風の動物病院のブログ

沖縄県豊見城市の動物病院のブログです。病気の情報、日々の診察、日々の生活、そしてちょっとした遊び心の写真を載せていきます!もちろん色々な相談があればできる範囲で考えを述べさせてもらいます。

ウイグル035中国ウイグル自治区

彼らの様なハンディキャップを持っている人たちにできることは正直ない。
そんなおこがましいことができるはずもなく。

単に日常の風景としてとらえるしかない。






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昨日の記事の続き。
困り果てて当院まで受診に来た腎結石と尿管結石にネコちゃん。
半年前にCTにて腎結石と尿管結石と診断され、何度となく生死をさまよった。
腎臓が悪いといわれたのはさらにその前。
それ以来点滴をずっと続けてきて、挙げ句の果てに手術ができないから他の病院で手術を受けてくれと言われた子。

この子は本当に手術ができるのか?を確かめないといけない。
そしてそのCTの画像報告書(内地の画像センターに依頼したそう)では「左の腎血流が乏しい」と。
右の腎臓には腎結石。
左には尿管結石。
実は結構やっかいなパターン。

そして半年前の診断とCT。
もちろん当院にはCTもないし、できるとしたら尿路造影。
これを提案させていただいて、左の腎臓の機能があるのかどうかを確かめさせてもらうことに。

腎臓造影
血管から造影剤を入れて、腎臓の造影。
右の腎臓には確かに造影剤は入っているけれど左の腎臓には全く造影剤が入っていない。
尿は腎臓に入る血液から作られる(血液を濾過して作られる)わけだから腎臓に血流が入っていないと造影剤も入らない。
それはすなわち尿を作っていないということの現れ。
となると左の腎臓はすでに機能していない可能性が高い。



尿管造影
さらに言えば造影剤は尿管を通って膀胱に行くのだけれど、確かに右の腎臓からは造影剤が尿管を通って膀胱に達しているけれど、左の腎臓からは全く造影剤が出てこない(入っていないのだから当然だけど)。
尿管結石の手前まで造影剤が来ていれば尿は作られているということになるのだけれど、やはり左の腎臓は機能していないということになる。




そして尿管結石は動くこともあるのだけれど、半年前のCTと比較しても全く位置関係は変わっていない。

ということはですよ、左の腎臓が機能していなければ左の尿管結石の手術をする意味がないわけです。
もうすでに左の腎臓はダメになっているわけです。
尿管結石の手術は尿を出すためにするのだけれど、そして腎臓を守るためにするのだけれど、もうこの時点で左の腎臓はダメになっているわけで、残念ながら手術の意味がないわけです。

じゃあ右の腎結石はどうするのか。
腎結石の手術は腎臓を切開して取り出すのだけれど、腎切開をするとその腎臓は一時的にだけれど腎機能が半分以下になるとも言われています。
この子はすでに高窒素血症があるわけで、右の腎臓もそれなりにダメージを受けていることになります。
このまま腎結石摘出の手術をすれば、もしかしたら術後に尿毒症を併発して亡くなるかもしれない。
そういった超ハイリスクな手術になるわけです。

そういったことを全てお話しし、そのハイリスクな手術を行うのかどうかは飼い主さんに決めてもらうしかない。
手術をしない場合にはいつ腎結石が詰まるかわからないし、その場合のリスクも全てお話しして。
そしておそらくこの子は15才までは生きられない可能性が十分に高いこともお話しして。

そして飼い主さんの決断は・・・・
「手術をしない」という決断をされました。
あとは内科的にこれ以上結石ができないように気をつけるしかないこと。
すでに若いにもかかわらず慢性腎臓病(CKD)になってしまっていることから慢性腎臓病のケアをしていくこととなりました。

結果論、推論でしかないけれど、初めて「腎臓が悪い」となったときに手術を決断していればわからなかっった。
左の腎臓が生きていれば両方の手術ができたかもしれない。
若い年齢の子で腎臓の数値が跳ね上がったのなら尿管結石は絶対に疑わないといけない。
そしてその後CTを撮っても・・・・
そしてそのさらに半年後に「他で手術をしてくれ」と言われても・・・・

手術の決断は早ければ早いほどいいことがほとんどだし、さらに言えばすぐに決断をしなくてはいけないことも多々あるんです。

いつも言う、書くけれど、できないことは別に恥じゃない。
私もできない手術はまだたくさんある。
でもできないと判断したのならすぐに次の手(紹介など)をすべきだと私は思うだけれど・・・・

今回は藁をもすがる気持ちで遠いところから来ていただいたのですが、残念ながら手術をしないという選択となってしまいました。

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ありがたいことに他の病院からの手術依頼や他の病院で手術できないということで当院を探し出して来院していただけたり。
でもいつも書くけれど、ほとんどの手術は早いに越したことはない。
手遅れはあっても早すぎるということはまず、無い。

腎結石と尿管結石の手術ができないかということで来院されたネコちゃん。
もちろん両方の手術は当院でできる。
問題はできる状態かどうか、手術をする意味があるのかどうかということに尽きるわけです。
右腎
さて、右の腎臓。
確かに腎結石はある。
これは確かに手術した方がいいに決まっている。
問題は先程も書いたとおり、手術に適応するのかどうかということ。









左腎
左の腎臓。
右に比べるとかなり小さく見える。
腎臓の内部構造ももはやおかしい。





 







腎臓XP
よくわからない?レントゲンで撮ってみると右の腎臓と左の腎臓で明らかに大きさが違うことがわかると思います。

そしてレントゲンにも右の腎臓に結石があることがわかると思います。









尿管結石
そして尿管結石。
これは左の尿管。
もちろんレントゲンで右と左はわからないのだけれど、実はこの方、CTまで撮っていたということでこれが左の尿管結石だということ。
もちろんこの後確認もしたけれど、確かに左の尿管。




が、この子の腎結石、尿管結石が発覚したのは実は半年前。
腎臓が悪いと言われたのはそのもっと前。
CTまで撮って、そして点滴だけでこの日まで引っ張られてきて、「ウチでは手術できないから病院を探して」と言われて当院を受診したわけです。

なんで引っ張るかね・・・・

もし手術をするならもう少し詳細を調べないといけない。
その結果は?????

