風の動物病院のブログ

沖縄県豊見城市の動物病院のブログです。病気の情報、日々の診察、日々の生活、そしてちょっとした遊び心の写真を載せていきます!もちろん色々な相談があればできる範囲で考えを述べさせてもらいます。

消化器外科という分野があって、もちろん消化管の外科=手術を行う分野なんだけど、これに関して獣医の教科書を見てみると、意外と疾患のことはあまり書かれていなくて、手術手技のことばかり。
それはどうしてなんだろうと思うのだけれど、ちょっと人間の病院のホームページを見てみた。
するとその病院の消化器外科のサイトではこんな風に書いてあった。

消化器外科で扱う疾患

  • 食道(食道がん、食道裂孔ヘルニアなど)
  • 胃(胃がん、GIST、胃腫瘍など)
  • 小腸(小腸がん、GIST、炎症性腸疾患など)
  • 大腸(結腸がん、直腸癌、GIST、消化管内分泌腫瘍、炎症性腸疾患など)
  • 肛門(直腸脱、直腸瘤、痔核、痔瘻、裂肛、便失禁など)
  • 肝臓(肝細胞癌、転移性肝癌、肝内胆管癌、肝腫瘍、肝内結石など)
  • 胆道(胆管癌、胆嚢がん、総胆管結石、胆嚢結石、胆嚢炎など)
  • 膵臓(膵癌、膵内分泌腫瘍、膵炎など)
  • 脾臓(脾腫瘍、脾腫など)
  • 肛門(直腸脱、痔核、痔瘻、裂肛、便失禁など)
  • ヘルニア(鼠径ヘルニア、大腿ヘルニア、臍ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、閉鎖孔ヘルニア、ストーマ傍ヘルニアなど)
  • 急性腹症(イレウス、腹膜炎、消化管穿孔、胆嚢炎、虫垂炎、外傷など)
 
圧倒的に消化管の癌が多い。
先日、当院では癌の症例、手術症例も多いと書きましたが、意外と消化管の癌の手術は少ない。
あるとしたら消化器型のリンパ腫が多くて、抗がん剤適応となることも多いっていうのがあるのかもしれない。
人間のような消化管腫瘍ほどの多さは動物には少ないのかな?なんて思ってしまう。
まあ、私が消化管の癌を見つけられていない可能性もあるけれど・・・
上記の中で当院がある程度の数をこなしているのは肝臓癌、胆嚢結石(獣医療では胆嚢粘液嚢腫)、鼠蹊ヘルニアくらいかな?
もちろん消化管腫瘍の手術もなくはないけれど、これだけ羅列するほどの数は無い気がする。

じゃあ当院で多い消化器外科ってなんだ?と言われると・・・・・
このブログをある程度見てくださっている方はなんとなくわかるかもしれませんが、「異物による腸閉塞」が圧倒的に多い。
でもこれは人間の病院のホームページには載っていなくて、ある意味動物特有なのかもしれない。

さて、今日の記事はお分かりのとおり消化管異物のわんちゃん。
嘔吐が止まらないということで来院されました。
で、検査の結果はというと。
ヒモ状異物エコー
結論から言えばヒモ状異物による腸閉塞。
エコーでヒモも見えています。













ヒモ状異物エコー

白く濃く写っているのがヒモの部分。













ということで緊急開腹手術となるわけです。

アコーディオン状
で、開腹すると腸が手繰り寄せられています。
これをアコーディオン状という言い方もするんだけどね。
このアコーディオン状になった腸がエコーで確認できたりするとアコーディオンサインなんて言い方をするんだけど。










ヒモ状異物
で、摘出されたのがこれ。
ある程度細切れにしながら摘出していくので、こんな写真だけど、元は一本に繋がってて、ヒモ状の異物な訳です。












ヒモ状異物
先っぽはこんな感じ。

















という消化管切開、そして縫合としていくわけですが、これがおそらく当院で一番多い消化器外科と思う。
中には腸閉塞で消化管が壊死していて、切開ではなく、切除、吻合という場合もあるけれど、年間を通して結構な数の手術をこなしていると思う。

でも消化管異物ってさっきの人間の病院では書かれていないよね。
それだけ動物では圧倒的に多いってことになるわけです。
そしてそれは飼い主さんの不注意もあるし、注意していても・・・ということもある。

実際にヒモ状異物なんてワードで検索をかけてみても、最初のページに出てくるのは全て動物病院のサイト。
アコーディオンサインで検索してもやっぱり動物病院のサイトが出てくる。
人間の病院のサイトは表示されないんだよね。

人間で少ないってことはどこか動物にも少ないと思い込んじゃっているのかもしれない。
でも実際に「消化管異物による腸閉塞」による手術は少なくとも当院ではめちゃくちゃメジャーな手術なのです。

ということはやっぱり気をつけないといけないことがもっと、もっと飼い主さんに広がらないといけない事柄なんですよね。
















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「日本的考え」というのは私自身は非常に好きだし、誇らしく思うことも多い。
が、それは日本人が日本人として生まれ育つ中で周りから自然に身につけていくわけで、それが環境要因と呼ばれるものと一致すると思うんだよね。
それを外国人に理解して「もらう」なんていうのはほぼ不可能。
我々が欧米の考え方、例えば獣医療で言えば彼らの思う「安楽死」を日本人は容易には理解できないはずなのです。
実際に安楽死を行うと日本人の飼い主さんはやっぱり悲しみに打ちひしがれる表情を見せるし、アメリカ人の飼い主さんは穏やかな顔になって「Thank you doctor!」と笑顔で言ってくれる。
そこの受け取り方の違いは宗教を含め、我々を彼らが育ってきた環境で出来上がったもので、彼らに日本人のメンタルをと言っても理解はできないし、我々日本人にもなかなか理解は難しいと思う。
まあ、私なりの解釈はあるんだけどね。
安楽死に関してはいくつか記事は書いているので探してみてください(汗)
 一応一つだけ→どう接する? ~価値観、習慣、生命観~

で、何を言いたいかというと、日本の違反者に対する接し方というのは外国に比べると緩すぎる。
日本的性善説に基づいているのだろうけれど、それは外国人には通じないのです。
渋谷の路上呑みを連日テレビやなんかで見るのだけれど、声掛けに留まっている。
そんなの外国人が素直に聞くわけないじゃん。
ダメなことなら処罰されるのが外国では当たり前で、処罰されないってことはいいんでしょ?くらいのもの。
しかもおそらく彼らは日本を途上国としてみていて、舐められているわけですよ。
パトロール団の人たちがいくら注意をしてもガン無視なんてこともよくあるらしいしね。
話せばわかる、諭せばわかる、説けばわかるなんてことは彼らには通用しない。
だって、悪いことなら処罰されるのが普通の感覚の人たちだから。

で、とあるコメンテーターがどこかの通りにある横丁はテラス席とかもあって、そちらに「誘導」できるようになんて言っていたけれど、それは全くの見当違い。
彼らは悪いことをしている、そしてそれが許される感覚を楽しみたいだけなのです。
そう、自国でできない悪いことを許してくれる日本でやりたいだけで、酒を飲みたいのではなく、「路上で飲酒をし、自制心を無くした自分」に酔いたいだけ。

そしてそれは日本人もそうだったんだよね。
cambodia033
カンボジア
バックパッカー的な旅を始めた最初の国がカンボジア。
基本的には自分でその国を感じたいということから始めたから外国人同士とか日本人どうしとかで連む気もなく、一人気のままに歩き、写真を撮るというのが目的だった。

でも時折日本人が声をかけてくる。
で、その中で一部の人たちは「ハッパやりに行きませんか?」というもの
ハッパ=大麻です。
そんなものをする気もないし、そもそもカンボジアは大麻禁止の国。
でも簡単には手に入る。
で、日本では大麻に手を出せないチキンな連中が比較的手に入りやすいカンボジア(だけじゃないけどね)ではイキって手を出しているわけです。
そしてそれを武勇伝のように語るわけです。
「全然大丈夫ですよ!行きましょうよ!」なんてね。
自国でやる勇気もないのに、他国ではイキってそんなことをしている日本人(外国人もいるけどね)に嫌ほど遭遇してきた。
でも率は低くても実際に捕まると日本みたいに甘くないのも現実。
日本では大麻なんて執行猶予がついてしまうけれど、カンボジアにしろ東南アジアのどこにしろ一度捕まってしまうと実刑確実なんだけどね。

そう、そんなのと渋谷の路上呑みの外国人とは同じことなのです。
で、比較的取り締まりが緩いからって完全になめ腐っているわけです。
そしてそれは途上国の人(白人からすれば日本も同じ)を舐めているから、どこかで上から目線で見ているから本来禁止されている行為を行うわけです。

どんなにテラスせきが設けられている店の場所を集めようとも、そんなのが目的じゃないわけです。
自国に行けばテラスで酒を飲む場所はいくらでもあるわけです。
でも人も車も通る、テラスでもなんでもない公共の場所で飲む、というのが彼らの背徳感を刺激して処罰されないことを楽しんでいるだけの話。

まあ、コメンテーターなんて上っ面しか見てなくて、実際の海外の事情なんて知らないんだろうねとは思うわけです。


で、罰則を設けようという話になると、警察や行政の負担がなんていうわけだけれど、じゃあ街の負担はいいんだ〜〜〜(笑)なんて思ってしまう。

やっぱり日本人って外国人に対してコンプレックスを大なり小なり持っていると思うんだよね。
外国人様に対して失礼なことをしてはいけない・・・みたいな感じ?
外国人様に処罰を与えるなんてしてはいけない・・・みたいな感じ?

誰しも誰かを罰するなんてやりたくはないことだとは思うよ。
でもそれは日本的考えだと思うんだよね。
外国は悪いものは罰するというのが当たり前で、そんなことを当たり前としている外国人に処罰なし、お願いレベル、注意喚起レベルでなくなるはずがないと思うのです。













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現代のスポーツはデータが非常に重要視されています。
野球でもトラックマンなんてのを使って、投手の球の回転数とか打者の打球角度とその速度との関係とかもそうだし、対戦相手のデータを元に、なんてことが当たり前です。
今行われているバレーボールのネーションズリーグなんかもかなりのデータの蓄積のもと試合をしているみたい。
そのとあるバレーボール選手が言っていたけれど、「数値としてはっきり出てくるので」なんてことを言っていたのだけれど、その通り、数値は数値としてはっきり出てくるわけです。

そこで問題になってくるのが数値はあくまでも数値であって、言い方を変えればデータはあくまでもデータであって、それをどう解釈し、どう活用するのかというのが本当に大事なこと。
言い換えればその解釈と活用を間違ってしまえば、なんの意味もない、時には有害となってしまうということになるのです。

それは獣医療も同じで検査というのは検査をする人の主観が入るもの、例えばエコーとか病理みたいな数値として現れないもの(一部数値化はするけれど)と、主観が入りようのない、代表的なものが血液検査になるのだけれど、数値として出てくるものがあるわけです。

が、その数値をどう解釈するかによって全くそのデータが有用なものと有用でないものに分かれてします。
血液検査というのは一つの項目だけで決められない、いくつかの検査を総括して診断を決めていくことになるわけです。


で、本題。
時々セカンドオピニオンなどで当院にいらっしゃる方で「心臓が悪いんです」「心臓が悪いと言われました」なんて方がいらっしゃる。
もちろんそれで心臓が悪いということがほとんどなんだけど・・・・・

