2014年11月20日

井上 智 -Jim Hall Tribute Project-

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来月12月10日で一周忌を迎えるジャズ・ギターの巨匠ジム・ホール。
彼の愛弟子、井上智さんの最新アルバム『plays JIM HALL』を今朝から味わって聞いている。

ウチ夫婦もジム・ホールのアルバムはいくつも愛聴しているし、数度、ジムさんのライブへも参戦して、生ジムさんの演奏風景も見て聞いているから、私達にとってのジムさんのギターの「ここが好きだ」とか、ライブ中に垣間見せるおちゃめな人柄を、私達も大切に記憶している。だから、この『plays JIM HALL』アルバムから、ジムさんの人となりまでも感じられるニュアンスを受けとめられるようで、構えず、ひと肌感が心地良い、そんなゆったりと大人の楽しみに浸りつつ聞いている!

私ごとで、今年11月は、紙芝居作家・堀尾青史の生誕100年で、私自身も一年掛けて、堀尾青史先生の作品調査や作品解説などを手がけ、資料集めから図録製作などをして、この11月に氏の母校・明治大学で展示講演イベントの開催を無事終えたばかりだった。今でこそ、児童書の世界では巨匠と呼ばれる人だが、残された作品を読み返すと、新しい試みや実験的試みに試行錯誤した跡を知ることになったわけで、残された作品を丁寧に読み、考察した結果、新たな発見や、新たなメッセージが聞えるような、時空を超えてコンタクトさせていただくような感じを味わった。

井上さんの『plays JIM HALL』のライナーノーツに記された、井上さんの師ジム・ホールへの想いを読ませていただきながら、ジャンルは違えども、私自身のこの一年に重ねて共感を覚えたのだ。

収録9曲中、8曲がジム・ホールの曲で、最後の9曲目に収録された山田耕作の『赤とんぼ』は印象深い!



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2014年10月10日

BILL CHARLAP TRIO

2014. 10.7.tue
Bill Charlap (p), Peter Washington (b), Kenny Washington (ds)
COTTON CLUB
bill3

































この度のBill Charlap trioの初日2セットを堪能しました!
私達夫婦の感想は、もう〜まいった!!この一言でした!
私個人の好みで、リズム隊のw-Washington'sの参加したライブ&CDの
今までの私の記憶の中で、この度のBill Charlap trioでの演奏が
抜きんでて素晴らしいリズム隊の演奏でした!!
また、ビルさんのピアノは1stは一番後ろの席で聞いていましたが、
ビルのピアニシモで弾くタッチが素晴らしかったと
二人で惚れ惚れして聞いていました!
そして2ndではビルのすぐ前の最全席で観戦して、
ここで驚きの技術を知ったのですが・・・・
なんとこの度のライブ演奏は、生音演奏だったんです。
(PAが入っていませんでしたもの・・・)
本当にBill Charlap は物凄いピアニストなんですね!!


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2013年09月13日

ケンドリック・スコット・オラクル in Cotton Club

KENDRICK SCOTT ORACLE
in Cotton Club 2013.9.11.

KENDRICK SCOTT ORACLE


MEMBER
Kendrick Scott/ケンドリック・スコット (ds)
John Ellis/ジョン・エリス(ts,bcl)
Mike Moreno/マイク・モレノ (g)
Taylor Eigsti/テイラー・アイグスティ (p)
Joe Sanders/ジョー・サンダース (b)
私たち五十路のリスナーにとっても、ケンドリック・スコットの音は、新しい感覚の刺激とともに、私たち自身の音を聴く履歴で貯めてきた記憶を呼び覚ましてくれる、どこか同じ世界を共有させてくれるような、引き出しの豊さや、音の多様性を感じた!

またオラクルのメンバーそれぞれが自立して紡ぎだす音の世界を確実に持っていて、それぞれがナチュラルな佇まいで、進行する音に取立てて自己主張などぜずに、それぞれが自発的に自分の提供できる場面を見付け、自分の音を提供している・・・といった風なメンバー同士の自由でクリエイティブな関係が、ステージからなにかしら伝わってきた。

私たち世代によくある「全体がひとつになって」とか「補いあって」的な関係ではなく、もっと鷹揚な関係で繋がっているオラクルのメンバーの関係がとても羨ましく思えました!

Kendrick Scott/ケンドリック・スコット (ds)
Kendrick Scott



John Ellis/ジョン・エリス(ts,bcl)
John EllisJohn Ellis


Mike Moreno/マイク・モレノ (g)
Mike Moreno&Joe SandersMike Moreno&Joe Sanders


Joe Sanders/ジョー・サンダース (b)
Joe Sanders


ケンドリック・スコットKendrick Scott 『Conviction』【インタビュー】 抜粋
Conviction


◆僕が音楽でいちばん大事にしているのは空間。それこそ、こういった空間をバンドのメンバーと一緒に生み出していきたいんだ。勿論、技術的に優れたドラムを叩くっていうのは素晴らしいことなんだけど、別にそれが無くてもいいときがあるんだよ。実際、アルバムの最後に入っている「メモリー・オブ・エンシャントメント」では、僕はドラムを叩いてないからね。そういう“スペース”を作ることによって逆に発見もある。自分自身のことだったり、他の人たちと自分との関係性だったり。空間では色々なことを考えて学ぶことができるんだ。僕がオラクルを通してやっていきたいのは、まさにそういうことなんだよね。

◆「ジャズはもう死んだ」なんて言葉をよく耳にすることがあるんだけど、本当に腹が立つよね。それをジャズと呼ぶのか呼ばないのかって色々議論はあると思うんだけど、正直そんなことはどうでもよくて。ジャンル分けの言葉って、物事を理解する謎解きのために存在するわけであって、結局そこにあるのは人と音だけだからね。むしろ20年、30年後に振り返ったとき、今って音楽的に最も生産的な時代だったって言われるような気がするんだ。本当にたくさんの音楽が、ガチガチにカテゴライズされることなく日々作られている。