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先日13日に獣医師国家試験、今日15日に動物看護師統一試験の合格発表がありました。
獣医師国家試験には以前に実習に来てくれていた獣医大生が、統一試験には当院に実習、アルバイトに来てくれていた看護学生が共に合格してくれました。

就職は当院ではありませんが・・・・
それぞれの学生さんは今時のという悪い意味ではなく、しっかりとして、明るくて積極的に仕事を覚えようとしてくれていた優秀な学生さんでした。
当院に欲しかったけれど(笑)

それでも自分たちのやりたいことをするために4月からまた必死に働かないといけないわけですが。
でも彼女達ならきっといい獣医師、看護師になってくれるんんじゃないかと。
そしてその手伝いがほんの少しでももしできたのなら嬉しいんだけど。
できたかどうかは不明です(笑)

オペ風景
いい獣医師、看護師というものがどういうものか実は私にはわかりません。
でもやっぱり何らかの形でいい獣医師、いい看護師になってもらいたい。
せっかく時間を作って当院に来てくれたんだからね。
これも何かの縁。
そしてその何らかの縁でほんのわずかにでも彼女たちにいい影響を与えることができていたらいいなと思うし、もし、そんな影響なんてなかったとしても何らかの形で彼女たちがこの仕事を楽しく、厳しくやり遂げて欲しいなと思うわけです。
そして彼女たち以外にも多くの獣医師、看護師達が4月以降活躍してくれることを願って。


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野良猫、保護猫が運ばれてきても、その背景がわからないことが多い。
なので最低限の検査でわかることもあればわからないこともある。
けれど想像力を働かしたり、論理的に考えたりしてその背景を想像していくわけです。

膀胱麻痺
排尿がうまくいかない保護ネコちゃん。
通常猫でここまで膀胱が大きくなるのなら尿閉ということも考えられるけど、尿閉は実はなかった。
もちろん膀胱炎も考えられるけどね。
でも単なる膀胱炎でここまで大きくはならないことの方が多いし、むしろ残尿感で頻尿になって尿が十分量貯まらないことの方が多いと思う。
じゃあなぜ?となるのかだけれど。



その背景は私には想像でしかわからない。
保護した方に色々聞いてみるわけだ。
この膀胱と頻尿、排尿障害と聞くと私の中では「以前に事故にあったんじゃないか?」ということ。

で、聞いてみれば股関節がうまく動かないと言われたらしい。
じゃあさらに突っ込んで。
「この子は尻尾上げます?」
「言われてみれば尻尾を上げたのを見たことがない」

これでこの子の背景がわかってくるわけです。
おそらく交通事故かなんかで尾椎骨折があったはず。
しかも付け根の方でね。

猫の膀胱へ走る神経は人間や犬と違って尾椎の付け根から出ている。
そこを損傷していれば「膀胱麻痺」が起こるのです。

これでこの子が排尿障害があって、一度の排尿で膀胱を空にすることができないと予想が付くわけです。
ある意味CT、MRIなんかを取らなくても尾椎損傷による麻痺という診断が仮にだけどつくわけです。

保護猫であればその背景がわからない。
わからなければ闇雲に治療するしかないというわけでもない。
もちろん全くわからないこともあるけどね。
でも泌尿器系のトラブルが実は整形外科レベルで起こっているというところまでわかることもあるわけです。
我々一般診療をしている獣医師は全身を見なくてはいけないわけです。
泌尿器だけ見るわけにもいかない。
泌尿器から広げて整形外科にまで視野を広げなくてはいけなかったりするわけです。
この子は神経(脊髄)損傷でこうなったわけなので、完全に治して上げることはできないけれど、今後起こりうる自体を想定をすることはできる。

もし今後里親さんが見つかれば、そういったことを想定した飼い方、そういったことが起こったときの対処を前もって伝えることができるはず。

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治った!なんてことばかり書けるといいのだけれど、こういったことも書かねばならぬのはやっぱり精神的にもきつかったりする。

何度も書いているけれど、確かに各家庭で動物に使って上げられる費用は違うと思うし、それはそれで仕方がない部分もある。
でもね、使ってあげないといけない部分もあるのは当たり前。
しかももらってきたのなら、以前の飼い主さん以上に大切にしてあげないと。

パイオエコー
ちょっと前に中年齢の犬をもらってきたけれど、数日前から調子が悪いということで来院。
もうすぐに子宮蓄膿症であることはわかった。
もちろん血液検査、エコー検査でも子宮蓄膿症であることは確定。

もちろん緊急手術になるわけです。






Pyo
で、開腹すると膿がたまった子宮が出てくる。
当たり前だけど。
で、子宮蓄膿症の原因をよく聞かれるのだけれど、やっぱり避妊手術をしていなかったからと答えるしかない。

で、どうして避妊手術をしなかったかを聞くのだけれど、もらってたけれど、お金がもったいなかったって。




切除
もちろんちゃんと切除。
もったいなくても、避妊手術をしておけばこの子を命の危険に晒すこともなかったし、避妊手術よりも高い手術費用を支払う必要もなかったわけだ。

以前に貧乏人はペットを飼うなということがネットにあがって賛否はあったけれど、そこまで極端ではなくても最低限かけてあげないといけないお金は必ず存在する。




動物を飼うというのは以前のように使役動物として人間の役に立たせるという役割はもう終わった。
もちろん我々は動物に癒されもするし、多くのことを動物に与えてもらっている。
でも、そのためにもできることはたくさんあるし、やらなければならないこともたくさんある。
でもそれは一方的な使役ではないはずなのです。

確かに放し飼いも極端に少なくなった(未だに沖縄ではあるけれど)現在では知らないうちに妊娠なんてこともめっきり少なくなった(ゼロになっていないところがミソだけれど)。
だから避妊手術はいらないということにはならない。

子宮蓄膿症という病気があるからこそ、そして以前より犬が長生きできるようになったからこそこういった病気にならないためにも避妊手術が必要だったりするわけです。

以前の飼い主も避妊手術をしなかった。
理由はわからない。
予防もしていなかった。
理由はやっぱりわからない。
でもそういったところから引き取ってきたのなら、その子のためにもお金も時間も手間も愛情もかけてあげなくてはいけなかったはず。

でも結局は前の飼い主と同じ飼い方をしたけっか、こういったことが起こったわけだ。

無限に、湯水のようにお金をかけなさいと言うつもりは毛頭無い。
でもやっぱり動物にお金をかけてあげなければならない部分があるのは紛れもない事実なのです。

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今思うと昔はああだったなぁ、こうだったなぁなんて思うこともしばしばあって。

とあるわんちゃん。
夜間救急で運ばれてきた。
「可視粘膜蒼白」
このブログでも何度となく書いてきた所見。
もちろんこれだけでは何とも言えないけれど、その子の状態を絞り込むことができるわけです。
急激に貧血を起こしたか、循環がうまくいっていないかのどちらか。
もしくはその両方。
そしてその状態を起こす病気を徹底的に探すわけです。

腹水エコー
で、触診で腹水がありそうなのですぐにエコー。
同時に血液検査も進めるのだけれど。
エコーには脾臓の周りに液体が。
まあこれで腹水ではなく、血腹だと何となく予想するわけだけど、もちろん必ずしも血液とは限らないわけで、腹水を抜いて血液であることを確かめるわけです。

そして脾臓の状態も含めて脾臓破裂を疑って緊急手術に入るわけです。



開腹01
お腹を開けるともちろん血液が溢れ出てくる。
正確には溢れ出てきそうな血液があんまり溢れないようにしながら脾臓を引っ張り出す。

開業して2年半。
何度このシーンに出くわしたことか。
周りに先生に聞いても「多すぎ」らしい。
もちろん私の何倍もの年数をこなしている先生ですら滅多に出くわさないらしい。
それがこの2年半で何回あった事やら。


こういったのって「引き」みたいなものがあるんだろうなぁ。
もちろん見つけられる、見つけられないってのもあるのだろうけれど。
とにかくこの2年半の脾臓破裂と胃捻転に当たる数はちょっと多すぎるらしい。