そこでどんな検査をしたかを聞くとどうも血液検査だけで診断されたというのがいくつかあったんです。
ANPやNT -proBNPやCPK、トロポニンのいずれか一つだけの検査で心臓病ですと言われた子たち。
でもそれって飼い主さんからしたら「わかりやすい」よね。
バレーボール選手の言うように「数値」で出るんだから。
でも実は心臓の血液検査(いわゆるバイオマーカーってやつです)ってそれだけを持って心臓病って言っちゃいけないことを飼い主さんはもちろん知らないわけです。
でもわかりやすいから信じちゃう。
だって、基準値を超えているから=心臓が悪いと言われてもそりゃあ説得力あるんだよね。
でも、それは違うんです。
上記の検査はどれも心臓病を診断する検査じゃないんです。
その時に何らかの心臓の負荷やダメージがある可能性があるだけで、それを心臓病と言っちゃいけないんです。
じゃあどうするか。
めちゃくちゃ基本的ではあるのだけれど、実は聴診ってめちゃくちゃ有用性が高いんだよね。
特に弁膜症(犬では圧倒的に僧帽弁閉鎖不全症)の検知率は圧倒的に高い。
そしてエコー。
エコーでの血液の逆流などをきちんと評価でき、最終的にきちんと判断できるのはエコーなのです。

でも聴診って飼い主さんにはわかんないんだよね。
今はデジタルの聴診器なんかもあって、飼い主さんに聞かせることもできるけれど(ウチにはありません。。。)、でもそれを聞いてもわかんないよね。
まあ、エコーは画面を見ながら説明はできるけれど、それでも画像は画像で主観的に思えちゃうのかもしれない。

でも血液検査で数値として出されたら・・・・
やっぱり信憑性があると飼い主さんは思っちゃうよね・・・

それがデータ(数値)を活用できるかどうか、と言う部分なんだよ。
上記の検査が意味がないかと言われれば活用の仕方ではもちろん意味があるけれど、心臓病の判別には意味がない。
と言うことはそのデータ(数値、検査)を有用に活用できるかどうかは獣医師の解釈次第ということなのです。
やっぱり聴診とエコーをきっちりやった上での診断となるし、薬の服用となるわけです。

上記の検査だけで心臓病の薬を処方されている方が何人か来ているのだけれど・・・・
そこで強く否定するわけにもいかず、でも検査の解釈が間違っているわけで・・・・


ということで血液検査だけで心臓病とは診断できないんだ、しちゃいけないんだということを知っていただければと思います。


左房拡大
心臓病の診断が聴診とエコーというのが基本(+レントゲン)ではあるのだけれど、その両方ともその獣医師の技量が問われる検査。
もちろん私がエコー、聴診の達人というわけではないし、でも診断に必要だから練習もするわけです。

逆に血液検査というのは技量がいらない。
いや、本来はそのデータを読み解き、解釈し、診断につなげるという技量が必要なんだけど、でもそんなことをせずとも数値だけでものを言ってしまうことも可能で、そのことを飼い主さんにはわからないわけです。
ということはやっぱり飼い主さんからすれば血液検査数値というのは非常に信憑性のあるものと捉えてしまう。
でもそれは非常に危険なことでもあることを知っていただければと思います。










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先日書いた記事の続き、というわけでもないのですが、関連づけて。
 先日の記事はコチラ→立ち位置 〜帝王切開の裁判から考えること〜

獣医療は結構曖昧な存在として扱われてきた証拠でもあったりするのだけれど、それは獣医師自身の歴史的な立ち位置もそうではあるのだけれど、やっぱり農水(今は環境省も含めて)が小動物臨床に関して無関心であった(もしくは限りなく無関心)だったことと無関係ではないと思う。

このブログでも何度も書いているけれど、日本における獣医師は食の安全を守る、という部分に比重が置かれていて、産業動物の臨床獣医師や食品管理における獣医師のための獣医師免許という側面があったことはおそらく否めない。

例えば先日の記事でも帝王切開は獣医師法に触れるはずなのに、その裁判では獣医師法は切り離され、動物愛護法に関する部分が争点であったことも一つの表れだと思う。

でもね、例えば牛の人工授精。
これは獣医師と牛の人工授精師という国家資格を持った人にしかできないものなわけです。

じゃあ帝王切開だって愛護問題ももちろんあるのだけれど、そもそもが獣医師しか行えない行為をしている部分が全く論じられない、しかもその危険度などを考えると牛の人工授精どころじゃないはずなんだよね。


人は色々できるようになると、勘違いしちゃうんだよね。
もしくは色々経験しているとできると勘違いしちゃうんだよね。

「できる」ということと、「やっていい」ということは全く違うわけです。
それを具現化したものが「免許制度」な訳です。

例えば私が車の免許を取消しになった、もしくは返納したとして、でも能力的には車の運転は「できる」わけだけれど「やっていい」わけではないし、「やってはいけない」わけです。

でも獣医療領域に関してはここが曖昧ではないのだけれど、曖昧にしている部分もあるわけです。

ということでかなり前置きは長くなったけれど、とあるニュース。

ペットサロンで犬の歯石そうじ「獣医師以外は違法」50代の女性経営者を「全国初」書類送検


というニュースが出ました。
「無麻酔歯石取り」という最近氾濫してきたサービス(?)の摘発です。

獣医師免許を持たずに飼い犬の歯石を除去したとして、京都府警生活保安課と南署は11日、獣医師法違反の疑いで、京都市南区のドッグカフェ経営の女性(51)を書類送検した。ペットの歯石除去は診療行為に当たるが、府警によると近年、獣医師免許を持たずに施術するケースがあるという。同法違反の摘発は全国初とみられる。


実は多くの獣医師が獣医師免許を持たない者の歯石取りというものに警鐘を鳴らしてきましたが、残念ながら行政や警察は動くことがなかったのが実情です。
それだけ獣医師免許や獣医療行為というものが舐められていた、とも言えるのかもしれません。
このことでの摘発が「全国初」というのがそれを物語っているとも言えると思うんですよね。


飼い犬や猫の歯石除去は通常、施術中に暴れて口腔(こうくう)内が傷つかないように全身麻酔をかけ、獣医師によって行われる。農林水産省は今年1月、スケーラーを使用した施術について、獣医師以外が行うことは違法との見解を示した。


農水が見解を示したのが今年の1月ですよ?
でもその内容からして明らかに獣医師法に抵触することは明らかだったのに農水はそれを放置してきたとも言えるわけです。

女性は交流サイト(SNS)を使い、麻酔でペットに負担をかけることを心配する飼い主らに向け、麻酔なしで歯石除去ができることをPR。
月50匹ほどの施術を行い、年間約300万円を得ていたという。女性は「犯罪行為になることは理解していた」と容疑を認めている


これってこの事件の女性だけじゃなくて、めちゃくちゃ多いよね。
そんな広告を私も何件も見ています。
麻酔の不安を煽って(もちろん麻酔の勉強なんてしていない)、法律的にアウトなのも知っていて、その犯罪に飼い主さんを巻き込んだわけです。

人間の方はというと、歯石除去は歯科医と歯科衛生士のみに認められる立派な医療行為な訳です。
じゃあ動物は?
もちろん獣医師にのみ認められた医療行為な訳です。

麻酔が負担で無麻酔は負担がないというのも無知の表れですし、もちろん麻酔がリスクゼロというわけではないけれど、そして無麻酔でも歯石くらいなら取らせてくれる子もいるけれど、我々が歯医者さんに行って歯石を取ってもらう時ってめちゃくちゃ痛いですよね?
痛みに強い私でもあの痛みはちょっと勘弁・・・というくらい。
そんなのは動物でも同じで、そんな苦痛を与えたくないから我々は全身麻酔で行うわけです。

 かなり前に書いた記事→スケーリング(歯石取り)が全身麻酔である理由
      

中には麻酔なんかかけちゃダメ!なんて言われたという方もいます。
なぜ麻酔をかけちゃダメなのか、医学的な根拠もなく、麻酔のリスク(本当のリスクはわかっていない)を単に強調し、無麻酔のリスクや動物の苦痛を隠して行うという意味では非常に悪質なんじゃないかと思うわけです。


動物相手の商売って今、氾濫している。
しかも時には根拠なく、時には免許なく。
そういえばこんな記事も書いたな(笑)→どこの誰?

それだけペット関連の商売って儲かるのかも?という部分と、規制、もしくは罰則が緩い、というのが一つ根底にあるんじゃないかと思うんだよね。
無麻酔の歯石除去を謳っているサロンなんて日本中どこにでもあって、それがやっと初の摘発ということはそれだけ放置されてきたってこと。
放置されれば違法でもやっちゃう人がいるってことなんだよね。

きちんと歯科学も学ばないで麻酔も学ばないで無麻酔歯石除去ってアピールしてもダメだと思うんだ。
麻酔の勉強をしてこその無麻酔という判断だし、歯科学を学んでこその歯石除去なんだよね。
きっと「できる」を勘違いしちゃって、大した知識もいらないと勘違いしちゃって、「できる」という思い込みで施術しちゃってると思うんだ。
でも「できる」と「やっていい」は違うんだよ。














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IMG_1802
心地いい朝の散歩に行けるものもう少し先のようです・・・・

















 

昨日の夜の雨と雷はすごかったですね・・・・
空爆されているんじゃないかと思うくらいの閃光と雷鳴、そしてどこかに落ちたのか地響きのような振動も伝わってきました。

うちの子たちは雷もなんのそので過ごしていますが、やっぱり雷が苦手な子って多い。
急にご飯を食べなくなったり、下痢したり。
時には痒みが出たりもする子もいるし。

もちろん時にはパニックを起こす子もいるから単なる雷と言えない子たち、飼い主さんたちもいるんだよね・・・・
こればっかりはどうしようもないかなと・・・・

まあ、気持ちを落ち着かせるサプリなんかもあるからこの時期の間は飲ませるっていうのもありではあるんだけどね。


レーダー

レーダーを見ると豊見城よりも北部の方が酷そう。
実際にかなりの崖崩れなんかもあったみたいだし。
思うように、そして必ずしも快適にとはならないのもまた自然なんだよね。




















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我々獣医師は当然のことながら日々勉強をするわけだけれど、その勉強の元になるのが教科書であったり、学会であったり、専門医が講師のセミナーだったりするわけです。
でもこれらって結構理想論であったり、うまくいった例であったりして、意外と現場の状況とかけ離れたというか、そんなうまくいかないよ〜〜〜〜ということも日々経験するわけです。

まあ、色々検査をするわけだけれど、現場でどこまで検査ができるかといえば・・・・ということも実際にはよくある。
それはその検査をする機器や技術がないということの他に、状態の悪い動物にどこまで検査ができるか、というのも実は大きい。
無理やり検査をすることが死への引き金になることだって実はある。
嫌がる子を押さえつけて、そのまま心停止なんてことも十分起こり得るんだよね。

特に猫・・・・
猫って意外に丈夫な部分と意外に弱い部分が極端な生き物で、猫の呼吸状態が悪い時って本当に怖い。
検査をしようと動かすだけで呼吸停止なんてことは実は当たり前に起きる。
もちろん心停止もだけど。
なので呼吸状態が悪い子にどこまで検査をするのか、どの検査をするのかという選択は本当に厳密に、かつ素早く決断しないといけないのです。