◆本来僕はかなり内向的な性格で、あまり積極的に外に出たりするタイプの人間じゃないんだけど、それでもニューヨークにはあちこちにインスピレーションの源になるものが落ちているから、暇があればMET STORE(メトロポリタン美術館内にあるミュージアム・ショップ)やMOMA(ニューヨーク近代美術館)に行ったりって。一歩外に踏み出した瞬間からそれこそ何か特別な感覚を味わえるんだ。自分にとって最高の場所だよ。

◆10年前にニューヨークに来た頃ってかなり仕事で忙しかったんだ。それはすごく恵まれていることなんだけど。で、その当時は「コミュニティに属する」っていう感覚があまりなかったんだよね。でも、今は色々な人と関わり合いを持つようになって、様々な感覚を共有できるようになった。つまりコミュニティに属するようになったんだよね。(・・略・・)例えば、15人のドラマーが同じ部屋にいても、そこで蹴落としあったり、憎しみあったりしてもいいものは生まれないわけで。クリエイティヴにやりたい場合っていうのは、やっぱり切磋琢磨する気持ちみたいなものを大事にするんじゃないかなって。パリのモンパルナスにいたピカソやマティスだってそうだったはずだよ。そこに初めて、アーティストとして、人としての成長があると思うんだ。

◆そもそも「Conviction=信念(コンヴィクション)」という言葉自体、僕にとってはささやかなる希望でもあって。それこそ日常生活の中でごく当たり前のこと、ありがたみを感じないような作業や仕事っていっぱいあるよね? でも実はそこに道があるというか、みんなそれぞれにチャンスが与えられている。こういうインタビューにしたってそう。インタビューをやってもらえているんだっていう感謝の気持ちを持った上で、それに対してどれだけ自分は精一杯のことができるかっていうね。だから、どれひとつとっても当たり前の物事なんかないんだよ。それは言わば贈り物、ささやかなる希望なんだってことを、アルバムを通して理解してもらえたらいいね。

上記:nterviewed by KUNI / Presented by:ユニバーサル ミュージックより転記掲載させていただきました。
http://www.hmv.co.jp/news/article/1304080046/



miruko1 at 17:31|PermalinkComments(0)ライブ | ジャズ

2013年09月04日

ENRICO PIERANUNZI TRIO エンリコ・ピエラヌンツィ・トリオ

エンリコ・ピエラヌンツィ・トリオ
イタリアから、欧州最高峰のジャズ・ピアニストが待望の初登場!
Cotton Club 2013. 9.2.mon [2nd.show]
Enrico Pieranunzi (p), Larry Grenadier (b), Jeff Ballard (ds)


◆Enrico Pieranunzi (エンリコ・ ピエラヌンツィ)さんは、
映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のあの情感溢れるsoundtrackでピアノを弾いたピアニストです!!
昨晩のコットンクラブのエンリコ・ピエラヌンツィ・トリオのピアニストのエンリコ ピエラヌンツィも繊細で深い音色のピアノでした。そしてこのトリオはインテリジェンス溢れるサウンドでした。


Enrico PieranunziEnrico Pieranunzi












またベースのラリー・グレナディアさんとドラムの ジェフ・バラードさんの演奏が、私が聞きなれたJAZZとは違ったテイストで、とても好きになりました!大人のハイセンスな、それはそれはオシャレな音でした!そしてこのお二人のOfficial Siteをのぞいて見ると、どんな風にオシャレなセンスか少し伝わると思います!お二人の音楽と通じるセンス溢れるOfficial Siteです!
●ベースのラリー・グレナディア
http://larrygrenadier.com/
●ドラムの ジェフ・バラード
http://www.jeffballard.com/


Enrico Pieranunzi


◆Larry Grenadier (b)ラリー・グレナディアさんは、
見た目のオシャレもかなりこだわる方とお見受けしましたが、機材へのこだわりは並大抵ではないのだなと思いました!

通常ではベースにピックアップ・マイクを設置して演奏するのを観ていますが、
昨晩のコットンクラブでの演奏の時のラリー・グレナディアさんの場合は、ベース f 字孔あたりの表板面にピッタリと水平に固定したマイクを装着していました。マイクを水平に固定するための、マイクスタンドのような機材や、それらの機材をベースに装着するための万力のような、クリップやら、私は楽器のことはまるでわからないのですが、今までのライブ観戦で、初めて観たベースのマイク設置だったので、興味深かったのです。

今日、あのマイクについて調べたら・・・たぶんあれは「真空管マイク」というモノらしいです。

想像ですが、ラリーグレナディアさんは、かなりの機材設置にこだわりのある方なんでしょうね・・・。ピックアップ設置ではなく、真空管マイクにこだわる・・・ということはたぶん、生音(アナログ的)に近い音を体現することにこだわっていらっしゃるのだろうと思いました。昨晩、耳にしたベースの音は、音量的にもほどほどで、客席から耳を傾けて聴き耳をたてて聴きとるような、
クリアーというよりは、ボクボクした音のような、
なんとも人間臭いベースのように感じました。
私はとても好きなベースでした!


Larry Grenadier




◆Jeff Ballard (ds)ジェフ・バラード
ドラムを聴いて、リズムとかグルーブ感とかスリルとか、様々なドラマーから楽しさを体感させてもらっていますが、今回のジェフ・バラードさんのドラミングで一番に体感したことは、音色です!
ドラムのステック、ブラシのさばきによって様々な音色が生まれること。そしてジェフ・バラードさんのスティックやブラシの使い方も、ことに左手の動きを興味深く見せていただきました。

ステックって先の細いネギの頭みたいなところだけを使うのではないんですね!ジェフさんのお陰で、ステックの頭から途中&手元の部分まで何箇所も名前も付いていることを知りましたし、それぞれの部分をつかって、色んな音色を音を生みだすことができるってことを眼と耳で体感しました!
それから、写真を撮ったのに肝心なところが上手く写っていなかったけれど、マレットの先の丸い部分が、まるで綿の花のようなふわふわな感じのマレットを使っていました。あの綿帽子のようなマレットも初めて見ました!そのマレットを使った音は、想像通り、極上のやさしい音色でした!


