さて、昨日の記事の爪が巨大化しちゃったワンちゃん。
細胞診の結果は増殖性病変としか返ってこなかった。
一応腫瘍性病変という診断ではなかったんだよね。
歩けるし、痛みもなさそうだし、なんて思っていたら、後日足が痛そうということで再受診・・・・

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さらに巨大化してた。
しかも皮膚の色も悪くなって、痛みがあってとなると単なる角化扁平上皮の増殖なんてのじゃ済ませられない。

痛みも出ていて、この急激な巨大化はやっぱり腫瘍を疑っちゃう。
細胞診はあくまでも細胞診で、がん細胞が取れてこないことだってあるのです。






なので飼い主さんと話し合った結果、断指手術を行うことに。
もちろん腫瘍性病異変を疑っての手術なのです。

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なので基節骨(指の一番根元、3番目の骨)まで外しての切除。
レントゲン上では末節骨(第一関節の先、爪が出ている場所)だけだったんだけど、腫瘍だとどれだけ広がっているかという問題があるので、指を根本から全て切除するという手術を行いました。







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根本から切除。
腫瘍じゃないかもしれないけれど、腫瘍だった時のことを考えるとこれがベストかなと。

一本の指なら切断しても犬は普通に歩けるので、痛みがなくなるということと、腫瘍なら完全切除を目指しての選択ということになるのです。







じゃあ組織(病理)検査はというと・・・・
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やっぱり・・・・
扁平上皮癌でした。
細胞診ではがん細胞が取れてこなかっただけで、癌は存在していたということ。
そして骨破壊も病理学的には見られたということで痛みが発症した、ということなんだろうね。

検査はあくまでも検査。
獣医療は検査に頼りすぎる部分もあって(でももちろん検査は重要です)、臨床症状と合わなくても検査を優先してしまうことがあって、それが誤診につながることもあるんです。

この子は明らかに巨大化のスピードが早かったこと、そして最初はなかった痛みが出てきたことから細胞診の結果を鵜呑みにできなかったんだよね。

ということは腫瘍の可能性がめちゃくちゃ高いということで手術に踏み切った、という流れです。

検査はあくまでも検査。
目的は動物のその症状をきちんと解決してあげるということが非常に大事。
なので検査も大事だけれど、臨床症状も同じくらい大事なのです。


ということでこの子は完全切除。
今の所再発もなく、元気に走り回っています!






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