ということで救急できた呼吸状態の悪い猫ちゃん。
見るからにヤバイ呼吸なのです。
とにかく酸素を投与しながら検査をするという決断をするのだけれど、何を検査する?
もちろん問診は飼い主さん相手だからそれで呼吸停止、心停止はしないけれど、状況はいっときを争う状態。
聴診もできるな。
触診?
こんな子をお腹を少し力を入れて触るだけで呼吸は止まる。
そんなことが頭によぎりながらどの検査を優先するかを決めるわけです。
血液検査なのかエコー検査なのか、レントゲン検査なのか。

ということでこの子はレントゲン検査を優先することに。
猫肺炎
動画があればよかったんだけど、そんな動画を撮っている余裕は通常ないんだよね、こういう子って。
だからやばい呼吸がどんなのかってなかなか動画で上げられない・・・・

で、レントゲンでは画面下の方の肺が真っ白。
特に画面右下が真っ白なんだけど、でもこの白さでここまで呼吸状態が悪くなるか?という疑問も。

でもこれ以上の検査は危険と判断してとにかく肺炎治療を開始。
本当は血液検査もしたいし、エコーもちゃんと見たい。
でもそんなことで呼吸が止まるという可能性も十分あるのが猫の呼吸不全状態。
実はさっとだけエコーは見ることができたんだけどね。
ということで肺炎と仮診断をして治療を優先するしかなかったのがこの子の状態。


猫肺炎治癒
肺炎治療をすること数日。
呼吸状態が落ち着いてきた。
落ち着いてきた段階でもう一度レントゲン撮影。
右下の白かった部分が黒くなっていて、呼吸状態の落ち着きと一致するわけです。

でも本当に肺炎だったのか、というのは不明なのです。
血液検査、エコー検査、場合によっては気管支鏡検査なんてのが教科書的な診断順序なんだけど、そんな検査なんかしていると時に心停止しちゃう、呼吸停止しちゃうのが現場なのです・・・・

ということでその後この子はご飯ももりもり食べるようになり、無事退院。

猫の呼吸状態が悪いって本当に怖いことなのです。
なので検査も時には最低限、診断はついていないけれど治療を優先せざるを得ないという状況にもなりうるということを知っておいてほしいなと思います。















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相変わらず腫瘍症例が多い当院です。
それは一つは動物の高齢化というのも原因だと思うけどね。
そして腫瘍というのは飼い主さんが見つける、獣医師が見つける、検査をしたらたまたま見つかるとか色々な要因があって初めて見つかるわけです。

そしてその治療は大きく分けて3つ。
手術、抗がん剤、放射線ということになるわけです。
もちろん癌の種類によってその選択は変わってくるんだけどね。

そしてもう一つ。
治療には2つの目的がある。
ここをはっきりさせておかないといけないのです。
一つはもちろん根治を目指す治療。
手術にしろ、抗がん剤にしろ、放射線にしろ、その組み合わせにしろ、とにかく根治を目指す治療というのが一応は目指すところ。

でも一方で根治を目指せない場合ももちろんあって、それでも手術や抗がん剤、放射線治療を行うこともあるのです。
それはその癌のせいで今後の生活の質、いわゆるQOLが低下することが十分に予想できる、もしくは既に低下している場合があって、根治を目指せなくても治療をすることで残りの時間をできるだけ苦痛少なくするための治療ももちろんあるわけです。

なので我々獣医師はそのどちらの治療なのか、ということをはっきり道筋をつけないといけないし、飼い主さんもそのどちらの治療なのか、ということを納得の上で治療を動物に受けさせて欲しいわけです。

さて、とある高齢の猫ちゃん。
しかも腎臓病もある猫ちゃんがお腹にしこりがあるとのことで来院。
猫乳腺癌
まあ、これは手術前の写真だけど。
細胞診で悪性度の高い乳腺癌であることは判明。
さて、ここから考えなくてはいけないのは根治を目指すのか、それとも緩和的な治療を目指すのかということ。

この子が高齢(17歳)であるということ、腎臓病があるということ、そして腫瘍の直径が2cmくらいあるということ。




猫の乳腺癌はめちゃくちゃ悪性度も高いし、容易に遠隔転移(主にリンパ節と肺)を起こすわけです。
2cmを超えるとリンパ節転移の確率は80%以上とされています。
じゃあこの子はどうするか。
飼い主さんと話し合うのだけれど、一番避けたいのは放置して腫瘍が自潰してしまうこと。
皮膚を壊死させて破ってしまうことになる可能性があるわけです。

そしてこの子は・・・・・
根治ではなく、その自潰をまずは防ぐことを目的に手術をすることに。
猫乳腺癌切除領域
この子を根治の可能性に賭けて手術をするとなるとこれだけ切除しないといけない。
腋窩リンパ節、第一乳腺〜第4乳腺、鼠径リンパ節と切除範囲がめちゃくちゃ広いわけです。
この子が17歳、そして慢性腎臓病ということを考えて、そこまで切除するべきかどうかは議論の分かれるところ。
どちらが絶対というものではなく、本当に根治を目指すならこの大きな切除範囲。




自潰を防ぎ、QOLの低下を防ぎつつ、でももしかしたらまだ局所にしか腫瘍細胞が残っていなければ遠隔転移を起こさない可能性も期待(あくまでも都合のいい期待です)しつつ、腫瘍のある乳腺だけを切除することになりました。

猫乳腺癌
この部分ね。

結構血管も入り込んでいるから遠隔転移している可能性は高いだろうなというのが印象。












猫乳腺癌切除
そして切除。

これでうまくQOLが維持できて、腎臓病とも共存しつつ、できるだけのケアをしていこうということになりました。

そして病理検査の結果は高悪性度の乳腺癌でした。
ただし脈管浸潤は認められなかったということでもしかしたら取りきれたかも?という淡い期待も持ちつつ、でも期待しすぎてガッカリしないようにもしつつ。

今の所、転移所見もなく、術後から以前よりも食欲が出てきてという状態です。

これができるだけ長く続くようにケアしていくことになるのです。


癌治療は根治を目指す治療とそうではない治療があるわけです。
そしてどちらが優れている、とか、正しいとかではなく、その子のためにはどうするのがいいのか、ということをしっかり考えて決定していく必要があるのです。


















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昨日の記事で少しだけ触れた「ブリーダーによる無麻酔による帝王切開」に対する裁判が先月行われました。
有罪判決となり、懲役1年執行猶予3年、罰金10万円

だって。
そりゃあこれからもブリーダーによる「無免許」無麻酔帝王切開なんて日常的に行われるな、というのが私の感想。
この事件の何が問題か?という部分で多くの人たちが関心を寄せ、そして注目したりもしたけれど、結局は法曹界が犬や猫をなんとも思っておらず、我々獣医師も蚊帳の外、ということが確定した裁判だと思っています。

さて、ネット記事からだけれど抜粋しながら。

獣医師の資格を持たないのに麻酔なしで帝王切開したなどとして動物愛護法違反などの罪に問われていた

この部分に違和感を持つ人ってどれだけいるんだろう。
もちろん虐待として動物愛護法違反という部分は誰しもわかりやすいとは思うけれど、「獣医師の資格を持たない」という部分すらも動物愛護法違反に含まれてしまっているのか?と思ってしまいます。
どういうこと?と思われた方、これがもし人間だったら?

医師免許を持たない一般人による無麻酔での帝王切開って、傷害罪だけで済むのかな?
これって医師法違反は全く含まれないわけないのです。
それだけ日本では医師法というのは強い効力を持つはずだし、医師の地位が確立されているわけです。

でもこの事件では獣医師法違反という言葉は結局最後まで聞くことができなかった。
検察側も弁護側もそして裁判官も動物愛護法、虐待という言葉に終始し、獣医師法、獣医師国家試験という言葉には言及しなかったわけです。
そしてこの事件を取り上げたマスコミも、そして動物愛護団体も・・・・

ああ、獣医師ってそんな立場なんだね、というのが私の感想。


検察は「大規模な動物虐待事案であり、行為の悪質性、常習性から厳正に処罰すべき」と懲役1年・罰金10万円を求刑しました。
この時点でも検察側もこの事件はと〜〜〜〜〜っても軽いもんだよね。
これは10万円払えば自分で帝王切開してもいいんだ!と思わせちゃう。
だって子犬1匹取り出せば元が取れちゃうもんね。
結局それだけの認識しか検察にはない、ということ。

そして裁判所は多くは慣例に従うからというのもあるけれど、検察が求めた求刑以上の判決は出さないのが日本の裁判の慣例。
ということは10万円払えば無免許で帝王切開しても許されます!ということを判例として決めてしまったということになります。

ちなみに車を無免許で運転すると・・・・
無免許運転については、道路交通法に規定があり3年以下の懲役または50万円以下の罰金と定められています

無免許運転の方が罪としては重い、ということになります。
言い換えれば無免許運転よりも獣医師免許を持たない無免許者が帝王切開しても罪は軽いです!ということを決定してしまったわけです。

車の運転免許よりも価値の低い免許、資格ですと獣医師が宣言されてしまった、ということですね。

そしてその宣言に対して獣医師会は何もアクションを起こさないという。
日頃獣医師の地位向上をなんて言っている人たちが誰もこの判決に対して声明を出さないって凄くないですか?
運転免許よりも格下ですよと公的に宣言されたのに、これじゃあ獣医師の地位向上なんてするわけないじゃないですか?
まあ、獣医師会も獣医師会で結局はこれだもんね・・・・

もう一度書きます。
獣医師免許がないまま無免許で帝王切開することは無免許で車を運転するよりも罪が軽いと国、法曹界が宣言したのです!
すごいぞ普通免許!
しょぼいぞ獣医師免許・・・・・


弁護側は動物愛護法の「虐待の罪」と狂犬病の予防接種を受けさせなかった罪は認めたものの、「殺傷の罪」については「帝王切開に鎮静・鎮痛効果のあるドミトールを使用していて、みだりに傷つけたことにはならない」と無罪を主張していました

まあ、弁護士って法律がどうとかよりも依頼人の利益を優先する、というのがあるので仕方ないのかもしれないけれど・・・・
鎮静、鎮痛効果のある薬を使えばみだりに傷つけたことにならないのか・・・・
じゃあ人を殺すときに鎮静剤、鎮痛剤を使えば残虐性は除外されるってこと?????