Jeff Ballard (ds)




◆Larry Grenadier (b), Jeff Ballard (ds)参加の動画紹介


このBrad Mehldau & Peter Bernstein のLive動画のリズム隊の二人が今回初めて聴いたベースのラリーグレナディアとドラムのジェフ・バラードです!
私はブラット・メルドーさんは聞いたことがないのですが、我が家の愛聴版CDにピーター・バーンスタインさんは結構あって、好みのギタリストだし、ぜひぜひ次回このメンバーでの来日ライブがあったら聞きに行きたいの思っています!!


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◆伸ちゃんのライブレポも掲載します!!
ウチの奥さんがPM9:00からのライヴを観るために、
PM6:00から順番待ちしてくれて最前列をゲット!!
最高の良い席でした。

演奏は、やはりイタリアのピアニストということで、
僕の先入観かもしれないが、アメリカの
ピアニストとは、なんとなく違うような気がした。
とても繊細な演奏で聞き手の僕にも、
かなりの集中力が必要であった。
なので、ライヴ後は疲れた。

アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズ系の
ライヴを「イェーィ!!」と言いながら、飲んだり食べたり
手拍子したりしながら聴くのは当たり前の光景だとおもうが、
エンリコ・ピエラヌンツィのライヴは、そうは出来そうもない。
かなり緊張感のあるライヴであった。
そして僕はこういうテイストのジャズも大好物である。

ベーシスト、ドラマー共に凄いテクニシャンで仰天した。
(なんたって最前列ですから、息まできこえちゃう)
この二人、
FLYという超テクニカルトリオでも活動しているそうだ。

一晩明けて、昨日の演奏の凄さが、より鮮明になってきた。
昨日は、かなり聴くことに集中していたようで
今日は旅行から帰ってきた翌日の疲れにも似た
心地良い疲労感を感じている。

次の来日はいつかな?
早くも次の来日を楽しみにしている僕であります。
Enrico Pieranunzi

miruko1 at 17:44|PermalinkComments(0)ジャズ | ライブ

2013年06月12日

LEWIS NASH TRIO in Cotton Club 2013.6.12.

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6.12.wed
[1st.show] [2nd.show]
MEMBER
Lewis Nash (ds), Renee Rosnes (p), Peter Washington (b)

『 人気・実力ともに最高峰のジャズ・ドラマーが率いる
息の合った究極のケミストリーがここに実現!
鮮やかなスティックさばきと繊細かつ大胆、クールなプレイによってドラムの魅力を最大限に表現し、賞賛を受け続けるルイス・ナッシュがトリオでコットンクラブに初登場。1958年アリゾナ州フェニックス生まれのジャズ・ドラマー。ロン・カーターに見出され、数々の巨匠らとともに演奏を重ねてきた彼が率いるのは、サックス奏者ジョー・ヘンダーソンの秘蔵っ子といわれたカナダ出身のピアニストで、しなやかで流麗なプレイが魅力のリニー・ロスネスと、アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズへの入団を皮切りにトミー・フラナガン・トリオなどで活躍し、力強さと安定感あるビートで定評のある若きベースの巨匠ピーター・ワシントン。ルイス名義の新作『The Highest Mountain』(2012年)でも、この2人を含めたクインテットによる絶妙なコンビネーションでのライブを披露。20年来の友人同士という彼らの親密なステージに否応もなく期待が高まる。 』

Cotton Club websiteより引用したLEWIS NASH TRIOの紹介レビュー通り、正真正銘、熱く、最高に心拍数の上がるライブステージを提供してくれた!!

◆今回、Cotton Club初登場のルイス・ナッシュだが、このトリオ参加メンバーのLewis Nash (ds), Renee Rosnes (p), Peter Washington (b)のプレイの魅力は、BIG APPLE in Nonoichi 2011から、すでに承知!ルイス・ナッシュの切れの良い、ドラムさばきの音とリズムのみならず、生のライブだからこそ体感できる観客席までも一体感を波及させる、ルイス・ナッシュのパワーに沸いた日本公演最終日だった!!

◆私の愛聴版『Rennee Rosnes/Blak Narcissus』のライナ・ノーツにRenee Rosnesさん自身が書いた言葉を引用すると『Joe used to say."Heaven is on the bandstand " ジョー(Joe Henderson)はよく「天国はステ−ジの上にあるのさ」といっていました。』
Cotton Club 最終日のLEWIS NASH TRIOは、この言葉を共感するような"Heaven is on the bandstand"を垣間見るようなライブだった!

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Lewis Nash (ds), Renee Rosnes (p), Peter Washington (b)

◆1st & 2nd 最高のステージでした!!
Tommy Flanaganの『Jazz Poet』に収録された♪Mean Streets 昨晩、2ndでたっぷり演奏してくれました!最高に熱く!パワフルで、スリルがあって、そして何よりもドラムとベースとピアノの三つ巴の絡みが最高な演奏でした!今朝も興奮が醒めません!!

Lewis Nash (ds), Renee Rosnes (p)
◆Lewis さん ・・・ドラマーの最高峰ですね!ドラムセットのパーツ一つ一つの音色の広がり、ステック、ブラシ、手の指、手の平など、バリエーションのある音、リズムを楽しませていただきました。また、野々市でのドラム・クリニックで音楽を体感すると、思わず踊りだしたくなる・・・を昨晩のコットンクラブでまた体感しました!最高のステージでした!!

