2005年11月

2005年11月19日

かわいい怪物くん

1b0784e5.jpg矢野沙織 (alto saxophone)

2004年8月29日(日) 
北海道の 岩見沢 KITAON Jazz Festival で、
ハロルド・メイバーン・トリオに参加している矢野沙織を
はじめて聞いたときの印象は・・・
あどけない表情も抜けない17歳の少女が出す音にしては
よく言えば哀愁というか、香気があると感じ、
見た目と音の落差に驚いた。

うちの伸ちゃん曰く・・・
「なんとも、いやらしい音をだすなぁ!」と・・・。
(これは私達にとっては、サックス奏者への最大の誉め言葉で、
たとえばスコット・ハミルトンのなんともいえない哀愁おびたフレーズや、
1歩間違うと、やぼったい場末感に陥るところを
とても高尚に引き上げる彼の音の魅力や
うまさに舌を巻くといった意味なんだけれど・・。)

おなじ日のライブで、
02 矢野沙織 のCDにも収録されているが、
彼女のオリジナル「砂とスカート」の演奏を聞いて
音も表情も、まだまだ等身大の少女の矢野沙織を垣間見て、
すこしホッとしたことを思い出した。

あの日から、僅か1年経った11月13日(日) 後07:00 >> 後07:45
「トップ・ランナー」NHK教育 ゲスト/矢野沙織 司会/本上まなみ 山本太郎
に出演している矢野沙織を久々に見た
そして演奏を聴いた!

「スゲー!!巧くなっている!」

初めて彼女に遭遇した時以上に、驚いた!

リズムの切れ
音のピッチ、強さのコントロールのクリアーなこと
スピード感や臨場感によるグルーブ感が心地よく
音のつぶが弾け、爽快に白熱しているのだ!

僅か一年でこんなにも巧くなってしまうものか!

「将来の夢は?」の質問に
矢野沙織は、左右の口元にえくぼをつくり、
表情は一年前よりも逞しい余裕の笑顔を浮かべながら
「グラミー賞が欲しいです!」と気負うことなく答えていたのが印象深かった!

矢野沙織は、もしかしたら
怪物ランドからやってきた本物の「かわいい怪物くん」かもしれない!
akemin続きを読む

miruko1 at 16:13|PermalinkComments(14)矢野沙織 

2005年11月14日

My Favorite Things

映画『サウンドオブミュージック』の中で、
雷を怖がるトラップ家のこども達に
家庭教師のマリアがそんな時には、

お気に入りのものを思い出してみましょう・・・

仔猫のひげ 
毛糸のミトン
カリカリの林檎パイ 
リボンのかけられた小さな包み 
純白のドレスに蒼いサテンの帯を飾った女の子 
まつげに落ちた雪 
春に溶けていく銀白の世界 

・・・・・と歌い始める

My Favorite Things/マイ・フェイバリット・シングス

オスカー・ハマースタイン・2世の作ったこの名詞を知らなくても
リチャード・ロジャースの作ったメロディーを聴いていると
心のどこかが、ポッとほのかに明るくなってくるような
このメロディ

でも、ビル・エヴァンスThe Solo Sessions, Vol.1 に入っている
My Favorite Things
聞くたびに、
切なく、悲しく、苦しくなってくるのは、何故だろう・・・・。

1b0784e5.jpgBill Evans

ビル・エヴァンスの最上のパートナー
ベーシスト・スコット・ラファロを失ったのが
1961年7月6日
エヴァンスは数ヶ月ピアノを触らなかったと伝えられているが・・・
その後、まだ失意のどん底からは抜け出られないが
ヴァーブへの移籍契約を結び、
ラファロの死後初めてリーバーサイドに契約消化のため、
エバンスがソロでレコーディング録音したのが
The Solo Sessions, Vol.1

1963年1月10日のことだった。続きを読む

miruko1 at 23:44|PermalinkComments(6)Bill Evans | Christmas

2005年11月12日

Baby,It's Cold Outside no.2

ちー旦さん に紹介いただいた
歌うペット吹き Oran "Hot Lips" Pageというおっさん
Baby, It's Cold Outside みつけました!

