「そいつさぁ、アスペじゃないの?」
わたしの髪にカラー剤を塗りながらそう言った神田夫と、鏡越しに目が合います。 
「あたしもそう思ってたー!」その隣で同じ作業をしている神田妻とも目が合いました。

予定より少し早く着いた、ひと月ぶりの美容室。
婚活状況というか最近の大崎さんについて話していたところ、冒頭の言葉が出てきたのです。
前回は彼に対して好意的だった夫妻も、今回はかなり厳しめの表情。
ケチはそもそも論外で、今日わたしを襲った腹痛の時の対応が本当にあり得ないと。
結婚後に体調を崩すことがあっても、理解してくれない人なのでは、と話していました。
それは非常に困る!
彼と結婚はナシという結論がわたしの中で出ているのですが、なぜかそう思ったのでした。

ここで予約のお客さんが到着した神田夫が離脱。
彼の言っていたアスペって、アスペルガーのことだよなぁ、とぼんやりと考えます。
それはよく見聞きする言葉ではあったものの、わたしの中での認識は
空気が読めないとかコミュニケーションに難があるという程度のもの。
うーん、この時点で既に当てはまっているような…。
そこでわたしは、カラーリングの作業を続ける神田妻と会話をしながら
席備え付けのiPadで調べてみることに。
検索すると、出てくる出てくる「大人のアスペルガー」が。
その中で主だったものと、大崎さんの言動を照らし合わせてみたのでした。

◆言葉の裏の意味が理解できない→はい。行間読んでくれ…と思うことが多々。
◆思ったことを口に出してしまう→お金のことに始まり、これも多々ありますね。
◆冗談が通じない→何度か冗談を真顔で返されて困ったことが。
◆騙されやすい→怪しい交際サークルでお金を騙し取られたそうな。
◆清潔感のない服装→股にペンキ。それ以外にもいつも何だか小汚い。
◆何でも人のせい→これすごいわかる。
◆他人の立場に立って考えられない→これも痛いほどにわかる。
◆言って良いことと悪いことの区別がついていない→わかり過ぎて涙が出そうですよ。

す、すごい…。
当てはまりまくりではないですか!
あー、あの時のあれもこれも、全部アスペルガーだと思えばしっくりくる!
他には「限定された物事への興味やこだわり」といった記述があり
限定された物事=大崎さんの場合はエロいことかと勝手に妄想した上で
彼はスケベに特化したアスペルガー(仮)なのかもしれないと思ったのでした。
おー、そういうことでしたかー。
心の中でくすぶっていたモヤモヤともイライラとも言えない複雑な気持ちが
雨雲が去っていく空のようにスッキリとしていきます。

だからと言って、大崎さんに同情する気持ちが起こらないというのが正直なところ。
これが彼を好きだった場合なら、多少は考えというか気の持ちようが違ったでしょう。
「アスペルガーかもしれないから仕方ない」とか「理解して頑張っていこう」とか。
そのような困難があった上でも、好きになれる部分があるからこそだと思うのです。
だけどわたしは、彼の自己中かつ意味不明な言動にすっかり疲れてしまっていたし
それが原因で、もう会いたくないと拒否反応すら出ている状態。
狭量なのかもしれませんが、これまで交際していたひと月を振り返ると
アスペルガー(仮)か!そりゃ大変だ!婚活頑張って!じゃ、わたしはこれで!
という言葉しか出てこなかったのでした。

美容室の帰り道、大崎さんから「また来週ね」とLINEがきていましたが、既読スルーに。
明日のお見合い頑張らなきゃなー、と思いながら、電車に乗ったのでした。


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