◆Reneeさんの演奏された♪Koto Song 作曲/Dave Brubeck 琴 を彷彿するグリッサンドでした!美しかった!!そして、♪Recorda-me作曲/Joe Henderson ワクワクします!

Peter Washington (b)

◆Peterさん 1stで演奏したRon Carter作曲の曲は・・・♪First Tripですか?Peter Washingtonのベースに今回も惚れ惚れしました!!




miruko1 at 12:46|PermalinkComments(0)

2012年11月12日

Japan Tour with Nicki Parrott Oct 23.2012 yokohama FAROUT

ウチの伸ちゃんの大好きなニッキ・パロット(vo&bass) が来日する!
「雨が降っても、嵐になっても、お腹が痛くても・・・・ニッキさんのライブへは行きたい!」はず・・・・。
このライブもずいぶん前にチケット予約を入れて参加を決めていたおかげで、当日も案の定、ウチの伸ちゃんはもう一つ体調は優れなかったけれど、参加しましたよ!横浜ファラウトへ!
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◆ニッキ・パロットの来日ライブは3回目
ニッキ・パロットの初来日から今回3度目の来日で、私たちも3回ライブに参加しました!
Nicki Parrottの初来日ライブ2009.6.26.:TokyoTUC


ニッキ・パロット・カルテット&スコット・ハミルトン2011.11.5.:TokyoTUC

2012年10月23日は3度目の来日ライブで2011年の時と同じメンバーだった。
パネル

Oct 23.2012 yokohama FAROUT
ニッキ・パロットNicki Parrott - Bass (vo)
ジョン・ディ・マルティーノJohn DiMartino - Piano
ティム・オーナーTim Horner - Drums
ヤコブ・フィッシャーJacob Fischer -guitar

初来日の時は、ニッキさんのリーダー・ライブという気負いもあってか、どこかバンバンに肩に力が入っているように感じたのは、私だけだったかな・・・。でもウチの伸ちゃんをはじめ、初来日に集まった多くの男性客は、この一日ですっかりニッキさんに魅了されている様子だった。

そして、翌々年の2度目の来日ライブではスコット・ハミルトンを迎えて、ニッキ・パロット・カルテット。この年のニッキさんのベーシストとボーカリストとしての実力は、かなり上位のレベルだということを私たちも知ることになった。そしてこの時の来日メンバーのドラマーがアルヴィン・アトキンソンに急遽変わって、ティム・オーナーが入り、この度の3度目の来日ライブでは、ティム・オーナーが正式メンバーとなったようだ。

◆ニッキ・パロット・カルテットの魅力はエンターテイメント性
ニッキ・パロットのベーシストの腕前もかなり上位のレベルだけれど、なんといってもボーカリストとしてリスナーを楽しませることに長けていると感心する。ベースを演奏しながら歌う、それも熱唱というスタイルではない、軽くソフトに口ずさむスタイルのボーカルで、リズムの歌いまわしや、表情、そして演奏中にピアノ、ギター、ドラムとコンタクトを交す様子、時にベースを放して、客席に入ってリスナーまでも進行中の曲に参加させてしまう、ニッキ・パロットは、例えていうならば、ギター&ボーカリストのピザレリと同じテイストを感じるエンターテイメント性を感じた!

この度のこのカルテット3度目の来日ライブの初日公演に選んだ横浜ファーラウトを観戦したことで、ニッキ・パロットの魅力を体温も含めて、充分に感じることができた!!

女性が見ても、とても魅力的な女性だった!

◆ちょっと生意気な感想だけど・・・
前2回の来日ライブはTokyoTUCでの観戦で、今回はもう少しキャパシティの小さい横浜ファーラウトで観戦したのだが、小規模のライブハウスならではの体温を感じる距離で客席と一体感を味わう利点は、ニッキさんのエンターテイメント性のお蔭で十分堪能したのだけれど、機材や楽器などの違いによって、サウンドの質がかなり違いが出てくるということを今回はじめて気付いた私だった。

本当に楽器ひとつ演奏できない私が、こんなことを書くのは大変申し訳ないと思うけれど・・・・。演奏者の技術はどこでも最上級なパフォーマンスを提供してくれるものと当り前に思っていた、私自身の無知を知ることになった。ただ誤解を招かないように先に伝えると、横浜ファーラウトでのライブにはとても満足したし、楽しめた!しかし、今回のニッキ・パロット・カルテットで私が一番楽しみにしていたのは、今回のツアーから正式メンバーになったドラマーのティム・オーナーのドラマチックなドラムワークをもう一度、生で体感することだったので、先回来日ライブでテムのドラムに惚れこみ、その時に手に入れたテムのリーダーアルバムPlaces We Feel Freeをずっと愛聴していた私だから、この度の来日、初日で聞いたドラムがどうも精彩がなく弾まないように感じたのだ。そして何よりも、金物類の音色の違いに驚いた・・・わけだ。
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休憩時間にライブ観戦するときよく遭遇するK氏に私の不満を伝えたら、「そんなに気になるほどの違いは感じない」との返事だった。けれど英語が堪能なK氏の通訳で、テムさんに直接「今回のドラムセットはどこまでがテムさんの楽器?」と、厚顔を承知で尋ねたところ・・・・残念なことに全て「NO」とのことだった。テムさんの非常に申し訳なさそうな表情もお伝えしておく・・・・。だけども2ndステージでは、テムさんのパーカッショナブルなドラムさばきや、少しだけだったけれどニッキさんとテムさんの、スキャット(vo)などいろいろな楽しみを提供してくれた!