まだ新人だったころ、あわてふためいていたころを思い出す。
「出血点はどこだ?脾臓のどこから出てるんだ?」なんて。
脾臓からであるんならお腹の外にまずは脾臓を出してしまえばなんてことはない手術なのだ。
今ならそれを冷静に行えるんだけど、そしてきっと行えるだけの脾臓破裂を「引いて」しまっているのだろうけれど、新人の頃は必死に慌てふためいていた訳です。

摘出02
出血さえコントロールできれば、もしくはできるということを知ってさえいればあとはとにかく血管の結紮、結紮、結紮で脾臓を摘出するだけ。
でも出血に慌ててしまっているとそれだけのことが途方もない作業のように思えていたあのころ。

そして夜中の緊急手術も終わり、麻酔の覚醒も問題なく。




そして次の日、飼い主さんの前でしっかり尻尾を振ってくれる。

あとは病理の結果次第ではあったのだけれど、病理の結果は「血管肉腫」
かかりつけの病院の先生は腫瘍の専門医の資格も持っているし、今後はそこでの治療にシフトすることに。
自宅から近ければ当院で治療を続けたかったとおっしゃっていただけたけれど、まあ、その病院は信頼していいのだ。

これが血腫であったり、良性の腫瘍であったりするのならいいのだけれど、結果は悪性腫瘍である血管肉腫。
脾臓破裂の手術にあわてふためくことはなくなったけれど、血管肉腫は越えられない壁が存在するまだまだ予後のよろしくない腫瘍でもあるのが悩ましいところなのだ・・・・・

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バングラデシュ018バングラデシュ

そうか、今日は3.11か。
風化させちゃいけないとわかっていつつも自分の中で少しずつ風化はしてきているな。
それでも当時東北に住んでいて、でもその時はバングラデシュに旅に出ていていて。

常宿でそのニュース映像を見て。





自分の中で風化しつつあったとしてもやっぱり遠く離れた地から見たあの映像はやっぱり強烈だったのはしっかりと思い出す。

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エチオピア033エチオピア

酒好きを公言しているわたくしではありますが、実は酒以外にも好きなものはあるんです(笑)
それがコーヒー。
そしてエチオピアはコーヒーの有名な産地であることは多くの方が知っていると思います。
それ以外にもベトナム、グアテマラ、インドネシアなどなど、結構コーヒーの産地は行ってるな(笑)
もちろんコーヒーが目的ではないですが。
行っていない中南米の国々もコーヒーで有名だったりするし、ハワイなんかも行っていない!

とは言っても別にコーヒーマニアではないし、淹れ方にこだわりがあるわけじゃない。
むしろ無知に近いものがあるけれど、でも飲むのは好きなのだ。


そう、ただ単に好きなだけで別に違いがわかる男ではないのだ(笑)
若い人にはわからないフレーズか(汗)

そう言った意味では行った国々でチャイだけじゃなく、やっぱりコーヒーも結構飲んでるかも。
でも中米(グアテマラ)とアジア(ベトナム、インドネシア)とアフリカ(エチオピア)ではコーヒーの淹れ方も違うし、飲み方も違う。
同じ飲み物であってもふと思い返してみれば全然違ったり。

どんな風に違うか?
みなさんも行って、体験してみてくださいな。
そう言った場で現地の人たちと言葉は中々通じなくても仲良くなって、片言の言葉で話したりして、それが旅の一つの楽しみなのです。


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時々書いているけれど、犬の乳腺腫瘍で両側でウン十万と言われて当院に来るというパターン。
そもそも犬で両側乳腺切除って結構厳しい。
猫では当たり前に行うけれど。
理由は皮膚が(猫ほど)伸びない=縫合ができない、縫合後に開裂したりするから。
なので多くの場合は1ヶ月ほど間隔を開けて2回に分けて手術したりするわけです。

でも皮膚が伸びるなら・・・・
1回で済ませられるし、それができるならそれに超したことはない。
でもそれは最初から「できる!」とは中々言えない。
基本は2回に分けることをお伝えして、あわよくばって感じ。

術前
そしてこの子も同じ転院症例。
かなりの値段を言われたのだけれど。
そしてもちろん両側乳腺切除と。
それが1回での話なのか、2回に分けてという話なのかは実は聞かされていないんだよね。
でもそれはそれで仕方がない。

ということで右の乳腺腫瘍は第2、4,5にある。
左は第4、5にある。
そして犬種は犬の中では比較的皮膚が伸びる犬種。
本筋は右の乳腺の片側乳腺全切除を目的で。
でも左は2回目の手術で取るというのを本筋にお話しをして手術を開始。

右側全切除
まずは右の乳腺を全て切除。

さて、ここでどうするかを考える。
左も取るのか、取らないのか。
取ったら皮膚は寄るのか寄らないのか。











切除範囲
で、実は寄りにくいのは胸の方。
下の方は結構寄りやすい。
そしてこの子の皮膚の具合は考えるとお腹の皮膚は寄りそうな感じ。
さらに言えば左の乳腺腫瘍は第4、5乳腺なので3~5の乳腺切除(領域乳腺切除)でいけそう。
なので左の切除は写真の感じで切除することに決定。





左側領域切除
そして切除。
そして皮膚を寄せてみる。
きちんと寄ることを確認(というよりも寄るようにちゃんと工夫して)。
そして縫合。

高齢の子だったのでできたら1回で手術は済ませたかったんだよね。
でもムリして切除して皮膚が寄らないなんてことになるよりかはちゃんと2回で分けて手術して上げた方がいいとも言えるし。
でも結果としてこの子は変則だけど、両側の乳腺の切除ということで左の1,2乳腺は残してそれ以外は切除。
マージンも問題ないと病理検査からも結果をいただいて。

とまあ、実は手術前のプラン、術中のプランが異なることもあるわけです。
もちろん術前のプランは飼い主さんにお話しするときにメインのプランをお話しはするけれど、もしかしたら術中に変更する可能性もお話しして。

今回も右だけを取って、左は後日になるという話をメインに、そしてうまくいけば左も取れるかも、でも期待しないでねなんて話をしながら。

そういったプランを立てたり、いろんなパターンを考えたりが大変だったり、おもしろかったり。
そしてそのプランのどれが動物にとって一番いいのかを考えていくわけです。


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今日はちょっとキツイ言い方の内容かも。
いつもか・・・

世の中には猫を保護してくださる、もしくはそのような活動をしてくださる方々がたくさんいる。
そしてそういった行動には本当に頭が下がる。
これは本当に本音。

そういった方々の多くは病院に通ったり、自分で調べていくうちに色々知識が付いてくる。
そしてそれは必要なことでもあるし、知識を持ってもらえることを願ってこのブログを書いているつもりでもあるわけです。
が、それが間違っていたりすることも往々にしてある。

当院に来られる方々の中にもそういったことが実はあるわけです。
「猫白血病ウィルス」感染症と「猫エイズウィルス」感染症。

以前にはFeLV(猫白血病ウィルス)とFIP(猫伝染性腹膜炎)の名前のややこしさというか、名称を変えるべきだということを書きました。
 以前の記事はコチラ→誤解のもと 〜2つの猫感染症〜

今日は猫白血病ウィルス(FeLV)と猫エイズウィルス(FIV)でのこと。
保護、もしくは保護活動を個人、団体でされている方々は今やSNSを使って多くのことを発信してくれています。
そしてそれが多くの人の目に付き、多くのことを知らせてくれています。
それは非常に大事なことであるし、大きな意義があるとは思っています。

