2009年03月
2009年03月23日
Yellow Jackets ライブレポート






このツァーはメンバーにとっても
至極楽しいようだ!
マイク・スターンを加え昨年リリースした
アルバム『LIFECYCLE』を携え
2008年7月のスペインからはじまり
2009年3月20.21日
モーションブルー横浜より
Japan ツアーに入った!
20,21 march Yokohama Japan Motion Blue
22 march Nagoya Japan Blue Note
23-25 march Tokyo Japan Cotton Club
◆インタビュー
イタリアのジャズフェスのインタビューのようですが
8133 Yellow Jackets & Mike Stern
http://www.youtube.com/watch?v=UABReGFgseo&NR=1
昨年8月の動画でも絶好調に楽しんでいるようすが伝わります!
この動画より約半年後・・・の
昨晩のモーションブルー横浜でも
ステージの上の5人から
「楽しさ」が溢れていました!!
メンバーのテンションは
昨年のツアーからずっと
新鮮さにおいてもで楽しさにおいても
キープし続けているようでした!
●インタビュー Bob Mintzer
http://www.youtube.com/watch?v=H0hFayjTIpo&NR=1
●インタビュー Jimmy Haslip
http://www.youtube.com/watch?v=KaQz4Vlwoq0&NR=1
●インタビューRussel Ferrante
http://www.youtube.com/watch?v=864FnOtZrho
●インタビューMike Stern
http://www.youtube.com/watch?v=vcyA4K_WOSc&feature=related
●インタビューMarcus Baylor
http://www.youtube.com/watch?v=Cpw0p5ZbOPU&NR=1
◆やはりプロは凄い!
Yellow Jackets & Mike Sternのサウンドは
もちろんスキッとしたキレある音と
躍動感溢れるリズムに開口一番から魅了されましたが
今回の彼らのライブに参加して
一番ステキだと感じたことは
ツアーメンバー同士が長丁場でありながらも
新鮮さをキープしつづけられるというコト!
まさにプロの凄さでした!
プロって技術の研鑽だけでなく
人間関係も含むエネルギーや包容力の保持も
一般の人々以上に必要な要素なのかもしれません・・・ね!
◆このライブで一番興味深く観ていたのは
演奏していな時のプレヤーの姿でした。
例えばボブ・ミンツァーのサックスと
フィーチャリングゲストのマイク・スターンのギターと
メインが交代で演奏するシーンが度々ありましたが
どちらかが音を出していない時にも
テンションをキープし続ける姿がありました!
ギターを演奏してない時のマイク・スターンは
会場の客席後方に移動しながら
たぶんサウンドチェックを兼ねて
進行している演奏に聞き耳をたてながら
自身もリズムを(8分音符)刻み続けているような感じが
彼の身体から伝わってきました!
サックスを吹いていないボブ・ミンツァーは
ステージ後方に下がりじっと佇み静観しつつも
メロディーを歌い続けているように見えました・・・。
♪Dreams go
yellow jackets feat. Mike Stern - Live- Dreams go- Caserta
http://www.youtube.com/watch?v=6UMppudognU
また
モーションブルーでも演奏した
ラストひとつ前だったか・・・
マイク・スターンの曲 ♪Dreams go
ギターソロから始るこの曲ですが
ソロ演奏の時のギター以外の奏者が
音を聞いている姿が印象的でした・・・
皆一様にシルエット化して静止しながら
曲の中に融けているように見えました・・・
ベースのジミー・ハスリップは
あの巨体を微動だにさせずベースを抱えたまま
岩にでもなってしまったように見えました!
そしてこの曲のソロが終わりベースが入る
そのはじめの音の
デリケートな微かな音はみごとでした!
この曲が終わるとすぐ
マイク・スターンは後ろのハスリップに
両手を合わせて拝むようなアクションをして
何かを伝えていました・・・。
想像ですが
「ジミー今のベースの入り
すごくロマンチックだったよ!
ありがとう!」・・・って感じにみえましたね!
◆今回のライブでは
演奏者が自身の音を追求すると共に
競演者の出す音も
とても丁寧に聞いているんだなぁ・・・と
思いました!
そして
演奏者は求められている音を提供しつつ
自身の探求を深めながら
もしかしたらその作業とは逆方向かもしれないけれど
共演者と瞬時に意思疎通を図れるように
演奏中は開いた状態にし続ける
(身体の状態かもしれないし、心の器かも知れない)
タイトとワイドな作業を同時に進行しているんだなぁ・・・と
なんだか漠然としているけれど
そんなふうなコトを想像しながら
ライブの時間を楽しんできました!
◆マイク・スターンがこんなにファンキーなヒトだったとは!!
yellow jackets feat. Mike Stern - Live- Revelation- Caserta
http://www.youtube.com/watch?v=Xk8oe1vR51s&feature=related
ものすごく楽しくて!
いろんな発見があって!
なんだかものすごく得した気分になったライブでした!
◆ボブ・ミンツァーの電化管楽器 は
Yellowjackets feat. Mike Stern @ Garana Jazz Festival 2008
http://www.youtube.com/watch?v=zax5-poxrf0&feature=related
EWIウィンドシンセ・ブレスコントローラというそうです!
EWIウィンドシンセ・ブレスコントローラ
2009年03月02日
ハンク・ジョーンズ/ライブレポ

HANK JONES "THE GREAT JAZZ TRIO"
BLUE NOTE TOKYO・2009.2.23 にて

開演時間とともに会場に現れたハンク・ジョーンズ氏は
背筋も真直ぐのびてスリムで長身な方だった。
想像したより格段にお元気で
それを証明するような見事に揃った白い歯が
奥のほうまで全部見えてしまうような
豪快な笑いとともに登場した!