奏者の技術もさることながら楽器やスピーカーやPA、そして会場の環境によっても音の違いが出てくるんだな・・・・といまさらながら当り前のことを、今回知った私だった。

でも、なんども同じことを書くのだけれど、ファーラウトでのライブが良くなかったのではなくて、確かに機材、環境等の違いはあるけれど、この場所でしか味わえない演奏者のパフォーマンスはあるわけで、私の眺めたこのライブに参加したリスナーの満足した表情は確実にあったとことを伝えたい!
akemin


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2012年10月20日

Same Tree Different Fruit-ABBA October 14 - Oita: Brick-Block

2012年10月14日に観戦したライブはSame Tree Different Fruit-ABBA
スウェーデンのアンデッシュ・ヴィーク(ピアノ)、スヴァンテ・ヘンリソン(ベース)と
スティーヴ・ガッド(ドラム)のトリオ。

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来日初日が大分市のライブハウスBrick-Block
会場の広さや雰囲気は東京TUCと同じくらいの小ぶりのライブハウス。会場の作りは中二階があってSTB 139のような作りのライブハウスだった。

ライブハウスBrick-Blockでのライブは前売りの段階でsold-outになったので、
全席自由だからすこしでも良い席をゲットとばかり開演40分前に到着すると、すでに入場待ちの人が5〜60人は並んでいた。

私たちは、中二階の右側に席を取った。ここが予想以上に良い席で、ピアノの指先もすっかり見えるし、ベースの足元まで見えて、なによりスティーブ・ガッドのほぼ全身を真上からすっかり見られる!
さらに1階席の観客の様子も見渡せる!
もしろん音も正面上側で筒抜けに良く聞こえる!
最高に楽しめるラッキーな席だった!

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今回のSame Tree Different Fruit-ABBAとは
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日本でも70年代に一世風靡したポップスのABBAだが、
ABBA結成40周年を記念しABBAのヒット曲をジャズでカバーするというもの。製作されたアルバムはスウェーデン人のアンデッシュ・ヴィーク(ピアノ)、スヴァンテ・ヘンリソン(ベース)に、おなじみのスティーヴ・ガッド(ドラム)のトリオに、ゲストとしてデヴィッド・サンボーン(アルト・サックス)とロベン・フォード(ギター)が加わっている。今回の日本ツアーはピアノ・トリオとして10月14日から17日と中休み無で大分-大阪−名古屋-東京と演奏して、現在は韓国へ移動している。

今回の演奏曲はすべてABBAソングということもあって、JAZZファンでなくても、ABBAの曲に馴染みのある人も多く集まったように思う。それが証拠に、曲のイントロを聞いただけで、何の曲か分かるし、会場は曲にノリ、身体をゆすってリズムをとっている人が多くいた。その一人が私!

ABBAといったら1976年「ダンシング・クイーン」全世界的ヒットした頃

私は17歳だった。ちなみにこの1976年ってどんな年だったか検索してみると・・・・
1月1日 - ヤマザキナビスコが「チップスター」を発売。
2月2日 - 黒柳徹子司会のトーク番組「徹子の部屋」(テレビ朝日系)放送開始。
2月6日 - アメリカで、ロッキード事件が発覚する。
3月1日 - 東京・後楽園球場に日本初の人工芝が登場。
5月6日 - 人気歌手、克美しげるが愛人を殺害した罪で逮捕される。
5月8日 - 植村直己が北極圏の単独犬ぞり走破に成功。
5月21日 - 日清食品が「日清焼そばU.F.O.」発売。
6月26日 - アントニオ猪木対モハメド・アリの異種格闘技戦が日本武道館で行われる。
7月17日 - モントリオールオリンピック開催。ルーマニアのナディア・コマネチ
7月27日 - ロッキード事件で田中角栄前首相逮捕。
8月9日 - 日清食品が「どん兵衛」を発売。
11月12日 - 東急ハンズが1号店となる藤沢店(2006年12月31日閉店)をオープン。
もっと社会的に重要な事件や事柄も多くあったのだけど、17歳の私が記憶にある事柄をピックアップしてみたわけだ。

またABBAの代表曲を網羅したミュージカル『マンマ・ミーア! 』はロンドンでの初演以来世界各地でロングラン公演を続けているそうで、私も劇団四季の四季版『マンマ・ミーア!』はすでに鑑賞済み。またまだ観ていないけれど、メリル・ストリープ主演で2008年には映画化(2009年1月日本公開)されていたそうだ。

さて、ライブ本編はどうだったかというと、

音楽と会場が一体になり盛り上がるライブだった!その要因は、会場に集まった多くの人の耳馴染み、記憶にあるABBAソングだったこと。さらに世界的にヒットしたABBAの曲が、どれも時代を越えて残るほどのいい曲だったということだなぁと。

ライブではどの会場でも、グランドピアノの蓋(大屋根)を狭い角度で閉じ、その上にピアノカバーを掛けていたので、珍しいな・・・と思ったのだけど、ふとABBAのベニー・アンダーソン(ピアノ)が小ぶりのアップライト・ピアノを弾いている演奏動画をみて、なるほどグランドピアノをできるだけアップライト・ピアノに近づける工夫だったのかと思った!
確かに、ABBAソング「Gimme! Gimme! Gimme! 」「VOULEZ-VOUS」のイントロのカリカリした硬質の音は、響かないアップライトピアノの音なんだな・・!

Svante Henryson / Anders Wihk / Steve Gadd /
abba1


スヴァンテ・ヘンリソン(ベース)は、
196cmの長身で、ピアノのアンデッシュ・ヴィークも長身、その二人に挟まれて、谷間のように小柄のスティーヴ・ガッド(ドラム)。三人並んだ写真をみて微笑ましい・・・というかどこか絵になりにくい3ショット。
しかし、アンデッシュ・ヴィーク(ピアノ)のMCによると「世界中を駆け回って演奏する、偉大なるドラマーのSteve Gaddと一緒に演奏できることは、とても光栄に感じている。とても嬉しく、楽しく、クリエーティブに触発される。そして最もうれしかったことは、Steve Gaddの優しく思いやりに溢れる人柄を身近に感じられたことです。」(・・・英語だったのでたぶんこのようなことを話したのだと思います)

そして、演奏中アンデッシュ・ヴィーク(ピアノ)もスヴァンテ・ヘンリソン(ベース)もガッド(ドラム)に対する敬意と、演奏することへの楽しさと嬉しさを全身に溢れさせていることが、会場にも大きく波及して、客席も喜びに溢れる空気を受けて、さらにサウンドに温かさや楽しさを感じていたように思う。

スティーヴ・ガッド(ドラム)は、共演者と客席の期待に応えるように、メリハリの効いたドラムワークはもの凄く熱く、迫力があり、目にも耳にも心にも直球で飛び込んでくる、カッコイイドラムだった!!