が、そこで少し気になるのがこの二つのウィルス感染症。
そう、FeLV感染症とFIV感染症。
特に前者が多いけれど。
SNSを見ていても白血病を発症しましたとか、発症して亡くなりましたなんてことが書いてあるのだけれど、それは本当にそうなのか?と思うわけです。
そして何度かそう言った方々に聞いたことがあります。
「骨髄検査はしましたか?」と。
実は今のところ答えは「100%」でNOなのです。
確かに一部末梢血(血管から採血できる血液)の検査で白血病を強く疑うことはできます。
が、確定診断は「骨髄検査」で行うわけです。

猫エイズにしても同じ。
とあるFIVに感染している猫を診察したときに、重度の貧血が起こっていました。
が、これがFIVによるものかどうか、貧血がどこから来ているのかを確定するためには最終的には骨髄検査が必要。

でもいずれの場合においても私自身は骨髄検査をしたという形で来院されたことが一度もない。
しかし「白血病を発症して」という言葉は度々聞きます。
多くのSNSで見ても「白血病を発症して亡くなった」というのを数多く見ます。

もちろん「検査しない」「治療しない」「対処療法のみ」という選択肢はあって然るべきです。
が、「検査しない」で「発症して亡くなった」というのはちょっとまずくないか?と思うわけです。
今や我々獣医師が発信することよろも、そういった保護や保護活動を行っている個人や団体の方のSNSの方が影響力があります。
となるとやっぱり発信にはかなりの責任が生じると思うんです。
さらに言えば寄付金や援助物資の寄付なども集まっている場合、さらに精確な情報開示が必要だと思うんです。
そして影響力があるからこそ、病気に対する正しい情報を発信して欲しいと思うわけです。
だって我々獣医師のブログやなんかより今はよっぽど影響力ありますから。

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以前にも書いた我が家の猫(病院に居候)。
FeLVキャリアということで永久居候になったわけですが、この子の体調不良の原因は白血病の発症ではなく、(白血病ウィルスに起因するかもしれない)MDS(骨髄異形成症候群)の発症だったわけです。
もちろん白血病なんかではありませんでした。
治療の甲斐無く、いや、治療には頑張って耐えてくれましたが、私の力不足で亡くなりましたが。


猫白血病ウィルスはあくまでもウィルス名。
そしてキャリアはあくまでもキャリア。
病名でもなんでもなく、もし亡くなったとしても白血病自体は死因でもなんでもない。

病名を発信するなら確定診断を下されてからにしてほしいと個人的には思うし、もし治療を行うならやっぱり確定診断が必要。
なのに骨髄検査が行われないまま「白血病」という名前だけが一人歩きしてしまっている。
もちろんこれは獣医師側の責任もあるのだろうけれど。

せっかく多くのことを発信してくださっているのだから、さらに精確なことを発信していただきたいと切に願うわけです。

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FullSizeRender冬の終わりを感じるこの季節、徐々にウキウキし始める方も少なくないのではないでしょうか。
しかし、我々個人事業主にとっては悲しい季節の到来でもあります。
そう、確定申告。

ええ、先日支払ってきましたよ、「多額の」税金を(涙)

そしてその直後からそれまで大忙しだった病院も何故か落ち着いてしまった・・・
落ち着いたというよりもヒマ・・・

まあ、税金は仕方ないと思いつつ、また頑張って働こうと思った矢先のこの仕打ち(涙)






忙しかったり、重症の子が運ばれてくると休憩室に閉じこめっぱなしになってしまう猫たちも医局(?)や待合室でのんびり、ダラダラ。




税金のアホ~~~~~~~~~~!

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大いに悩んでいる。
とは言っても悩んでいると公言する時には大抵決まっているのだろうけれど(笑)
当院は新しい部類ではあるのだけれど、実は設備自体は古いものから新しいものまで色とりどりなのだ(笑)
今年になって京都から持ってきた機材のリース期間が続々と終わる。
ある意味支払いが楽になるのだけれど、それだけ機器も古くなっているということ。
もちろん古くても十分使えるものも多くて、使い続けるものがほとんど。

でも、やっぱり新しいものには勝てないものもある。
それが・・・・
「画像」がかかわってくるもの。

そう、エコー。
デジカメやスマホのカメラの画像がとんでもなく高画質になっているのと同様、エコーも画像の高画質化は当たり前になってるわけです。
そして今使っているエコーで診断に苦慮することも正直少なくない。
特に消化管の診断は結構辛かったりする。
そして先月、今まで使っていたエコーのリース期間が終了。
リース期間が終了したからといって機械を返さないといけないということではなく、これからは1年ごとにリース料を支払い(それまでは毎月)、使い続けることはできる。
でも、やっぱり画質が勝負のエコーであることは間違いない。
エコーの腕が勝負じゃないの?なんて思われるかもしれませんが、実は画質というのは本当に大事。

獣医師なら誰でも経験したことのある新しいエコーの使用感。
「あれ?実は俺ってエコーうまいんじゃね?」と思えるのが不思議不思議。
画質がよければ今まで見えなかったものがバンバン見える。
それが「実は・・・」ということになる獣医師あるあるでもあるはず。

エコー
ということで先日数日間だけど、エコーのデモ機の貸し出しをしてもらった。
めちゃくちゃきれい!
そしで違わず「実は俺って消化管のエコーうまいんじゃね?」なんて悦(勘違い)に入るわけです(笑)
いや、消化管だけじゃなくて心臓もその他の臓器もめちゃくちゃきれい。






でもやっぱりかなりのお値段。
どうしようか・・・・なんて悩みつつも実は心の中ではかなり傾いている。
あとは税理士さんへのお伺い。
そんな経理状態じゃない!なんて怒られたら目論見は当然終わり(笑)

さてさてどうなるか・・・・

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時々ある手術がこれ。
妊娠子宮
妊娠した子の避妊手術。
すなわち堕胎手術。
多くの場合はノラ、保護猫。
なのである意味仕方ないと割り切るしかない。
だって、この子達を育てられる人を探せる補償はないもんね。
いつも書くことだけれど、私自身はノラを否定はしない。
ただ、捕獲した子が妊娠していて、それを産ませろとはもちろん思えない。


なのでノラがどこかで子供を産んで、過酷な状況の中で生き残ったノラを否定はできない。
それはそれで仕方がないし、それを地域で見守れるのならそれもまた一つの形だと思っています。
でもこの子達を産まれるまで待って、その過酷な環境に放り出すわけにもいかない。
となると堕胎+避妊手術として卵巣・子宮全摘出を行うしかないわけです。

そりゃあね、人情のどこかに産まれてたらかわいかっただろうなぁなんてセンチメンタリズムも無くはない。
でもこの仕事をしている限りはどこかで割り切りも必要なんだよね。
かといって何回やっても完全に割り切ることができないのもまた事実。

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まあ、同じ事を何度も書いてしまうのはこれだけの数の記事を書いていると言うことでご勘弁(笑)
セカンドオピニオンも増えているし、その内容も様々。
正確にはセカンドオピニオンじゃないセカンドオピニオンが料金の相談。
他の病院で言われた金額にびっくりして当院に来られるというパターン。

