足立獣医科医院のブログ

京都府城陽市の動物病院のブログです。病気の情報、日々の診察、日々の生活、そしてちょっとした遊び心の写真を載せていきます!もちろん色々な相談があればできる範囲で考えを述べさせてもらいます。

昨日で当院での私の診察は終わりましたが、まだ紹介していない症例もありますのでどんどん続けていきます。
「猫の便秘」
軽く考える方も少なくないのですが、便秘の行き着く先は「巨大結腸症」
行き着く先というのは結局はもう「臓器がダメになっている」ことです。
便秘が酷くなると便が骨盤を通らないというくらいまで腸が「伸びきって」しまいます。
ラテラル像
この子もそう。
飼い主さんには最初から手術を提案しました。
絶対内科的には治せないから。
でも拒否されました。
浣腸でとかフードを換えてとかおっしゃっていましたが、私の答えは「無理」です。
ゴムでもなんでも伸びきったらもう終わり。
腸は臓器の中では弾力性というか伸張性のある臓器です。
ある程度は伸びても元には戻る。
でもそれには限界があります。
「ネットで◯◯というフードがいいって書いてありました」
ということでそのフードの説明書を見せて説明です。
「禁忌:巨大結腸症」
なんでネットの方が信じられるんだろ・・・・・
でも今までも浣腸でなんとかなってきたからということで手術は拒否。
もちろん心の中では「いやいや、無理だから・・・・・」

この病気の怖い所は単に便秘ではないということ。
もちろんもうこれだけ便が大きくなっていれば絶対に骨盤は通らないから便は出ない。
どんどん便は貯まっていく一方だし、どんどん腸は伸びきっていく。
出ない訳だから嘔吐も出てくる。
伸びきった腸は元には戻らないから便だけを出しても同じ事の繰り返し。
ずっと苦しい思いをするわけです。

そして便の中にはたくさんの細菌がいるわけです。
細菌はエンドトキシンという毒素を作り出す。
その毒素がどんどん腸の中に作られていく。
そしていつの間にか菌がお腹の中にも侵入していく。
その結果敗血症、エンドトキシンショックで亡くなる。
という実は怖い病気。

まだまだ手術=かわいそうという考えがあるんだと思います。
でも繰り返す苦しみをずっと味わせて死んでいく方がかわいそうなわけです。
もちろん全ての手術がそうではありませんが、少なくとも巨大結腸症を内科的に、もしくは非外科的に対応するのは無理ですし、結果として動物に苦しみを与えてしまう事になるわけです。
個々の状態や疾病にもよりますが、手術絶対適応という病気はある訳です。
そのうちに一つがこの巨大結腸症。

そしてこの子がどうなったか、それはまた明日。

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聴診器さて、今日で当院での私の診察は終了。
この数日は色々な方がお酒(笑)を筆頭に色々と持ってきて下さったり、動物を連れてきて下さったりと。
遠方からも最後に診てもらいたいということで来院して下さった方も。
本当にありがたいというのと同時に継続して診てあげられないことには申し訳なく思います。




そして先日は私が辞めた後も父が引き継ぐと書きましたが、実は諸々の事情により、今月いっぱいで閉院とすることになりました。
継続治療が必要な子達は受け入れますが、新規の患者さんは他の病院を紹介という形になります。

私自身が今後どうするかはもう少し経ってからブログで書きますね。

短期的にはちょっと済ませてしまわないといけない用事もあるのでそちらが先。
思わぬ仕事の依頼もあったりとちょっと1ヶ月ばかりはバタバタしそうです。

ただ、何人かの方には聞かれましたが、臨床医は辞めません。
近いうちに臨床医には戻ります。
京都には戻って来る事は無いとは思いますが・・・・

ですので今まで診させて下さった方には申し訳ないですが、この病院ではないところで臨床医としてはまだがんばります。

色々後ろ髪を引かれるような言葉をいただきましたが、やはり決めた事は決めた事。
何年も思い続けた方向に進もうと思います。

まだまだ紹介していない症例、知ってもらいたい事はたくさんあるのでブログは明日からも続きます。
(毎日というのはしばらくはできないかもしれませんが)
で、今後の方向性も、そしてその進み具合等もちゃんと報告させていただきます。

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明日、緊急症例がこなければ今日の乳腺腫瘍が当院で行なう最後の手術でした。
犬の乳腺腫瘍って結構第3乳腺に発生している事が少なくないような気がする。
第3乳腺じゃなければ領域乳腺切除で済むし、第3乳腺であれば片側乳腺全切除で済む訳です。
(詳しくはコチラの記事→一口に手術と言っても・・・ 〜乳腺腫瘍〜
で、今日のワンコは・・・・
第一乳腺と第二乳腺!
ということは第1〜3乳腺の切除でなんとかいけそう!
切除
で、切除は問題なく終わり!
















縫合
で、縫合も終わりで無事終了。

麻酔からの覚醒も問題無し。

最後の手術がケチがついたら嫌だもんね。



次の手術は・・・・
結構先になるか、近々になるか、わからん(笑)
でもまだ書いていない手術症例はあるのでブログはまだまだ続きます!