(←画像:産業経済新聞社・産経・サンケイより転記掲載)
ステージに行き着く途中
会場のファンへの握手や
声掛けに応えながらしっかり歩き
なんとも矍鑠(かくしゃく)とした様子に驚いた!
実際は足元を気使うスタッフに
サポートされながらの登場だったが
本当は小走りしたってOKというくらいにも見えた!

朗らかなオーラが会場いっぱいに広がり
進行する音は
LIVEに集うどのヒトにも届く平明さと明るさと
たぶん一人も乗り遅れることのない
音の波を寄せては返し
そして
1曲ごとに曲名のアナウンスを入れながら
ゆったりと時間を進めていった。

2nd
On Green Dolphin Street
Interface(Composed ByHank Jones)
Six and Four
Stella By Starlight
Darn that dream
WAVE
I Got Rhythm
Dear Old Stockholm
Blue Minor
アンコール
Comin' Home Baby
'Round Midnight
In a Sentimental Mood
たしか・・こんなメニューと曲順でした。
(一部私の記憶が不鮮明ですが・・・)

Hank Jones Style at NYU Steinhardt
http://www.youtube.com/watch?v=gv-TzRRxHiU&feature=related
動画↑の中でインタビューにハンクさんが答えていることを
どなたか概要をおしえてください。
私・・・英語が全くわかりません・・・(泣
インタビューではタッチや
ペダルについて何か語っているのでしょうか?
3:24コノ辺りの動画で
ハンクさんの左足の小刻みの動きが見えると思いますが
Blue Noteでも
ハンクさんの真後ろ1列目に座ってみていましたが
左足はこの動画のように小刻みに
左の弱音ペダル(ソフトペダル)を踏んでいました
だからペダル踏むと同時に鍵盤が少し右にずれ
地震のように始終左右に揺れて見えました
音は・・・たぶんペダル操作の作用で
よりソフトに軽い音を出しているのだろうなぁ・・・と思います。
※ソフトペダルについて
http://www.flipclip.net/clips/i8229/be2e054ef8eed49ae79b87e04b701a25


ロイ・ヘインズ・カルテットで一回聞いていますが
Roy Haynes(ds), Jaleel Shaw(sax), Martin Bejerano(p), David Wong(b)
(画像↓右の白いシャツがデヴィット・ウォンさん)

ウォンさんのベースはJAZZでは
ありそうでなかなか出会わない独特なベーシストだと
私は感じました!
なんというか
コントラバスの王道を行く・・というか
クラシカルな音色を感じます。
そして
よけいなことはしないと決めているかのような
実直な音の運びです!
今回のライブでは1曲だけ弓弾きで演奏しましたが
この音色がまるでバイオリンのように聞こえました
ベースのボディーを豊かに共鳴させてひろがる
デヴィット・ウォンさんのアルコ弾きの音色は
深く真直ぐで匂い立つように美くしかったです!


彼のドラムを生で聞くのは初ですが
ボブ・ジェームス・トリオでの演奏のDVDやCDで
音や姿はけっこう焼きついているのです
ファンキーでノリノリで
踊らずには叩かないビリー・キルソンさんが
Mr.スタンダードと呼ばれる 巨匠ハンク・ジョーンズを相手に
どんなドラムに変身するのか・・・
興味津々だったのだけど・・・何のことは無い
あのスタイルのまま実にしっくりやっていました!!
まるでタップを踏んでいるように踊りながら
楽しそうに叩いていました!
ドラムソロでもスタンダードのメロディーが全部聞こえるドラムでした!
というか・・・
メロディーの進行通り実に素直に
リスナーもドラムと一緒に唱和できるような
よくわかる楽しいドラムでした!
そういえば・・・私のお気に入りの
ボブ・ジェームス・トリオのCDもオール・スタンダードでした!!
![♪画像:Take It from the Top [FROM US] [IMPORT]Bob James Trio](http://images-jp.amazon.com/images/P/B00019PDHA.01.MZZZZZZZ.jpg)
Take It from the Top・ Bob James Trio
そうそう!!!
会場に噂のボブ・ジェームスさんも来ていました!!
ビリー・キルソンさんは
Fusion や Crossover Jazz のドラマーって
こっちがかってにスタイルを括っていたけど
スタンダードもすごくイケルドラマーだったのでした!!
ただ・・・蝶ネクタイ正装姿は似合ってないなぁ・・・と(笑


次回またハンクさんのライブに参加できるかはわかりませんが
JAZZを聞くなら一度は出会いたい巨匠でした!
唯一度の出会いであっても
ハンクさんから学んだ情報は多くありました。
姿からも音からもことばや仕草から
私の人生の進め方に勇気をいただきました!
最初に書きましたが
ハンク・ジョーンズさんの音楽は
平明であかるくおおらかで
だれも乗り遅れることのない波を発信し
受け留めた側から反応という波を返すと
またハンク・ジョーンズさんはそれを全身で感じ
新しい波にして発信する
そんな音楽のコミュニケーションを
このLiveですっかり体感させていただきました!
90歳にして今だ若々しく明朗で
はつらつとしたエネルギーを込め発信された
ハンク・ジョーンズさんの
このLiveでの演奏曲WAVEは 特に感激しました!
『音楽とはコミュニケーションだ 』というハンクさんの想いが
小波となり幾重にも折り重なり
会場に集う皆に届いたことと思います!
・・・追記・・・・・
(2008年2月28日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/music/news/20080228et01.htm