という問題が一つ。
もう一つがドミトールという言葉。
これは製品名で薬剤はメデトミジンという立派な麻酔薬。
あれ?無麻酔って言ってなかった?
これって・・・・
これを麻酔薬としてしまうと、ややこしくなるから麻酔薬としないほうが罪が軽くなるかもって戦略じゃないの?
メデトミジンって立派な麻酔薬ですよ。
結局薬事法に触れたくない、獣医師法に触れたくないから無麻酔ということにしたんじゃないかと。

そう、これなんですよ。
薬事法に触れないようにこの裁判は行われたわけです。
メデトミジンはもちろん医師、歯科医師、獣医師しか使うことのできない「麻酔薬」なのです。

結局この裁判の問題点は動物愛護法だけに焦点を当て、あまり強い罰則判決を出さないという前提があった、もしくはやっぱり獣医師なんて軽く見られているんだなというのが私の印象なんだよね。


永井健一裁判長は「過去に例を見ない悪質なネグレクトで懲役刑を選択するべきだが、曲がりなりに子犬を助けようとした処置も施していることを考えると猟奇的な殺傷とは違う。前科がないことと、ブリーダーを廃業していることを考慮して執行猶予を付けた」


猟奇的な殺傷かどうかも大事かもしれないけれど、なんの専門性もない=無資格の人間が帝王切開するというのが無免許運転よりも罪が軽いということを示したことが大きな問題なんじゃないの?
そしてそれが猟奇的でなくても動物愛護法を軽く考えている、というのが大きな問題なんじゃないの?
ブリーダーを廃業している?
そんなのほとぼりが覚めたらまた始める可能性だってあるよね。


そしてもう一つ大きな問題。
「ドミトール」は動物用のメデトミジンの製品名で立派な麻酔薬の一種。
これを一般の人が手に入れるのは通常不可能なのです。
ということは????
そう、どこかの獣医師が横流ししているということなのです。
そしてそれを全く追求してない事件でもあるのです。
この事件は獣医師とブリーダーが手を組んだ悪質な事件であるにもかかわらず、鎮痛剤を使ったかどうかとか動物愛護法としてどうなのかとか、廃業しているとかそんなどうでもいいわけではないけれど、もっともっと重要な部分を全く取り上げていない事件なのです。

それだけ動物も獣医師も日本ではどうでもいい、軽く扱われる存在である、ということを裁判所は示した裁判でもあったわけです。















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何度も書いているけれど、私自身は「生体販売」というシステム自体には全く反対はしていない。
生体販売の問題点って、結局生体販売というシステムが問題ではなくて、販売側の人間性の問題がシステムの問題にすり替えられているからだと思っているんだよね。

そしてそれはペットショップが悪者になっていたりはするのだけれど、結局人間性の問題だからペットショップという形態自体が問題ではなく、その問題点を改善しないペットショップが問題なのです。
そしてショップからではなく、ブリーダーからという声(これも最近は下火になってきた気もするけれど)がなぜか聞かれていたんだけど、ブリーダーだってクソみたいな人から本当にその種が大好きで大事に大事に繁殖を行い、育て、そして新たな飼い主さんに届けるという人もいるわけです。

先日裁判で有罪となった無免許無麻酔での帝王切開をおこなったブリーダーだっているわけです。

なのでどんな世界でもそうだけど、システム上の問題がある場合と、個々の問題がある場合とを見分けていく必要があると思うんですよね。

で、今回はとあるショップからお迎えをしたというワンちゃん。
下痢が続くということで受診。
子犬なのでもちろん糞便検査は必須。
で、その検査の結果が・・・
犬のコクシジウム
犬のコクシジウム症。
このブログでもコクシジウムは何度も載せてきたけれど、ほとんどが猫。
しかも保護猫、地域猫ばかり。
犬のコクシジウムを見たのも数年ぶり。









この場合って完全にブリーダーのところが汚染されているわけですよ。
おそらく母親、父親となった子を含めて全く健康診断などの検査は受けていないことは想像に難くない。

これでもショップからではなく、ブリーダーから迎えましょうと言えるのかどうか、だよね。
結局ブリーダーだってピンキリで、本当に大事にその犬種(猫種)を育てているのか、単なる金儲け主義でコストカットで健康診断も受けさせないようなところなのか。

便検査で寄生虫が出てくるって、今時は保護猫か、ブリーダー(ショップも含めて)からきたばかりの子犬のどちらかがほとんど。
そして前者は仕方ないとして、後者は明らかな手抜き、ネグレクトみたいなもの。


どういう経路で動物を迎えるかは人それぞれでいいと思うんだよね。
必ずしもブリーダーからとか、保護犬(猫)だとかにこだわらなくていいとは思う。

でもその出身となる場所の人がどこまで大切にしてくれているか、ということに尽きると思うんです。


あ、この寄生虫はもちろん駆虫薬でしっかり駆除できるし、この子もきちんと駆除できて、下痢もちゃんと治りました!






 




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昨日って平成6年6月6日・・・・
うん、不吉な日だったのね。
でも仏教徒の私には関係ないか(笑)

そういえば病院の電話番号も・・・
数人いるアメリカ人の飼い主さんにも電話番号変えた方がいいよと言われた(笑)


IMG_1041
そういやこいつの名前も・・・・















 

今日もネットニュースから。
まあ、よくある話ではあるんだけど。
これだけ情報が溢れている時代ででも情報弱者というか、情報が溢れているからこそ自分から情報を撮りに行かないと本当に情報なんて入ってこない。
そして情報を取りに行く、ということが本当に苦手というか、取りに行き方を知らない人が多いような気がしてならないのです。

結局ネットにしても、特にSNSなんかが典型的だと思うけれど、当人がおそらく興味があるだろうことを勝手に推測され、それに関したものしか出てこなくて(というよりも勝手に表示されて)、それが情報の全て、もしくは大部分だと思ってしまっている気がする。
なので普段触れていないことを調べようとしない。
どうせ全ての情報がスマホが勝手に表示してくれていて、それ以外のことは世の中には存在していないとでも思っているくらいなのです。

で、これがネットニュースのリンク
   ↓

「中に猫がいるみたいよ」猫カフェに段ボール箱で子猫を遺棄…「カフェで飼ってもらえれば」の置き手紙に「無責任」「身勝手」怒りのコメント殺到

で、これっておそらく日常的に日本全国で多発的に起こっていることなんだよね。
そしてそれは動物病院でもあるあるのこと。
まあ、置いていかないだけマシだけど、当院にも猫を保護してくれという電話がよく来る。
病院は医療にかけるところであって、保護をするところではない、というのはちょっと調べれば(本当は調べなくても考えれば)わかることだと思うんだよね。
で、それをお伝えするとものすごく嫌な感じを出されるけれど、だって、ここは病院であって保護施設じゃないんだもん。


このブログを見ている人や当院に通ってくださっている飼い主さんはもちろん動物を飼うこと、もしくは扱うことがどんなに大変かは自身が経験しているからわかってくださっていると思うけれど、でも一般の人はそうじゃないみたい。
時間も労力もお金も全く使わず保護した、良いことをした気分になっちゃう。
それが情報弱者じゃなくて一体なんなんだろうと。
せめてこのニュースの件も箱の中に札束一本入っていればまだ違うだろうけどね(笑)

もう一度言います。
箱の中に子猫と一緒に札束一本くらいは(略)(笑)



動物保護というのが100%慈善で成り立っていると思っている、もしくは無意識にそう思い込もうとしているっていうのがそもそもの原因だと思うんだよね。
何かメディアで取り上げられてもそれはその人たちの100%の慈善の気持ちで全てを受け入れる心の広い人たちの集まりかなんかと思わせてんじゃないの?と思う。

もちろんそんなことはなく、彼らだって普通の人間だし、彼らには彼らの生活だってある。
もちろん普通の人よりも慈善の気持ちはめちゃくちゃ強い、心優しい人たちだけれど、慈善の気持ちだけでは動物は救えない。
時間も労力もお金も必要なのだ。
それをなんとか捻出し、色々なものを犠牲にしながら活動しているのが実態なのです。
でもメディアもそんなことを取り上げない=慈善の心温まる活動としてしか伝えようとしないわけです。
それでも彼らは伝えてもらえいないよりはという思いもあるだろうし、でも、実際はということもあるはずなんだよね。

人って相手には善意を求め、自分はその善意に協力していると思いがち。
もちろん協力は必要だけどね。
でもその協力が協力になっていないことも認識しなきゃいけない。

そして何より、こういったことは精神が削られるのです。
こういう記事が出る時ってやっぱり人間の感情として「怒り」という文字で起こされることがあるけれど、実は動物(だけじゃないけど)に関わることって怒りならまだしも、「精神が削られる」んだよね。
だから長続きさせる頃が難しい。
そのためにはやっぱり「本当の現実」をきちんと知らないといけないと思うんだよね。

今、医療の現場(日本にとどまらず、欧米でも)では関係者の疲弊、そしてそれは肉体的疲弊ではなく、精神的疲弊により離職、もしくはそもそも医療関係が仕事の選択肢から外されています。
それだけ動物に関わらず、命に関わることって精神が削られるわけです。



IMG_1761

ウチにいる猫3頭のうち2頭は保護猫。
その保護の経緯は全く違うけどね。

写真の2匹とも、いや犬猫合わせて4頭だけれど、こやつらは私の苦労も精神的疲弊もなんとも思わず、日々気持ちよさそうに寝てやがるのです(笑)






 





























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いうまでもなく、野良の環境は過酷。
当院にも年間で何頭も子猫が運ばれてくるし、その中でも助けられない命もたくさんある。
(お前の力不足だと言われれば全く反論の余地はないけれど)

新たに生まれてくる命もあるけれど、一方で人知れずこの世を去っていく子猫たちもたくさんいるわけです。
できれば多くの子に快適な環境のもとでその人生を送ってもらいたいとは思うけれど、現状はそんなこともなく・・・・

そこで多くの人たちの尽力でその環境を手に入れることのできた猫たちもたくさんいるわけです。

そしてその尽力の一つが保護猫が妊娠してた場合に出産させるという決断。
ただしこれには賛否があって、絶対に生まさないという形で保護をしている方もいるし、胎児の成長具合で決めるという方もいる。
それはどれが正解とかではなく、その後のキャパなどのことを考えての決断になるわけです。
だから生まさない決断も生ませる決断もそれぞれが尊重されるべきことではあると思っています。

今回の猫ちゃんは保護され、病院に連れてこられた子。
で、対面してみるとお腹がちょっと大きいんじゃないの?ってことになり、触診をしてみると、やっぱり妊娠してそう。

で、エコーで確認しても妊娠は確実。
さて、どうするかという問題に直面するわけです。

で、保護された方はある程度ネットワークがあり、その中で相談された結果、かなり胎児は大きくなっているので堕胎は忍びない、なんとか里親に繋げるという意志のもと、出産を決断されました。

TNR胎児












レントゲン上ではおそらく5頭。

そしてこの子は預かりさんのお宅で無事出産したとのことでした。
人知れず生まれる子、人知れず亡くなる子もいる中、この子たちは人に見守られてこの世に生を受けました。
今後は良い環境のもと、すくすく育ってくれることを願うばかりです。



















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犬の避妊手術で卵巣摘出のみか、卵巣子宮全摘出かというのは我々獣医師の間でも議論が分かれることがあります。
一応、文献的にはどちらでも問題ないとなっているものもあるのですが、本当にそうなんだろうかとは思うのです。

一応メリットデメリットを考えると・・・・
術者の技量にもよるのだけれど、卵巣摘出術は傷が小さくて済むし、卵巣子宮全摘出術の方がやはり数センチではあるけれど傷は大きくなる。
もちろん技量によっては卵巣摘出術でもめちゃくちゃ傷が大きくなる獣医師もいるけれど、そこは技量の問題として一般論としてはそんな感じ。

問題となるのは卵巣摘出術では子宮が残り、子宮疾患が起こるのではないか、ということ。
卵巣がなければ女性ホルモンもほとんどなくなるので子宮も退縮し、疾患の発生は全摘出と変わらないとのことなんだけど・・・・

でもね、本当にそうなのか?と思うことがやっぱりあって、子宮断端蓄膿症というものの発生は明らかに卵巣摘出術を受けた子なんだよね。
あくまでも私の経験論なだけだけど。