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口の中の「デキモノ」はいつもヒヤヒヤさせられます。
腫瘍、単なるデキモノ、その差は極端。
腫瘍でも扁平上皮癌やメラノーマなんて最悪。
その一方で良性のものも少なくはない。
でも悪性のものはかなりヤバいのが口腔内。
歯肉過形成
で、こんなのを見るとね・・・・
でも見た目はそんなには悪くはなさそう。
でも油断は禁物。
飼い主さんとお話しした結果、まずは鎮静下でのレーザーによる腫瘤の切除。
そして組織病理検査。
その結果如何によっては拡大手術という手順を踏む事になりました。
レーザーなら、そしてこの状態なら全身麻酔ではなく、レーザーでの切除が可能かなと。




歯肉切除
手術時間はほんの1分ほど。
2つの腫瘤を切除しました。
で、ドキドキの病理検査の結果は・・・

「歯肉炎による過形成」

過形成っていうのはマメやペンだこのようなもの。
刺激が慢性的に起って腫れ上がってしまうもの。
ということで良性の腫瘍でもなく、歯肉炎が慢性的に続いてこういった腫瘤ができたわけです。
ホッと一安心。
でも歯肉炎もなんとかせねばならぬ・・・
そして歯肉炎もほっておくと顎の骨の融解、骨折になる場合もあれば、こんなデキモノができることもあるわけです。

いずれにせよ口腔内だからといってほっておくのは論外。
でも未だ口腔内に無関心と言うか、悪性腫瘍じゃなければほっておいても大丈夫という獣医師も少なからずいるし、飼い主さんもそういった考えを持っている方もいる。

場所は関係なく、しっかり悪いものは悪いとしてケアして上げる必要があるわけです。

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医療の基本って言うのは診断→治療です。
本来ならばちゃんと診断を下して(原因を追及して)、それに適した治療をしなくてはいけないのですが・・・・
でもそれができないことも実はあります。
治療を先行して、原因を探る診断的治療というやつです。
で、今回も実は原因を確定する事ができませんでした。
あるニャンコ。
食欲が落ちてる。
なんとなく元気がない。
これだけの情報ではさすがに・・・・・
体温は40.3℃。
結構高いな・・・・
この子は前から外に行くのは知っている子。
猫でしかも外に行く子でまず疑うのは・・・・・
とうことで全身を触りまくるけど、見つからん!
で、血液検査。
数値は特に問題ない。
でもこの子は普段から白血球が少ない子。
で、白血球数は基準値内だけど普段から少ないこの子にしては高い。
桿状好中球
で、血液の塗抹検査。
桿状好中球っていう若い好中球(白血球の1種)が多い。
桿状好中球は感染や炎症で白血球が上がる時に増えてくる若い好中球。
これが多いってことはやっぱり強い感染か炎症があることが考えられます。








となると外に行く子で発熱があって、桿状好中球が増えているとなるとどっか咬まれているかなんかかなと・・・・
もちろん咬傷を見つける事ができればいいのですが、見つけられませんでした。
きちんと基本通りとするならば、ちゃんと咬傷を見つける、もしくは咬傷ではないということを証明して治療を開始するかさらなる検査に進むかということになるんですが・・・
この子は長毛、しかも結構気が荒い。
となると触診や視診で見つけられない咬傷を見つける、もしくは否定するためには麻酔をかけて、全身の毛を刈って咬傷を見つける、もしくは否定する必要があります。
が、そんなのは臨床現場では現実的ではありません。
それでも原因を探れと言う獣医師や飼い主さん、もしくは医療関係者の方はいるかもしれませんが、町医者獣医療に従事している側からすれば正直現実離れしているやり方です。
ケガを見つけるために全身の毛刈りなんて許可がおりることなんてまずありません。
少なくともこの地域では・・・・
となるとまずは命に関わるもの、もしくは可能性が一番高いものから目をつけて治療を開始する方が現実的。
理想、理屈と現場は違っていたりする訳です。
とうことでまずは2、3日の抗生剤投与で熱が下がるか、食欲が出てくるかを見る事に。
これで改善できなければ炎症疾患ということも考える訳です。

分葉核好中球
で、2日後の検診。
熱は平熱まで下がりました。
食欲も徐々に出てきました。
桿状好中球も見られず、ほとんどが分葉核好中球。
抗生剤で改善したということは感染症があったと考えるのが一番自然。
これで全く改善しなければ他の炎症性疾患なんかを徹底的に精査するわけです。
この子が咬傷だったかどうかは最後までわかりませんでした。
でも咬傷だったかどうかは実は飼い主さんにとって、そしてこの子にとっては最重要事項ではないわけです。
まずは元気になること、ご飯を食べてくれることが飼い主さんにとってもこの子にとっても大事な事。
そしてその原因がなんらかの感染であったことは可能性として高かった訳です。
多くの場合はそれでいいわけです。

もちろん(結果論として)絶対に原因を突き止めないといけない病気もたくさんあります。
でないと全く治療ができない、投与できない薬もたくさんありますから。
でもそうでないものも多々ある事もまた事実。
今回は診断的治療で事なきを得ましたが、リスクもあることはまたそれも事実。
でも治療を先行させないといけないとリスクがあることもまた事実。
原因の追求か治療か、どちらを先行させるかは時と場合によるんですが、その判断は実は難しい。
でもそれをやっていかないといけないのが一般臨床の獣医師。
原因の追及を第一に考えるのは大学病院などの2次診療施設。

その役割の違いを知っていただければと思います。

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land047-2沖縄

うっとおしい天気が続いています・・・・
明け方まで大雨だったと思ったらいきなり晴れたり。

沖縄は今日は慰霊の日。
学校、官庁はお休み。
で、沖縄は今年はとっくに梅雨が明けている訳だけど、一番多い梅雨明けが6月23日。
多分慰霊の日に合わせてるんだろうなと思う。
でもさすがにその日が遠過ぎるとその前に梅雨明け宣言をしなくてはいけない状況なんだと思う。
それが去年、今年。
気候が変わりつつある近年、そしておそらく近未来においてはもう23日にこだわれないのかもしれない。
いずれにせよ早くこっちも梅雨が明けてくれんかな・・・・



ま、慰霊の日は本来は梅雨とは関係ないんだけどね。


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時々ブログのアクセス解析なるものを見るのですが・・・・・
その検索キーワードに「標高4500mの病院」というものがありました。
で、私もそのキーワードで検索してみると・・・
出てきました、このブログ(笑)
決してこの病院は標高4500mにはありません!(笑)
調べてみると城陽市は430m!
夕日










 