いつも書いているけれど、当院での手術費用は安い訳じゃない。
かといって高いわけでもないと勝手に思っているわけです。
一昔、二昔前よりも獣医療にもちゃんとしたものが取り入れられているし、先日の縫合糸然り。
麻酔にしても二昔前にもなると麻酔薬の腹腔内投与で手術してたなんて時代もあったらしいし。
そりゃ死ぬときもあるよね・・・・
でも今の麻酔はかなり安全にはなっているし、その安全を求めようと思えばモニターから何から必要にもなるし、さらにバランス麻酔なるもので色々な麻酔薬や鎮痛薬を使ったりしていると格安にはできないのもご理解いただきたいわけです。

が、が、ですよ。
そんな私でも「え?」と思う費用を言われて当院に来る方もいるわけです。
もちろんその病院も同じように考えてそれが適正価格と考えたんだから必ずしも悪い訳じゃないだろうけれど。

乳腺摘出
とあるわんちゃんの乳腺腫瘍の手術。
左の第4乳腺に小豆大の腫瘍らしきしこりがあって。
飼い主さんと話し合いの結果、領域乳腺切除という形で左の第3~第5乳腺を切除したわけです。
でもその病院で提示されたのは両側(左右)乳腺全切除。
う~~~ん・・・・
それぞれの獣医師の判断があるのはわかるけれど、ちょっと理解に苦しむ。
これが細胞診で超ド悪性の腫瘍ってわかればそれも有りっちゃあありなのかもしれないけれど、犬の乳腺腫瘍は多くは良性のことが多い(経験上)。
となればある程度の手術で病理の結果を見てからでもいいんじゃないかと思うわけです、私は。

ちなみに乳腺腫瘍の手術方法の選択はコチラ
 →一口に手術と言っても・・・ 〜乳腺腫瘍〜

そしてその費用がちょっと書けないくらいの金額。
それで飼い主さんはびっくりして当院を受診されたという流れ。

確かに一度に全ての乳腺を切除してしまえば再発はほとんど考えなくていいし、再発の際にまた手術ってことは無くなる。
領域乳腺切除となると最大で4回の手術が理論上はありうるわけだからね。

それでも犬で両側乳腺はちょっとムリが無いか?と思ったりして・・・・
しかもちなみにこの子はジャックラッセル。
皮膚が寄らない犬種の代表格。
私には両側乳腺切除をしてきれいに寄せるのはかなり厳しい。
可能な限りはメッシュ状切開なんてしたくないし(飼い主さんがかなりビビるので)。

ということで私はできるだけ手を抜かず、できるだけいい手術をと思いつつ、かといって家計を明らかに圧迫するような、もしくはキャッシングにまで手を出さないといけなくなるような費用は請求できないし、したくない。
かといって手術の安い病院にもなれないんだけどね。

そのあたりの兼ね合いが難しいけれど、それでもできるだけ納得してもらえる内容と価格にすべき日々頭を悩ませながら設定をしているつもりです(汗)
いわゆるコスパ的には最高なものにしたいんですけどね(涙)

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ウイグル026中国ウイグル自治区
先週、なんか訳のわからない住民投票なるものがあったけれど・・・・
その結果がどうとか、予算5億円超えとか、国防の事に対する自治体のとかそんなことはとりあえず置いておいて(笑)
とある新聞記者が「これで次は沖縄独立の住民投票」が云々。
さらに「中国経済圏に入れば生きていける」とか。
アホですよね。
中国経済圏に入ることがどんなことかわかってるのか?
中国は漢民族以外の民族を認めないことは誰しも知っていること。
ウイグル人やチベット人の迫害を知らないわけがない。
もし知らないのなら記者失格。
彼らには自由はないし(もちろん共産主義の中国内で漢民族ですら自由は制限されているわけだし)、自由どころか迫害なんて当たり前。
同化政策でいかに漢民族にしていくかというのは言葉や文化だけじゃない。
言葉にしても今は学校でウイグル語やチベット語を教えることは禁止されているし。
それどころか一人っ子政策で嫁不足の中国で行われていることは少数民族の女性を拉致して漢民族と結婚させ、子供を作らせるという同化政策。
そしてどんどん少数民族を減らし、漢民族化していくのが目的。
それが沖縄だけ今の文化その他モロモロの状況が保たれるとでも思っているか?

基地に反対するのはいいけれど、中国経済圏に入ると言うことは政治的にも中国の傘下に入る、もしくは中国そのものになるということ。
となれば今以上に地政学的に中国の思うがまま=中国の軍事拠点になるということもわからないんだろうか?
そして彼らが大好きな「民主主義」。
中国経済圏に入って共産主義になるのはいいのか?
矛盾だらけ・・・

もっと多くの人にウイグル、チベットのことを知って欲しい!

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時々テレビとかでもやっているけれど、夜間救急の役割。
沖縄はいくつかの動物病院雄志で持ち回りでやっているから他の病院の考え方はわからないけれど。

治療もすれば検査だけということもある。
その結果、診断がついて応急処置だけということもあるし、がっつり治療することもある。
中にはセカンドオピニオン的に来院されることもあるし、それらの要求にも応えないといけない部分もある。

そしてその役割の一つに生きて帰す、生きて次の日にかかりつけに行ってもらうというのが大きな役割の一つ。
語弊はあるけれど原因とかそんなのはどうでもよくて、とにかく生きて帰すという役割。
肺水腫01
そのうちの一つが肺水腫。
もちろん原因は心臓病ではあるのだけれど、それが僧帽弁閉鎖不全症なのかどうかとか、逆流の流速がどうとかそんなのはある意味どうでもいい。
とにかくこの肺水腫をどうにかしないと死んでしまうわけです。
そしてそれを乗り切れば心臓病の治療を継続的に行っていくということになるわけです。

ACEIがどうとか、ピモベンダンがどうとかは生きて帰して、かかりつけや近くの病院でのお話し。

肺水腫02
酸素吸入を行ったり、利尿剤を使ったり、強心薬を使ったりと色々しながらとにかく肺にたまった水を抜く。
とにかく呼吸困難を脱していかないといけない。
一定時間ごとに呼吸状態を確認し、その都度薬を追加したり、増やしたりと。

その結果肺水腫も軽減したり、落ち着いたりすれば帰っていただく。
そして次の日、朝一番でかかりつけに駆け込んでもらう。


この子もそんな感じで運ばれてきて、そして帰って行った。
後日その方が次の日駆け込んだ病院からの連絡があって、なんとか落ち着いた、ICUからも出られそうとのこと。
今後は心臓病薬を飲ませながら心臓病と肺水腫のコントロールがどこまでできるか。
その結果を知ることはほとんどのケースでないのだけれど。

日常の外来診療はその後もずっと見ていくことになるのだけれど、夜間救急はその場の緊急対応。
いかにして生かして次の日を迎えられるか、が勝負なのです。

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一時期続いた眼球摘出。
それも緑内障とかではなく、おそらくケンカや交通事故。
眼球突出
そして状態が良くないことも少なくない。
ご飯も全く食べずという状態だったらしい。
一般状態が良くなってからなんて言ってられないし、むしろ化膿しているこの目が一つの元凶だったりするはず。

