていかないと。
長い目で見ればその方が猫も猫飼いの人たちにとっても幸せなんだと個人的には思うのです。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





ちょっとだけ昨日の続き(笑)
処置前
この子は昨日の記事の同居犬。
昨日の記事を覚えていますか?
飼い主さんが「最短で!」と予約を取られた方の子の記事でした。
で、最短の日にちを予約で抑えるわけですが、飼い主さんの希望は「2匹同日に!」というものでした。
が、それは当院は基本的にはお断りしています。
なぜって?
当院は今のところスタッフを少人数(少数精鋭笑)で行っています。
となると麻酔を切っても実際に覚醒するまでの時間は読めない。
めちゃくちゃスムーズに覚醒する子もいれば、少し覚めが悪いかな?なんて子も。
なので覚醒の時間を読めない以上、麻酔終了後の時間は全て麻酔覚醒に使いたいし、使わなくてはならないと思っているのです。
しかも歯科処置とは言えど、程度は様々。
1時間くらいの処置で終わる子もいれば3時間以上かかってしまう子もいる。
それは麻酔をかけてからでないと詳細に評価ができないのです。
もちろんそれ以外の手術も同じで、麻酔は1日1件としています。
もちろん夜のオペとかも急遽入ったりするのでそういった場合は複数回の麻酔となりますが。
なので他のスタッフに覚醒は任せて、私が次の麻酔に入るということは不可能なわけです。
そして覚醒が少し送れれば次の麻酔も導入の時間が遅くなる。
その結果、午後の診療に処置や手術が食い込むこともあるわけです。
もちろん大手術とかで手術は一つしかないけれど食い込んでしまうことはあるけれど、2つ入れて食い込むのは外来の飼い主さんに対しても申し訳ないと思っているわけです。
なので基本は麻酔は1日1件(昼間)。
これは安全な麻酔にために必要だと思っているのでご理解いただければと思います。
処置後
ということをこの飼い主さんにもご理解いただいて、最短の2日間を抑えさせてもらって、同居犬2匹を2日間にわけて処置させていただいたわけです。

もちろん緊急手術という状態であれば2件麻酔をかけないといけない、2件手術をしないといけないこともあるけれど。
緊急性が無いのであれば基本は1件ということにさせていただいております。




スタッフにも休み時間もあげないといけないしね。
ご協力をお願いします!

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720



最近歯科処置が無いな~~~~なんて思っていたら、ここのところ立て続けに歯科処置の相談での来院が増えました。
まあどんなものでも重なるときは重なるのではありますが。
それでゆっくり考えるという方もいれば、大急ぎで!という方もいて三者三様なのであります。
処置前
この子は急ぎで!最短で日程組んでください!との要望でしたので最短で予約をとることに。
実は・・・・の話もあるのですが、それは明日(笑)

なので全身麻酔であることのお話もさせていただいて。
全身麻酔の理由はコチラ
無麻酔は絶対に不可能〜スケーリングと歯周病治療(予防)〜


もちろん全身麻酔だけではなくて、NSAIDsも使うし、ブロック麻酔も施します。
いつも言っているけれど、痛みはゼロにはできないけれど、減らす努力はできるのです。

処置後
で、処置後。
処置の前後の写真を飼い主さんにも見てもらうし、実際にわんちゃんの口を開けて見てもらう。

「あ~~~~!ピカピカ!」なんてことを言ってもらえることが多いのと、実際に嬉しい。
でもこれはまだスタート。
これからはしっかりとしたケアが必要だし、ケアをしなければまた全身麻酔というリスクを背負って処置をしなくてはいけないかもしれない。
だったら一度はしっかり処置をして、その後はしっかりケアをしてという方が飼い主さんにとっても、そしてもちろんわんちゃんにとっても負担が少ないはず。
この「ぴかぴかになってる~~~~~!」を維持できるように頑張ってもらわないといけないし、我々もそのためのサポートは継続してがんばらねばならないわけです。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





一つの検査結果だけをもって診断が決まるというのは中々なくて、その他の検査も合わせて判断していく必要がある、というのは何度となく書いてきました。
が、やっぱり典型的な検査結果だとついその病名を言ってしまうこともあるので気をつけないといけない。