僻を書こう!(笑)
えっと・・・・
世の動物病院は色々な機器を導入して云々・・・・なんてことは今や当たり前。
もちろん便利な機器はあるし、必要な機器もたくさんある。
欲しいものもたくさんあるけれど、必須かと言われるとどうだろ????なんてものもあるわけです。
もちろん僻です(笑)
例えばオペで使うもの。
炭酸ガスとか超音波メスとか・・・・
あれば楽だなあとは思うけど、楽なだけ(僻)
だって手術の基本主義にはやっぱり止血、結紮なんていうのがあるわけで・・・・
結紮(糸で結ぶ事)をしっかりすれば出血しないし、出血しても適切に処置すれば止血はできるし(僻)
となればまずはしっかりと結紮、止血の技術を学ばないといけないし、体得しないといけない。
ほとんど全ての手術に炭酸ガスとか超音波メスがないと手を出せない手術なんて無いし(僻)
あると便利だけど無くても基本手技があればなんとかなる。
診断も検査機器が無くてはならないものも多々あるけれど、やはり5感(6感)をフルに使う必要があるわけです(人の5感、獣医師の5感参照)。

もちろん安全のためにそういった機器を使うというのは当然あり。
でも若い勤務医までそういったものに頼るのは将来的な不安はあるかなあ・・・・
もし自分が独立したり、そういった機器がない病院に勤務したらどうなるんだろと老婆心。
でもなかったら無かったで工夫するのが人間だろうけど、でもそうじゃない人もいるんだよね・・・
エチオピア023
エチオピア
ガスなんて通っていない場所なんて途上国ではザラ。
そんな所では木炭を使う訳です。
そして木炭を作る人達の村があって、そこまで買いにいったり、幹線道路で売っていたり。
それも国によって違うけどどうやらエチオピアではいい商売というか需要は高いらしい。
となるとその木炭も結構なお値段で売れるらしい。

ガスは便利だし、もちろん私もガスのない生活は基本考えられない。
でもこれでも炭をおこすのは得意(笑)
だからといってずっと木炭生活ができるかというと・・・
そういった所に住めばできるんだろうけど・・・
無いなら無いでなんとかできるんだろうけど、でもなあ・・・
最初の記事と言っていることとは矛盾するけど(笑)
でも何でもかんでも機器を導入する資金力はない。
となるとあるもの、基本手技でやっていくしかないし、それで今のところ困った事も事故った事もない。
無いなら無いで基本手技でカバーできるし、どうしてもできないなら有るところにお願いすればいい。

ちょっと僻(ちょっとじゃないけど笑)が入った今日の記事でした。

便利なんだろうな~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!

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一時、股関節関係が続きました。
で、今回は他院でレッグペルテスと診断されたワンコ。
レッグペルテスは虚血性大腿骨頭壊死というのが日本語名。
名前の通り大腿骨頭が何故か虚血(血液が十分に供給されない)となり、壊死してしまうという病気。
圧倒的に小型犬に多いし、今回も小型犬。
診断は他院で行なわれたけれど、紹介で当院でオペすることに。
レッグペルテス
小型犬であること、右足の筋肉が落ちている事、そしてレントゲンでも骨頚が太くなっていること(矢印部分)、骨頭の変形からして間違いなさそう。
いずれにせよ股関節疾患で歩けないんだから手術となるわけです。
で、股関節疾患でのオペは基本は2つ。
1つは人工関節置換術。
利点は早く歩けるようになる、うまくいけば機能の95〜100%を取り戻す事ができる。
欠点はなんと言っても高価。
もう一つは大腿骨頭切除術。
利点は安い事。
欠点はある程度の期間のリハビリが必要である事、元々の機能の85%くらいとなること。
でも日常生活には支障がないくらいには回復できます。
多くの場合は手術費用が一番の問題。
どちらの手術も痛みは取り除いて上げられます。
股関節疾患等のはかなりの痛みを伴います。
ということはまずは痛みの緩和。
そして歩行できるようにしてあげるという2つを目的に行ないます。

骨頭

で、今回は骨頭切除を選択。
予算の関係で。
といっても人工関節全置換術は私はできないんですけどね(笑)
人工関節を希望される方には専門の病院を紹介しています(笑)








骨頭切除
切除後。
まあこれで歩けるようにはなります。
関節が無くても周りの筋肉などの組織が関節を覆ってくれるので歩ける訳です。
で、痛かった股関節が無い事で歩けるようになります。
結構最後は歩くのを見る限りは一般の方はわからないくらいに。
でも専門家が見ればわかりますけど(汗)
 




でも多くの飼い主さんは痛みが無くなって、そして普通に歩いてくれればOKという人が圧倒的に多い。
となると無理に高額の人工関節にする必要は必ずしもありません。
もちろん100%の機能回復を望むのであれば人工関節です。

股関節疾患はオペが必要なことが多い疾患。
でもどこまでを望むかは飼い主さん次第。
費用が厳しければせめて骨頭切除だけでもしてあげる必要があります。

レッグペルテスは原因がよくわかっていません。
小型犬に多いという事は何らかの遺伝的素因があるとは思いますが。
一方、大型犬は股関節形成不全が多い。
これも多分遺伝的素因。
どちらもオペ適応の疾患です。
そしてまだ幼若犬の時に発症する事がほとんど。
ということで本来であれば最初のワクチンの時から股関節のレントゲンを定期的に3歳くらいまで撮るのがいいんですけどね。
なかなかそこまでは難しかったりしますが。
でもやっぱり歩き方や、左右の筋肉量というのは気にして欲しいなとは思います。

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私は基本的には自然が好き。
自然科学も好き。
その中でやっぱり生き物が好きで最初の大学は獣医学ではなく生物学を選んだ。
当時は獣医療になんて全く興味はなくて、犬や猫は飼っていたけどペットじゃなくて生き物の道に進んだし、それがベストだったと今でも言える。
だから獣医師だけど生物屋も名乗っている訳です。
でもいつしかどんどん興味は広がって、教育学、政治学、経済学、などなど。
どんどん興味は膨らんでいって文化学や人類学などにまで波及する事に。
もうハチャメチャ。
で結局文化って最初は、そして最終的にも自然との融合に進むのかなって・・・・
だから自然の中の苔も好きだし、日本建築が木造であったり、苔むした寺院が美しいと思ったり。
でもそれが狙ったものであったり偶然の産物であったりと。
カンボジア020
カンボジア タプローム