他にも怪我はあるけれど、感染はとにかく早くコントロールしたいわけです。

なので状態は悪いけれど手術に踏み切ることに。



眼摘
そしてダメになった眼球を摘出。
麻酔から覚めるまでの間にその他の怪我も緊急的に処置して。

これで状態が良くなればと。











術後
術後の回復は驚異的でした。
あれだけ毛並みも悪く、どうなるんだろうという状態からすぐに食事を取ってくれるように。

そして受け入れ施設も決まったらしく、しばらく入院しながら様子を見たけれど、しっかり食事も取ってくれているし、ということで退院、そして引き継ぎとなりました。





全てのとはいかないまでも、多くの手術は早いに越したことはない。
もちろん状態を安定させてからという手術も確かにあるけれど。
この子は他にも大けがを負っていたけれど、状態を悪くしている一番の原因は「眼」と判断して手術に踏み切ったわけです。

交通事故で搬送されてくる子も少なくないのだ。

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さて、とある離島から運ばれてきたわんちゃん。
昨日の記事の続きです。

お腹のなかにおそらく腫瘍があって、それが破裂。
そしてお腹の中で出血して倒れた。

開腹
緊急開腹手術です。
お腹を開けた瞬間に巨大化した脾臓らしき臓器が目に飛び込んでくる。

そして同時にお腹に貯まった血液も溢れ出てくる。
とにかく出血をコントロールしながら脾臓を摘出しなくてはいけないわけです。







脾臓腫瘍
やっぱり脾臓由来の腫瘍。
脾臓由来であれば血管を処理しなくてもそのままお腹の外に出すことができることも多い。
癒着の程度次第だけど。
この子の癒着は最低限。
とにかくまずはお腹の外に出す。

このことで出血をコントロール(止血)することができる。
血管を結紮などしなくても臓器を持ち上げるだけで止血ができるのです。


摘出
出血さえコントロールできればあとは血管を処理してしまえばこっちのもの。

脾臓にできていた巨大腫瘍です。

脾臓に比べると何倍もの大きさになっているのがわかると思います。

総重量2kg。
この子の術前の体重が15kgだったから、どれだけ巨大な腫瘍だったかはおわかりできると思います。


そして病理検査の結果は「粘液腫様脂肪肉腫」
結構レアな腫瘍でした。

動物病院のない離島は当たり前だけどたくさんあって、ここまでスムーズに手術まで行えることは少ないのかもしれない。
本島までは行けないっていうようなお電話もいただくこともある。
でも残念ながら直接見ないとお手伝いできることはほとんどない。
離島だから諦めるというのではなく、もちろん色々な都合はあるとは思うけれど、どうやったら搬送できるかという手順だけはなんとなくシュミレーションしていて欲しいとは思う。

そして簡単に離島だから連れて行けないではなく、なんとか連れて来れないかを探って欲しいとも思います。
電話では我々ができることは残念ながら本当に限られてしまうのです。
 
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沖縄に限ったことではないけれど、日本には「離島」が存在する。
もちろんそこには人が住んでいて、人が住めば動物達も住むことになる。
そして多くの離島が動物病院が無いということも。
(人ですら診療所のない離島もあるのだから当然と言えば当然だけど)
そしてそれは沖縄でも同じ事が言えて、沖縄の離島で動物病院があるのは石垣島、そして宮古島だけ。
久米島にもあるにはあるのだけれど、月に2回だけの診療なのだ。

そしてその離島からも相談の電話などはあるのだけれど、多くの場合電話では全く診断がつけられないし、検査データを示してくれる方もいるけれど、判断するには項目が少なすぎたり。
病院が無いところとなると余計に判断ができない。

連れてきてもらうしかないのだけれど、それがかなり難しいのも現実。
フェリーで何時間もかかったり、飛行機であったとして人気路線であればすぐにはチケットがとれなかったり。
それでも数少ないながらも離島からはるばる当院に向かってくれる方達もいる。

そして朝一番で電話があって、話を聞く限りは緊急を要する感じ。
連れてこれるかとの問いに「飛行機ですぐに連れて行きます」との答え。
臨床時間には間に合わないけれど、そんなことは言っていられない。
その方が到着するまで病院で待機。

そして来院。
既に自力で立ち上がることができずに、可視粘膜は蒼白。
そして腹部触診で・・・・
腹水と何か塊があるのがわかる。

腹部エコー
エコーを当てるとお腹の中に巨大な腫瘍らしき影が。

おそらく脾臓近辺。
腹水も確認されて、腹水を抜いてみると血液。

そう、おそらくお腹の中でこの腫瘍が破裂したんだろうね。






輸血
おそらく脾臓の腫瘍の破裂だと思うので緊急手術を提案。
そしてかなりの貧血もあるので輸血も。

ご家族と電話でどうするかを相談されている間に輸血を始めて、手術の準備も行う。

こういうときに離島からすぐに家族も駆けつけてということができないのがもどかしい。

それでも電話での相談の結果手術を行うことに。


かなり現状では危険な状態であることと、輸血を行いながらの手術になること、かなりリスクは大きい手術であることもご説明して。
しかも高齢、かなりの貧血も含めてリスクはかなりあるけれど。

そして手術開始となったわけです。

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昨日はやっちゃいけない去勢手術の手法。
今日は避妊手術。
だけじゃないけど。

白線正常
まずは正常な子の皮膚切開。
真ん中に白い線が見えていると思います。
これが見た目の通り白線と呼ばれる部分で左右の腹筋がつながる中心線。
ここを切開してお腹を開けていくわけです。
そして手術があれば縫合してお腹を閉じるわけですが、その縫合が問題。








ナイロン糸
病院や施設によってはこれをナイロン糸や絹糸なんかで縫合する。
写真の真ん中に見えるのが何年も前に行った避妊手術の縫合のあと。
ナイロン糸でお腹を閉じてあります。
そう、もちろん数年経ってもこうやって残る。
残るだけならまだしも、最初の写真と見比べてわかると思いますが、異常に血管が発達していると思いませんか?
そう、異物反応でずっと永遠に炎症が起き続けているわけです。
こんな炎症がずっと自分の身体に起きていると想像してみてください。
そんなのが身体にいいわけがない。
でもそんなことを行っている病院や施設がまだまだあるわけです。
理由は?
コストが抑えられるから。
それだけ。
それ以外に全く利点はない。
コストを抑えられる=費用を安くできる=病院選びに役に立つなんて思っている病院や施設がまだあるわけです。
そして飼い主さんも安い方がいい!なんて思っていたりする方もいるわけです。

でも安い理由の一つがもしこの非吸収糸であるのであれば、それはもうやっちゃダメ。
もちろん手術の内容によってはこの非吸収糸を使わないといけない手術は確かにある。
でも避妊手術で腹壁(お腹)を閉じるのにこれを使う理由は全くない。
もちろん腹壁をナイロンで縫っていると言うことは子宮の断端や卵巣靱帯のところもナイロン糸で結紮しているはず。
となると腹壁だけではなくてお腹の中も永遠に炎症が起きているはず。
こんな風にね。
これが身体にいいわけない。
むしろ悪いことしかないはず。

もうこういったいい加減な手術をするのも選ぶのもは止めにしませんか?