今日の子も実は他院で卵巣摘出術を過去に受けた子。
オリモノがあるとのことで来院されたのだけれど、この子の過去の履歴を見ると卵巣摘出術で避妊手術をしたらしい。
で、エコーを当てると・・・・
断端蓄膿症
うん、断端蓄膿症っぽいね。














カテーテル挿入
わかりにくいだろうから色付け。
青い部分が膀胱。
赤い部分:膀胱の左下くらいに黒く見えているのが断端蓄膿症の部分。
ここに液体が溜まっていて、この液体が膿なんだよね。
しかもここって骨盤腔内にもかかるので、手術、となったら骨盤を割らないといけない。

なのでカテーテルさえ入れば・・・・



ということで黄色の部分がカテーテル。
エコーでカテーテルが入ったことを確認して吸引すると膿が出てきたので、これで確定。
で、カテーテルが入ったまま洗浄、洗浄、洗浄。
ドレナージ・洗浄
こんな感じ。
洗浄液だから薄く見えるけれど、最初に出てきた膿はドロッとしたもの。
これを生理食塩水で何度も洗浄し、その後は抗生剤入りの生理食塩水でも洗浄。







 



こういう子を何度か見てきてもいるから私自身はやっぱり楽だとしても卵巣的手術を選ばない。
手間はかかるけれど、卵巣子宮全摘出術を行う理由がここにあるんだよね。
論文や教科書ではどちらでも変わりはない、とはなっているとは言え、経験論も実は大事でエビデンスベースとファクトベースはそれぞれが大事だと思っているのです。
















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とあるネットニュース。

リンク→テイラー・スウィフトの愛猫と同じ猫種 購入しないよう専門家が警告

IMG_0918

確かにこの記事の言っていることは正しいけれど、でもそれはスコに限った話ではないんだよね。
おそらく全ての純血種に言えて、例えば当院にいるドーベルマン。
拡張型心筋症やウォーブラー症候群、そして何よりも銅蓄積性肝炎の好発犬種。
当院にいるノル。
肥大型心筋症やグリコーゲン蓄積症、膀胱アトニーの後発猫種。


後の猫2匹は雑種。



我々が診療をするときに犬種や猫種を問診票に書いてもらうのはその犬種、猫種から絞り込める病気も多いからなわけです。

じゃあ雑種は?と言われるし、雑種って強いんでしょ?なんてことも言われるけれど、必ずしもそうじゃない。
雑種ということは両親の悪い遺伝性疾患を引き継いでいる可能性ももちろんあって、さらに病気を多様化しやすい可能性だってあるわけです。
最近では訳のわからない交配のmixなんてなるともはや全くデータがない状態な訳です。

そして大事なのはこの記事にも書いてあるとおりで、

「私たちは、テイラー自身がスコティッシュ・フォールドを飼っていることが悪いと言っているのではありません。ブリーダーは必要な情報を与えていないのです」「これは飼い主が後になって知ることで、自分の猫が治すことのできない病気で、一生苦痛を伴うことになるとわかると、かなり打ちのめされることが多いのです」

まあ、付け足すとしたらブリーダーだけではなく、ショップもそうだし、我々獣医師もそうだよね。
もちろんテレビや書籍、ネットもそう。

その犬種、猫種がどんな病気を発症しやすいか、ということは知っておかなくてはいけないし、それはもちろんその病気の兆候を見逃さないための対策を講じることもできる訳です。

私自身は純血種も雑種も好きだし、どちらがいいとか、ダメとかそんなことを言うつもりは全くない。
時々このブログにも書いているけれど、犬なのか猫なのか、犬種・猫種・若い、中年齢、老齢・雌雄、として時には毛色、性格、体格、色々なことが病気には関係してくる訳です。
と言うことはその子その子に応じた飼い方、治療というのがあるはずなのです。
そしてこれだけ情報が溢れる時代、まあ溢れすぎてデマも嘘も溢れているけれど、正しくその子に対応する情報を得た上で飼ってほしいしなと思うし、普段から気をつけて見ておいてあげてほしいなと思う訳です。














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トルコトルコ

梅雨、もう6月。
もうすぐ一年の半分過ぎる月になっちゃった。

晴耕雨読なんて言葉があるけれど、残念ながら動物病院には当てはまらない?
当てはまる時もあるけれど、少し頭も体も精神も休めたいと思うのだけれど、なかなかそうもいかず。

考えることもやるべきことも、やったほうがいいことも、色々あるのだけれど、結局日々のことに精一杯になっている自分がなんとなく嫌なんだよね。

考え事ばっかりしちゃって、でも考えるだけで何も動けていなかったり、実践できなかったり。



だったら少しは頭も精神も休めたらいいと思うんだけど、そう思っている時点でダメなんだよ〜〜!と何か謎のプレッシャーに悩まされたりするわけです(笑)

何も考えず、ゆっくりチャイを飲んでいたあの頃が懐かしい・・・・






















 

どうしても飼い主さんの中には、そして獣医師の中にもだけれど、高齢だと麻酔がかけられないとかって考えを持っている人が結構多いと感じています。
確かに若くて健康な子の方が麻酔のリスクは低くはなるけれど、高齢だから極端に高いかと言われると、そこは必ずしも、とは言えないと思うんですよね。
おそらく昔の麻酔、例えば獣医療であればペントバルビタールとかの麻酔薬の腹腔内投与なんかをやっていた時代の感覚だけが今に引き継がれているのかなと。
そんな麻酔ならそりゃあ一定割合で死ぬよなとかは思っちゃうけれど、麻酔も薬も技術も格段に良くなっていることも事実なんですよね。
もちろんリスクはゼロではないけれど。

で、そんな時に考えないといけないのは麻酔をかけるリスクとその後のその子のQOLとのバランス。
麻酔処置が必要ではあるけれど、そのリスクを取らないとその子のその後がどうなるのか、という視点が本当に大事で、獣医師はそんなの知ったこっちゃない、リスクなんて負いたくないよなんて思っている獣医師もそれなりにいるんじゃないかとも思っちゃったりする。
もしくは飼い主さんも歳だからということを理由にその子のQOLの低下に目を瞑っちゃったりしてませんか?と思うことも。
もちろんその低下したQOLを必死にケアできるのならいいんだけどね。

ということで沖縄では結構高齢犬、高齢猫の麻酔をかけている方じゃないかなと思っている私の意見も踏まえつつ、そしてとある子の手術をする、しないのお話。

実は今日の子は普段ウチにかかっている子の飼い主さんの実家の犬。
皮膚に腫瘍らしきものができていて、そしてそれが自潰して、出血、化膿しちゃっている子。
ご実家の方は「もう歳だから、麻酔かけて手術してってかわいそう」というのが言い分。
それはそれで必ずしも間違っているとは断言はできないけれど、でも出血、化膿している部分をそのままにしておくのはそれはそれでかわいそうだと私は思うわけです。
そして当院に来ている飼い主さん自身も同じ考えに至ったわけです。
となると後はご実家のご家族を説得できるかどうか、ということになるのだけれど、結構一悶着、ふた悶着あったらしいけれど、どうやら手術の方向で話は決まったみたい。


脂腺上皮腫
うん、最近手術前の写真を撮るのを忘れることが多い・・・・
これは切除した側の写真。
表(皮膚)側も少し写っているのがわかりますか?
皮膚は破れて(自潰)出血し、化膿もしている。
老齢の子ではあるけれど、でもまだまだ元気に生きてほしいというのは全員の願い。
そのためにはきちんと手術をしてQOLが低下しないようにしてあげるというのも大事な選択肢の一つではあるんだよね。

もちろん麻酔に絶対はないから、麻酔で最悪亡くなってしまうことも理屈上はあるんだよね。
でもそれを言ったら若い子の避妊手術、去勢手術だって同じ。
長くいたからこそ、という部分もあるし、家に迎えて数ヶ月でってことも、亡くなるということは同じ悲しみを飼い主さんは持つんだよね。
我々はそれを承知でどのように、何をしてあげられるか、ということを考えて診療をするわけです。
でもやっぱりQOLが下がったまま、もしくはどんどん悪化していく可能性を考えるとね・・・

ということで手術となり、無事摘出。
もちろん麻酔も問題なしでした。
病理の結果は脂腺上皮腫という良性の腫瘍。
良性だと取らなくてもいいんじゃない?という考えをする人もいるけれど、犬の皮膚(もしくは皮下)腫瘍って良性でも大きくなるし、自潰することも多いので、良性だからという考えだけで決めちゃダメなんだよね。
今回の子も著しくQOLも低下していたし。

動物が高齢化してくることによって、こんなことは実は日常的。
それぞれの考え方はあるにしろ、やはり高齢だと麻酔をかけないという択一的な考えじゃダメだと思うんだよね。
ちゃんと麻酔のリスクとQOLのバランスを考えて、どちらがいいのか、ということを我々獣医師もだし、飼い主さんも真剣に考えなきゃいけない時代なのです。


















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水納島沖縄 水納島(クロワッサンアイランド)
写真は梅雨入り前の写真

そう、沖縄は梅雨入り。
でも梅雨入り直後はかなりの大雨だったけれど、その後はなんとなくどんより天気で梅雨って感じでもない。


でもやっぱりこの時期はこの時期で調子が悪くなる子も少なくないんだよね。
慢性疾患としての皮膚疾患(アトピーとか)や、てんかん(様)発作を持っている子もどうしても症状が出やすい子はいる。
持病ではないけれど、消化器症状、特に下痢を起こす子も多いしね。




それぞれの季節にはそれぞれに応じた疾患が増えるし、もちろんそれに関して飼い主さんも一生懸命ケアをしてくださってはいるわけです。


でもその子に応じた、というのは実は大事で、年がら年中気を張っていても持たないし、だからと言って気をつけないわけにもいかない。
その子の気質や病気の特性に併せてケアをしていくというのは当たり前のようだけど、実はめちゃくちゃ大事なのです。
















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昨日の記事である程度(どの程度が最適かはわからないけど)病院に通うことも病気の早期発見などにつながることを書きました。
もちろん年に1回だけでも問題ないことの方が多いのだけれど、それでは実は相当病気が進行していた、ということも少なくない。
だからある程度(適切な頻度はわからないのが難点だけど)は定期的に病院に通うというのは大事だなとは思うのです。

で、今回の子は3ヶ月ごとくらいにフィラリアの予防薬を取りに(何度も書くけれど、沖縄は通年予防なのです)来てくれる子。
で、もちろん問診とかも行うのだけれど、聞くと下痢もあるとのこと。
まあ、季節の変わり目、気候が不安定な時に下痢の子は増えるけれど、この子はそんな軽度の下痢じゃないと判断。
その理由は3ヶ月前に比べると格段に体重が落ちているのです。
我々が体重減少を考えるときに5%の体重減があれば「ん?」と思うし、10%減なら「やばいかも?」と思っちゃう。
体重5kgの子で言えば4.5kgになると10%減。
4.75kgでも5%減。

で、今回の子は7%くらい減ってたんだよね、たった3ヶ月で。
でもご飯はモリモリ食べてると。
食べてて7%減ってやっぱりおかしい。
で、下痢もあると。

ということで急遽検査をさせてもらうことに。
そしてその検査結果は・・・
低タンパク、低アルブミン血症。
そして低コバラミン血症。

ということで低コバラミン血症を伴うタンパク漏出性症と診断

ということで治療開始
PLE
順調に回復に向かっています。

もちろん今後も治療は継続することになるんですけどね。






なかなか治らない下痢で実はタンパク漏出性腸症だったということが少なくないし、これは血液検査である程度絞ることができるので、通常の下痢治療で良くならない場合はちゃんと検査したほうがいい。
そしてその裏に低コバラミン血症を併発していることも実は多い感じがします。
なのでこちらも併せて検査はしたほうがいいと思っています。