アンコール遺跡は建築そのものもそうだけど、長年忘れ去られていたアンコール文化、クメール文化の結果苔むしたり、写真のように大木に覆われたり。
もちろん忘れ去られていたから事の偶然の産物ではあるけれど、結果として自然との融合がこのタプロームを有名にした訳です。

自分自身自然科学に身を置いた立場だったし、今もその立場にいます。
でもどちらかといえば自然科学に身を置いた人間は極端な自然主義者にはならないと思っています。
中には科学万能主義の人達は一昔前にはいたけれど今は少数のような気がします。
むしろ自然科学の世界に身を置いたことの無い人の方が極端な自然主義に走る傾向ある気がする。
医学を否定してみたり、化学物質を全否定してみたり。
でも現代人が科学を否定して生きていく事は絶対にできない。
平安時代の水準に科学を戻したら平均寿命は30歳。
それを受け入れることができるのか????
子供が病気になっても薬を否定できるのか????

何事も極端に走ると・・・
科学は大きな恩恵を人類に与えた。
科学は大きな負の遺産を人類に与えた。
どちらも事実。
でもそれを出来る限り融合できればもっともっといい世界が出来るんじゃないかと思う。
そしてそれを「今は」獣医療を通じて色々な人に伝えられたらいいなと思っている訳です。
だから「自然科学」っていい学問、分類、考え方、接し方だなぁと思う訳です。

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いつかは老いる。
残念だけど今のところ普遍の事実。
そして動物病院にも老いた子達はやってきます。
いや、若いうちから診ていても、その子達は老いていきます。
ある大型犬。
随分年をとった。
いや、犬種からすると驚異的な長生き。
もう後ろ足もダメになって寝たきり。
徐々にご飯の量も減ってきた。
その飼い主さんが来院の度に色々話してくる。
その話のうちの一つが動物の老人ホーム的な施設。
年間100万くらいで入居できてその費用の中には一定の医療費も含まれている。
そういった施設を利用するのがいいのかどうかは私にはわからない。
そういった施設の話をするくらいだから考えているのかな?と思ったけどそうではないらしい。
いい子に当たったとも言っていたな。
矢継ぎ早に色々な話を振ってくる。
多分、もうこの子がそれほど長くはないということは感じているんだろうし、私もそう思う。
でもまだ少ないながらもご飯は食べてくれる。
自力では無理だけど。
水も飲もうとするけれど、上手く飲めなくてこぼしてしまうので点滴に通ってくれている。
ついでに高栄養食も食べさせてあげる。
大した量ではないけれど。

もう私も徹底的な検査も治療も提案はしない。
血液検査とかはしたけど特に多きな異常はないし、それ以上の検査に大きな意味を見いだせない。
こういった子達って多くは徐々にご飯の量が少なくなっていって、そして静かに眠るように亡くなる事が多いし、多くの飼い主さんがそれを望んでいる事が多いように思う。
もちろん徹底的に原因を精査して欲しい、最後まで徹底的に治療をしてほしいと言われる事もあるけど、そしてもちろんその場合は徹底的にするけど、でも少数。

年齢的に、そして経過を考えれば老衰と位置づけてもきっと問題ないと思う。
まあ中にはそれはお前の怠慢だと言われるかもしれないけれど、考えは人それぞれ。
怠慢でも、面倒な訳でもない。
生き物が死ぬ時ってこうなんだろうなという思いと経験から。

そしてこの飼い主さん、確か元からよく話す人ではあるけれど、でもかなり矢継ぎ早に話すようになった。
きっと覚悟はしているけれど不安とも闘っているんだろうな。
覚悟はしているけれど、頭ではわかっているけれど、まだ完全に遠くない将来にやってくるその刻をまだ受け入れられていないんだろうな。
当たり前。
簡単に受け入れられる訳が無い。
ずっと一緒にいたんだからね。
ずっと大切にしてきたんだからね。
でも病院に来て、不安になって、話さないと不安を抑えきれないんだろうな。

強い飼い主さんだ・・・・

P2152718
中高齢であろうが若齢であろうが、そしてそれが遠くない未来であろうが、遠い未来であろうが・・・・


考えると不安にはなるけれど、今はいっぱい構ってやろう。
いっぱい構ってもらおう。


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相変わらず犬の子宮蓄膿症のオペが多い当院です・・・・
なんで避妊手術を嫌がるんだろうとオペの度に思う訳です。
が、経験しないと他人事なんだろうなぁ・・・・
子宮蓄膿症
で、あるワンコ。
犬種はポメラニアン。
どうやら最近少しだけポメラニアンが流行ってるらしい。
まあ流行で飼ってもダメなんだけど。
でもこの子はもちろん高齢。
流行で飼っていた訳ではないんだけどね。







摘出
摘出。
摘出した子宮は400g。
実に体重の10%。
人間では考えられないよね。
人間だったらとっくに死んでるレベル。
こんなになるまでなかなか症状を出してくれない。
いや、出してるかもしれないけど(出してるんだけど)人間ほどではない。





膿

で、切開すると膿がドパーーーーっと・・・・
これで飼い主さんは絶句するわけです。
そこで始めて事の重大さを認識する訳です。
もちろん診断がついた時点で包み隠さず話しますよ。
命の危険を。
もちろんその時点で認識はしてもらえるんだけど、実際の子宮を見てさらに絶句するわけです。