で、とあるネコちゃん。
他院でBUNとクレアチニンが高くていわゆる猫の慢性腎臓病(CKD)と判断された。
何度かの点滴と療法食の指示のみ。
でもどんどん痩せてくるとのことで救急外来で来院されました。
ちょっとCKDにしては若いなと思いつつ血液検査をすると確かにBUNもクレアチニンも高い。
でもここ数ヶ月で急激に痩せてしまったというのが気になるところ。
頻回の点滴というわけでもないらしいから何とも言えないけれど。
そこで追加検査としてエコー検査をさせてもらいました。
エコー像
う~ん・・・・
正常な腎臓の構造は消えてしまっている。
いわゆる慢性腎臓病とは違っていそう。
しかも腎臓の周りにわずかだけれど黒い部分=液体の貯留がある。
良くて腎盂腎炎、悪ければ腎臓癌やリンパ腫あたりかなぁと。
本来ならば尿検査も追加して、場合によっては針を刺してということになるのだけれど、飼い主さんはもうどこかで諦めていた。
せめて点滴は続けますという言葉の力の無さに私もそれ以上は何も言えず。
そして「もっとちゃんと検査してもらっておけばよかった」という言葉。
確かにそうかもしれないし、そうだったとして何か変わったかどうかと言われればそれもわからない。
でもそれはその飼い主さんも承知のこと。

最初の病院でのBUN、クレアチニンの上昇でCKDという診断をすることは必ずしも間違っていないと思うんだよね。
でも年齢のことや数値や臨床症状の改善が見られなければ追加検査は必要なことが多いと思う。
この子も治せないんだとしても途中でエコー検査を追加してればこの飼い主さんはもう少し納得したのかもしれない。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720



バングラデシュ034バングラデシュ
沖縄は旧盆最終日(ウークイ)+あいにくの天候で病院内はまったりとした時間が過ぎております。
バングラデシュのダッカでの常宿の裏手にはちょっと怪しい路地があって、夜は露天が並ぶ場所。
ちょっとツーリストには立ち入りにくいような雰囲気ではあったけれど、そして当時は電力供給もかなり悪い状態だったので結構暗くて露天の内容もよくわからない状態(笑)
それでも結構地元の人たちでにぎわう場所でした。
が、そのとある場所になぜか鉄の門。
そしてその向こうにはまた何やら怪しげな灯りも。
写真では明るく見えるけれど、実はほとんど何も見えない状況。
で、当時はまだ少しビビっていて(笑)、謎のまま帰国。
その後再び訪れたときは以前の様な怪しさも無く、この門も無くなっていた。
いったいこの門の向こう側はなんだったんどうろかと今でも謎のままなのだ。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720




land006-2報われるときと報われないときと。

今日は写真だけ。












病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720



 

昨日の記事のダニを大量にくっつけた子。
こんな置きみやげを置いてってくれた・・・・
壁ダニ
その子の診察が終わり、次の子を診察室に呼ぼうとすると壁に何やらもぞもぞと。
そう、ダニが壁をよじ登ってた・・・
これがしっかりと予防をして欲しい理由のもう一つ。
感染症はその子だけではなく、他の子に拡大するのが困る。
それが病院内でとなるとなおさら。
人間でもやっぱり院内感染は大きなニュースにもなるし、やっぱり何としても防ぎたいことでもある。
予防のない感染症であるなら仕方のない部分もあるけれど、予防できるのにしないで巻き散らかすというのがやっぱり問題。
確かに毎月の予防の費用は大変ではあるとは思う。
でもね、やっぱり我が子が大事なのは他の人たちも同じこと。
自分のところの動物が感染症をまき散らしているのかもと思って欲しい。
それはワクチンでもフィラリアでも同じことが言えるわけです。
フィラリア感染がわかるとショックを受ける飼い主さんに追い打ちをかけるようだけれど、この子が他の子にも感染させている感染源になっている可能性は十分にあるということを言うのだけれど、あながち間違っていないはず。
しかも多くの動物達がやってくる動物病院にも行くわけで、その中の他の子にうつす可能性も考えて欲しいし、それは病院だけではなく、トリミングであったりドッグランであったり、動物も一緒にいけるカフェであったりするわけです。
そういった置きみやげをしないようにしっかり予防をして欲しいなと思うわけです。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720