アンデッシュ・ヴィーク(ピアノ)は、
画像でみるより生でみるほうが数段ナイスガイで、007シリーズにでも登場してくるような映画俳優のようだった!日本語も時々入れてのMCは、実に軽妙で、面白く、上手だった!
本編のピアノは、アンデッシュ・ヴィーク(ピアノ)さんのオリジナル曲を演奏していないので、どんな個性のピアニストかは本当のところよく分からなかったのだけれど、なんといってもこのツアーはABBAソングだけを演奏するわけで、客席の誰もがABBAを体感しながら、新しいABBAソングを楽しむために一番肝心なのがメロディーで、それを担当するのがこのトリオではピアノ。つまり今回の演奏の屋台骨を支えるのがアンデッシュ・ヴィーク(ピアノ)さんだったのだと改めて感じ、多くの観客が狙い通りABBAソングを楽しめたことへの賞賛として、私はピアノに拍手を贈りたいと思う!!

anders


スヴァンテ・ヘンリソン(ベース)は、
クラシックではオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席コントラバス奏者で、ヘヴィ・メタルのベースもやるし、ジャズもやる幅広い活動をしているそうだ!今回のツアーでは、ジャズではなかなか登場しないチェロを演奏し、弦楽器の美しい音色を会場に響かせた。

henrysson



スティーヴ・ガッド(ドラム)のことを
魚屋のおじさんみたいといったら、彼に敬意を払うファンに怒られそうそうだけど、ホテルからライブ会場に到着した時の姿は、何でもない生成りのジャンバーを引っ掛けて、ペタペタと歩く小柄のスティーヴ・ガッドにゴム長靴でも履かせて、タオルでハチマキでもしていたら、完全に市場にいる魚屋のおじさん風。しかしこの人がステージに上がり、ドラムを叩きはじめると、強さと柔らかさを併せ持つしなやかな左右の腕と、メリハリを生みだすリズムの塊の全身の動きは、超人というか、獲物を仕留める時のベンガルトラのようにさえ見えた!

gadd2


このライブを終えて数日・・・ウチの伸ちゃんと何度同じ言葉を連発したことか・・・・。
「やっぱ、ガッドはスゲー!!」

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miruko1 at 17:21|PermalinkComments(0)ライブ | ジャズ

2012年08月02日

グラント・スチュワートQuartet ライブレポ/TOKYO TUC 2012.7.29.sun

Grant Stewart Quartet
TOKYO TUC 2012.7.29.sun
グラント・ スチュワート (Grant Stewart /ts)
デビッド・ヘイゼルタイン (David Hazeltine /pf)
デズロン・ダグラス (Dezron Douglas /b)
フィル・スチュワート (Philip Stewart /ds)

今回観戦したGrant Stewart Quartetは、 「たぶんあなたの好みのど真ん中だと思うよ!」とウチの伸ちゃんの誘いでライブに行くことになった。
Grant Stewart Quartet




◆今回のカルテットのピアニスト、デビッド・ヘイゼルタインだけはベーシストのジョージ・ムラーツ繋がりで幾つかのアルバムを聞いていて耳に馴染みがあったので、ここらへんを寄りどころに聞き耳をたてようと出掛けていった。
David Hazeltine



◆ライブ会場は東京TUCで2set観戦で、開演時間より一息つける程度の余裕を持って到着した時に、開口一番東京TUCのしんちゃん(マスター)が「今日は凄い迫力ですよ!」と気合の入った言葉に迎えられた!

東京TUCは、行く度に客席の配置が少しずつ変えられていて、今回のGrant Stewart Quartet用に設えた客席は、ペア客や数人の連れ合いがゆったりと並んで座れるように設えてあるように感じられた。私たちは音響ミキサー卓の隣に作られた少し床上げされた3人掛けの最後尾席を確保した。だから今回は全体を遠目で眺めながら音を楽しもうと思った。

◆演奏された曲の幾つかは ジャズシーンをリードしたテナーの巨人の曲より

Amsterdam after dark 
アムステルダム・アフター・ダーク by George Coleman

St.Thomas セント・トーマス by Sonny Rollins

Cheese Cake チーズ・ケイク  by Dexter Gordon

銀幕を彩ったスタンダードから
トニー・ベネットが主演で歌った1966年の『The OSCAR』より
Maybe September メイビー・セプテンバー

1965年のアメリカ映画 『The Sandpiper いそしぎ』 より
Shadow of Your Smile シャドー・オブ・ユア・スマイル

ピアニスト デビッド・ヘイゼルタインのソロ演奏からピアノトリオへ展開した
1939年のミュージカル映画『オズの魔法使』より 
Over The Rainbow

そしてアンコールで演奏した華やかでパワー溢れる演奏は会場を沸き立たせた
Just One of Those Things

などなど・・・大人テイストの選曲も嗜好を凝らせた内容で、いろいろな好みを満足させる内容だったように思う!