先代が子宮蓄膿症だった方は避妊手術を受けてもらえるんですが、そうでない方は・・・・
「かわいそう」「自然のままで」。
確かに人間では若いうちに子宮も卵巣も取るなんてことはしないわけです。
でも初期症状は人間は自分で訴える事ができる。
子宮癌や子宮内膜症の検査も定期的に受ける事ができる。
多くの場合で初期に発見ということもできるし、費用も健康保険と高額医療費控除を受ける事ができる。
そういった背景がほぼない獣医療では・・・・
やっぱり避妊手術は必須とまでは言わないまでも自然がとかかわいそうとかではなく、その後の方のかわいそうもちゃんと認識してほしいわけです。
ネットには色々な情報が錯綜しています。
そして多くの飼い主さんが色々な情報をネットで集めています。
でも何もしないという選択の方が都合がいいわけです。
でもそんな都合のいい情報だけを信じて動物にとって都合が悪い事には目をつぶってしまう。
多くの獣医師が啓蒙している事はちゃんと経験に基づいているということなんです。
必要がなかったり、どっちでもいいものはちゃんと言いますよ。
もう一度考えて欲しいし、みなさんも周りの人に啓蒙して欲しいなと思います。

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バングラデシュ024バングラデシュ
アジアの楽しみの一つはやっぱりチャイ。
チャイの話題→ビール→そしてまたチャイ(笑)
で、先日の記事でレシピをコメントで公開して下さった方がいて、そして私もレシピを書きましたがここでもう一度。
さらにずっと前にレシピを教えてくれというコメントもあったなあと思い出しながら。

茶葉は安物でOK。
理由はまた後で。
用意するものはミルク、コンデンスミルク、砂糖。
まずはお湯がを湧かします。
そこに茶葉をどばっと投入。
そしてミルクも投入。
もしくはお湯はなしでミルクだけで湧かしてもOK。
紅茶を煮立たすから微妙な香りは吹っ飛びます(笑)
でもこれが本場でのやりかた。
だから茶葉は安物でOK。
で、コンデンスミルクを投入。
さらに砂糖も投入。
これで激甘のチャイの完成。
マサラチャイにしたければお好みでシナモンやカルダモン、ジンジャーなどのスパイスの粉末を投入。
吹きこぼれる前に火を消します。
n_インド017
で、カップに注ぐんですが、ここも本場では少々回りに飛び散っても少し高いところから泡立つようにカップに注ぎます。
決して静かに注いではダメです。
ここまで高くしなくていいけど(笑)
泡立てるつもりで。

これで激甘チャイの出来上がり。
マサラチャイはお好みのスパイスを探しましょう。
個人的にはカルダモンがオススメ(笑)

なんだこの動物病院のブログは??????


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我々が一番目にする犬の腫瘍の一つに乳腺腫瘍があります。
そしてその摘出手術には色々なパターンがあると以前の記事で書きました。

過去の記事はコチラ→一口に手術と言っても・・・ 〜乳腺腫瘍〜

で、今回は久しぶりの局所麻酔による摘出。
でもこの手術は邪道であることは過去記事を読んで下さい。

局麻
ただ、今回は局所麻酔だけでは無理。
その理由はこの子が大人しくしてくれないこと。
ということで鎮静剤+局所麻酔。
そこまでするなら全身麻酔で乳腺の切除がいいとは思うんだけど、飼い主さんとトコトン話し合って今回は腫瘤のみの切除+病理。

ということでまずは局所麻酔の注射。





切開
で、切開。
腫瘍の周りというのは血管が発達しているので意外と出血します。
それを止めながら腫瘍部分を剥離していきます。










剥離
で、大きな血管を残して剥離は終了。
大きな血管は縫合糸で結紮して切除。

腫瘍自体はあんまりいい感じはしないなぁ・・・










縫合
で、縫合。
今回は2カ所。


 











摘出
摘出した腫瘍。
これをホルマリン固定して病理検査に提出。

結果は低悪性度の多発性乳癌。
一応悪性は悪性だけど浸潤は無い。
ということは転移もない可能性は高い。

でも多発性ということで別の部位にできる可能性は低くはない。

でもそういったリスクも術前に説明済み。
この「多発性の乳腺癌」というのは少なくない。
だから今回の術式も徹底して説明しました。
そのリスクを承知での手術。
今後も定期的に検査をして小さいうちに手術というのが何度も起るわけです。
それが出来る方だけこの術式をお受けしています。
あくまでもこの局所麻酔による腫瘤の切除は邪道であること。
何度も何度も、時には10回以上の手術を受けた子もいます。
もちろん完治はしないということが前提です。
再発しないのはあくまでも幸運であるということ。

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イエメン020イエメン

宿の部屋から窓の外を見ると・・・・
洗濯物?

どかに行くだけではなく、どこかを歩き回るだけじゃなく、窓から見える風景もその国の日常。








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毎度毎度の歯科処置です。
歯科というのは浸透してそうで浸透していなかったり、まだまだ知識、技術ともに進んでいない分野でもあります。
時には別の病院で歯科処置はしていないからということで当院に来られる方も。
まあ確かに新人の頃は何もわからず、ただ単に歯石だけ取っていればいいやって感じでしたし。
その後勉強する機会があって、さらに勉強しないといけないなと思って勉強していたのが歯科。
処置前

で、この子が他院で歯科処置をしていないということで当院の来たワンコ。
できない、やっていないということをしっかり飼い主さんに伝える事も大切な事。
時々、自分ができないことは「やらなくてもいい」なんて誤摩化す動物病院もあるという話はききますが、この子のかかりつけはしっかり出来ない事はできない、他でやってもらった方がいいと伝えられるかかりつけ医でした。




歯間
完全に歯肉が後退していて歯の間がスカスカ・・・・
もちろんグラグラですしね。
もう抜くしかないわけです。











出血
歯周ポケット、歯肉が脆弱かしているから簡単に出血。
まあこの歯も抜くしかない。
どうせ歯根部は腐ってるし、残す方法はないんですよね。

 








処置後
とりあえず歯石も取って、残せる歯は残して、残せない歯は抜歯して、キュレッタージ、ルートプレーニング、ポリッシングもして。
で、飼い主さんには今後のケアについてもお話しして。

徐々にですがこうやって他からも歯科治療で来院する方が増えてきている=歯科にも関心が出てきているということは喜ばしい限り。
で、今後は歯科処置なんてしなくていいくらいケアが当たり前になればいいなと。 