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他の病院の先生とあれやこれやと時々情報交換なんてのをするのだけれど。
その中で「これはもう止めておこう」とか、「もうやっちゃいけないよね」なんてことも出てくる。
先日書いた絶食しかり。
 絶食の記事はコチラ→絶食の昔と今

そしてこの前出たのか「去勢手術」の手法。
不可
それがコレ。
血管と精管を捻って結び目を作って矢印のところで切る、もしくは引きちぎる。
これは実は昔、家畜(豚など)で行われてきた手法。
でも小動物の教科書には載っていないし、これからも載ることはない。
それが何でダメなの?なんて話にもなったけれど、もし血圧の変化とかでその結び目が緩んだり、ほどけたりしたら?
もちろん出血も止まらなくなるし、場合によっては死に至る。
そんなことなったことないよなんて話も出るのだけれど、それは結果論。
もしそれで何かあったら100%獣医師側の過失になるわけです。
それは獣医師にとってもだけれど、動物にとっても飼い主さんにとっても不幸なことなわけです。

糸を節約できるとか、安く設定できるとかそんなことはもう考えちゃダメ。
あくまでも「手術」なんだから止血はちゃんとやらなくてはいけない。

二重結紮
じゃあどうするかって?
もちろん二重結紮をやらなくてはいけない。
矢印の右側に結び目が2つあるのはおわかりでしょうか?
身体に残す側の血管は2つの結紮。
これが基本。
なおかつ一つは刺通結紮。

そして矢印のところで切断。
これをやっていない病院や施設が実はまだある。


手軽だとかコストだとかそんなことを言っているからダメなんだと思うんだよね。

シーリング01
もしくはシーリングシステムを使っての止血、離断を行う手術。


安全面、その他のことを考えても血管と精管を結んでなんてことはやっちゃダメということになっている。

でもやっている獣医師がいることもまた事実。





他よりも安くでやってますよ~~~っていうのは疼痛管理をやっていないとか、器具が適当とか、手技が適当で低コスト=手抜きということも少なくない。
それは動物にとって不幸なのです。

以前から言っているけれど、たかが避妊手術・去勢手術と思っている獣医師ではダメだと個人的には思うのです。

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カンボジア031カンボジア
2月最後の日曜日。
2月って一応動物病院にとっては閑散期(のはず)。
でも重症例も続いて結構きつかった。
休みもほとんど取れず(涙)。
本来であれば木曜と日曜はプロ野球のキャンプに行こうと思っていたけれど、今年は一度も叶わず。
やっと先日一時期はいっぱいだった入院室も続々と退院して落ち着いたところ。
そして最後の日曜日は大阪に日帰り出張(笑)
ということでどたばたの2月も終わろうとしています。

カンボジアを初めとするインドシナ半島の国々は2月は乾期。
ある意味訪れるにはベストシーズン。
もちろん雨期は雨期の良さがあるのだろうけれど。
それでもこの湖は豊かな水源のおかげで枯れることもなく。
船をチャーターして水上生活をしている人々の生活を見て回ったりして。


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FullSizeRender事情はわからんでもないけどね。
でも道理は外しちゃいかんと思うのよ。

できるだけ協力はするつもりではいたけどさ。
そしてそう思ってくれている人たちも今は他にもいるけどさ。

そんなことをやってちゃそのうち外部の協力が得られなくなっちゃうよとも思う。

難しいとは思うけどさ。











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病気というのは症状が出てからしかわからないことも多い。
もちろん定期的に検査をして偶発的に見つかることもあるし、そしてそれはいわゆる早期発見ということになる。
それでも中々見つけられない病気もやっぱりあるんだよね。
そしてその症状が特徴的なものであればいいんだけど、中々特徴的な症状がない病気もある。

そのうちの一つが猫の膵炎。
犬であれば下痢、嘔吐などなどあるんだけど猫の膵炎は単に元気がなかったりというだけのことも。
なので見落とされがちなんじゃないかなと思う猫の膵炎。

IMG_0267
病院の永久居候猫。

看護師さんからどうも調子悪そうという申告が。
ちょっと呼吸も浅いし、食欲もない。
少し下痢気味ではあったけど。
数日前まで爆食いしていたんだけど。

ということで看護師さんが検査してくれということで検査。




f-PL
なんとなく膵炎じゃないかななんて思ったりして。
で、大当たり!
いや、別に喜ばしい事じゃない。

ということで早速治療開始なのです。


おそらく思っている以上に猫の膵炎って多いんだと思う。


 


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保護猫たちが運ばれてくる。
もちろん元気な子も多いけれど、中には骨折なんかの重症の子達も。
術前
そしてこの子は眼球破裂。
内容物が飛び出てるし、化膿しているし。

痛みも相当あったみたいで連れてこられたときはぐったり、そして少しシャー!。

もうこの状態なら眼球摘出しかないことをお伝えし、眼球を摘出することに。













術中
ということで眼摘を行うことに。
おそらく痛みも強い手術になるので鎮痛も色々考えながら。
でも子猫なのでその量調節も結構微妙な範囲で。


この時点で結構弱っていたのでできるだけ素早く終わらせて麻酔からも離脱して。






中には身体の一部を失う処置を嫌う人たちもいる。
確かにその気持ちはわからないでもない。
でも残すことによる弊害を考えると失ってしまった方がいい場合もたくさんある。
断脚とかは典型例だけど。

この子は眼球破裂だけど、眼球突出なんかでは目を押し戻してなんてことも言われるし、言われればやるけれど、時にその後のケアができていないことも少なくない。
残すことのリスクを回避するためにはその後のケアが本当に大事。
再診を言い渡しても来なくて、数ヶ月後に膿がでてきたとか。
そりゃ抜糸もしていないから数ヶ月放っておいたら糸が食い込んだりしたりね。
縫合した隙間から点眼をお願いしていたのに全くしていなかったり。
それで「膿が出てきてる!」って言われても・・・・
なんてことも少なくない。
有る意味眼摘や断脚はその子のその後の生活を楽にするだけじゃなく、飼い主さんのケアも楽することができることもある。

だから全て眼摘や断脚というわけではないけれど、総合的に考えてこの子は断脚、この子は眼摘なんて判断していくわけです。

術後
そして身体の一部を失ってもそれ以外は他の子達となんら変わらない。
この子だって手術が終わってしまえば他の子猫となんら変わらない。
片目が無いこと以外は。
術前はあれほど弱って、不機嫌だったこの子も他の子猫たちと同じようにゴロゴロ、スリスリしてくるし、ご飯だってねだる。

片目を失うということを感情的に捕らえるのではなく、傷つき、感染し、痛みの強い眼球を残してあげることのリスクがどういうことかを理性的に考えてあげないといけない。
そしてこの子がいい家庭にもらわれて、もう過酷な環境で生き抜いていかなくてもよくなるようにね。

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昨日、今日と獣医師の国家試験でした。
昔を懐かしみながらも、もうあんなことはやりたくね~~~~!と思いつつ(笑)

で、私は臨床しか知らないわけだけれど、そして臨床の場からの思いだけれど、多くの若者が4月1日から獣医師として生きていくわけです。
そしてそのまた一定人数が小動物臨床獣医師として働くわけです。
私自身何も偉そうなことが言える立場ではないけれど、ただ、やっぱり日々臨床の場にいて思うのが臨床獣医療は獣医「学」とはまた違った部分で存在すると個人的には思っているわけです。