◆伸ちゃんの予想的中!私のストライクゾーンの、ど真ん中のテナーだった!
グラント・スチュワートのテナーは、鉄球がゴロンと転がるような重量感のあるテナーで、とても大人テイストな寄り道なくまっすぐ突き進む男性的なテナーだった。

全体的には、グラント・スチュワート・カルテットの演奏は、重量感のある大人テイストのサウンドで、真っすぐで息の長い深い音色で歌い進めるテナーのグラント・スチュワートと、それをサポートする高音で響くスネアで軽快に刻む弟フィル・スチュワートのドラムワーク。

Grant Stewart
Philip Stewart



ピアノのデビッド・ヘイゼルタインとベースのデズロン・ダグラスは、リズムセクションとしてタッグを組んで、お互いの音運びを連携させながら、サウンドに硬質で力強さを印象付けていたし、ヘイゼルタインが時折、アクセントで入れたピアノの高音域がキラリと際立せて心憎いプレイだった。


Dezron Douglas
David Hazeltine



◆グラント・スチュワートがinspireされたジャイアンは誰だろう?!
初めて聞いた曲だったが♪Amsterdam after dark 私はこの曲が好きだった!帰ってからyoutubeでGeorge Colemanの動画を見つけて聞いてみたが、実直で真っすぐな印象を受けるテナー奏者ジョージ・コールマンのテナーが好きになった!動画で見たジョージ・コールマンの演奏スタイルは、グラント・スチュワートの直立不動で泰然自若にテナーを吹くスタイルと同じなんだなぁと思った。

♪Strong Manはアビー・リンカーンのアルバム『ザッツ・ヒム!』でロリンズのテナーで始る♪Strong Manを聞き覚えているので、グラント・スチュワートがアドリブで引用した時にすぐに、「おっこれはロリンズだ!」と思った!

なんの曲だか忘れてしまったけれど、グラント・スチュワートがコミカルに♪J.フチーク の「剣士の入場」を引用したのを思いだして、youtube で検索していてデクスター・ゴードンの
♪Second Balcony Jumpを見つけた。なるほど・・・デクスターもinspireされていたんだなぁ・・・と思った!

09:54辺りからピアノソロにか変わってデクスターが♪J.フチーク の「剣士の入場」を吹きながら入ってくる
Dexter Gordon - Second Balcony Jump

http://www.youtube.com/watch?v=q_iNOf0rLRA

◆日常がフィードバックして苦笑い!
ライブ観戦を一緒にしたT君が、帰り道に「実はドラムのブラシ操作を見ていると、ふと屋台の焼そばを焼いている姿が浮かんできて・・・ニヤッとしちゃうんですよ!」と・・・。「えっ・・・シリアスな曲でも、焼そばがでてきちゃうの?」と私がつっこむと「はい!どんな曲でもです!」

そしてそのT君が、「サッスクスを聞いていていつも気になるのが、カパカパいう音なんですが、今回のグラント・スチュワートさんの演奏では、まったく聞こえなかったですね。」と感心していた。

そういえば私も思い当たることがあって・・・。T君が指摘したカパカパという音につて、サックスのトーンホール(サックスの穴)を押さえる時、時々聞こえるカパカパする操作音だけれど、実は私も最前列かぶりつきでライブ観戦する時に、演奏の音とは別にサックスのカパカパが聞こえると、台所で日常使うタッパーの蓋を開ける時の触感まで浮かんでしまうことがあるわけで、なかなか人間、非日常の世界にいても、トンだ日常が呼び戻されたりして苦笑いすることがあるもんだ・・・!

akemin


miruko1 at 23:24|PermalinkComments(1)ジャズ | ライブ

2012年07月14日

テッド・ローゼンタール・トリオin motionblue yokohhama

今回のTed Rosenthal Trioは、私たちJAZZ好き夫婦数ヶ月振りのライブ観戦で、
心踊り、癒され、音は心の滋養だと改めて感じた。

開幕一番は、ミュージカルナンバー♪West Side Story から煌びやかでウキウキ感を高揚させる一曲からはじまり、
Ted Rosenthal Trioの来日メンバーで作ったアルバム♪IMPROMPTU と ♪Out Of This Worldより幾つかの曲を織り込みながらのステージだった。

TED ROSENTHAL TRIO 
Ted Rosenthal(p)、植田典子(b)、Quincy Davis(ds)
Motion Blue  July 12, 2012


TED ROSENTHAL TRIO



Noriko Ueda (bass)さんについて
Noriko Ueda (bass)







私はJAZZの好み中でも特にベースが好きで、今回初めて聞く植田典子(ベース)さんの第1音を弾いた時から、ピーンと感じるものがあって、一目ぼれしてしまった!男性女性に関わらず、あのベースの振動から伝わる音は、太く重たく、進行するサウンドに、陰影を焼き付け奥行きを与えてくれるベースだった!
とてもに好きなベースだった!



Quincy Davis (drums) さんについて
Quincy Davis (drums)







クインシー・ディビスさんのドラムは、これがまたありそうでなかなか出会えない音を感じさせてくれたドラマーだった!明るく躍動感あるドラムで、特に好印象を持ったのは、爽快感を体感させてくれたシンバルワークが、心から楽しめた。なかなか上手く文字では表わせないけれど、清涼飲料の栓抜きの時のシュパッとかソーダの泡が立つシュワッだとか・・・・万人が爽やかに感じるあの爽快感を体感させてくれるテイストのドラマーだった!

人間だれにでも人生で折々の重さを感じる時々があるものだが、ことにこのところ日本の梅雨の心沈む出来事が続く中、ほんとうにクインシー・ディビスさんのドラムから心が晴れ晴れと軽くなる爽快感を贈ってもらいありがたかった!


