保護猫、地域猫で運ばれてくる子の怪我の割合ってどんなもんだろう?
流石に全てのカルテをひっくり返すわけには行かないのでなんとも言えないけれど、かなり多いことは間違いない。
そして多くはかなり重症化してから連れてこられる。
おそらくそれまでは必死に我慢して逃げ回って、でも流石にその気力、体力もなくなり、ということが多いような気がする。
かなり強引に捕まえて連れてきてもらえることもあるけどね。

そしてそんな地域猫ちゃん。
創傷治癒
病院に来た時にはかなりひどい腐敗臭もして。
皮膚の黒いところは模様なんかじゃなくて、皮膚が壊死してるところ。
この後、この部分はもちろん脱落する。
腕の腫れもひどいし、感染もひどい。

これを治さなくちゃいけないわけです。
もちろんきちんとした方法を取れば治る可能性はまだまだある。





創傷治癒
黒くなっていた皮膚は脱落。
でもまだまだ壊死組織はあるし、傷も濡れている=感染のコントロールができていない。
でも腫れは引いてきている。

まだ治るとは断言できないけれど新しい肉芽ができているからまだまだ希望は捨てられない。








創傷治癒
壊死組織がなくなり、感染もコントロールできてきた。
腫れもひいたし、いい肉芽が盛り上がってきた。
ここまできたらまず確実に治せるという確信に変わるわけです。

最初の時点で五分五分。
この時点で99%治ると確信するわけです。






創傷治癒
いい感じ。
もうちょいだよね。
頑張れ頑張れ。

 












創傷治癒
もうここまできたらあとはいつ、完治宣言を出せるかだよね。














創傷治癒
あとは塞がるのを待つだけ。

もう少しで自分のテリトリーに帰れる。














創傷治癒
そして完治。

元気でね〜〜〜〜〜〜!













まあ、結構時間はかかったけれど、そのまま治すことができました。
来院時の段階では60%くらいの確率で創傷治癒治療だけでいけると思ってはいたけれど、30%くらいの確率で手術で皮膚転移はしないといけないかもという感じ。
で10%以下で断脚かなと思ったけれど、地域猫である以上は断脚だけは避けたかった。
避けられるだろうとは思っていたけどね。




病院のHPはこちら
facebook、インスタもよろしくです
   ↓

svg







instagram-1581266_960_720