そして何より、定期的に病院に顔を出してもらえると意外と深刻な病気を見つけてもらえる、ということもあるんじゃないかと思います。

















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みなさんは病院にどれくらいの頻度で行ってますか?
予防だけ、となると時には1年に1回ということもあると思います。

とある飼い主さんにどのくらいの頻度で来たらいいですかね?と聞かれたんだよね。
それはさまざまだけど、私としてはやっぱりある程度は定期的に診せてもらいたいというのはある。
じゃあそのある程度の定期的って?となるからそれが難しい。

例えばワンちゃん。
沖縄ではフィラリアは通年予防なので半年分とか、時には1年分持って帰る方もいるけれど、当院ではどちらかと言えば少数派。
毎月取りにられてる方が圧倒的に多い。
ということはその方達は月に一度は病院に来ているわけです。
時に2ヶ月分とか3ヶ月分ずつということももちろんある。
でもその子たちは1〜3ヶ月ごとに見ることができるし、そのくらい診てあげられると結構理想的な気もするんだよね。

1年に1回だと例えばその1回の時は心雑音がしてなくて、その1年後には心雑音があるってことも内地にいたことは普通にあったんだよね。
じゃあいつから心雑音が聞こえるようになったのか?
11ヶ月前かもしれないし、1ヶ月前かもしれない。
11ヶ月前だとすると11ヶ月間放置していた、ということになりかねない。

その辺りはある意味運的なものもあるけれど、1年に1回となると犬や猫は1年で言えば人の5歳分くらい歳をとるということ、そして彼らは簡単には体の変化、不調を教えてくれないということも考えると、やっぱり1年に1回は少ないのかなというのが私の印象。
一年後にあったらなんでこんなことになってんの?というのはある一定割合であるんだよね。

そしてそれは実は毎日見ている飼い主さんは気づかないこともあるわけです。
定期的に病院に来て初めて獣医師や看護師さんが気づく、ということもあるのです。
もちろん逆もあるけどね。
飼い主さんだから気づくことっていうのも。

なので正解というのはないけれど、でもやっぱり1年に一回よりは多い方がいいとは思うんだよね。

ということで明日はそんな子が早めに病気を見つけることができたお話。



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年に一回どころか毎日病院にいる奴ら(笑)




































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やっぱりこの時期、子猫の保護も多い。
もちろん子猫だけじゃなく、年がら年中猫の保護というのは絶えない沖縄です。
時には保護団体に丸投げ、費用も労力も時間も一切使わず、保護しました〜〜〜!なんてのもあるけど、それはまた別の話。

で、やっぱり猫という生き物は多産でそのうちの強い子が生き延びればいいという戦略の生き物。
ということは子猫の死亡率はやっぱり低くはないのです。

それでも保護してすくすく育って、そんなつもりで保護したわけじゃないけれど、その姿を見て猫好きになって、という人も少なくない。
それはそれで非常に嬉しいこと。
猫なんて飼ったこともないけれど、という方が保護をして生涯にわたって大事に大事に育ててくれている人たちはたくさんいる。

一方で猫がそう言った戦略の生き物であるが故に、悲しい出来事もたくさん起こる。
保護をしてしばらくは元気だった子が突然体調が悪化し、そのまま亡くなってしまう、ということも実は珍しいことじゃない。
そしてそれが初めての猫、となればそのショックは大きいと思うんだよね。
もしかしたら2度と保護ということが行われないかもしれない。
少しそれはそれで悲しいけれど、実情かもしれない。
もちろん中には今度こそはと思ってくださる方もいるとは思うけれど、そのショックがトラウマになり、2度と関われない、関わりたくないとなっちゃうかもしれない。

そしてそんなことにならないように我々も全力を尽くすのだけれど、それでもやっぱり救えない命があることも事実。
もちろんそれはお前の力不足だろと言われれば全く返す言葉はないのだけれど・・・

子猫
そしてこの子もそうだった。
もちろんこんな小さな子にできる検査も治療も限られている。
その場しのぎの対処療法でということになるわけです。
それでも無事復活、生還してくれることもあるけれど、そのまま亡くなってしまうこともある。
そしてこの子はそのまま亡くなった。





心優しき人たちが気づいてくれて、気をかけてくれて、そして手を差し伸べてくれて。
それでも救えないこともあるのが現実。
そしてそれはその人たちの心に大きな傷を残してしまうこともあるわけです。














 


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ethiopia036エチオピア ラリベラ
あまり観光地には興味のない私ではあるけれど、頑なに行かないというわけじゃない(笑)
実はここは珍しく行ってみたかった場所。
それは今でもエチオピア正教会の信仰の場として現在も対象になっているというのも実は大きい。
どうやって作ったのか、というのもめちゃくちゃ興味があったし、それを実際に見てみたかったんだよね。



信仰の対象ってその地の人の歴史そのものだし、それが文化や風習などの地盤になっているわけです。
で、もちろん信仰の対象というのは他者が簡単に踏み入れていいわけがなく、それでも他者に公開してくれているわけです。
観光をしつつもその尊厳に対して我々もきちんとした態度でいる必要があるし、最低限のマナーや決まりを守る必要があるのは言うまでもない。

はずなのだ・・・・

でもさ、今のオーバーツーリズムの問題ってそんなことを無視している人間が多数押し寄せているというのが問題じゃないのかなと思う。
ラリベラの現在がどうなっているのかは知らないけれど、少なくとも日本での海外観光客によるオーバーツーリズムって日本が舐められているんじゃないかとも思う部分と、日本人が収入のために魂を売り渡した部分とが相まって起こっているんじゃないかと。

先日富士山は信仰の対象だから云々なんて記事を書いたけれど、おそらく富士山に行くアホな観光客(日本人、外国人ともに)は単に観光地としての認識しかなく、本来は日本人の信仰の対象なんてことは全く知らない、知ろうともしない人たちなんじゃないかと。
そしてそれを規制しようとする、通行料金を取ろうとしていることに対して「おもてなしの精神が・・・」なんて言っている人はおもてなしの精神じゃなく、金儲けの精神として富士山を信仰の対象ではなく金を生む山としてみているだけじゃないかと思うんだよね。

で、先日例の富士山が見えるコンビニに黒幕を貼るということに関するコメンテーターやどこかのアホ大学教授なんかが、他にも富士山が見えるところがありますよなどと周知して「分散する」ことが大事なんじゃないかと言っていたけれど、やっぱりああいう大学教授ってアホなんだなと思っちゃう(暴言失礼・・・・)
問題は確かに多くの人が押し寄せることもそうなんだけど、あれって勝手に横断歩道のないところを渡ったり、道に出て写真をとったり、近所の人たちの迷惑を顧みず騒いでいたり、車道に座り込んでおにぎりを食ってたりという全くもってその国や地域、その他の尊厳もクソもなく、全てを踏み躙って映えだけを優先しているようなアホな外国人(日本人もだけど)観光客が問題じゃないの?
それを分散したからといってそういった尊厳を大切にしてくれるわけないじゃん。
アホはどこに行ってもアホなわけで、それを分散とか、話せばわかるとかって何言ってんの?って感じ。
あまりいい言い方ではないけれどお里が知れるとはこのことだよね。
もしくは育ちが悪いというのはこのことだよね。

きちんと相手に対しての尊厳を尊重しつつ、観光するなんてことが彼らの頭には全くなくて、どの写真を見ても全く同じ写真をSNSにあげて喜んでいるという謎行動をするために法や規則、マナーなんて全く無視して迷惑をかけまくっているだけの連中に何も遠慮することなんてないんだと思うんだよね。
警察もとっととしょっぴけよとくらい思っちゃう。

そんな連中をおもてなした結果残るお金はそんなに価値があるのかい?


とまあ、偉そうなことを言っているけれど、私だってそんな大層な人間ではないけれど、でも旅に行って、その地域の信仰やマナーや礼儀、そんなのを学びつつ、旅をしてきたつもり。
それをしなかった歴史が迫害だったりしたんじゃないの?
宗教に対する迫害とかね。
それが後々になって宗教観のでの戦争や対立になっていたりもするわけだと思うんだよね。

ちゃんと日本の文化や歴史、風習、なんかをある程度勉強したり理解してくれる人たちだけ来てくれれがいいんじゃないかと思うわけです。

そしてそれは沖縄にももちろん当てはまる。
映えるリゾート地としてじゃなくて、沖縄が独自に育んだ文化、歴史、風習、そして自然。
それを楽しめる人だけが来ればいいんじゃないかと思うんだけど、でも沖縄県自体はそんなこと関係なくイケイケドンドン(死語)でとにかくたくさん来てくれ!と思っている節はありありと感じちゃうんだよね・・・・
年間観光客が1000万人を超えた!次は1500、2000万人だ!って人口140万人の島にそれはおかしいと思うよ。
これじゃいつまで経っても沖縄も日本も本来の魅力を維持する観光地になんてならない、なれないと思うんだけどね。











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先日、政府がコロナに対する薬を廃棄するということに関連する記事を書きました。
 記事はコチラ→廃棄????

で、それならばFIP治療薬として動物病院に回してくれよなんてことを書いたんだけど、じゃあお前の病院ではFIPの治療はやっていないのかと思われそうなので、「ちゃんとあるよ」と言っておきます(笑)。
じゃあどこまで効果があるのかというのは色々論文も出ていて、手も足も出なかった数年前のことを考えると劇的な変化だとは思うんです。

もちろん全ての子が治るわけじゃないし、でもそれなりの治療成績も上げているのも事実。
それをいかに早く見つけ、診断し、治療をするかということにはなるのだけれど、ジワジワ死が迫るタイプのFIPもあれば、急激に悪化し、死にいたる場合もある。
ウエットタイプは前者が多いし、ドライタイプは後者が多い。
ただそれも多いというだけで必ずしも、というわけではないのも事実。

さて、とある猫ちゃん。
ここ数日急にご飯を食べなくなったということで当院にこられました。
でエコーを当ててみると腹水を確認。

FIP腹水
これが腹水。
血液検査でも腹水検査でもFIPが疑わしいということで早急にPCR検査へ。

その結果はFCoV陽性。
腹水中から猫コロナウイルスが検出されました。
ということでほぼFIPとして確定です。







検査結果が出れば即治療開始という予定だったのですが、この結果が出る直前に亡くなりました。
ウエットタイプではあったのだけれど、あっという間の出来事。

薬もそうだけれど、やっぱり迅速診断ができないと起こりうる事態ではありました。
人の新型コロナのおかげ(?)でFIP治療に光明が刺したのは事実なんだけど、そしてそれを政府が回してくれればいいのだけれど(しつこい)、でもそれだけじゃダメでいかに早く発見、診断をするかというのもやっぱり大事。
PCRも有用な検査ではあるのだけれど数日かかってしまうのも事実。
それを迅速にリアルタイム(院内)で検出できるキット(FIVやFeLVのような)も出てくれるといいんだけどね・・・・