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ベトナム019ベトナム ハノイ

先日はチャイ屋さんのお話。
今日はビール(笑)
ベトナムは食べ物、飲み物といい感じ。
ベトナムコーヒーは美味しいし、ビールはちょっと薄めだけど軽くて飲みやすかったり。
BIA HOIがビールね。
値段は6000ドン。
安い!
しかもグラスとかじゃなくてジョッキなんだよね。
しかも意外とちゃんと冷えてるし。
中国は昔は冷えているビールを探すのを苦労した覚えはあるけど、他の国は結構冷えたビールに困らなかったなあ。

とビールを飲みつつ書いている、イスラム圏以外はビールが手放せない私でした(笑)

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臨床の現場で力不足を感じる事は多々ある事です。
もちろんそれは自分の知識不足であったり、技術不足であったり。
そして伝える能力であったり。
「治療はしません!」ってはっきり断言されると今までの私の言葉や態度、飼い主さんにわかってもらいたいと思っていた事が全て否定されたんだなと思う訳です。
そしてそれは私の伝える能力の欠如。
色々なことを伝えたくて獣医師になったのにその能力の欠如に気づかされた時はやはり落ち込むわけです。
MR
一応ね、毎年ちゃんと予防は来てくれていたから伝わっていると思っていた自分が浅はか。
今年も予防に来てくれたけど、そして身体検査で心雑音が聞こえたけど。
もちろん去年は聴こえなかった。
検査はさせてもらったけど。
明らかな左房拡大。
まず間違いなく僧帽弁閉鎖不全症。
小型犬では結構ある慢性疾患。
病気の説明をして、治療の話をしようとすると・・・
「わかりました。でも治療はしません!」
「え・・・・????」
「だから治療はしません」
「さっきも言いましたけど、肺水腫になったら陸上で溺れる状態ですよ?」
「その時はその時。治療はしません」
臨床獣医師としてこれ以上の挫折感はありません。
年に何回かはあるけど・・・・

そういった人は自分が病気になったとき、家族が病気になった時に同じ事が言えるんだろうか・・・・
自分が病気になったとき家族に「治療はしません」と言われた時に納得できるんだろうか・・・・
同じ事が言えるんなら、納得できるんなら私も納得できる・・・・かもしれない。
でもそうじゃないんだとしたら、動物にもちゃんとした治療が必要なことをわかってもらえなかった今までの自分自身の臨床獣医師としての力量不足なんだなぁと。

まだまだ自分の目指した獣医師像には遠いと感じる日々です。

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トルコ014トルコ チャイ屋さん
「快適」って人それぞれ。
冷え性の私としてはクーラーがガンガンにかかっているカフェとかはちょっと苦手。
日本にいると暑いか寒いかのどちらかという我がままっぷりも炸裂する私です(笑)
しかも日本ってコーヒーや紅茶も高い(汗)
もちろん必要経費の事を考えると致し方ないんだけどね。
人件費もバカにならないし。
まあ仕方がない部分もある。
で、この前あるコーヒー屋さんに行ってきた。
本当に狭い(笑)
カウンター4席とテラス4席(テーブル2つ)
まあテナント料は随分抑えられているはず。
で、コーヒーもそう高くはない。
値段もそうだけど、こじんまりとは言えないほど狭いそのコーヒー屋さんの雰囲気を気に入ったわけです。
値段って色々なことで決まるし、実際獣医療がぼったくりなんて思われている事を嘆いている私ですからコーヒーの値段云々を言うわけにはいきません(笑)
ただ、居心地のいい場所ならそれも価格に入れて考える訳です。
そこは密閉された空間ではないから空調も効いていない。
冬なら寒いし、夏ならきっと暑い。
でも寒さはダメだけど暑くても居心地がいいと感じる事は間違いない。
それでもなかなかそういった所は少なくて。
しかも獣医師をやってなかったらこんな店やってみたかった(笑)
でもそんなのって海外に行けば当たり前にあるんだよね。
日中は暑くて汗ダラダラ流しながらチャイをすする。
そんな生活はなかなかできないけれど、憧れるなぁ。

あ、またトルコのイスタンブールでテロか・・・
なんだかなあ・・・
あのゆったりとした雰囲気、空間はもうないのかな・・・・

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このブログでも何度も書いていますが、そして小動物臨床を学ぶ上で、診察する上で言われているのが「猫は小さな犬ではない」ということ。
だから逆に言えば犬が中心だった小動物臨床も昔は犬を基準にしてきたわけです。
でもどんどん研究が進むにつれ犬と猫では全く違うことが当たり前になってきたわけです。
でももちろん犬が先行したわけですから猫の方がわかっていないことが圧倒的に多い。
好酸球肉芽腫性皮膚炎
で、猫に特有というか特徴的な病気もたくさんあるわけです。

そのうちの一つが猫の好酸球肉芽腫性皮膚炎。
犬でこれだけ好酸球優位の皮膚炎ってまず無い。
でも猫では当たり前にあるわけです。
多くはステロイドによく反応するし、ステロイドで反応しない場合でもシクロスポリンに反応するということは何らかの免疫機序の異常だということは推測されるわけです。
猫ではこの好酸球が優位となる疾患は結構あるわけです。
なんでだろ????
治癒
この子はステロイドにきれいに反応してくれました。
ステロイドであまり反応しなかったり、反応してもステロイドをやめるとすぐに再発する子は効果ですがシクロスポリンを使わないといけないのですが、この子はきれいにステロイドに反応してくれました。

獣医療に理解のある方は獣医師ってあらゆる科を診ないといけないし、いろんな動物を診ないといけないから大変だね~~~なんて言ってもらえるわけですが・・・・
でも人間も救命救急や診療所の先生はあらゆる科をみないといけないわけですし、小児科もこなさないといけません。
そして人間では「子供は小さな大人ではない」という言葉があるくらい全く違う生き物らしいです。
どちらもそれぞれの大変さはありますが、それはそれでやりがいのあることなんですよね。