1b0784e5.jpgJump for Joy: The Columbia Years 1937-50 おもしろいですね!
歌うペット吹き というのは サッチモも同じですが、
私は どちらかというと
ホット・リップス・ペイジのほうが好きです!
同じようなダミ声ですが、サッチモより温度が低い感じで好感をもてますね。
Baby, It's Cold Outside でヂュオの相方は
パール・ベイリーというシンガーで、
初めて知ったシンガーですが、
ポーギーとベス
シドニー・ポアチエがポギーを主演した映画で 
マリア役を演じた方なのですね。また、
その他にもミュージカル映画に出演しているシンガーなんですね・・。


さて、昨日の続きですが、
Baby, It's Cold Outside
スタンダード・ジャズ一つ取っても、

曲中のドラマが進行する中で

口説き方には
真正面から攻める正攻法やら、
相手を誉めるまくるとか、
シャイで母性本能をくすぐるとか、
半ばヤケクソでとか・・・

果ては、
国民性やら、
個人の個性やら、
相手との組み合わせやら、
男女の心の動きや口説き方も十人十色というのでしょうかぁ・・。
実におもしろいですね!

ちなみに、面白半分amazonで口説き方の本を検索してみたら
出てきました。
いろいろ、皆さん研究されているのですね・・・。
でも、平たくいえば「口説き方」ですが
これもコミュニケーションの大事なツールではと、
私、少しだけ真面目に考えています・・・。
口説き方の本

akemin


miruko1 at 13:39|PermalinkComments(3)Christmas | 吾妻光良

2005年11月11日

Baby,It's Cold Outside

Baby,It's Cold Outside/外は寒いよ
ベイビー,イッツ・コールド・アウトサイド

Frank Loesserフランク・ローサー(詞)(曲)
いよいよ
この歌のシーズン到来!
男と女の掛け合いでコミカルに進行する
「Baby,It's Cold Outside/外は寒いよ」
CD聞き比べをすると、とても楽しい!
ウブお嬢ちゃんタイプの彼女バージョン有
ちょっとお酒の勢いで押せ押せムードの男性バージョン有
すっかり酔っ払って手におえなくなってしまった女性バージョン有
とにかく 色々聞き比べすると楽しいのです!
1b0784e5.jpg♪ボーイ・ミーツ・ガール/サミー・デイビス・J カーメン・マクレエ

1b0784e5.jpg♪フォー・ザ・ボーイズ,ベット・ミドラー

1b0784e5.jpg♪クリスマス・ベスト/ヴァネッサ・ウィリアムス

1b0784e5.jpg♪吾妻光良&The Swinging Boppers


1b0784e5.jpg♪Ray Charles and Betty Carter/Ray Charles & Betty Carter


1b0784e5.jpg♪Jazz to the World


1b0784e5.jpg♪Baby It's Cold Outside/ホリー・コール




そのなかでも取分けakeminのお気に入りは、
吾妻光良&服部恭子のヂュオ

なんともお酒の勢いでこのチャンスを強引にくどく吾妻光良さんと
早くかえらなきゃといいつつ、気をもたせる服部恭子さんの
ヂュオがたまらない!続きを読む

miruko1 at 19:34|PermalinkComments(4)Christmas | 吾妻光良

2005年11月08日

気になるJAZZ・Live


「KEIKYUpresents FRIDAY NIGHT JAZZ in ODAIBA」


「KEIKYUpresents FRIDAY NIGHT JAZZ in ODAIBA」




日時 2005年11月4日(金),11日(金),25日(金),12月2日(金) 各回19時より20時15分まで (30分ステージ×2回/休憩15分)         
会場 ホテル グランパシフィック メリディアン内アトリウム
(2F入り口スペース)
交通 ゆりかもめ台場駅下車正面
出演者:
11月 4日(金)秋田慎治(あきたしんじ)トリオ【ピアノセッション】
11月11日(金)木住野佳子(きしのよしこ)【ピアノソロ】
11月25日(金)田辺充邦(たなべみつくに)カルテット【ギター四重 奏】
12月 2日(金)藤井寛(ふじいかん)フューチャリング ジェームス・ マホーン【ヴィブラフォン】
入場料 無料
その他 ドリンク・おつまみ販売あり(500円より)
問い合わせ先 :03−5500−6711
(ホテル グランパシフィック メリディアン代表)


akemin的には 下記二つが気になるライブです!

★11月11日(金)木住野佳子(きしのよしこ)【ピアノソロ】
★11月25日(金)田辺充邦(たなべみつくに)カルテット【ギター四重 奏】

木住野佳子さんは
パナソニック・プラズマ・テレビ「新・ビエラ」のCMで聞き覚えあるピアニストですね!

田辺充邦さんは、
2004/10/10(日) SCOTT HAMILTON(ts) NORMAN SIMMONS(p)
ゲストアーティスト:紗野葉子(vo) 田辺充邦(g)
で、田辺充邦さんのギターを聞いたのが始めてでしたが、その後モーションブルー横浜に時々出演しているので聞きにいきました。とても大人の色気があるいいギタリストだと思います!

akemin

miruko1 at 11:26|PermalinkComments(1)ライブ 

2005年11月05日

Joe Pass →727円・安すぎ!

