ということで昨日の続き。
さて、まず間違いなく胆管閉塞の子。
胆嚢摘出は当然のこととして胆管をどうするか。
色々な術式があるけれど、術前には基本的には決められない。
その状態によってどうするかをその時に決めるのです。

胆管閉塞
いよいよ開腹。
やっぱり閉塞しているっぽいね。
胆管がかなり拡張している。
写真では全くわからん!!!!(汗)
さて、どうするか。
胆管十二指腸吻合術?
胆管切開?
十二指腸乳頭切開?
十二指腸乳頭からのカテーテル設置?
まあどれも合併症あるのでまずは裏技(笑)
クニクニと・・・・


通った!
胆管閉塞が解除されました。
これで通ったらラッキー。
これで胆管は触らなくて済むわけです。
手術の内容が少なければ少ないほどいいことも実はあるのです。
ということで胆管閉塞に関しては手術しないと決定!

胆嚢外貌
なので問題は胆嚢のみ。
胆嚢はかなり拡張しているし、エコーで見る限りでも摘出の適応。

方形葉がもうずいぶん薄くなっている。

胆嚢の慢性経過は実は肝臓も委縮させるのです。
なので胆嚢は放っておいていい疾患じゃないことが実はこのことからもわかるわけです。




術中
頑張って胆嚢を処理しているところ(笑)

 













胆嚢摘出
で胆嚢を摘出。
根元で腐ってました。
腐ったものは治療では治らないのは自明の理なのです。











胆泥
で、これが胆嚢の中身。
本来であればサラサラの胆汁で満たされているのだけれど、こんなものが細い胆管を通るわけがない。
そして胆汁の刺激性、毒性を考えたら固まった胆汁がずっと胆嚢の中にあっていいわけがない。
常に新鮮な胆汁であるからこそ胆嚢は生きていられるわけです。
非新鮮な胆汁(獣医療では胆泥という)が胆嚢に、そして肝臓にどれだけのダメージを与えるかが実は結構認識されていない気がするのです。
そしてそれは胆嚢の手術をする獣医師にはおそらく共通認識じゃないかなと思うんだけど、手術をしない先生は内科でなんとか、薬でなんとかしようとしている。
もちろん初期の段階であればなんとかなることもあるけれど、ある一定以上進行した場合には無理なのです。
だって腐ってるから。

それをこの紹介してくださった先生は胆嚢手術をしないにも関わらず理解なさっている。
そしてこんなクソ生意気な獣医師に躊躇なく紹介されれる先生なのです。

こういった真摯に動物に、病気に向き合える先生がやっぱり信頼を得るんだろうなと思うわけです。
私もクソ生意気ながら謙虚さを持たなくてはと一応心に思うわけです(汗)


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