Ted Rosenthal (piano)さんについて
Ted Rosenthal (piano)








テッド・ローゼンタールさんの出演したライブは私たち夫婦は今回が3度目になる。
ヘレン・メリルの歌伴で弾いたピアノと2008年来日ライブScott Hamilton, Warren Vacheで参加した時だっが、今回はテッドさんのリーダーライブだったので、じっくり音を聞き、できればピアノを弾く指先を見てみたいと思った。
motionblueは6割方の客入りだったが、私たちはテッドさんの右肩より2席後ろの席をゲットし、リアルに見るテッドさんの右手の指と漆黒の鍵盤の蓋に映る両指先を見つめながら、音に聞き耳を立てていた。テッドさんのピアノを弾く時の指使いは、指を丸めて、指先を立てて弾き、左右に音が飛ぶ時にはスッと大きく広がり、またすっと丸く小さくなる。その指というか手の感じがなんだかものすごく優雅で柔らかそうで、軽そうで・・・・。JAZZピアニストの演奏する時の指を幾つかは見て覚えているけれど、テッドさんの指使い(指を丸めて、指を立てて弾く)は、私の記憶では余り見る事がなかった感じだった思う!とにかく柔らかな、優雅な、美しい指の動きからうまれる音は、やはり優雅でまろやかで美しかった!


テッド・ローゼンタール・トリオの演奏した曲は
IMPROMPTUOut of This World



演奏された曲はアルバム♪IMPROMPTUからは

プレリュード第2番(ガーシュイン)
june(チャイコフスキー)
Theme from Tchaikovsky's Symphony No. 5


などで、ガーシュインやチャイコフスキーのほかにショパンやシューベルトやモーツァルトをサンバやbebopに変えちゃうという遊び心を刺激される演奏で、なかなか興味深く楽しめた!

JAZZは、ミュージカルナンバーだった曲がスタンダードJAZZの定番として良く演奏されるけれど、これから先はテッド・ローゼンタール・トリオの試みたようなクラシックの曲をライブハウスで寛ぎながら聞く機会が益々増えると面白いなぁ・・・と思った!

また、この度のトリオのメンバーで録音したアルバム♪Out Of This Worldから
American Song Bookより
Out of This World
Have You Met Miss Jones?
Cry Me a River
Old Devil Moon
Lotus Blossom  
等を演奏・・・・・なかでもことに印象深く美しかったのは
Billy Strayhorn  ♪ Lotus Blossom だった!

ビリー・ストレートホーンは偉大なり
Ted Rosenthal Trioのこの度のライブで選曲され演奏された曲は、American Song BookとJazz meets Classic というコンセプトで演奏された曲で、どれも珠玉の演奏だったが、中でも私が一番印象深く素敵に思えた曲はBilly Strayhorn の♪ Lotus Blossomだった!

改めてBilly Strayhornの作曲した多くのJAZZナンバーはどれも素敵だ!
"Take the 'A' Train" "Chelsea Bridge" "Lush Life"をはじめ" Lotus Blossom"などなど、多彩で奥深い曲を生み出したBilly Strayhornという作曲家は偉大だと思った!

akemin記






miruko1 at 14:55|PermalinkComments(0)ジャズ | ライブ

2011年12月23日

大林 武司 piano/NIPPON SOUL-KAMOME 2011.12.21.

大林 武司 piano/NIPPON SOUL大林 武司 piano/NIPPON SOUL














NIPPON SOUL-KAMOME 2011.12.21.
境野 慎一郎 bass
大林 武司 piano
寺久保 エレナ saxophone
則武 諒郎 drums
KAMOME 2011.12.21.


3.11.の大震災後にウチの伸ちゃんと私が何かささやかにできることを行動したことは、現実を自分の目で見て感じたいと福島に行ったこと。



そして、福島で営業しているお店のライブ観戦をしようと選んだのが、福島市のJAZZスポットMINGUSでの寺久保エレナ・カルテット。そこで初めて聞いた大林武司さん(p)。 いいピアノだった!
http://twitpic.com/5yr6fh

大林 武司 piano大林 武司 piano













さて、2011年12月21日NIPPON SOUL-KAMOMEについは・・・・
私たちは、今年(特に11月に入ってから)凄い演奏を重ねて聞いたので、ただのリスナーの私の耳は、自分自身の等身大をおおきく越えてたいへん意地悪な耳になっていて、小さな感動の種をひろうことがとても難しくなっていた。けれどこのNIPPON SOULのライブ演奏中に、ふっと11月の野々市Big Appleのワークショップで指導していたリニー・ロスネスさん(piano) の明解な言葉「寛容」が、フィードバックして、ひとつひとつの演奏シーンで、リスナーの私にも大きく響く「何か」とは、音の中に広々としたマインドを感じた時だったということがすごくストンと腑に落ちた!

「寛容」とは
JAZZ演奏に関わらず、日常のなんでもないシーンにでも当てはめて感じられる、とても大切なテーマだと深くおもった。いい仕事を積み上げるには、個人の絶え間ない努力の賜物ではあるけれど、自分を活かすには、自分以外の人・物・環境全てのつながりの中で、ナチュラルに自分を貫き、さらに惜しみなく自分の今出せる力をどれだけ発揮できるか・・・だと。さらにこの発揮というところに「寛容」があるかないかは、大きな違いがあって、また寛容さをどれだけ体得しているかが、音・人・物に影響しているんだなぁ・・と。

「話し上手は聞き上手」なんてコミュニケーションの知恵もあるけれど、演奏シーンの中でも、リスナーにも響く演奏っていうのは、きっと個人の魅力や個性をアピールする力よりも、演奏者ひとりひとりがどれだけ共演者に対して、真摯に聞き耳をたてて、今、この瞬間に、何を提供すればいいかを選択し提供する仕事を見た&聞いた、瞬間を共有した・・・ってことなんだなぁ〜と。そんなことを思い出しながら聞いたNIPPON SOULのライブでのピアニスト大林 武司さんには、「寛容」があった!実にナチュラルに存在しつつ、ひとつひとの演奏曲の音の中に、ピアノで貢献していたことが、すごく素敵に感じました!

大林 武司 piano

大林 武司 piano

大林 武司 piano


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下記・・・↓大林武司さんwebsiteにてCD収録曲を聴くことができるのでぜひ!
http://takeshimusic.com/biography/?lng=jp











miruko1 at 13:00|PermalinkComments(0)ライブ | ジャズ