そうすればドライタイプは難しいけれど、ウエットタイプの子は今回のように検査を待っている間に、とかではなく、当日すぐに治療開始ができるのにと思うわけです。




ちょっと補足
もちろん怪しいと思った時点で治療を開始するというのももちろん一つの手。
ただ、抗コロナ薬は近年になって出てきた薬。
長期の体に対する影響とかもまだデータとして出てこないわけです。
それがFIPの子じゃなくても投与をした時に長期的な健康被害は出ないというデータが揃えばそうするんだけど、そうじゃなかった時に、というのも実は我々獣医師の中の葛藤としてあるし、もちろんそう言ったことを飼い主さんにも話をして、多くの場合はPCRの結果が出てから、という結論になることがほとんどです。

ただし待っている間に亡くなるような重度な子に病院に来た時点で怪しいとした時点で投与をすれば本当に助かるのか?そこまで重度の子は投与してもダメなんじゃないか?という疑問もあるし、その辺りも重症度を含めてたデータがまだ揃っていないというのもあります。

















 


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専門家ってどういうイメージですか?
私はその道を極めたプロというイメージではもちろんあるのだけれど、その背景にあるもの、前後にあるもの、そこに関わるものに関しても極めていると思うんです。
例えば包丁研ぎの専門家って、普段プロが使っている手入れの行き届いた包丁をそのプロが満足するだけの研ぎ技術だけじゃなくて、一般家庭やしばらく使っていなくてサビも出てしまった包丁もきっちり研げる、みたいな感じでしょうか。
そしてそんな人たちはペティナイフや調理に使うもの以外の刃物もきっちり研げると思うんですよね。
それは刃物を研ぐ、という基本技術がしっかりしていてのことだと思うわけです。

とまあ、変な前置きになっちゃったけれど・・・
動物病院業界には避妊去勢専門なんて謳っている病院があるのだけれど、ちょっとディスることになっちゃうのかもしれないけれど、それは避妊去勢手術を極めたわけじゃないことがほとんどだと個人的には思っています。
避妊去勢手術をするということは全身麻酔な訳で、そこは全身麻酔技術もプロじゃないといけないのだけれど、もちろん多くはそんなことはなくて、場合によっては何十年も前の麻酔だったりもする。
もちろん先制鎮痛どころか基本的な鎮痛やバランス麻酔なんてことも多くの場合は無いわけです。

でもなぜか世間的には専門=専門家=その道を極めた人というイメージがあったりするみたいだけど、実際にはそうじゃ無いところがあるのも事実。
だって、避妊去勢手術って外科技術の基本技術がたんまり凝縮されていて、避妊去勢手術以外の手術にももちろん応用できるわけです。
ということはなんの問題もない子の避妊去勢手術のみを普段は行なっているけれど、イレギュラーな子にもある程度は対応できる、というのがあると思うんだよね。
それが専門家、プロ、その道を極めたってことになると思う。
ただ、諸々の事情や信念やその他の理由で避妊去勢専門病院を行なっているのであれば全然いいんだけど、そうじゃないことの方が多いのも事実。

だって、きちんとした外科手技や理論を学んだわけではなく、一番基本的な手術だからそれだったらできる、と思っちゃったりしているんじゃないかと思うわけです。

もちろんそうじゃない獣医師もいるのは確かだろうけどね。

さて、前置きは長くなりましたが、とある保護猫ちゃん。
男の子で去勢手術が必要ということで避妊去勢専門病院に行ったとのこと。
いざ麻酔をかけると潜在精巣であることがわかったので、他の病院で手術をしてくれとのこと。
ん?
麻酔をかける前に全身をきちんと精査しなかったの?
潜在精巣である子の去勢手術も去勢手術じゃん。
これが重度(何を持って重度というかは曖昧だけど)の先天疾患を持っていて、というのならまだわからなくもない。
でも避妊去勢手術を専門というのなら先天疾患に対しての知識もちゃんと持っておくべきだとは思うけどね。
でも潜在精巣はそれなりの確率で出会うわけです。
そしてその手術はと言えば、時に難儀することもあるけれど、でも基本的な外科手技、そして知識、特に解剖がわかっていれば多くの場合はそれほど困難にはならないと思うんだよね。
そして潜在精巣だけじゃなくて、避妊去勢手術をする時には精巣だけじゃなくて卵巣の異常、子宮の以上というものにももちろん出会ってしまうわけです。
それを他の病院にっていうのは専門?専門家?ということに疑問を持つわけです。

で、当院にいらっしゃり手術をということに。
潜在精巣
で、この子は潜在精巣の中でも比較的手術しやすい皮下陰睾。
ちょっと見つかりにくかったけれど、無事手術は終了。












おそらく(沖縄に限らず)、こういった避妊去勢専門を謳っている病院、獣医師というのは元公務員であったりシェルター職員であったりときちんとした臨床の場できちんとした外科手技、技術、知識を得てこなかったんじゃないかと思うわけです。
そしてその出身がどうとかは問題ではなく、それに対してどう向き合うかと思うんですよね。
もちろん本当に高度な外科技術は必要になることもあるけれど(お腹を開けたら大変なことになっていたというのは実際にある)、それはまた別の話。
でもこういったよくある先天的、遺伝的な異常による子たちの避妊去勢は日常的に本当はあるはず。
ということは避妊去勢手術を専門にしているという看板を掲げているのであればある程度はそれに対応できるようになるべきでは?と思うんだよね。
何も高額な、元が取れるはずもない機器が必要なわけでもない。
その知識と技術を学べばいいわけです。
通常の避妊手術、去勢手術にちょっとプラスする知識と技術を学べばいい。
そしてそんなのは高度医療を掲げている病院だけがやっているわけじゃなく、当院のようないわゆる「町医者」でやっていること。
それを学びにいけばいいんじゃないの?
一緒にオペしてほしい、オペを見せてほしい、教えてほしいと言われれば全然「いいですよ」と答えるんだけどね。

そういう姿勢を持ってそういった病院を開業してほしいんだけどな・・・・・


はい、愚痴です・・・・







 












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このブログで日常的に誤食が多いことはお分かりいただけているかと思います。
本当に多い。
もちろん注意不足、認識不足というのもあるけれど、注意をしていても動物がやることの全てを把握し、予測し、なんてことはちょっと無理かなぁと。
なので飼い主さんがきちんと理解をしていても誤食ってきっと無くならない。
でも誤食後にいかに早く対処するか、というのは本当に大事なのです。
その認識がないまま腸閉塞を起こしてしまうとそれこそ大変な手術になっちゃう。

で、多くの場合は飲み込んですぐに病院に駆けつけてくださり、催吐処置を行なって吐き出させる、吐かない場合は内視鏡という形で取り出すことができることがほとんど。

ということで今回もヘアゴムを飲み込んだということで来院した猫ちゃん。
飼い主さんの稟告では飲み込んだのも確認したということだったので、催吐処置を行うことに。
で、無事吐いてくれたのだけど・・・・
ヘアゴム誤食
吐いて出てきたのはなんと3つのヘアゴム。
実は飼い主さんが認識していたのは1つだけ。
でも実際に出てきたのは3つ・・・
そう、知らないうちにこんなことになっていた。
写真を見ると一番右のヘアゴムは色が濃くて、後の二つは変色している気もする。
結構長く胃内にあったのかも?


もちろんそれを確定する術はないのだけど。




ということで気を付けていてもこんなことは起こるし、飼い主さんが認識していることが全てではないことも事実なわけです。
これが無事出てきてくれたからいいのだけれど、やっぱり年間に何度も何度も異物による腸閉塞の手術をしている立場の獣医師からすると、詰まらなくてよかった〜〜〜と思うんだよね。



全ての誤食をこのブログに載せているわけじゃない。
おそらくみんなが思っているよりもはるかに誤食、催吐処置というのは動物病院では多いと思っています。
そして誤食に気づかず、腸閉塞を起こし、手術というのも実は多い。
年間に何症例くらい手術しているんだろ?と思うくらい多いのです。
先にも書いたけれど、動物の行動は時に予測もできないことを引き起こす。
なので完璧に防ぐことはできないけれど、注意をすることはできるし、そのうちの数パーセントでも減らすことができればとも思うわけです。

本当にめちゃくちゃ多いのは事実です。
みなさんも気を付けてあげてくださいね!

















 


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genyo002中国 雲南省
海外に何しに行くの?なんてよく聞かれてたけど、そんな目的なんてその時その時で違うんだよね。
まあ、強いて言えば何かを体感しに行く、としか言えない。
そこの人たち、そこでの生活、食べ物、自然、雰囲気、空気、音、匂い、その他諸々。
ただ、あんまり観光地には足が向かなかったのも事実。
すぐそこに世界遺産があると言われてもあまり興味は向かなくって、やっぱり地元の人の生活圏の中だけで動いていたことが多いかな。
もちろん絶景とかも好きだけど、あまりメジャーなものは既に腐るほど映像で見てるし、めちゃくちゃ有名なところで、地元臭がしないところはパスしてた気がする。
その中で中国って国はやっぱり旅しにくいということもあって、外国人が行くところって当時は大体決まっていて、それ以外にもたくさん見所はあって、中国人くらいしか行かないような場所でもいいところがたくさんあるんだよね。
そのうちの一つがこの元陽の棚田。
ちょっと日本の棚田とはスケールが違う。
そのスケール感と雲海と朝焼けとというちょっと言葉では表せないこの景色を見るために中国のあんな田舎に苦労して苦労してまだ空が真っ暗な時に出かけて、この景色を見に行くなんてことをやっていたのだけれど、だからと言って何しに行くの?と言われても棚田以外にももっともっとたくさん目的はあるのです(笑)

まあ、強いて言えば日本ではない世界を「体感」しに行くとしか言えないかなぁ。












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検査が重要だということはこのブログでは何度も書いてきました。
でもその検査を嫌がる子たちもたくさんいることも事実。
それでも検査をするのか、という命題があるのだけれど、時と場合によるとしか言えないのが事実。
例えば心臓病の子がいて、エコー検査なんてこともするのだけれど、それが横にされて、エコーを当てられて、あれやこれやと測定してということを嫌がる子はたくさんいる。
それでもエコーをやりますかと言われれば私はやらないのです。
だって、他にも心臓の状態を推測できる、例えば聴診なんてのもあるわけで、心臓の悪い子にそこまで無理をさせる必要がないと思うから。
もちろんエコー検査が不要というわけではない。
ただ、心臓の悪い子を無理くりひっくり返して、心臓の機能を測定するまでのことをバランスよく考えて実施する必要があるということです。

ただ、この場合はあくまでも心臓病と診断はついていて、定期的に心臓の状態を診る、という前提条件。

中には嫌がっても検査をしなければ診断がつかない場合がもちろんあるわけです。
診断がつかなければ治療もできないし、もちろん治療方針が立たないわけです。
その時には色々手を尽くして検査をしなくてはいけないこともあるわけです。


さて、とあるワンちゃん。
初めて当院に来た時から飼い主さんからの申告で「とにかく病院が嫌い」ということを聞いていました。
それでも普段が予防がメインなのでとにかくサッと終わらせて、年単位で病院に慣れてもらう、病院が嫌なところではないと覚えてもらうことも必要なので普段の検診はサッと終わらせていたのです。
で、とある日、何か皮膚にデキモノがあるということで受診。
これを細胞診する必要があるかとということが問題になってくるのだけれど、これは必要と判断したわけです。
嫌がってもなんでもやらないと、場合によってはまずいことになりかねない。