夜間診療なんかをやっていると別の病院で治療を受けている子達もたくさん診る。
そこで自分にふと置き換えると、どこかで妥協をしていたり、学問を押しつけていたりと。
理論やエビデンスは大事だけれど、学術的にという部分も大事だけれど、どこかで動物や飼い主さんを置き去りにしていないか?という場面に多く出くわす。
もちろん私がそれらの全てをちゃんとできているとは思わない。
でもふと立ち止まったり、振り返ったりすると「ハッ」とさせられることも実はある。

多くの若者が国家試験に合格し、胸を躍らせて小動物臨床の場に立つはず。
でもおそらく自分の能力に愕然としたり、初日からとんでもない症例に立ち会ったりなんてこともあるはず。
その中でいつのまにか数をこなす、診察をこなす、手術をこなすことに慣れてしまうのかもしれない。
でもこの仕事って「こなす」ことは手段であって目的ではない。
いつのまにかそんな気持ちが無くなっていく人たちも少なくない。

今日で国家試験が終わった若い人たちがいつそうなるかもわからない。
「いや、自分はそうならない」と誰もが思っていたはず。
でもなっている獣医師は少なくはない。

どういった獣医師が正解かなんて私にはわからない。
そんな偉そうなことを言える立場にはない。
でも個人的には「こうあってほしい」という部分はある。

是非ともいい獣医師になってほしいなと思う。

P2120030
とある漫画で医者は癒者であるべきなんてことが書いてあった。
でもね、実際に癒されているのは我々の方かもしれない。
その代わり癒してもらえるようになるためにはどれだけ彼らを守ってあげられるかにもかかっているのかもしれない。

必死になって必死になってその先に彼らが我々を癒してくれるのかも。

働き方改革であったり、昨今のブラックという言葉であったり、そういった部分と逆行している世界ではあるし、でもそれを若い人たちに押しつけるわけにもいかなくなった。

ホワイトでいつつも必死になれるという難題をこれからどうやって解決していくのかに頭を悩ます時代が来たんだろうなぁ。

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腫瘍を手術で切除したときに我々は病理診断に送ることが多い。
そしてそれはその腫瘍の判別だけではなく、今後の再発や転移を予測する上で非常に大事な物なのです。
完全切除であれば定期的な観察だけでいいのだけれど、そうでなければ次の一手を考えたり、今後起こりうることを飼い主さんに伝えなければならないわけです。

そういった意味では病理医と臨床医の共同作業になるわけです。

膀胱マス
とあるわんちゃん。
血尿で来院されたのだけれど、話を聞くと以前に別の病院で膀胱癌の手術をしたらしい。

そしてエコーを見ると・・・・












膀胱マス

怪しげな影が見える。
となると尿検査をしなくてはいけないわけです。


 膀胱癌と膀胱炎は基本的に初期症状はかなり類似しているわけです。







関連記事はコチラ 
膀胱炎?膀胱癌? 〜自己判断の危険性〜
薬の処方  〜膀胱炎と膀胱癌〜

高倍率
尿検査で出てきたのはやはり移行上皮癌。

再発です。
膀胱の移行上皮癌は確かに再発も少なくない癌ではあります。

が・・・・・

そこで問題となるのが以前の病理診断。






病理検査
悪性腫瘍(癌)の病理検査は悪性かどうかだけではなく、その増殖形態や脈管浸潤、マージンも見てもらうためのもの。
「ああ、悪性だね」なんてためのものではない。
が、この病理診断書は「脈管浸潤(可能性有)」
可能性有りってなんだよ。
その根拠は?
それを書いてもらわないとどうにもならないんです。
そしてマージン(切除が十分なのか不十分で取り残しがあるのか)の記載がない。
その記載がなければ再手術なのか、抗癌剤なのか、経過観察なのかという次の一手が全く打てない。

この病理診断書では臨床医と病理医の共同作業が行えない。
臨床医にとって全く使い物にならない診断書なのです。

その一方、脈管浸潤有りの可能性と書いているわけだから臨床医も次の一手を考える、そして将来起こりうる再発、転移を飼い主さんに伝えなければならない。
でもこの飼い主さんはそういった説明を受けていない。

そして再発。
飼い主さん「手術したのに・・・・」

脈管浸潤があるのであればその時に抗癌剤治療を始めた方がよかったはず。
もちろん飼い主さんの意向が重要にはなるけれど。

病理医と臨床医の共同作業が両者共になされていないわけです。
飼い主さんにとって臨床医(かかりつけ医)の選択が大事なのと同時に我々獣医師も病理の選択が非常に大事になるわけです。

なんのために病理診断に出したんだか・・・・
なんのために病理医をやってんだか・・・・

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バングラデシュ035バングラデシュ

とある飼い主さんと海外の話をしていて出てきたバングラデシュ。
そして有る意味この国の名物というか、風物詩というか・・・・
いつの間にか囲まれて・・・・
誰も話さない、にこりともしない。
もしこれが全くの初めての海外なら間違いなく怖いよね(笑)



この国も最初に行ったときと最後に行ったときで結構変わってしまっていた。
特に空港。
あれだけボロ空港だったのがきれいになったし、空港の外にたむろしていた人たちもいなくなった。
常宿の周りはあまり変わらずホッとしたけれど、あの開発がどんどん南下していくんだろうね。

もし次に訪れる機会があったときにはどうなっているんだろう・・・・

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今日は尿管結石の番外編。
昨日、一昨日と尿管結石は緊急疾患だと書きました。
それはもちろん尿管に結石が詰まって、急性腎障害が起こってしまうから。
尿が出せないと場合によっては1日で亡くなってしまうことも。
なので早急に再疎通させてあげないといけない。
そしてその手段が「手術」となるわけです。

が、人間ではどうなのか。
もちろん手術もあるんだけど、結石に体外から衝撃波を当てて結石を破砕して細かくして尿として出すという方法があります。
手術しなければしないに超したこと無いんだけど、なぜ獣医療域では手術が唯一の方法となるのか。
一つはその体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の機械が高額であること。

腎結石・尿管結石
そしてもう一つの、そしてこっちの方が本当の理由になると思うんだけど、例えば猫の尿管の内径(実際尿が通る部分の管の中の直径)は0.4mm。

もちろんこんな大きな結石は通らないわけだけど、破砕して全ての破片が0.4mm以下になるわけがない。
するとさらに細かくなった結石がまた詰まる。
もし破砕した色々な大きさの結石が尿管の色々な部分に詰まってしまったら?
それこそ大変な手術になるし、場合によっては尿管自体がダメになる可能性だってある。
ということはとりあえず「現時点」では衝撃波破砕は現実的ではないってこと。

時々飼い主さんでもこのESWLの事をご存じの方もいらっしゃるけれど、獣医療ではやっぱり手術しかないってことになってしまうんです、残念ながら。

そしてその術式も場所や大きさ、その子の尿管の状態などによって変わってきます。
とにかく早く見つけてあげて処置してあげないといけないのが犬や猫の尿管結石、腎結石なわけです。

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