Joe Pass ジョー・パス/ Six String Santa

1b0784e5.jpgJoe Pass ジョー・パス/ Six String Santa
1.Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!
2.(There's No Place Like) Home for the Holidays
3.White Christmas
4.God Rest Ye Merry Gentlemen
5.O Christmas Tree
6.Angels We Have Heard on High/Joy to the World
7.Happy Holiday Blues
8.It Came Upon a Midnight Clear
9.Santa Claus Is Coming to Town
10.Have Yourself a Merry Little Christmas
11.Winter Wonderland

な・な・んと・・・ジョー・パスが
新品価格: 727円 (税込) /ユーズド価格 : 435円より
安すぎ・・・!
ジョー・パスといったら、『ヴァーチュオーゾ
なんとも手数の多い独特のフレーズで、ヒトの何倍も歌い上げる
このヒトのギターを聴くたびに
名人芸!
と声を上げたくなりますが・・・。
この、掘出物のCDは、クリスマス企画物ですが、中身はとてもイイです!

実は、昨年のクリスマスに、うちの伸ちゃんのお得意さまからいただいたものでした。
しかし、CDのカバージャケットがなんとも
サンタクロースの赤い帽子さえなければよかったのに・・・
『ヴァーチュオーゾ』のジョー・パスには似合わないというか・・・
akemin個人的には イカサナイという感じで 
喰わずキライで棚の奥へしまいっぱなしにしてあったもの。

今日、「Santa Claus is Coming To Town」の入ったCDを捜していて
もしや・・とこのCDをかけてみたのです!
なんと、いいじゃありませんか!
Joe Pass ジョー・パス/ Six String Santa
確かに 『ヴァーチュオーゾ』とは中身はかなり違いはありますけれど
ジョー・パスの名人芸を聴かせてくれます。

まぁ・・・格安破格値のCDだまされたと思って買ってみてもわるくないでしょ!

akemin




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miruko1 at 19:09|PermalinkComments(4)Joe Pass | Christmas

2005年11月04日

Shirley Horn 

ジャズ・ピアノの名手シャーリー・ホーンさん死去、71歳

Sotto Voce: The Art of the Blogで知りました・・・。

ニューヨーク──ジャズ・ピアニストでシンガーのシャーリー・ホーンさんが20日、米ワシントンの病院で糖尿病による合併症のため、亡くなった。71歳。ホーンさんが所属するレコード会社が22日、発表した。
CNN/REUTERS/AP


1b0784e5.jpgLoving You Shirley Horn 
1.Loving You
2.Man You Were
3.Dreamy
4.Someone to Light up My Life
5.In the Dark
6.Should I Surrender
7.Love Dance
8.Kiss and Run
9.Island
10.It Amazes Me
11.All of a Suden My Heart Sings

シャーリー・ホーンの訃報しりませんでした。
語りかけるような彼女のボーカルはとても沁みるものがありました。
そういえば、
独特のスキャット・ボーカルで活躍したエラ・フィッツジェラルドも、
93年に糖尿病の合併症で両足を切断し、長く療養していたそうですが・・・。
華やかな 舞台で活躍された
シャーリー・ホーンやエラ・フィッツジェラルド
まだまだ 多くのミュージシャン達の実人生の影と光を知ると
ひとしお残された音源から聴こえる声 音 に深みが増しますね。

akemin

miruko1 at 11:55|PermalinkComments(7)Shirley Horn | ジャズ

2005年11月01日

Scott Hamilton & Harry Allen

富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル2005
SPECIAL LIVE AT TOKTO TUC
 Scott Hamilton & Harry Allen NEW YORK SEXTET
『2大スター依るスウィングテナーの競演』

★下記画像は下記web siteよりお借りしております。
http://www.jazzreview.com/photosdetails.cfm?ID=1095
SCOTT HAMILTON & HARRY ALLEN
スコット・ハミルトン(ts),ハリー・アレン(ts)
ジョン・バンチ(pf),デニス・アーウィン(b)
チャック・リッグス(ds),クリス・フローリー(g)
2005年10月29日(土)  TokyoTUC
ミエコさんとうちの伸ちゃんと行ってきました!

アンサンブルやサックス・ソロ、
ツー・ホーンのハモリや掛け合いが交互に絡み
目の前で生まれるスウィング!
TokyoTUCのステージは赤銅色がかったセピアの照明で
スコット・ハミルトン(ts),ハリー・アレン(ts)ら6人のアーティストが
実際は手の届くほどのところで演奏しているのに
1930年代のビッグ・バンドステージを
大画面の映像で見ているような
別次元の空間にタイム・スリップしたような
なんとも夢心地のひと時でした。


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