ということで鎮静下にて細胞診を行いました。
結果は・・・・
「肥満細胞腫」
やはり悪性の腫瘍だったわけです。
こう言ったことがあるので時にはなんらかの手段をとって検査をしないといけないこともあるわけです。


で、もちろん手術となるわけですが。
IMG_3162


真ん中の小さな膨らみが腫瘍部分。
これに十分なマージンも確保しながら切除ということに。











IMG_3163

















腫瘍自体は小さいけれど、肥満細胞腫は大きく切り取らないといけない悪性の腫瘍。
 詳しくはコチラ→落とし穴 ~乳頭腫と肥満細胞腫 番外編~

大きく切り取らないといけないということは小さなうちに手術をしてしまわないといけないということでもあるわけです。

ということで嫌がるから、怒るからということで検査を諦めてはいけないこともあるのです。
もちろん最初に書いたけれど、でもだからと言って何でもかんでも嫌がるから検査、というわけでもない。
そこをきちんと見極める必要がある、ということです。













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何かの話をするとその何かが起こるってことありませせんか?
実は私にはよくあって、とある獣医師仲間と食事会(という名の飲み会笑)で話題に上がったことがすぐに起きちゃう。
例えば、子宮蓄膿症ってあまり見なくなったよね、ととある先生(内地の先生)が言ってて、沖縄ではちょいちょい見ますよ〜なんて話をしたら沖縄に戻って1週間の間に4頭来たとかさ(笑)
確かにその前はしばらく見てないななんて思ってたらこれですよ・・・・

で、今回は異物の誤食の話になって、吐かせるべきかどうかなんて話の中で縫い針の話が出てきた。
とある先生はレントゲン撮っても針が映ってこなかったと思ったら口の中に刺さってたというヒヤリハットのことがあって、なんてことを話ししていて、そんなこともあるからウチでは絶対に頭までレントゲンに入れますよなんて話をしてました。

で、沖縄に帰って数日後・・・・
FullSizeRender
来ましたよ、針を飲み込んだという猫ちゃん。
そしてしかもレントゲンで食道とか胃内ではなく、口から喉にかけてしっかり写ってました。

数日前に話したばかりじゃんなんて心で思いつつ、またこのパターンかと。
もちろん飼い主さんの前では言わないですけどね。




で、暴れて飲み込んだらそれこそ大変なので鎮静をかけて少し眠ってもらい・・・・

IMG_1774
うん、ありましたね。
口の中を見られるなんてのは犬でも猫でも本当は嫌なのです。
それを無理にやると時に思いっきり奥に行ってしまうこともあるのでやっぱり鎮静は必要かなと。
で、先端は刺さっていたけれど、しっかり鎮静はかかっていたので、慎重にかつ、素早く取ることができました。




もちろん飼い主さんからすれば焦りに焦る出来事だよね。
ちゃんとすぐに連れてきてくれてよかった。
これが食道に刺さっているともう大変。
胃に刺さってるとちょっと大変。
そう、食道にささるのが一番嫌なのです。
素早く連れてきてくださって、鎮静下でちゃんと診断、処置ができたことはよかったよかったとなるのですが・・・・

獣医師同士が集まるとどうしても症例やこんな時どうする?なんて話になるのだけれど、あのメンバーで話をすると本当にそんな子が直近で来てしまうというちょっと困ったメンバーなのです。



あ、あと言葉が何かを引き起こすという部分で言えば飼い主さんに知ってもらいたいことがあって、それは過去の記事に書いたのだけれど、これは本当に本当の話なので知ってもらえればと思います。

どちらかといえば本編よりもこっちの記事を読んでほしい(汗)
その記事はコチラ→言葉の力 ~採血と言霊~

 













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まあ、連日円安とインバウンドの話がよく出てくる。
で、ちょっと不思議というか、何度か書いているけれど、なぜ日本人は外国人からお金を貰うという商売を忌避するんだろ?
二重価格の是非は別として、おもてなしの精神がとかってちょっと違うよね。
安くするのがおもてなしっていうのは明らかな勘違い。
じゃあ、高級料亭とか、高級ホテルや旅館はどうなんだ?
安くおもてなしをしているのではなく、料理やサービスで十分におもてなしをして、その対価としていわゆる高級価格を請求しているわけです。
それを高くするのは・・・というのはいかに日本が貧乏精神に侵されているかと言っても過言ではないかもしれない。
本当の意味でのおもてなしなんてわかっていないし、ということは日本はおもてなしの精神なんて無いと言っているようなもんだと思うんだよね。

高級料亭とか高級旅館ってお金持ちしか行かないし、商売ってさまざまな階級(という言い方が正しいかどうかは別として)を相手にしていて、安売り、大衆的、高級志向、セレブ相手なんてことが普通にまかり通っているのに、「外国人観光客」相手となると途端に尻込みをするのはなんなんだろうね。

で、日本人にとっては高い!というけれど、それはそれでそう言った商売の形態だからいいんじゃないの?
一般の人がハリウッドで食事をするか、宿泊をするかってしないでしょ。
一般のアメリカ人が高いかどうかを思うなんて奴らは全く考えていないし、考える必要も無いわけです。
逆にハリウッドセレブが裏路地、ハーレムとかにあるようなレストランに行くかって、行かないわけですよ。

そこには残念ながら階級による棲み分けがなされているわけで、日本だって日本人がいけないような店があってもそれはそれでいいんじゃないの?
日本人がわざわざ豊洲なんてとこで飯を食う必要はなくて、もっと安くていいものが食べられるところって日本中にあるわけですよ。
豊洲で食べるってことは豊洲というブランドにお金をかける価値があるかどうかだけで、食べ物の質なんて他でもいい質のものを豊洲ブランドがない地域、お店で食べられるわけだからね。
それを日本人が二の足を踏む価格で・・・なんていうのもおかしいし、それを外国人がお手頃、もしくは安い!というのならもっともっと価格を上げてやればいいわけです。

どうも日本って資本主義の国なのにどこかお金のことになると社会主義的思想に陥るのはなんでだろと常々思うわけです。
そしてそれを低価格で提供することがおもてなしって本当のおもてなしを知らないということになるんじゃないのと思うわけです。
まあ、我々庶民には難しいかもしれないけれど、めちゃくちゃ頑張ってお金をためて、一度くらいは高級と呼ばれる料亭や旅館、ホテルなんかに行ってみるといいのかもしれない。
そこはそれでその価格を取るだけのサービスを行なっていることが多いはず。
そしてそのサービスって低価格にすることがサービスじゃなくて、価格以外の部分のサービス、日本語で言えば給仕と言えばいいのかな?
それこそ細やかな気遣いのような人対人である場合もあるし、一つ一つの備品なんかが、例えば浴衣とかさ、それが本当にいいもので一つ一つのものがこちらをいい気分にしてもらえるとかさ。
おもてなしって色々なおもてなしがあると思うんだよね。
それが低価格であってもいいけれど、低価格だけがおもてなしではないってこと。
外国人相手に高級路線を貫くことがおもてなしの欠如とは思わない。
その分、違う形できっちりサービスをして快適にお金を落としてもらえることがおもてなしということなわけです。


キューバ
キューバ
実は世界には地元貨幣と外国人貨幣が同時に存在する国があった。
兌換と呼ばれるもので、外国人がその国で支払いをするときにその国の通貨で支払うのではなく、兌換と呼ばれる貨幣で支払うのです。
その国に入国して両替をするわけだけれど、外国人は両替でその国の通貨ではなく、兌換と呼ばれる外国人用の貨幣を渡される。
それはレートがめちゃくちゃ不利だったり、価格設定が全く違っていたり。


で、かつてそんな国だったのがキューバ。
2021年に廃止された制度だけど、実はミャンマーとかもそうだったんだよね。
外貨を獲得するために必要だということだったんだろうし、かつ、国が貧困であるのに、外国人が現地の人と同じ価格でものを買えることが経済的恩恵を受けないということだと思うんだよね。
今、叫ばれている二重価格と基本的には同じ考え。
もちろんそんな制度はどんどんなくなっていったわけだから二重価格があまりいいものではないのかもしれないけどね。

ただ、もちろん抜け道もあって、兌換と現地通貨を両替指定くれるとこともあって、現地通過を手に入れることができたら、現地の価格で現地のものを買うことができる。
となると格安になるんだけどね。

写真のご飯もキューバのお店で買ったものだけど、兌換ペソでは売ってくれないような本当の地元のお店。
値段もそうだけど、できるだけ現地のものを食べたい私としてはなんとしても現地のものを食べたかったわけです。
で、兌換ペソをキューバペソに両替に成功し(とは言ってもそんな難しいものではないけれど)、現地のものを買って、食べて、飲んで、ということができるようになったわけです。
もちろんその分、めちゃくちゃ安いわけで、キューバの経済にとっては全く歓迎されない旅の仕方にはなるけれど(笑)

でもね、やっぱりお金を取ることがよくないという考えは本当に脱却しないといけないと思う。
どんなにその中身が良くても、その対価が低いのであれば、その仕事、商売は続かない。
それをおもてなしの心がなんて言っているとずっとデフレは続くし、デフレ精神で、でも実際には物価高でとなると本当に生活できなくなっちゃう。


そしてそれは動物病院も一緒。
何度も書いているけれど、良心的な値段ってなんだ?
我々獣医師の本当の良心は真摯に動物と飼い主さんに向き合い、きちんとした医療を提供することだと思うんだよね。
費用が高ければ悪徳獣医師、安ければ良心的な獣医師。
そんな考え方は変えていかないといけないと思う。
もちろん高すぎるというのも考えものだけど、安くするのが良心的なのではなく、真摯に動物や飼い主さんに向き合うことが良心的と思われる日が来るのを私は望みます。












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今日は沖縄が本土に復帰した日。
そしてその約6年後に私は初めて沖縄という地に足を踏み入れた(家族旅行)。
まだまだ沖縄の観光インフラなんて整っていなかった時代。
よくあんな時にうちの親は沖縄旅行なんて企んだもんだと感心するよ。
そしてさらにその約10年後にはいよいよ沖縄に定住することになった(途中少し離れたけど)。


で、時折話題になるのが沖縄が本土に復帰したのは正解だったのかという。
もちろん沖縄が思っていた形の復帰ではなかったり、さまざまな複雑な要因があったとは思うけれど、復帰失敗論なんてのもあったりするけれど、妥協とかそんなのではなくて、客観的にそれ以外の選択肢はどうだったかということを考えると、どうもやっぱりそれ以外の選択肢はなかったではあると思うんだよね。

沖縄独立?
まあ、経済的に成り立たなかったよね。
その結果、中国に取り込まれでもしていたら大変なことになってたし。
そのまま統治下?
これも場合によってはフィリピンのようになっていたかも。
軍関係の仕事以外の発展はかなり遅れていただろうね。

IMG_1345
ということでやっぱり日本復帰が一番よかったんだと個人的には思う。
もちろん色々な不平不満はあるだろうし、沖縄がある意味苦労してきたことも事実。
じゃあそれ以外は苦労しなかったかと言えばそんなことはなく、もっと悲惨な苦労を背負わされた可能性の方が高いんじゃないかと思うわけです。

まあそれでも沖縄が苦労してきたことは事実だし、多くの歴史があることも事実ではあるんだよね。




















 

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