不謹慎だけど、でもその不思議さが獣医療の面白さであったり、でも厳しさであったり。
まだまだ努力は続く・・・・

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ネパール022ネパール ヒマラヤ

ある飼い主さん、ガチの登山家(笑)
で、待ち合いにあるネパールグッズを見てからというものの来院するたびに山の話。
「先生、最近山行ってる?」
いやいや行けませんよ・・・(汗)
しかも私自身ガチの登山家じゃないし(笑)
むしろトレッキングレベル。
ほとんどがガイドとかポーターがいないと行かないし(笑)
まあしっかりした登山道があって、しかもその日のうちに下山できる山くらいしか1人で行けないしね(笑)
ダイビングに関してはガチのダイバーだったけど。
でもそんなことはおかまい無しに山の話で盛り上がるわけです。
といっても教えられる事ばかりですが。
獣医療の話なんて一瞬で終わる訳です(笑)
でもそんなひと時も診療の楽しさの一つ。
獣医療の話ばっかりだと私も飼い主さんも楽しくないこともあるもんね。

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フィラリア予防もそろそろ落ち着いてきた当院です。
まあ毎年なんですが
「フィラリアの予防って必要なんですか?」
「ネットにフィラリアはもういないって書いてありました」
なんてこともちょいちょい言われる訳です。
もちろん地域によってはいない地域もあるのかもしれません。
が、多くの地域では未だあるのは事実。
そして当院の近辺はまだまだ汚染地域。
ということで今年も感染犬。
フィラリア抗原陽性
別のことで来院したワンコ。
実家で飼われていて、全く予防関係はしていなかったとのこと。
で、娘さんが連れてきました。
その別のことの治療をするのに血液検査も必要。
ということでフィラリア検査もしておきました。
見事に陽性・・・・・





フィラリアエコー



エコーでも確認。
あ~あ・・・・・
でも連れてきた娘さん、考え方はしっかりしているようで実家での飼い方には疑問を持っていたそうです。
で、治療の説明をしたところ治療を希望されたので治療を行なう事に。








以前の記事ではメラルソミンの事を書いた覚えがあるのですが、メラルソミンが日本では入手不可能になったこと、副作用も結構強いということから今ではドキシサイクリン+モキシデクチンもしくはイベルメクチンの組み合わせで行なっています。
メラルソミンに比べるとかなりの時間がかかる(場合によっては年単位)のですが、それでも副作用も少ないことを考えるといいのかなと。

でもそんな治療をしなくていい病気であることもまた事実。
しっかり予防さえしていれば。

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水中から海外から我が家の動物まで適当な写真を載っけてたりする訳のわからない獣医師のブログです(笑)

ちょっとコメントから

写真家の人で被写体に人物 好む場合 
顔のアップで笑いシワを強調していて、小さい子どもより人生経験長く苦労を乗り越えてきた人達の笑顔を撮りたがる印象があります。 

内面から滲み出る何かを見る人に感じ取ってもらいたいのでしょうかね。 


どうなんでしょ(汗)
でも子供ばかりを撮っている人もいれば、若い女性ばかり撮っている写真家もいます。
たぶん、日本では見られない表情に惹かれるのではないのかなあと思っています。
ミャンマー025
ミャンマー
アップではないけれど

別に日本人の表情がよくないとかそんなんじゃなくて、やっぱり非日常であり、見慣れていないものに惹かれるという性格はあるんじゃないかと。
きっと物心ついたときから生き物を好きなのも周りの人間とは違う表情、行動、形態をしていたから惹かれ続けているのかも。
海に潜るのも、山に登るのも、海外に行くのも、やっぱり非日常を求めているのかもしれない。
非日常の方が疲れるし、ストレスが貯まるという人もいるだろうけど、やっぱり自分自身はそういった所に身を置くのが好きなんだろうな。
休みの日に出かける事が少なくなったのも、ここから非日常を味わえる所に行くにはちょっと遠過ぎる。
他にも理由はあるけれど、ちょっと買い物とかをどんどんできなくなっている。
生と死が混在する臨床獣医療というのはある意味非日常なのかもしれない。
私にとっては日常ではあるけれど、でも一般世間からすると非日常なんだなあと思う事もしばしば。
そういった所に惹かれているのかどうかは実はわからない。
でもやりがいはあるし、楽しい事もたくさんあるからそれはそれでいいのかなと。

どんな写真を撮るか、頭で考えてはいるのだろうけど、深い部分では何も考えず、ただ自分が惹かれているものにレンズを向け、ファインダー越しに色々なものを見ているんだろうと思う。

そういった意味で言えば色々な人が撮る色々な写真を観るというのも、そしてそんな事を考えながら写真を観るというのも楽しい事なんだよね。

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お知らせがあります。
ちょっと言いにくいではありますが・・・・
今月いっぱいをもって本院を退職いたします。
正確には6月28日が私の最終診療日です。
29日、30日はどうしても行きたい講習会があって。
獣医師になると決めた時から決めていた事があって、それを実行しようと思います。
それが何かはまたいずれ詳しく書きます。
病院の方は7月以降は院長でもある父がそのまま引き続き診療を行ないます。
ブログは7月以降もしばらく足立獣医科医院のブログとして私自身が続けます。
その後はタイトルは変わると思いますが、臨床獣医療、その他諸々のくだらないことをつらつら書くという趣旨は変えずに続けていきます。
P1212679
本当にわがままですみません・・・・
そして私のつたない、時には過激で、時には誤字脱字だらけで、時にはどうでもいいブログを読んでいただき感謝しています。
また、このブログで当院を知っていただき、近隣はもちろん遠方から来ていただいた方々にも感謝と共に申し訳ないとも思っています。
でもどうしても獣医師になるときに決めていた事が曲げられません・・・・