少し暑さも緩んだ?かもしれない。
そんな時に起こりがちな今日の記事。
世の中には確固たる信念を持って、頑なに、ポリシーをもってノミ・ダニ予防をしないという方が存在する。
ちゃんと予防しようねなんてことは常々日々の診療でもお伝えするのだけれど、
「そんなの付いたこと無いから」「シャンプーしているから」「大丈夫だと思う」「今回はいいや」(前回も次回も無いのだけれど)などなど。
残念ながらその根拠は私にはわからないけれど。

さて、今年は猛暑で蚊が少なかったというのが内地のニュース。
確かに真夏はダニやノミも少ないこともある。
その代わりその前後、春や秋にドッと増えるのもまた傾向。
なので秋というより、一時の暑さが緩んだときこそヤツらは活発に動き出す。

ダニ大量寄生
「目の周りが黒いんですけど・・」

「黒いんじゃなくてダニです」
「!!!!!」
てな会話がしょっちゅう。
だからちゃんと予防しなきゃなんてお話をするのだけれど、付いていることのショックかこちらの話はあまり聞いていないよう。

「どうしたらいいんですか?」
「お薬飲ませます。
「お薬じゃなきゃダメなんですか?」


ダニ大量寄生
お薬以外どうしろと・・・・
てか、なぜそこまで頑なに薬を拒むの???
これを一つ一つ絶対の取り残しを許さず取れと。
無理です。
ヘアレスドッグじゃないんだから、小さいのまで全て見つけ出すのは不可能。
で、これだけ付くってことは沖縄はそういった環境になっているってこと。
付いてから慌てるくらいなら最初から予防して欲しいんです。


 まあ百歩譲ってダニくらいならいいですよ。
でもそこからバベシアとかSFTSの感染が起きたらどうするの?
人間だって死んじゃうことがあるんです。
ダニは昔から色々な感染症を媒介することは有名。
だからダニが付いてから取ればいいなんてことはない。

これから蚊もダニもノミもどんどん活発化してきます!

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720

かなり以前にとある記事が漫画に引用されたことがあって、その記事の内容が肝リピドーシス。
 その記事はコチラ→強靭な精神力が必要な病、肝リピドーシス

とにかく長期入院でがんばるか、飼い主さんが精神的ダメージを克服しつつがんばるか。
それもこれも有効な治療法が食事させる、無理にでも食べさせるということ。
治療を開始すると症状が余計にひどくなることも精神力が必要な理由。
よだれはすごいし、吐き気もすごい。
それでもひたすら食べさせることが一番重要。

黄疸
そしてとあるネコちゃん。
嘔吐でやってきましたが黄疸が出ています。
諸々の検査結果から診断は肝リピドーシス。

やや肥満体型で、食ムラがあってと肝リピドーシスのリスクをふたつも抱えているわけです。








食事01
無理に食べさせるともちろん「イヤイヤ~~~!」となって食べ物は巻き散るし、よだれはでるし、吐くし・・・・

まあ、吐くのは今はいい吐き気止めの薬があるので以前よりは治療は少し(ほんの少しですよ)楽にはなったかも。




 



経鼻カテーテル02
口からというのが難しいときは私は経鼻カテーテルを好んで使います。
特に今はいい液体の高栄養食も出ているのでこれを1日4~6回くらいに分けてあげていく。
3時間おきくらい。
食道瘻チューブという手もあるけれど、全身麻酔も必要だし、チューブを出すところがジュクジュクすることが多いような気がするのであんまり好きじゃない。
侵襲性もそれなりにあるし。
まあ、経鼻カテーテルが無理な子はやるけれど、まずは経鼻カテーテルを試すことの方が多いかな。
他の病院症例を見ていると食道瘻チューブが多いみたいだけど。

黄疸なし
で、点滴もしつつ、肝庇護剤も使いつつ、でもやっぱりメインはとにかく食事ということで入院下で1日何度も何度も食事を与えてということを何日も何日も繰り返すわけです。

そして黄疸もほぼなくなり、自力での食事もできるようになって退院!
検査数値も良くなって。

無事退院!




これを自宅でやるとなるとかなりしんどいと思う。
以前の記事の通り、飼い主さんの強靱な精神力が必要なわけです。
現在闘病中の方、めげそうになるかもしれないけれど、がんばってください!

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720







先日は呼吸状態の悪いネコちゃんのお話でした。
時には正しくないように見えて ~胸水とfast~

今日は呼吸状態が悪いわんちゃんのお話。
呼吸が荒い、ぐったりしているとのことで来院されたわんちゃん。
呼吸状態が悪くてとなるとまず行うのが聴診。
これで察しがつく場合もあれば、わからないことももちろんある。
この子の場合は肺音がとにかく変。
肺の異常音にも色々分類があるのだけれど、ちょっと色々な異常音が混ざっている感じ。

レントゲンには耐えられそうと判断してレントゲン検査。
重度肺炎
肺が真っ白。
いわゆるびまん性の肺胞パターンもしくは混合パターン。
そりゃ苦しいだろうね。

こんなレントゲン像を見たときに何と判断するか。
まずは3つを考えます。
1.肺炎
2.肺水腫
3.肺腫瘍


実はこの3つはレントゲンでは見分けがつかない。
もちろんCTでも見分けがつかない。


となると他にも情報が必要になってくるし、ただ、時間はかけることが出来ないわけです。
心原性の肺水腫なら聴診でわかることが多い(神経原性ならわからない)。
肺腫瘍は1と2が無いと判断したとき。
1なら炎症反応があるはず。
ということでやっぱり血液検査が必要となったわけです。
その結果は白血球の上昇とCRPの上昇。
となると肺炎の可能性が高いと判断するわけです(確定ではない)。
なのですぐに抗生剤の投与を始めないといけない。
しかもこれだけひどいのであれば飲み薬とか皮下注射のレベルではない。
静脈注射(もしくは静脈点滴)でガンガン入れていくしかない。
もちろん皮下注射の抗生剤も併用しながら。
さらに言えば酸素室で管理をしながらということになるわけです。

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720




世の中的にはお盆が終わり、でも週末に突入といった感じでしょうか?
でも沖縄のお盆は旧盆で行うので来週がお盆です。
とは言っても仕事であることは何ら変わらないのですが(汗)
さて、お盆と言うことでのとある依頼。

親戚も集まるし、小さい子供も集まるからわんちゃんを去勢して欲しいとのこと。
特に盛りの行動をとるから子供にのしかかるのをなんとかしたいと。
う~ん、去勢してすぐに治まるわけではないし、さらに言えば治まるとは限らない。
もう3歳だしね。
でもそのくらいで去勢をするのはある意味全然ありだと思う。
何度か書いているけれど早期(6ヶ月未満)の去勢・避妊手術は関節疾患が増えるというデータがあるし、それ以外の病気のリスク要因になりうるデータも出てきている。

我々獣医師は時には病気の予防のためと言って去勢・避妊手術を勧めたりはするけれど、早期に行うことによって増える病気もあることもまた事実。
ならばある程度の年齢になってからというのも一つはありなのかなと。
特に早期の手術で肥満細胞腫が増えるという話もあるし、オスであれば前立腺癌が増えるという話もある。
もちろん前立腺肥大やそこから派生する前立腺炎なんかは防げるはずだけどね。
なぜか前立腺癌だけは早期の去勢手術で防げないどころか増える可能性が示唆されているから余計にね。
なのでそういった話をさせてもらいつつ、そしてすぐには行動の変化は出ないし、今後も治らないかもしれないという話もさせていただいて、そしてその上で手術をすることに。

成犬精巣
ということでお盆に間に合わせて(?)の去勢手術となりました。
若々しいしっかりとした精巣(笑)
1歳未満だと少し未熟な感じがするし、老齢で精巣腫瘍の子なんかはかなりいびつだったり。
そういった意味では一番正常と言える外観かもね。
まあ、これで精巣腫瘍だけは100%防げるわけだけれど(笑)




いいことや必要性も多々ある去勢・避妊手術だけれど、もちろんノーリスクではない。
特に病気の予防にはなるけれど、別の病気の誘発因子になりうるリスクもあるということも合わせて手術時期を決めていただければなと思います。

今年のお盆には間に合わない可能性が高いけれど、来年のお盆には子供達に覆い被さらなければいいんだけどなぁ・・・・

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/   
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg








instagram-1581266_960_720





 

↑このページのトップヘ