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この時期に歯科処置が多い当院ですが、その理由は先日も書きました。
記事はコチラ→季節もの? ~歯科治療~
先日だけじゃなくて去年も一昨年も書いていますが(笑)
でも中には飛び込みであったり、他の病院で指摘されたりして何故か当院にというのも少なくはありません。
この子はネットで乳歯遺残のリスクを読まれて当院に来院されました。
遺残乳歯
赤の矢印が乳歯。
青の矢印が永久歯。
で、その間には歯石とゴミが。
歯肉炎も当然あります。
乳歯は生後8ヶ月くらいまでには抜けないといけません。
それ以降は自然に抜ける事はあまりない。
ということはその辺りで乳歯が残っていれば抜歯をする必要があります。
乳歯が残っているとまず間違いなくその部分は歯周病になるんです。
この子も他の歯も一応歯石はついていますが、乳歯が残っている部分には歯石も訳のわからない物体もついています。
が、ある程度の年齢になってしまうと乳歯と顎骨が癒合してしまって抜けなくなることも。
だから早い方がいい。
この子も実は8歳。
抜けるかどうかわからないけどということを了承してもらい歯科処置に入ります。
で、麻酔をかけたあとにレントゲン。
レントゲンを見る限りは癒合はしてなさそう。
ということで抜歯を試みるわけです。
レントゲンは絶対ではないので抜歯をしながら顎の骨のダメージを確認しながら抜いていきます。
ここで無理をすると顎骨の骨折なんて事故も否定できません。
実際にそういった事故は起っているそうです。
レントゲンと自分の指先の感覚を頼りに抜けるかどうかを判断して、実施していくわけです。

抜歯乳歯
で、無事抜歯終了。
もちろん他の歯も歯石をとっていつもの通り全体的に歯科処置をして。

飼い主さんは最初から抜けたらその乳歯を欲しいとおっしゃってたのでパックにしてお渡ししました(笑)

乳歯遺残は先ほども書きましたがまず間違いなく歯周病になるということ。
そしてある程度年齢がいくと抜歯が困難になることがあるということ。
そういったことから乳歯遺残を指摘されたら早めに抜歯してあげる事がその子のために必要なことじゃないかなぁと思っています。

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冬になると猫バンバンなる言葉がでてきますが・・・・
これは猫に限った事ではなく、犬でも当てはまるし、冬に限った事でもない。
気をつけているんだろうけど・・・
股関節脱臼
かなり老齢のワンコ。
飼い主さんは大事に大事に飼っている方。
そんな方でもちょっとした不注意で・・・
車を動かそうとすると叫び声!
普段はそんなところにいないはずという固定観念で車を動かしたら轢いてしまった・・・
で、足をつかないという事で来院。
触診で「あらま・・・脱臼してます・・・」
ということでレントゲンでも股関節脱臼を確認。



整復は無理だなということで救済措置的ではあるけれど大腿骨骨頭切除を選択。
脱臼したままだとかなり痛いし。
骨頭切除なら痛みを取ってあげられるし、一応普通に歩く事はできるようになることの方が多い。
骨頭
で、切除した骨頭。
でもこれだけではちょっと不十分なのでさらに大腿骨を削って痛みが無いようにしてあげます。












術後レントゲン
切除後。
手術を終了する前にレントゲンを撮ってしっかり骨頭が切除できているか、骨盤に大腿骨が当たらないかを確認して閉鎖。
で、オペ終了。











アイシング
しばらくは股関節の固定と切除した部分をアイシング。
まだ完璧ではないけれどちゃんと骨頭を切除した方の足もちゃんとついて歩けるようになりました。
ワンコに気をつけろとは言えないので、こればかりは飼い主さんに気をつけてもらうしかありません。
どんなに大事にしていても不注意というのは起こりえます。
でもそれを仕方が無いで済ますのではなく、こういったことが誰にでも起り得るということを念頭に普段から、猫バンバンだけじゃなく、犬も、夏でも気をつけていかなくてはいけません。

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必ず(多分)いい季節というのはあって、でもそれはその場所その場所で違っていたり、人によって異なっていたり。
でもそのいい季節というのを感じていたいというのは誰しもに共通する事なのかなとは思う。
light5-2-2
沖縄
きっと沖縄や沖縄の人にとってのその季節はうりずんであったりカーチベー(夏至南風)の時期であったりするんだろうと思う。
実際に 前者は春、梅雨入りまでの季節。
沖縄にも冬はあるし、もちろん寒い。
梅雨はもちろんうっとおしいし、でもその梅雨明けした後は強烈ではあるけれど爽やかな初夏。
その後はうだるような暑さにも教われるけど。
どちらの季節もその風の心地よさを感じる事ができるはず。
といっても写真は水中なんだけど(笑)
風が吹いているように見えなくもないでしょ? 
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昨日の続きです。
お腹の中に見つかった巨大腫瘍。
さていよいよ開腹です。
脾臓か、肝臓か・・・・
開腹
のあああああああああ!
肝臓だった・・・・
楽な方の脾臓ではありませんでした。
ちょっと苦労するな・・・
犬種的にもかなり深い位置に肝臓がいるしな・・・・
でも進むしか無いわけです。
あとはどこの葉なのか。
肝臓には外側左葉、内側左葉、方形葉、外側右葉、内側右葉、尾状葉と分かれています。
どの葉を摘出するかでかなり難易度は変わってきます。

受動

お、外側左葉だ〜〜〜〜〜〜〜!
肝臓の摘出の中ではまだ楽な方。
ただ・・・・
下手すると大出血するぞ・・・・
肝臓の腫瘍って腫瘍部分と正常部分の境界が異常に脆くって、裂けて大出血なんてことも少なくないらしい。
幸い経験はないけど。

その辺りも気をつけながら肝臓の外側左葉を摘出しやすい位置まで持ってきます。



で、肝動脈、門脈、胆管をまずは処置。
そして肝静脈を処置。
そして多段階で切除。
出血にも気をつけながら慎重に慎重に切除。
摘出
そして外側左葉を根元から完全切除。
腫瘍部分は高分化型の肝細胞癌。
まあ見た目からしてそうだよね。
正常部分もグリコーゲン変性で肝臓としての機能は全くなさそうでした。

その後この子は体重もグングン増えて元気になってくれました。

ちょっと久しぶりにやりごたえのある手術でした。



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